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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです その14 

316 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 15:19:13 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2月25日 フィンランド軍は危機的状況に置かれていました

中間防衛線自体はかろうじて保持されていたものの
複数箇所で戦線に穴をあけられており、
このままでは時間の問題で戦線が崩壊するのは目に見えていました

このため第二軍団司令部は使えるすべての戦力をかき集め
戦線の穴を防ぐ為の反撃に投入しようと決意。
第四戦車中隊長は同日16時に第三猟兵大隊と共同してのホンカニエミ攻撃を命じられました。







317 :名無しのやる夫さん :09/08/10 15:22:07 ID:v5DiR88n
お、始まった…wktk







318 :名無しのやる夫さん :09/08/10 15:22:19 ID:m6c/1bNy
きた!これで勝つる!







319 :名無しのやる夫さん :09/08/10 15:29:27 ID:teUZsNb/
始まったあああ!







321 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 15:33:35 ID:EtiosGKe
              , ィ'⌒ ー 个 、/'
           , .∠::::_//^ヽニ.ノ ^ヽニニヽ
     _,. -<::::| r― ,ァ': 才"¨:⌒´^!:‐、! ト 、
     | |:::::::::::::::::| ! /: :/: : : / : : : : :!: : :ヽニ、\
     | |::::::::::::/ィ: : : : : : : : :i: : : : : :i : !:: : :V/::::\
     \\::::くく //: : : :/ : : : !: : : :!: :! : !: : : :',::::::/ /
        !\>〉.ム!: : : : ト、/!:ハ: : /: /仏|: : : :.ト、/ /
        |: : : くく Vハ|/rう卞、_ ヽ/ィ=、i: : : : !_/ ちょ、ちょっと待ってください!
        |: :/: /ヽ{ |: :i 弋少    ヒ:リ }| :!: |/
      !/: :ム--ヘ_ト、|            ハ !/     こっちはたった今現地に到着したばかりで
      /: :/.:.:`フT⌒iト   ,. - 、__'   ハ八     何の準備も終わっていません!
    /: :/: : :厶ノ  \\    _).ィ: : : : : !    夜間の行軍だけでさらに5両が脱落して現在8両しか稼動しません
   /: : :/' ´ ̄\ \   ヽ.>¨ イ: :.:!:.:./:./!:|    せめてあと一日は準備の期間をください!
   !: : /      ヽ \     / )\/: / | | 
   V/        ヽ        /   \/:,'
          ____
        ,.'´:::::::::_:::::::::::::`丶.
        /::::;:::::::::::::::`ヽ、:::::::::::::\
      /::::::::/::::::::ヽ::::::ヽ:::::、:::::::::::::::ヽ.
.     ,':::::::::/::::::::/:;ハ::::::::::ヽ::\::::::::::::::i
    |::::::::;':::::::;イ::;' ヽ::、、::::ヽ:::ヽ:::::::::::!
    |::::::::!:::::/ !/    \ ヽ、::\!::::::::::|
    |::::::::!::/ ナ'     ',.ニ、 ヽi:::::::!::|  第三猟兵大隊も弾薬将兵の損耗が激しすぎます
    |::::::::|/,ィテム`     'イ-':::}ヽ !::::::|::|
    !::::::::i、代_;ン       ゞ-' ' j:::::::|::!  再編成を急いでは居ますが現状では、とても攻勢には出れません。
    i:::::::::iヘ            ,'::::::::;':;'   作戦再考を意見具申します
     ヘ::::::::!^ヽ、   _'__,   ,.イ:::/:;イ/
     ヽハ、ト、ト丶、 `   ,ィ'ルレ''´ '´
         _ r!>_;. ' ┴ヘ,.-、
         /   ノ ,ィ'r、     〉' ヽ

    第三猟兵大隊長 イサラ(I・クンネス)大尉







323 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 15:42:56 ID:EtiosGKe
         ∠.//        ミヽ
        ,イ/ニヽヽ、        ミハ
       /'_| ,´  }.| >=;z、_      ミハ
       ハ_j l乂_ノ | {  ノ|>〒 =-;z、 ミハ
      l⊥土二二'ニ==z'⊥( _)| 夫zl.}
      Y __..  ,z- ..___ tミ|l` ┼z、|( ^!
        |', =r〉 '  >=..__、` `l!|  l|L|l氷j」    悪いが準備期間は与えられん。
      l! `^7/   ´ーゞ'`   |||_ ノ トl|l|i|l|l!
        l  ,' l        ゝrァシ l|l|i|l|l|!    直ちに反撃を開始せよ。
      | ヽ=>    ,.::.:,ィl|.。/fヘlハYヘ
        ,| 「Z_ミミミヽ.    'il|l|l|7!ヘ|||||l|l|i|l|ll}  増援として戦闘可能な負傷者をかき集め
     /i|Y -ァォ ``ヾ、 ,i|l|l|l|l|Ll W|l|l|i|r'′  お前たちの部隊の後方で再編成し増援として送る。
.      {l|!|l|ivill|||l|li、 ,.,,ィi|l|||l|l|lシ'   ゞ='´
      l|l|i|l|i|i|i|l|i|i|l|i|i|l|l|i|l|l|シ'    |      敵第7師団の突破対処に予備をすべて食われているのだ。
      ゞヘ|l|l|i|l|l|i|l|l|i|l|;シ'´     _..ノヽ
        `^~ヘ^7^~j /  _.. -ニ-'_. ヘ ヽ
        ,ィ´{┴-┴二 -; z-ヘ_>='´ ヘヘ
       ,イ(:::::::_ ..z二ィ'´_L..zl彡=  ̄ ̄ヘヘ
      //7^T^T  | ,ィイl / _. -  ̄ ̄ ヽヘ








324 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:01:04 ID:EtiosGKe
            r‐- 、/ \厶_
         ,r<7ノ¨,. -‐ '才⌒ト、_\
     r―<:::| f¨ /: : /: : : : :,': : :\`ヽ___
     | |::::::::ノノ /: : : / : : : : : /: :!: : : :\::::| }
     | |::::くく ,': : :./: /:i:ハ: : :./⊥ !: : : :}:/ /
     |\\::〉V! !: ハ斗-ミーヽ/ ‐ 、|: !: ::!/
     /: : :ヽ/ / |八| { fい     fい }八∧    ですが、私の戦車中隊はまだ実弾射撃訓練すら
     /: : : : :.\V^!: | `    、  ー' ハ:リ : ',   終わってないんです。せめてその訓練だけでも
   /: : : : : : :./弋|:.ハ u  __  _  ,ムイ: : :.|   終わらせる時間をください
  /: /: : : : :.! :/  从 ゝ、 (  `´ ) イヽハ: : ::!
. !: /: : : : : :|/   <彡个 、. ィくヲ  | : : :.|   目標地域の敵情も地形の状況もわからないですし
. V: : : : : : :|  ___{rっ7癶ハ}  /):./):!   その時間だけでも
  \: : : : :.|/:::::::::∨^⊃{/つ!⌒V`ー:| V / つ
    ): : : :.|:::::::::::::::::| ム._ ! { ∩⌒}∩/   〈/,⊃
  <イヽ: :.|::::::::`ー‐:! rー' V |::::ハ| ヽ !  /
      ヽ!:::::::::::::::∧  !  ∧::::/\   /:|
       |::::::::::::::::::∧   ∧ ∨ヽ ∧  ト、!
       ∨::::::::::::::::/`ー‐ムイ:::::::::::\}:ー┴ヘ

         ∠.//        ミヽ
        ,イ/ニヽヽ、        ミハ
       /'_| ,´  }.| >=;z、_      ミハ
       ハ_j l乂_ノ | {  ノ|>〒 =-;z、 ミハ
      l⊥土二二'ニ==z'⊥( _)| 夫zl.}
      Y __..  ,z- ..___ tミ|l` ┼z、|( ^!
        |', =r〉 '  >=..__、` `l!|  l|L|l氷j」     ……中尉、これは命令なのだ。
      l! `^7/   ´ーゞ'`   |||_ ノ トl|l|i|l|l!    
        l  ,' l        ゝrァシ l|l|i|l|l|!     重ねて命じる。現在時は25日1600時
      | ヽ=>    ,.::.:,ィl|.。/fヘlハYヘ    直ちに攻撃準備を済ませ目標地域に前進せよ。
        ,| 「Z_ミミミヽ.    'il|l|l|7!ヘ|||||l|l|i|l|ll}
     /i|Y -ァォ ``ヾ、 ,i|l|l|l|l|Ll W|l|l|i|r'′   攻撃開始時刻は26日午前0400時だ。
.      {l|!|l|ivill|||l|li、 ,.,,ィi|l|||l|l|lシ'   ゞ='´
      l|l|i|l|i|i|i|l|i|i|l|i|i|l|l|i|l|l|シ'    |
      ゞヘ|l|l|i|l|l|i|l|l|i|l|;シ'´     _..ノヽ
        `^~ヘ^7^~j /  _.. -ニ-'_. ヘ ヽ
        ,ィ´{┴-┴二 -; z-ヘ_>='´ ヘヘ







325 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:07:36 ID:EtiosGKe

              ______
             ,.:'/ノ):::::::::`丶、
             ,ノ'´/´イ:::::::::::::::::ヽ:ヽ
          ,r'´ ノ /::::::;ィ;ハ::!:::i::::l
       _,、/, ヘ __ノ::i::;∠ノ'  jム::|::::l
      ス ゝ、 /:::i:::::レiァ;r`  ィァト|::::| 
.     //^wン゙!::::|::|::::ト ゞ'    ゞ' !::::l   命令と有れば否応ありません
   //::::::::/  ヽ|、i::::ト、   _'  ,.:'::::/
  /: /:::::::::::;ハ、_   ,`ヘrj丶. _,.ィiノiル'    第三猟兵大隊及び第四戦車中隊はこれより
.  ヽ:{::::::::::::ハ ヽヽ `<ヽ〈  ̄ >rイマヽ-、   ホンカニエミに前進、0400より敵戦線側面より攻撃を開始します
   \::::::::ヽトj |ミi、ヽ \\ jイハトノノ  ヽ.
     \:::::::V/|トヘ. ヽ、 ヽ `'、〉'´  __ ノヽ.
       i〉、:〉, i|〉〈iヽ ` ー-ヽ( ,.ィ'´     l
      |/ 〈/ !ヘ.i| `  \   /     |










326 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:22:39 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

フィンランド軍による初の戦車戦の部隊に選ばれたのは
ホンカエミニという村でした。

この地区は村を中心にして一面の乾燥畑が広がっており
数箇所に農場とその建物が散在する地域であり、すべてが雪に埋もれていました。

しかしながらこの村にはヴィープリにつながる鉄道と駅が存在しており
万が一この地域での突破を許した場合、フィンランド軍はソ連軍に鉄道による
急速な前進を許すことになり、下手をすればヴィープリを通じて後背に機動した
ソ連軍によってカレリアに存在するフィンランド軍全軍が包囲される危険性さえありました。

フィンランド軍には武器も兵力も人員すらもなく攻撃に打って出るしかなかったのです







329 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:39:00 ID:EtiosGKe
26日6時 ホンカニエミ

                   ∧ !}
                 /∧V/
              f ニニニrく___//`ニニニヽ
          __∠| |, ‐ァ'^{: : : : ⌒ミヽ、 | ト、
       ,.∠ニニ /: /: : ,': : : : : ヽ: \\ヽニ\
   _,x<::::::| | /: : : : : : : :| : ! : :.ヽ: : : : : : :\. | |\
   | 「:::::::::::::| |/: : : : : : : : :.! : !: : : :!: : : : : : : : ハ| |:::::`>r┐
   | ',::::::::/ィ: : :/: : : : ! : :| : :ヽ: : : : :.!: : : : : : :∧\::::::/ /
   ヽ. ヽ::〈〈 /: : :.i: : :/:八: :ハ ! : : : : :/ |小 : : : : : :レ/::::/ /  司令部が約束してくれた支援砲撃も
    |\\ヽ|/|: :.|: : :|十 ト! LV: : : / 斗ヤV: :|: : 八:::/ /!  予定時刻を一時間も越えたのに始まる気配もないわね
    |: : >くく八: ト、: |, 孑ぅト  \/ rそぅト |/!: //>イ: |
    |: : : :!: :\Y^V: :|ヽ V少      V少 イ!:|/|イ: : : : :.|  この戦車には無線機がないから、連絡も取れないし
    |: : : :!: : : :ハ. |: : |   ̄        ̄  ハ |/: :!: : : : :.i
   /: : : :!: : :,' 从: :ハ ``     !   ``/: : ||: : !: : : : :ハ  仕方ない。このまま攻撃開始よ!
.  / : : : :.! : :.|   ∨ .ゝ、           厶イレ !:./: : : :/ :.',
  !: : : : : :!: : :!  iニ彡少 、 ^⌒⌒ ∠ュ、  |/: : : :/ : : |  全車!エンジン始動!
  |:/|: : : : : : :|  ゝニ彳/ | `  - イ癶ニフ  /: : : / : : : :|
  |:! |: :>'´ ̄丁 丁 ̄ | /\.   / ∨` ┬―┬く: : /: : |
  |:! ∨:::::::::::::|  | / ∨ / ,癶癶 ヽ }  |   |::::::∨: /|:|
  ヾV::::::::::::::::|  |    ヽ/ /{::::::::∧,ノ!  i   |::::::::∨ リ
    |:::::::::::::::::|  |     |ゝイ }:⌒:{   |  |   !::::::::::|
   第四戦車中隊長 アリシア(ヘイノネン) 予備役中尉







330 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:45:37 ID:EtiosGKe
            _    ___
      _/>ー、/   ヽ' 7´     〉 ̄ヽ、
    /    ≦__   〈 /     /  、  ヽ、
.   /    /|ト、 ヽ//     / //`ヘヽ. lヽ、
   /   ,イ / !\´  !     / //ヽ   ! !i !  ヽ.
.  /   /!| l |  ヽ__j     l l仆ミ、\j/ l |  l l
 ,'     ,' l l | |ヽ /イ'|     l|ゞゾヽ |ノj ,ム l| !
. !    l | ! ! |  ! 、 |     | !      (ゾ! 八ノ
|   l l || |、 \ |     |l|       〉ノ' ノ   中隊長。戦車2台が燃料トラブルで始動しませんわ
|   | l ! | ト、   l|     !       _  l,.イ
|   |ノ / | ! ヾミ jl|    |      ´   / |    修理には時間がかかりそうですし置いて行きましょう。
|  ! |_/__j /    〕ヘ.   l|        , '  /
. ヽ、ヽ 「j: . : . l ̄! _.,、「´ヾ.!   l      _/  , '
   ヽ/': . : ./__」、ヽ.:\::::ヘ  | / ̄ 「 / /
  /: . : . / /ハ: ヽ. ヽ. :\::::``>、  |//
  l !: . : . :,' //::::ヽ、:ヽ `、 : >、/: : \i´
. |!: . : . l  !|:::::::::::|l: : ! l: :/: :jレ、 : : ヽ、
  ! l: . : . !  {|:::::::::::||:o:l l`'j/: : :ヽ.<`ヽ
  l l: . : . |   》::::::::::|「ヽ!,ノ : ≧ー、 : l: : ;>.、
フィンランド軍 670号車 イーディ(E・ウーテラ)予備役伍長







332 :名無しのやる夫さん :09/08/10 16:47:49 ID:v5DiR88n
ますます使える車輛が減っていく…







333 :名無しのやる夫さん :09/08/10 16:48:31 ID:m6c/1bNy
gdgdすぎる・・・






335 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:51:34 ID:EtiosGKe
       /: : i: :i : i: : : : : : ヽ、: : : :ヽ: : : :ヽ.
     ,:'´: /: :ハ:: ! : \: : : : : : i: : : : : :! : : : : :ヽ、
    /: :/:;': :/ i: ! : : : ヽ: : : : :|: : : : : :!: :ヽ. : : : !
    ,': /::/: :;'   ヽ:、、: : : ::\: 、|: : : : : :i: : : i : : : !
    |: i ::!: /     \ヽ: : ::::::ヽ:!: : : : : :|::: : |: : : :|   此方 第三猟兵大隊。
    |: | :|ハ|_ノ  `ーヘ-`ヽ、:::::|: : : : : :|::::: : : : : |
    、: !::|´,!ニ、     '了うぇ、ヽ:|:::: : : : :!::::: ::::: : :!   現在味方砲兵による誤射により猟兵が制圧されており 
    トト、!イぅ:::!`     トー'::;ハ |::::: : : : !:::::::::::: : |   前進できません
    |::::::代-ソ     ゞ-' '^ !::::::: : : |::::::::|:::::::| 
    i::::::i ¨´ 〈         |::::::::i::: :!:::::::j::::::::|   散開した将兵の再編成のめどは立ちません
.    !::::ヘ            j::::::::j:::: !:::::::::::!::::i
     !::::::ヽ.   r_、      /イ::::/:::/;':::::::::/イ/   攻撃不能
     ヽ、:::::\ `       '´/:;イ:;イ/;ィイ/ '
      ヽ:::、:、\    ,.    '´,. -‐'゜i ´__
        `ヽ`ヽ`ー<i ,'´ ̄     ,ノ'´ノ  \
          r'´ | |!/     / / ,ィニ>'´ ̄
       ,.-― イ i ハ ij    /   /








336 :名無しのやる夫さん :09/08/10 16:55:01 ID:euHbNMwW
なんじゃそりゃwwwww







337 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 16:56:39 ID:EtiosGKe
.\    /: : :/: : : : : : : :|:|: : : :}: : : ',: 、: : :|、: : : : : : : |: : : :|: : : : }: : : : :'   /   .イ
\ \  ': : :./: :!: : : : : : |:|: : : :ハ: {: : ',: ヽ: ! \: : : : |:|〉: : ||: : : : : : : : : :|/   /: }
: :.|、 \|: : /: : |: : |: : :/{:|: : :./ マ、: : ヽ:ヽ|  _>: : : |:| ',: :|}: : : : : ,、: : }:.!    /:.|: : |
: :.| ヽ  |: :,ハ: : :{: :.|: :/ >、:_/=-、{: ヽ: :ミ_>:<≦_}」∠_!_ }:从: : : |/ }: ハ:|  /: |: :|:. :.|
: :| : : \|: ト、|: : ハ: |: :|,>'  __ `ミ、ゝ' ^^`  .ィ'   __   `リ<_|: : :}ゝ-':.タリ-:':. : : :|: :|: : |
: :| : : : : |: |: :.{: : |:V:小  O:nハ            Oっハ   》_|: :/: : : /: /:/: : : : :|: :|: :} 、
: ! : : : : :ヾ!: :.ヾ!:ハレヘ|   ゞ='          ゞ='   <`|:/:|/レイ}:/:/:. : : : : :|: |: | 
/: :/: : : : : : : : : 「|: : :{  ===‐    ,     ‐===    イ: : :.|/イ: /:. : : : : : :|: |:|
: :./: : : : : : : : : :.ヽ: :.:.!u                 / 、 ,':.:.: :}': /:/:.: : : : : : : |:.V  
: /: : : : : : : : : : : }∧:.ム      ァ  ̄ ̄` ー 、     {  l /: : :/: :':./:.:. : : : : : : :|: |
:/: : : : ::.: : : : : : /!: ヽ:∧     | ` ̄ ̄ ̄ ̄´',    `´/ル:/リ: :,': : :. : : :. : : : : :|:.|
'|: : : : : :: : : : : ://: : : ヘ!ヘλ   | __ __ ___ }    .イ \': : : :!: |: : : : :: : : : : :.|:.|
|: : : :::: : : : : //:|: : : : : :.ゝ'、  {ミ{      77  .ィ ト、 /: : : :|: |: : : : :: : : : : :.:|:.|
 !: : : :::: : : : ://!:.|: : : : ::《ノノ>. ヽヽ ____ 彡' / {) |: : : : : : |:∧: : : :: : : : : :|:.|:.|
 |: : : ::::: : : :// |: |: : : : : :`: _}rーl>`ー― .´ < /L |-、: : : :.|:| |: : : ::: : : : : |:.|:|
 |: : : ::::::. : // |: |: : :, ィ  ̄ / ∧!  ` ー ´   /   } |  ` 7‐-- 、 : : ::: : : : :/|:|:|

戦車のトラブルはともかく
いまさら砲撃を始めて誤射ですって?!
ええい、それでも作戦開始時刻変更の知らせがない以上攻撃に出るしかないわ

全車!前進開始!!







338 :名無しのやる夫さん :09/08/10 16:58:00 ID:v5DiR88n
ちょwアリシア酷い顔www







339 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:04:53 ID:EtiosGKe
648号車 (第1小隊長車 ミッコラ予備役少尉

                   _ /⌒\ _
                ,.´ -/   .   \ `
.          / /. : ,′  .: :.ヽ       \
              . : : j{    : : : ',: : .
.         ,x/  ,: : : :j!ハ   : :', : j}: : : : .     マ≡ミx、
.         〃| j / : : ;小  、   : :} :小、: : : .   |   ‘,
        {{  | |!.: :/斗匕_ }  .:ノ今=-\.: : .   l     i}
.         廴 j |i: / ,xf斤「`厶イ  '示ミメ.ヽ: :  i |\  ″ 100mも進まないうちに敵戦車と会うなんて……
       if´|从'x《 Vtり        Vtり 》x}:i  | |   《
       |l  レ介ミ=-                ノリ ノ ト   ‘,  幸い敵はまだ乗車していません
       |l   ノィ{リム      ,    ー=彡. :イ: j|     j}
       ゞ:,__´从j小      _      ,小:j:! ,小  V'   今のうちに撃破してしまいましょう!
        //'/ハ込、   ´ニ`    ,:仆刈/,人`¨´
      ,xf斤/. ':イ.:j「.:「\        /レリi.:〃´:  、\
.      {xf斤 ´ . :i 八:」:_:| 丶 . __ . '゙|: i |.从:{i : :   \}
   xf斤  ̄ ̄ ミメ、'  ヽ `  、    「`ヾ',xf斤 ̄ミメ、 \
  /xf斤 ̄ ̄ ミメ、 \  :.   `¨¨¨¨¨´ /xf斤  ̄ ミメ、  ヽ
 {xf斤 ̄ ̄ ミメ、   ヽ .:}、         {xi斤 ̄ ̄ミメ、 \  }i
 {xi斤 ̄ ̄ ミメ、\  V  ` ー-=ニ=- {xf斤 ̄ ̄ ミメ、   八
  》xf斤 ̄ ̄ ミメ、  、 }         ,》xf斤 ̄ ̄ミメ、\ 《  ヽ
      第1小隊長車 ミッコラ予備役少尉







340 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:13:56 ID:EtiosGKe
                      i^i0i_
             / ̄,',' ̄ ̄ ̄ ̄||゛`-、~`-、
             /  ,','    ╋ ||   ))0(三ニ========0
            ´--,','______||_,-´_,-´                       ,,,,,,,,,,,,,
           // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/´|L_」 ̄ ̄~',                    ミi]::::::::::ミ ─‐‐
  _,──´三三´'_'_______/__|\_\r'r'^y',         ,,,,,,,,,,,        ミд゚ ,,ミ  ─‐‐
 ,┼---´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニヽ~'不 ̄ヽニヽ   ミ:::[★]ミ  ダワイ ━,==と:::)コ ─‐‐
  //⌒マ ̄ ̄O ̄ ̄O ̄ ̄O ̄ ̄O ̄y´⌒ヽミヽ ̄ ̄/.ヽミヽ  ミ,,゚д゚ミ~) ダワイ  ̄ .ノ::::::::::ヾ
  ヽ',_ノ   r--o、_   _,.o--y  ヽ_,ノ.ミノ___/:ノノ.ミノ  亡(::つ==:::/        (_)ー'
    ヽ◎^◎´三`◎^◎◎^◎´三`◎^◎ノミノ    ノミノ   ノ::::::::i:ソ_)
     `゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'-- ''゚'゚'゚'゚'゚'゚'゚'´--'       いそげ!フィンランド兵だ!戦闘準備!!

           ,. -‐_フ´  ヽ `ヽ、__
         ,.'´ ,.'´/       ヽ   、ヽ.
        / /   /        !   ヽ  \
      /  /   /   !       i   !    ヽ.
       /  ,'   / /  |   i     |  j     i
  ,.'  ̄j/  !   ! ,'   ! |     ,ハ /|    !
/    〉'´  !    i  /人 ト、 !   i,イハ !      !  って 戦車砲の照準器が壊れて命中しないです
     }   j      ! //,彡ヘ! j人  |ノ'ヘi|ヽ.   /
ヽ 、_/ ト、  ヽ   ヽ|/'  ,.ィァiヾ  \!,ィ'゙アjヽ〉 i 〈   仕方ありません。乗員の皆さん!機関銃を持ってください!
 〉    iヽ、  i  、 〈 ,ィ'辷'冫     ゞ-' / ,ハj   
.〈   ,.ィ/ `ーr! ヽ `\ /ヽ/ヽ/   、〃/ノイノ     戦車ではなく戦車によじ登っているソ連兵を打ち落としてください!
 ヽ/ノ,'|'  i 〉,イj  {`ヽ         '   ,' '´
  `´/ !  |/'´ ン ヽ. !       , -‐┐  /|
   /  ,'  /  / | ,イノ 、     ー‐_‐' ,.< i
.  /  /   /  '- ノイiヽ、 丶、     / \ヽ\
 /  ,'   ノ/  ̄ ̄ ヽ `ー- 、`,_ー '  )  ,>  ヽ
./,.-、i  /       i         / /  '´ ̄`ヽ、
´ ,.-! /        |`丶、     ,ハi         ヽ、
/   | ,'         !   `ー- '  j、          !
   ヽ!    ,.'´  ̄`ヽ 、       / ヽ、,.-、‐ー 、   !
    ヾ   /    , ヘj__ ヽ、_ /  , '- 、_,ノヽ、 `〈
     ヽ. /    /´`メ、 ,`ヽ       L _,ノ`ヽ.  i  }
       `、   /  /  /<_ 〉、     〈 /ヽ   ハ、ヽ!
         \イ!       /ヽ/    /`メ、     /-、ヽj








342 :名無しのやる夫さん :09/08/10 17:20:06 ID:v5DiR88n
戦車がまったく意味を成していない…本当に大丈夫なのかこの状況で







343 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:25:01 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

648号車は戦車砲の不調から敵戦車を撃破することは出来ませんでしたが
乗員自ら放ったスオミ機関短銃により戦車二両の乗員を打ち落とすことに成功
戦車2両を間接的に撃破しますが、直後ソ連軍戦車の砲弾が砲塔中央に直撃

ソ連戦車の砲弾は戦車長と装填手の間を通り抜けて砲塔後部をさらに貫通し飛び去りました
この衝撃で車体は破損し、乗員及び車長は脱出を決意

散々に敵戦車に追い回された彼らは方向を見失い敵地を24時間もさまよった挙句
車長だけが味方部隊に収容されました。残りの3名は行方不明となりました







344 :名無しのやる夫さん :09/08/10 17:26:40 ID:+vogg2FE
もうだめかもしれんね







346 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:32:20 ID:EtiosGKe
670号車

  /    `l    /    /   ,    ヽ ヽ、   〉
  l      ハ_,.-/    /   ,l       !   ヽ /
  |     /! l l |' /   / / / | !     !     !| 味方猟兵が後続しないから引き換えしてきたけど
  !    ,' | || ! /  / //i/ ||     j|    レ'  3回引き返しても、ついてこないですわね……!
  !     !|!| !'   ! //`jト、ヘ   | / ! | ||   猟兵無しで前進するしかないのかしら?
. |    !|ト、ヽ,l    l レ'テ心、 ヽヘル/ーj,八 !|
  l   l ||`〈 |     l l`弋ン     イうjヽハル'|  って敵戦車! 
  |    ! !|  ゙|     ! |           ゞ' / l |  目標砲塔基部!撃てっ!
  !l   l l |   !    |、|      ノ   /  ,' | 
 j |   ||,ノ   | |  l       ___    /  / |
 | |   | 〈    iハ l | ヽ.      ̄  / , '   |  ……一両撃破したけれどこの戦車も車体故障してしまいましたわ
 !|   !    ,.--ヘト、!   \   , イ /    l !
.| !  !   /: : 、「`ー-.、_ `〔_ ノ イ    ,イ/  総員脱出しなさい!
. ! l  l  _/: : : : : \:::::::::::::::`:┴.、ヽ  }    //'
||_,.':´/: :,.:- <:`:ヽ、:::::::::::::::/: : :`<   //
. 〉'´, -‐'://: : : : : :ヽ/:\:::::::::::!: ,.r.、: \/








347 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:43:54 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    

670号車は敵戦車を1両撃破することに成功しましたがソ連側対戦車砲兵によって撃破され
乗員は照明弾と機関銃が乱舞する中を遮蔽物を求めて逃げ散ります

668号車は切り株に乗り上げて各坐したところをソ連歩兵に襲撃され車体を放棄
一名戦死しましたが残りのものは無事味方戦線まで逃げ切ります

664号車は威勢良く鉄道線路を超えてソ連陣地に飛び込んだまでは良かったものの
その先の小さな溝を越えることが出来ずそうこうするうちに砲塔故障で撤退を開始

655号車は敵陣地を蹂躙し前進したのは良かったものの200mほど進んだ地点でソ連歩兵の肉薄攻撃によって撃破
乗員はかろうじて肉薄したソ連兵を機関短銃と手榴弾でなぎ払い離脱に成功します

そして最後に残った667号車もまた味方猟兵を後続させる為に引き返し前進し始めた直後
ソ連戦車と出会います







348 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:49:13 ID:EtiosGKe
667号車

                         |}
              , ィ'⌒ ー 个 、/'
           , .∠::::_//^ヽニ.ノ ^ヽニニヽ
     _,. -<::::| r― ,ァ': 才"¨:⌒´^!:‐、! ト 、
     | |:::::::::::::::::| ! /: :/: : : / : : : : :!: : :ヽニ、\
     | |::::::::::::/ィ: : : : : : : : :i: : : : : :i : !:: : :V/::::\
     \\::::くく //: : : :/ : : : !: : : :!: :! : !: : : :',::::::/ /  砲撃っ?  
        !\>〉.ム!: : : : ト、/!:ハ: : /: /仏|: : : :.ト、/ /  
        |: : : くく Vハ|/rう卞、_ ヽ/ィ=、i: : : : !_/   まずいわ、砲手がやられた!総員脱出準備! 
        |: :/: /ヽ{ |: :i 弋少    ヒ:リ }| :!: |/
      !/: :ム--ヘ_ト、|            ハ !/
      /: :/.:.:`フT⌒iト   ,. - 、__'   ハ八
    /: :/: : :厶ノ  \\    _).ィ: : : : : !    
   /: : :/' ´ ̄\ \   ヽ.>¨ イ: :.:!:.:./:./!:|
   !: : /      ヽ \     / )\/: / | |








350 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 17:56:19 ID:EtiosGKe
        /\,..-―,.=、ー- 、 ヽ ̄`ハ
      / ヽ,-/'´ / "´  ヽ、 `丶ン-、>'ー 、
      /'´ヽ/  , '    !   ヽ.  //  !`\、ヽ
    /   / ,  j !   |ヽ.    ! 〈   \ノ/ l
    `r-、/ / , l l|   !|  !   |  ト、_,.-‐r'´   !
     | l |  ! ,ハ| ! | |j _| l | l | ト、 |   |  お待ちなさい!砲手ならば私が出来ます!
     |  | l jハトl|、l | l|'´_j」|,ムノ  l、/j ト|   |
     |  l ヽ |ィ'ァォ、ヽル' '´弋_ソ!   k, }| ! !    |  私の戦車の仇はとらせて貰いますわ
     |  |、 `ト、゙ー'       |   レ'´l ||   |
     | |l  !,ハ    、       !  ,' | ||   |  
     |  l ! l ! |ヽ、 マフ   ,イ /|  ノ _j j_  |
     |  ! l l | ! ,.へ、_,..' ,イ / : マァ'__,/`ヽ、|
     !  |>! |=ハ´: :_;〉ー-::'´:;ハj: : :,/´/:ヽ : : : ヽ.
     ノ /:_;l|ヾ!:l|::〉'´,-、ヽ、_;irヘ: :〃 /:::::::::::l : : : : :!
    l /: :|::||:|| j|'i `丶.`´/)ij:/ニV〉/::::/::::/: : : : :/
    | j : : !::||:ij: 《l 、`ヽノ´/: ヽ/ン:|レ'´::::::l: : : : :/








351 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 18:11:33 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    
667号車もまた、150mほど進んだ地点で砲撃を受け各坐
砲手も負傷し普通ならば脱出しかないところでしたが
そこに先に撃破された戦車から予備伍長が駆けつけ負傷した砲手の変わりに
砲撃を継続。
各坐した戦車であり、なおかつ照準器がまともに狙えない状況下、
さらに夜間の暗闇の中さらに敵陣地のど真ん中という悪条件下で
はじめて実射する37mm戦車砲で敵戦車を砲撃。戦車がお釈迦になる前に2両を撃破し
さらに乗員全員が脱出に成功するという奇跡を成し遂げました
しかしながら作戦そのものを見た場合、前進開始から200mも進まないうちに
戦車部隊は壊滅、フィンランド軍の反抗は潰えました
生き残った戦車は一両
将校二名が負傷、下士官1名死亡 下士官2名と兵2名が行方不明という結末に終わりました

失敗の原因はいくつも考えられますが

・ まず味方砲兵が攻撃直前に味方歩兵を誤射し味方猟兵の士気を粉砕したこと
・ 深い雪の為、戦車はのろのろとしか動けず敵の格好の的になったこと

そして何よりも

・ 敵がどこに居るかもわからない状況で未知の地形の戦場に戦車単独で攻撃したこと

があげられるでしょう。
ともかく、第4戦車中隊はこの初陣で大損害を受け大きなショックを受けました
唯一の救いはこれ以後の戦いでは上級司令部の将軍たちももう少し良く考えてから戦車を使うだろうということだけです。







353 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 18:17:48 ID:EtiosGKe

         ∠.//        ミヽ
        ,イ/ニヽヽ、        ミハ
       /'_| ,´  }.| >=;z、_      ミハ
       ハ_j l乂_ノ | {  ノ|>〒 =-;z、 ミハ
      l⊥土二二'ニ==z'⊥( _)| 夫zl.}
      Y __..  ,z- ..___ tミ|l` ┼z、|( ^!
        |', =r〉 '  >=..__、` `l!|  l|L|l氷j」     反撃は失敗に終わったが時間は稼げた
      l! `^7/   ´ーゞ'`   |||_ ノ トl|l|i|l|l!    敵が混乱しているこのうちに二個大隊を前進させ戦線を安定化させるのだ!
        l  ,' l        ゝrァシ l|l|i|l|l|!    
      | ヽ=>    ,.::.:,ィl|.。/fヘlハYヘ    
        ,| 「Z_ミミミヽ.    'il|l|l|7!ヘ|||||l|l|i|l|ll}
     /i|Y -ァォ ``ヾ、 ,i|l|l|l|l|Ll W|l|l|i|r'′   
.      {l|!|l|ivill|||l|li、 ,.,,ィi|l|||l|l|lシ'   ゞ='´
      l|l|i|l|i|i|i|l|i|i|l|i|i|l|l|i|l|l|シ'    |
      ゞヘ|l|l|i|l|l|i|l|l|i|l|;シ'´     _..ノヽ
        `^~ヘ^7^~j /  _.. -ニ-'_. ヘ ヽ
        ,ィ´{┴-┴二 -; z-ヘ_>='´ ヘヘ







354 :名無しのやる夫さん :09/08/10 18:23:05 ID:Tl/VRfKF
なんというか、これだけジリ貧と言う言葉が似合う戦場もあまりないな…







355 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 18:27:37 ID:EtiosGKe
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  

フィンランド軍はこの隙に再編成を済ませた2個大隊を投入
戦線を安定化させることに成功します

たった200mを進む為に7時間をかけたフィンランド戦車中隊は午後3時
退却命令を受け補給整備の為後退を開始、その後は予備戦力として他の戦線に廻されました。
これ以後、冬戦争中にフィンランド側の戦車が集中投入された記録は残っていません


またこの日、フィンランド政府とソ連政府の間にも大きな動きがありました
タンネルフィンランド外相とコロンタイスウェーデン駐留大使婦人の停戦交渉です







356 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 18:55:57 ID:EtiosGKe
                         /|
                   | ̄ ̄ヽ、 /  |
                  \  ヾ }={  ,〉‐::ー-..、_
                   >-‐:~::‐-'`==、:: :: :: ::`ヽ、
                 ,ィ´:: :: :: :;/: :: :: :: :: :.:ヾ:i:: :: :: ::`ヽ、
                /:: :: :: ::/::/|`ヽ;: : :i:: :: :: :|:.:: :: ::i:: :.:ハ
                 /:: :: :: :: :: |::| | ∨:.:|`ヽ:: ::|:: :: :: :|:: :: ::}
                  /:: :/:: :: :;ノ:|::| |  ∨:ト-‐∨:|:: :: :: :|:.: :: :|
             /::,ィ´::/::::i:.:/|;j_ |   ヽ:|__ ヽ:|:: :: :: :|:: :: ::|   あのー ソ連側の和平条件なんだけど
             |/ 7/:: :::|::;チ,弐      ィテォz、|:: :: :: :|;; :: :|   もう少し何とかならないかなぁ?
               j/:::/:::|;ハ ヒzリ     ヒz:7;} 〉:::|: ::|_): :|   
               |:::/|:: :: ::} `‐'  ,    `‐-´j:: ::j:: ::|:: : :{   これじゃとても我国には受け入れられないよ
               |/ |:: :: :::、 .::::.  __  .:::::./: :/:: :リ: ::メリ
        __       |:: :: :: :`>‐-   ,ィ´7::/|:::/i:.:;/
        \  `ヽ_,-‐´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.,ィ´{_,ノ  |;/_|:;/ ∨
          |    ヽ            |: |_/~ヽ_,/ '´`ヽ、
             |    |           |      ::j    ハ
          _|    |           |      ::|___j }
           { `ゝ  |          < ̄ヘ      |  |: |
            {_,フ   |        廴 `ヽ、__  |  |: |
             !   j          |`ヽ    `ヽ.  j: {
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ノ |
                 フィンランド外相(タンネル)








357 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:02:13 ID:EtiosGKe
                   _
             ,. .‐ :ア´: : : : : :`ヽ、
            /: : : : : : : :`ヽ、: : 、: :\
             /: /: ;.-へ.、 、: : :ヽ: : |: : : ヘ
           |:|:.|: /    `ー ミ__ー,r⌒): : : ハ
          ヽ:.V__    ̄`ヽ. |:`T l : : : : |    ソ連邦としてはそれは最低限の条件ですよ
           |:.|,..、   ,ィ=‐、 |: : | ': :.| : :.|    受けた損害に際して見るならば良心的ともいえる和平案です
           |´ハ::}     b:::;リ' |: :/‐、: | : :.|
             ,! :| ¨r    ¨´   レ ムノ: | : :.|   フィンランド政府には二つの選択肢しか有りません
           /: | ト、ー‐     ヶイ : : | : :ヘ
         /: :/: |: \   _,.    |:/: :l: :| : : ヘ   即座にこの案に沿って和平を求めるか
        l: :/: :./: :.| | ̄]    j/: :/: :ト.: : : ヽ  このまま最後の瞬間まで戦争を継続するか
        ∨: :/:|: : |_l/ノ   /: :ノヽ:ハ: : : : }
         ヽ: :ヽ‐ ´__∠__/(: :/   `ヾ: : :(  どちらを選ばれますか?
          ノヽ: :) /ニァ´  ∨      ヽ: : )
         {: ;イ:/
       スウェーデン駐留大使婦人 コロンタイ







358 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:08:35 ID:EtiosGKe

          ,. :<: : : {    }: : /   ,/
       /: : : : : : : :,> 、 h/___.. -<
        ./: : : : : |,x≦-ー¬^爪^¬=- : :\
      .′/:∧:│: : :./ : :/ :}| Vハ : ヽ: : : :.ヽ
      i : :| 廴):|_;厶イ/j:/ | Vh、_;_'; ヽ : : '.
       | : :| : : : :|: :/L.;/ 〃 ,j  ?、: :│: '; : :ヘ
       | : :| : :i : |;/_j /-/      リ ヘ: :| | :| :i: :ハ  国会に持って返って審議するから
       | {: }: : l : {ィf乏守    f示ヘ? h:| :ト,: :|
      } }∧ : '. :| {:トーリ      {ト-リ∧: }:リh| ヽ}  猶予を求めるよ……!
       j∧ ヘ : :';ヘ }f{「´   、   ¨" {ノ}∧ },j
       ?ヘ: :ヽヘ    -     ノ: :/ j/
         ヾV\{ヽ{^f¬ーr―≦´}: :/
        f^ヽ, ヾ、 ^ヽ、___,/ /?
        /^Vハ  ヽ、 ___ , ′{^ヽ
        ,/  Vハ   `ー-      ',
       {   ?            }







359 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:16:22 ID:EtiosGKe
さらに同日26日深夜 ソ連軍北西方面軍司令部



     ∧∧ l: _つ/      /;:’ ∧_∧┌ _||/
      (,,゚Д゚).⊃ /      / l::゚/:(`   ,,/:|  ̄||.,o      ┌───────────
∧_∧ . l:_つ/      / l//:’と   ||  :| .o'  ̄o    │ホンカニエミ攻撃部隊
, ・∀・) ⊃/       /;:’ ∧_∧┌ _||/          │敵の強力な部隊の為前進停止しました
  l: _つ/        / l:’/:(`   ,,/:|  ̄||.,o           └────y──────
,ヽ⊃ ./        / l//:’と   ||  :| .o'   ∧,,,,,∧              ∧∧ ⊃ .つ /
): /       /;:’ ∧_∧┌ _||/    (,, ´∀`)           .,(Д゚ ,,)_┐ /
/         / l:’/:(・   ,,/:|  ̄||..,o    〈i;;;<V>li〉       ∧_∧/ ⊃つ /
      / l//:’と   ||  :| .o'  ̄o     |;;;;;;|;;;;;;|      .,(,  ・∀)_┐ /     /
     / ; ,.. ∧_∧┌ _||/         (__)_)    ∧_∧⊃ .つ ./     /
__/ l:’/ (・   ,,/:|  ̄||.,o                     .,(,  ´∀)_┐ /     / l:
.   |l//::と   ||  | .o'  ̄o                    ||(  ⊃ .つ/| ̄ ̄ ̄ ̄|l//:
.   |/:’/.┌.__|| /                      ||___ ┐/:’|        |/;’/
     ̄ ̄|  し'' ̄|| ,o                          ̄|| ̄J| ̄ ̄          ̄ ̄|
____|/   o'  ̄o                         o'  ̄o|_________|/







360 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:26:25 ID:EtiosGKe
        _ _. : : : : - ・・ - 、
      _ ,': : : f:: ̄: :`:丶、: :\::`::、
     /: : : :,: :|: : : : : : : : : 丶::`、ー`
     |: : : :/:\l: : : : : : : :: : : : ::ヽ丶
    |: : : :|: : : : |: : : : : : : : : :::: : ::ヽヽ
    |: : : :|: : : : ,ヽ: :.: : :::::::.:.: :ヽ: :::|:::i
    l: : : :|: : : |  ヽ::`、、:::、::,:::..:..::ヽ|`ii
   _A: : : :|: : ::|   ヽ::ヽヽi'_ヽ、、::ヽ亅i
  /l::|:::|:::||: :|::|-―--、``、,従リ .|::|ヽト、
, :´: : l: :|/| :fl: ::|、ト弋仍  、    |:::|、i: : `、        第7軍、再編成完了しました
: : : : :\: :ヽ|tヽ:|::ll ´    |   .||::|: |: : : :`、       現在、フィンランド軍拘束の為戦線に張り付いている
: : : : : : : : : ;]``、:|:|゜    |'   i .|': ::|: : : : : `、      5個師団を除き兵員の補充、再訓練が完了
: : : : : : `ヽ、:: : :iヽ`、.  、-‐ァ / i: : : | : : : : : : `、
: :: : : ::::::::::::::ヽ: L_`|;\.  ̄ / i: : : : :| : : : : : : :`ヽ    投入可能兵力は第7軍だけで15個狙撃師団
: :、_ィー--.、ヽ:: :>:;{ ヽ、 , ' / : : : : |: : : : : : : : :`、   5個戦車旅団を即時投入可能です
: : : : ::j    ヽ: :|: : :| /`-'、 /: : : : : ::|: : : : : : : : : :丶
: : : :::ヽ      |: :|: : ::i |::::∧/: : : :___|: : : : : : : :/: :ヽ またレニングラードの戦艦マラートをはじめとする各種艦艇も
: : : ::::::|     ヽ:|: : :| |^:| /: : : : \: : : : : : : /: : : : : | 準備完了との報告が回ってきています
:::: : ::::::|     . |:\:ヽ|::::y : : : : :/: : : : : :/: : : : : : : : |
: ::::::::::::|      ヽ::\:|::/: : : /: : : : : : : /: : : : : : : : :`l
: : : : ::::|    _f ̄ヽ、:|': : :/ー::-:、:: : : :/: : : : : : : :::::::t
、_ /ヽー:::::::::::::|: : :|: :|:::/|:: :,:、,:、: :|ヽ: :|: : : : : : : : ::::::::`l
.'     ヽ --―|: : :ヽ|: :| : |: :|: :|: |: |: :ヽ|: : : : : : : : : : : : :|
|    ,、 ヽ`、::::::::::|: : : :ヽ::、: :\_: ::/: : : ヽ: : : : : : : : : : : ::{

 ソ連軍第7軍 司令 古泉(K ・ A ・ メレンコフ)元帥







361 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:38:34 ID:EtiosGKe
           .  ' ´  ̄ `   、
          /           \
.       /              \  `□ー 、
       /                ∧  □、 \
.       /    /        |    ∧   '.ヽ ∧
     /    ハ. |   ', ,r'j⌒ヽ!  ∧  i.   ∧
     / i   ,. +-、 |.  ∧ ,厶';、│  | |   ハ
     / |  ヽ |  N、 |ィf'でh,} !  j l.  l      '.    第13軍も再編成完了だよ
    //| ', .N   \|  ト、_ノハ/| ∧,′ ハ.     |
.   /'   l ∧ | ⌒>     -'  |/.ノ  /| l    |    ようやくヤリセバ砲台をはじめ各種要塞砲も黙らせたから
.       ∨ `l  '´     ⊂⊃ ,ノイfl,、 / .| |    |    これからはがんがん前進できるよ!
     ,⌒(ヽ. 、⊂⊃ ー---‐'    `' /∨   | |   |
      { Lフ人|>  ..,___...、   h    |∧  |
     ヽ_/  ヽ   {   __r/  /,.へ   j/ ∨ |
.      /    \_.. ' ´| |ノ く/   \     ∨ /
       \    /    | |></     / \   | /
        \  '     / 《∧》         ヽ  /
       ソ連軍 13軍 橘(グロンタール)大将

                         , ‐ト、―- 、
                 , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
                ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
                l \/, ⊥    |l V \l
                N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l
                l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l
                l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l     よろしい。
                l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l
                l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ    では28日をもって第3次総攻撃を発揮する
                l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l    第13軍はこれまで通り、カレリア地峡中央から東部での突破を
                l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl    第7軍には例の計画の通り敵を奇襲してもらう
                l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
                リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
                  ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
               _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
             -‐ ´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /
           ソ連軍北西方面軍司令官 ハクオロ(ティモシェンコ)元帥








362 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:43:31 ID:EtiosGKe
        `、                  ヽ:::::::::;::;:;:;:;:;|
       ,.‐、r` 、                 ヽ:::::::;::;:;:;:;:;|
   .    |`¨|  .`l                 : l::::::::::;:;:;:;:;|
        |  |   /                 : ヽ:::::::::;:;:;:;:|
      ,'::l.  |  ヽ,- 、_  ,           : : : ヽ::::::::::;:;:;:;
    .  ,': :l . .|  .| |  ¨´           . : : : :ヽ:::::::::;:;:;  『例の計画通り』ですか。
     .,':: ::| : : | . .:|. :ヽ: ..           : : : : : : ヽ:ヽ::::;:;  本当に奇襲として成立するかはともかく、
     ,'/::| : / ̄ヽ|: : :|            .: : : : : : : :ヽ:|ヽ::;  間違いなくフィンランド軍には大打撃となるでしょうね
     ,.|   :| : |  |:| : : :|           : : : : : : : : : : ゛:ヽ
   /:|  :| : |  l/: : : :|         . .: : : : : : : : : : : : : :   このような作戦は私にはとても思い浮かばない
.  , -、:|  ::|  |  | '  、:|         ..-/\: : : : : : : : : :,  おそらく、フィンランド軍とて思いつかない。
ャ‐´.  |´`l:|  |  :| ' ` {`-、_ . ィ: :´::/:::::::::::\: : : : : :/:
.ヽ-ィ、 |‐‐':}  |´`l::|    ヽ::ヽ: : : : ::/: : : \:::::::::::::::\::/: : : :  ……いえ、たとえ此方の企図に気づいたとしても
   L`yー '  ヒ_‐オ    : : |:::|: : : ::/: : : : : :, 、:::::::::::/: : ::::::: :  絶対に対応できないでしょう。
   |:`l|           : : |:|: : : :/: : : : :/  l:::/: ::::::::::: : : :
   ヒォ           : : :|': : : : : : : /.||  /::::::::::::: : :::::::::   元帥、貴方だけは敵に廻したくないと思いましたよ
  .  |.           : : :|\: : : / . || . ':::::::::::::::::::::::::::::::-
    |           . : :|.   ̄    ||  |::::::::::::::::_::::- ´: : :
    |           . : :/       ||  |::::::::/: : : : : : : : :
    `l         . : :/       ||ー::::|:::/: : : : : : : : : : :
    |  . . . : : : : . . . ; /        || \:|/: : : : : : : : : : : :
    | : : : : : : : : : : : : :|.        ||  /: : : : : : : : : : : : : :







363 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/10 19:51:07 ID:EtiosGKe
          _   _     
          /:::;;:`ヽ'::::::::ヽ
         /:::/::::::::::::::::::::::|
        |::::|::::::::::::::::::::::::|
        |::::|::::::::::::::::::::::::|
        |::::|l:::::|::::::i:::::::::|
         レリ'レVレ川ル川
        /:::::::::::::::::::|._          ……だが、払うべき犠牲は莫大なものになるだろう
     _,. -‐.':´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :\        かの将兵らは私を許さないだろうな……
    /: : : : : : : : : : : :ヾl lフ: : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
   /____: : : : | : : : : : : : : : : : : :|: : : ',
  /:::::::::::::\.: :.| : : : : : : : : : : : : :|__/|    だが、犠牲無しで勝てる相手ではないのだ
 ヾ「~\ :::::::\| : : : : : : : : : : : : :|:::::::::〉   計画道理、攻撃は行うぞ元帥
  |ノ  \::::::::| : : : : : : : : : : : : :ト-イ
 /      \/______A__| |
         `┬| |:l::\ {_,.イ  .| 
          |::::::::::::::::::::::::::::::::|     |







376 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 00:00:38 ID:wpv47/xd
2月27日 ミッケリ 最高司令部

    |   l  :| |∥|:          ||:: | | .______   /
    |   l  :| |∥|:          ||:: | | l:::::::::l  /!
    |.   \:| |∥|_____.||:: | | l;;;;;;;;;l/! l./
    |.     :| |∥ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:||:‐┼ | |::::l::::! l./ .|
    |.     :| |∥  .     |:||::::[| | |::::l::::!/|| └┬─
    |.     :| |∥.     :     ||:|:: | |  ̄ ̄  .||   |
    |.     :| | ||         !:|:: | |  .     ||   |
    |.     :| | |l┐     _l_|:: | |     :  || ┌┘/
    |.     :| ||]┴───┴‐、|::..[| |FニニニFニニニF./l /
    |.     :| ||:::::::::::::::::::::::::::::::::||:‐┴ ||___|__. /l /|
    | ._   :| ||:::::::::::::::::::::::::::::::::||: .   |=======/l /!. l
    | |     ||:::::::::::::::::::::::::::::::::||: :   |    /l /!. !. l /
    | |     ||:::::::::::::::::::::::::::::::::||: :   |  /l /! |. | /
    | |     ||:::::::::::::::::::::::::::::::::||「 ‐ ._ /l /|  ! l ./
    | |     ||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|||   |  r'.  ! .| /
    | |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  |`.‐ _./
    | |    ./  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\|/|.  |ヽ、
    | |   /──────────\ !./ |
    | |  ./  ,         '        \  |
    | |..../─────────────\|
    | |./      _        `       \







379 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 00:18:06 ID:wpv47/xd
             /ノ/. :´: イ⌒: .ヽ:.ミ:.、:ヽ:ヽ
            /: .:/:/. .:/ .:/ : . .: . . }:.. : ヽ: l:ハ
         /:イ:/:/ .:/ .:/{ : : .:./.:i.:ハ:.. :i:V!:|
           |:' |' .:{. .:{≧ト_V:.:/}:/斗_≦: }:}:i: :|
          { i:ハ: :lイ了フ:トフノ'´了フ::「i}ル:.{: .|     第二軍の損耗率が2割を超えたわ
           从: :ト从 ヒツ    ヒzリノ小 |:..{
           ノ:リ:小         ム {.、人     現在、軽症の負傷兵や少年兵と交代させた後方要員で
          /.;/. :リ.:〉、   ヘ  ..イ:.:.:{: ヽ:.:..\    なんとか補充できてるけれど本格的な攻勢が来る前に
          /.::グ. :,/.:.{:.:_{>、-ァ<.:.:ハ:.:.:、 : .\:.:.\  一度再編成を済ませないと持たないわね
      ///. .:ノ: ;.イ:.:r,キ天ミ=ォi\ト:.:.:ヽ: : . \:...}
     / / /. ./: /.:.:.:i:.` =ハ/}ト='':{:.:.:.\ :.:.:ヽ: . . ∨ とくに攻勢正面の第五師団の損耗は激しいから
     {/ . .:./: /.:.:.:.:.:.:{:.:.〈」:.:ヽj:.:.:.:.:、:.:.:.:.\:.:}}: ..:.:.:}   何とかしないと
     ( . . .:.:.{ く:.:.:-=rチ:}:.:.:O:.:.:.:ヽ):.:.{:.冫´:.:.:>' ..:.:.:ノ

  フィンランド軍参謀総長 逢坂(レナード・オエシェ)中将

       , --― ,===== 、
     /    / , -―‐-、`ヽ、
    く    / /    ,ィ l`ヽ 〉
      `7ヽ/ / /  // } |l   `ヽ
     / / ∠-‐,..二`X // l  l  |
     ! l | {〈::.:::.::.:ハ   -‐ヘ l|  }     無理をすればまだ耐えられるはずですぅ
      | | ト、ヘヽ::_::/   /::下Y /     
      ! |  |\_〉  , --、 ヽ::/_/ /      しかし今は土地よりも一秒でも長く軍を維持せねばならないときですぅ
    /  「|斗-ヘヽ 〈  /  フ ∧      中間防衛線の放棄と後方防衛線への撤退を許可するですぅ
     レ‐┘し┐ :|| > ニ-<彡1 \
    ∧_}ノ´V |l r个〈:\   ト、_/    ここを突破されたら最終防衛線しか残らないですが
    / \:.:「\l〉:ー-YT‐|: : }   |       敵の三次大攻勢が予想される今は何よりも再編成を急ぐですぅ
.   /  / ヽ}/:.`ヽ、乂:人: :ヽ、 ヽ
  /  /   / :\: : : : : : :.:/ヽ: :}\ \    兵力が足りないようなら後藤少将の第三軍から引っこ抜いてくるですぅ
. 〈ー≠ニ二/: : : : \: : : : /: : :∨/_}//    あちらは河川防御の利を12分に発揮できる地形。
  ヾー-ニ_/ヽ: : : : : :`丶/: : : : :`Y_二ニ〉
  〈二ニ7: : :`丶、:_:_:_:_:_:_:_; : -‐ヘ=={    奴ならやってくれるはずっ
  `¬く:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : :_:_:_:〉<
        ̄`========'´ ̄

フィンランド最高指揮官 翠星石(マンネルヘイム)元帥







381 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 00:33:19 ID:wpv47/xd
翌28日

              '7¨ ̄ ̄ 、 `丶、
             //.::.:/.::.::.::ヽ::.::.\::.::.\
            /::.:/::.:l::{::.::.::.::.::}::.|::.::.:ヽ::.::.:\
        /イ::.{:: 、|ハ::.::.::.::リ.:j斗!:: |::.l::.::.:丶
        Vl: ∧::.{\V\/ィチ心|∨::.|::.:ヽ::.:ヽ   報告します!敵の第三次総攻撃が開始されました!
         /V:ハif     ト{::ィリ!::.::.::ト、::.::.::.:ハ
         ,'::.::.::.: l弋ソ     `ー⊂⊃: レ':V::.: i:.::|  敵砲兵の準備射撃が再開され、味方陣地はズタズタに破壊されつつあります
          |::.::.::.⊂⊃  rー‐、   |と>、!::.:|::.:: l .::|  しかしながら我が軍は準備砲撃の合間を縫って組織的に後退を開始
          |::{::.:: l::.ゝ_  |__〉 ィ|::| ̄|::.:j::.::.:l .::|
          {:ハ:: |::.∧::.≧=_r<_」:リ  |::.ハ::.::从ノ  戦闘を継続しつつ最終防衛線に到着しつつあります!
         ヾハ::!V j/Y厂芥/ /'´ _ノ|/ ∨
           ヾ   ,'<!ノ∨、> /´          
               / / oム  〈
                Lノ o 〉 ヘ
              >'\__人_xく\
             <∠./__|__>、/
                 {___||_}
                ヾ::||:::/
                  ̄







382 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 00:40:19 ID:wpv47/xd

         /       〃     /   /      l l  \
       /         jj   /   /     ノ  | li   ヽ
      / -- 、    {{ ※/    ,'  / / /j川
     < ̄ ̄/\   {{   ′   ̄7 <  / / 〃ハ     |
        ` /   \ {{   |    斗=≠へ/  / /∧l    !
         /     / {{ ※|    ヾ了::::卞ミヾメ,.  // 」l_   ;  ……最悪のタイミングで後退を開始してしまったようですぅ
        ./     !   {{   ヘ     | しクj     / ィ≦ハ  ′
       〈     |   {{   ト   ヾーく      fネ〉 / /   しかし、まだ軍は整然と士気を保ち行動できている
  「 ̄ ̄ ̄ ̄  ‐-  _ {{ ※ }}ヽ   {         ヽ'/'/ /    ならば、適切な兵力投入さえあればまだ戦えるはず。
  ト  ____        ‐< }} \ \    _ ' イ jノ
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....    `  、 `  \ /}/  イ ノ      沿岸警備師団も投入の準備を早めるように命じるですぅ。
  ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....  \     ー' / 〃
    ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......\ _, <,, 彳
    ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `</ /
     〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `Y
    .〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ -‐¬冖  ̄ ̄ ̄\








383 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 00:45:47 ID:wpv47/xd
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::| ̄|_::::ロ ロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::|  _|::::::::| ̄|_::::ロ ロ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::|_|:::::::::::::::|  _|:::::::::□:::::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ̄|_:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ::::::::::::::::: |_|::::::::::::::::::::: //  ..:..:::::.::::..:.:.:  ::.:::.:::::::|  _|::::::::| ̄|_::::ロロ::::::::::::::::::::
        :::::...::    ヽ/        ''⌒ヽ    ;;;::::|_|:::::::::::::::|  _|:::::::::□:::::::/ヽ:
          ヽ       ヾ         ,,ソ    ,,) _ ::::::::::::::|_|::::::::::::::::::::: / /:::
::::::...       ,,ノ、     ,,ノ  ::::...      ヾ ::::...   ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/:::::::::
 :.  :::...      ヾ :::....   ヾ   ::::..     リ  ::::.  ,, リ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ::..    ::..     ,,リ  ::::..  ソ::...   ::..   彡..   ::..   ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  :::::...  ,, 、   彡   ,, 、   =-   ,, 、  - ::::..   ,, 、  ,,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      く< ヾ 、 ‐    く< ヾ 、 ミ、  く< ヾ 、 ‐    く< ヾ 、 ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       \''ノ、  ミ、、 \''ノ、  'ミ、、\''ノ、  ミ、、,,\'' ノ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ ,,彡 ミ   \\      \\      \\      \ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     ,ソ     \\      \\      \\  ......:::::::::\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           \\      \\  ......:::::::::\\::::::::::::::::::::::\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             \\  ......:::::::::\\::::::::::::::::::::::\ \::::::::::::::::::::::\\::::::::::::::::::::::::::::::::








384 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 01:01:56 ID:wpv47/xd
         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i   このタイミングで後退だと……
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i   
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /  復仇のよき機会だ。
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `   ‘/イi イ / 陣地からいぶり出されたねずみどもを駆りつくせ!
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ
   ソ連軍第七軍 第7狙撃師団長 バラライカ

       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
     / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ト.、_
    ./  .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::: |:::::::::゙''ー、
    |........   :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/::::::::: /::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
    .l::/:::::::::l::::/........./....  /............../........./........  ハ:::::|:::::: :|
    l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/:::::::: /::::/ .|i ...| 、: .|
   ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|
  /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l    第7軍、敵後方防御線に取り付きました
 ノ   |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l    フィンランド軍の抵抗は弱体です。
    |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!
    .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ  こちらは時間の問題で突破を果たせるでしょう   
     l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l
    ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/
   /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::|          -‐.T:::::/    j/
  /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、   `ー-- -‐ ,:イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,  \N. ` 、  ー /|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.  ヾ、 /、゙ ー '     |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、  \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、







387 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 01:13:08 ID:wpv47/xd

                        , ‐ト、―- 、
                 , -――∠-‐ゝ.\ : :ト-、_
                ゝ‐- /!| !   ヽ/l: ト、: ハ:\
                l \/, ⊥    |l V \l
                N : レ_、 _ ィ丕テl: ヘ. ∧ l
                l l: 〈rrtタV  ̄ ̄ l: : :∨ :丶l    うむ。第7軍の攻勢は順調なようで何よりだ
                l/: : l r‐/  ̄ ̄\j: : : : : : : :l
                l:i: : ヘl ` ___  l: l : : : l: : :l    だが、第13軍のほうはどうにも成らないな。
                l:l: : :l:ヘ  ゞ-┘  ! l: : : l:l: : :ヽ
                l:l: : l: : \      l l: : l l:l: :l: l l
                l:l: : l:l: : lハ> --- イ:l: : l:l:l : !: トl
                l:l; : l:l: : l:.ハ   _ノィl: l:州:从:ノy‐-、_
                リヘ リヽ/:.iノ! // j:/':.:.l':.:.:ソ/      ̄ ‥‐- 、_
                  ゙lニl:.:.:l/:.:.:.:.:.:l':.:.:.:.:.:.://              \
               _ - ´//j:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//          /
             -‐ ´   { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /         /

               __
         _.  ' ´     `  、__
         / /            ヽ \
      /  /     /  !     ヘ  ヽ
       |  /       / i   |',       i  l
       | './  / _ム. | || '、 |     |  |
       |i | l. /T´/ |∧ || l`ハ、  j| |  6個狙撃師団が3個師団を突破できない……
       | |∧ | l !ィ⌒ヽ. V|/r´レヽ ! ,小!   | 
       |   ヘl | (_,.__ノ     、__ノ jイ/'ソ   l   局地的には一個師団対一個連隊に持ち込んでるのに勝てないよう
       |    Nrっ        rっ|'ィ   l    なんなの敵の後藤とかいう戦時昇進の将官わっ
       |   | '> ._   ^   _. <//  l
       |  /ヽハ  __フ7 j7´    //!  l
      / /  jノ /  {. / `ヽ.  {.{ |   l
      //     ./ ,'  lV{  ', ハ  ` ヽ {
     '´     /  {  卯  } |    \、
.           /   〉  ∨  /   |







388 :名無しのやる夫さん :09/08/11 01:28:24 ID:vniXWhyA
流石もう一人の翠元帥。







389 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 01:39:18 ID:wpv47/xd
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  

2月28日 砲兵の準備射撃の後、攻勢を再開したソ連軍は
翌日までに後方防御線の一部を突破。
この功績によりソ連第7軍の諸部隊はレーニン勲章と赤旗勲章を授けられました
しかしながら隣の第13軍の進撃は遅々として進まず、
業を煮やしたモスクワの赤軍総司令部の手によって指揮官は更迭させられました

しかしながら全体としては作戦そのものはうまく行きつつありフィンランド軍は
この一ヶ月で3万を超えている損害を出し後退を続けます

これを受けて翠元帥(マンネルヘイム)は軍首脳を招集
和平の可能性について協議しました。







390 :名無しのやる夫さん :09/08/11 01:44:05 ID:vniXWhyA
さすがに詰んだか







391 :名無しのやる夫さん :09/08/11 01:47:17 ID:6YlPY2P8
更迭って
穴の中とウラルの向こうのどっちだろうか







392 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 01:57:27 ID:wpv47/xd
        /   ,イ^ヽ _米ソ_ _ \  \
          〈   /´.:,.:. :.:..:::::::/!:!:::::.:.:.\jkヽ  \
         `y' .:.::::/::,.:::::::::::/::lノ::::::、::ヽ::ヽ. t、__j
         / .:.:::::/::/.:::::::::/::/:ト、:::::`,:::!::::| !:ト、 /
          |.:/.:.:/、/.:.::::,イ:://ハ::ヽ:;;:ヽ|:::::!/::::.:イ
          l/トト,!::::仁ニヽ'´ , -‐<:::::::!::::|{::::::.:.|
          〉V::i:|ヾトッソ  ´トッツ7::/::::/ !:::.:.::|        あなた方を集めたのはほかでもない
           /,.ィ´ ト、' ' ' 、  ' ' ' /::,::イ /:::::::.:.|
            ,イ: :|  |/ >、 _ 0_, .イ´7  /: :  ̄`ヽ       戦闘の継続は可能か
         _ノ: : :j  j!   \ フ/  !  |: : : : : : : :.\      和平についてどう考えるか
     ,r‐'´/: : :{ 米|   ,ィ介   | 米|: : : : : : : : : : ゝ、_
    ./ :./: : : : :.i   |   //小   !   |: : : : : : : : : : : \:`ヽ この二つが聞きたいですぅ
   〈: .: :ー‐-: 、:i   |   // }。j 〉  !   |.: 、: : : : : : : : : : : ヽ: |
     \: : : :``ヽ| 米| // f。,リ」  /,米|:.:〈ト、: : : : : : : : : : : i:.|
      ,ゝュ_: : : j  ト、    }。j  /   |こ〈::.\: : : : : : : : ,イ/
 .    / 厂`ヾji|  |7こf乙f。|乙j{    |乃 !:::.:.:〉-r‐rュ_ ノ:/\
    / /     `! 米|二乃Y7;;;;;;乃〉 米厂:.`i.::::厂``爪ト、:/: : :.|







394 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 02:09:10 ID:wpv47/xd
                    _
                ハrチ┘⌒>,_
               ひし二 <⌒二と ノz_
           _こ J:::::ハr∠=z 三ヘ   <_
          >   (J「_  _r>〒く/ ⌒  <_
         > r ー  己ffェn チヰケヨUハ      <         
        ∠       ムr LL!__,)ミハ! _     ゝ- 、       どこまでを戦場にして良いのかにもよるが
       、__こ⌒     ハニ亢rt少^/ノ   ` ⌒ゝ>  l      おおむねあと半月、否一ヶ月は間違いなく戦える。
        イ     ‐、厂└冖チ’/   '´     了  |       
      /∠      Yミへヽノ⌒二ノ       トj   `ヽ、
     /  >       {  {( )ー /       ヒ⌒`ゝ、   \   英仏が約束通り介入するのならばそれ以上も可能であろうよ  
    |    厶ノ     jニニニニイノ   ト、N^___ノ^ヽ   ',     
    |      {ノ   h::::::〈_ 〉、:::::::ハリ ,イハ      :::::   }:::  }     
    |    /   ハ  |y〒::::〒` =r=チレ ヘ   rー'  :::: ハ:: l  
        /    ハハ__《`l「 》__し<::弋_入 メ     }: ヽ! { 
     l  /   // ハ》:::::|||:::::::::::::(_::ノ  ',:::::::ス     l  `ヽヽ

     イスカンダル (フーゴ・エステルマン)中将


         ∠.//        ミヽ
        ,イ/ニヽヽ、        ミハ
       /'_| ,´  }.| >=;z、_      ミハ
       ハ_j l乂_ノ | {  ノ|>〒 =-;z、 ミハ
      l⊥土二二'ニ==z'⊥( _)| 夫zl.}     第二軍も厳しいものがあるが
      Y __..  ,z- ..___ tミ|l` ┼z、|( ^!     現状の攻勢程度ならば今しばらくの時は稼げるでしょう
        |', =r〉 '  >=..__、` `l!|  l|L|l氷j」    
      l! `^7/   ´ーゞ'`   |||_ ノ トl|l|i|l|l!    
        l  ,' l        ゝrァシ l|l|i|l|l|!    将兵の感情を慮ればあの条件での和平には賛成しかねる
      | ヽ=>    ,.::.:,ィl|.。/fヘlハYヘ    
        ,| 「Z_ミミミヽ.    'il|l|l|7!ヘ|||||l|l|i|l|ll}
     /i|Y -ァォ ``ヾ、 ,i|l|l|l|l|Ll W|l|l|i|r'′   
.      {l|!|l|ivill|||l|li、 ,.,,ィi|l|||l|l|lシ'   ゞ='´
      l|l|i|l|i|i|i|l|i|i|l|i|i|l|l|i|l|l|シ'    |
      ゞヘ|l|l|i|l|l|i|l|l|i|l|;シ'´     _..ノヽ
        `^~ヘ^7^~j /  _.. -ニ-'_. ヘ ヽ
        ,ィ´{┴-┴二 -; z-ヘ_>='´ ヘヘ







395 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 02:30:36 ID:wpv47/xd
                 _, -──--_、
                 _/  ̄ _, ニニ =-ヽ_
              「/ / / ̄_ _ ─ ニニ \
          f爪|{ 〃/  ∠二=¬ _ 三二 `ヽ _
          「三≧V/  ィf>ミY⌒! 「 `寸ニ≧- 、\ヽ{
       /|弍ア´,仏ィ´   jリ   Vト、_ \ヽr- 、 \ヽ廴__
        く  /∧} /小ヽ‐'⌒)  ∠ _`<ミハ リjニ、Y  ヽ   ミ、
         ∨〃ハレヘ{ヾ| _/ イ ィ_,`′  ゾ  `レ jヽミ、ノ\ トリ      可能不可能で言うのならば継戦は可能でしょうな
       /|r'///  ∠{! _, -、‐         し1トヾ \ y′      いまだ健全な状態の沿岸警備師団と
     、_rノY(/  ,ィ テ‐'  _ ノ           ヽ 川W  ト!        消耗した師団を交代させるならば。
     `T{{ /^ ミヽlレ'   イ       r     }    `く__
      | `ド  リソj  ,イ  ー ^ _  ='´      / _, -‐'_,-ヘ       和平そのものには賛成なれど
      |  \    ,ハ、  ー 二´-'     //, -'´   ヽ      現状の条件での和平は認めがたいものだ。
       |        ト  }ト、_           / ´/      rヘ、
       |       |  ノ勹ハ「>、     _//    「r‐`ー<_ `ーュ____
       |       |      _{トニフt_‐'    _人ヽ __/  ̄`┐  ̄`ヽヽ
  「二二ミヽ、     厶仁二コ{[__jトl f─┘  ´    >─‐===彡 _ ノ ハ
  _j_     `  ミヽ、,/ノ/`iT7才7ア'丁} |   /     ,ヘニ二二二ニ -r‐r‐く{ ヽ
 ト--ミヽ、_     ` ミヽ、 川 ' // r'//レ'´_    / / j ハ!儿 }八 | !  ヾ  ヽ
../    `  ‐ミ_ヽ、   / / / ′/ノj´ ̄    /   /  |   ′     i     ヽ
√二ミヽ、     ` ‐ミヽ/ ル'^Y ///      /イ   ′      iI       l   |! }
     カレリア地峡軍司令官 柴村(ヘイリンクス)中将

       _.. -= ' ´  ̄ ` - .,_
     ,r'",,;;  ,;;;; ,,;;;  ,;;;;;;;;;;,,ヽ、
    / ;;;,  ,,   ,,,,,;;;;;;;;;;;;;; _ ;;;;;, ヽ
   ./;; r- ...,__  ,.. -y ヽ  ̄`i ;;;;;;,,ヽ,
  ,i ;;; l  / ノ ~l;'~       l ;;;;;;;;;; i
  i ;;;; i __, ...、 ! ,.- ., ___  .v ;;;;;;;; l    継戦については戦い方次第でしょうね
  !, ;; i'-,- '''ヾヽ  ~`r' ー=-~` i r- 、i    ただ戦うだけならば一ヶ月以上は戦えますし?
   ヽ、i 'rーu-,i l   t'~"uー,.   l,lr' ll
    i, i ヽ、_,/,i   ヽ, -'"   リ j i
     i     l :::.      ..::::  ,/
      l    i_ ヽ     ..:::::: r'"-.,_
     i   ..,__ _ _、 ::::::::: i ヾ\~"ヽ  和平についてはなんとも言いがたいですな
     ,._,-'"-' ~`二  '"  :::::: ,y ,i ヽ,    今しばらくのときがたてば英仏の圧力、支援もさらに増える
     ~_.ヽ    ''    ..::: ,-'" i   /i   彼らの到来の時期次第ですな
  _,.-=' /, ヽ、      ,.-' ,'  ,r  ,y l  
- '"   / i l丶,-ヽ- ='"  ,'  /  ,'  i

フィンランド第三軍司令官 後藤(タルヴェラ)少将






397 :名無しのやる夫さん :09/08/11 02:38:04 ID:/YMLDb8F
この指揮官達の「戦える、戦えない」と言う限界点って何なんだろう?
首都の陥落って事ではないようだけど…。
自軍の壊滅なのかな?







398 :名無しのやる夫さん :09/08/11 02:42:11 ID:vniXWhyA
カレリア地方全域を失陥するまでの期間と言うところじゃなかろうか。







399 :名無しのやる夫さん :09/08/11 02:49:25 ID:/YMLDb8F
>>398
なるほど…、グーグルアースで見てたけど凄く深いって訳でもない
このエリアでまだ半月から一ヶ月も持たせられる算段が有るというのは
大したもんだよねぇ…。







400 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 03:05:46 ID:wpv47/xd
                -―:-、
             /: : : : : : : : ヽ_
           '"´: : : : : :―- 、 : j_>ヘ-
          / : : : : : : : : : : ⌒ヽ: :/ : : : : : 丶\
       /  : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ \
        /   : : : :/: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :!: : :\
      ,′: : : : :/: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :|: : : : :ヽ
     |: : : : : :/: : : : : : : : : /: : : /.: : : : : : : : : :,' : : : : : :! 前線に投入されるソ連戦車の数も減りつつある現状
     | : : : : ,': : : : : : : : : : : : : : {: :∧: : : : : :_/| : l: : : : | ソ連軍の攻勢も限界が近いと見て良いはずよ
     |: : : : :l: : : : : : : : : :,': : :/|⌒ハ: : : : :厶|、/: : : :│
     |: : : : :|: : : :{: : : : : :i: :ィ=≠ゥミ }: : :イ!::j}ハ: : : : ,  すでに確認されたものだけでも
     |: : : :八l: : : : : : : : :{Y!{!.::::jト} `j:/ Vソ リ : /:/  1400両以上の戦車装甲車を撃破している
     |: : : : : :|.: : : : : : : :.丶弋うソ     、 ´厶イ:/   ソ連軍の投入戦力から見るに、
     |: : /: : :|: : : : : : : \: : \          j |/   既にソ連の投入戦力の6割以上の装甲車両を撃破している
     /: :/: : : :'. : :∧: : : : : ヽ ̄    t. フ _ イ     装甲車両さえ何とかしてしまえば 攻勢圧力はさらに低下するでしょう
     //: : : : :ハ: |: :\: : : : : \   __   /∨     
   /: : : : : : : j/\: : : \: : : : : \:.ハ ̄ : : :.:|      そう、『 我々は、まだまだ戦える 』
  /: : : : : : :/: : : : : : : : :/\: : : : : \ハ: : : : :│
/: : : : : : :/ : : : : : : : : : />‐ヘ: : : : : ヽ|: : : : :|








402 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 03:20:35 ID:wpv47/xd


           l| { ヽ、:.:.:.\     '       /ィ´_ {!_ l: l
            l|  } _{!_ 下T、    cっ   /i:.ハ. {! }:. ',
            ∥  { {!  }:::i::::>:..、    , ィ:::::::.:l:::.:}   {:.:.  ,
         /'   }   {::l.:.::::::l::::|   : :|::::l::::::::.:i:::.{'_{!_/:.:.:  ',        なるほど……みな現状での和平には否定的ですか
         / /  ト、 }!,jV.:.__/ ̄¨ Y ¨ ̄\_:r、} }!/ .:.:.:..  ',
        ,' /  {こ入 { イ ,.‐',二¨T¨二.'‐、  { j/¨ヽ:.:.:.:.. ヽ       そしてその理由は 「 我々はまだ戦える 」
       ,' .:'  / _r'_{! ノ { // / ,小.ヽ \ヽ r' |!」 i  l :.:.:.:..  ヽ
        /.:.: r ‥'.ノ ノi { ヽ.二 ィ | {|ト 二.ノ { 〈| ! ヽ V :.:.:..  ヽ     私もそう考えるですぅ
        /.:,:-' /ヽ _/, = , ‐ 、二二二二二 _-- 、{. \ ! ヽ :.:.:.:..  \   我々はまだ戦える。それは間違いない.
     / ̄、 〃  / / r=/¨\「 ̄}‐、:::)_r=i!  ', └t._ ヽ :.:.:..   \
    「´  〃丶 / l: ヽ._、_:':、::::::/j⌒i_ ノイこノー'' ., イ?, 、ハ_l \:.:.:..    \―――だからこそ
   /´     _,「  }  ヽ二>-,_´_ _,r_― '´ノ}:.:  L ハ   \ ヽ :.:..     ヽ
 / 、 /  / \/  /ーt. ̄´ー┘'ーヽニゝ‐' ̄ :.|:.:   {  、  '┴、:.:.:...     ヽ









403 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 03:30:45 ID:wpv47/xd




         /       〃     /   /      l l  \
       /         jj   /   /     ノ  | li   ヽ
      / -- 、    {{ ※/    ,'  / / /j川
     < ̄ ̄/\   {{   ′   ̄7 <  / / 〃ハ     |
        ` /   \ {{   |    斗=≠へ/  / /∧l    !
         /     / {{ ※|    ヾ了::::卞ミヾメ,.  // 」l_   ;  そう、だからこそ!
        ./     !   {{   ヘ     | しクj     / ィ≦ハ  ′
       〈     |   {{   ト   ヾーく      fネ〉 / /   戦う力がかろうじて残っている今こそ、
  「 ̄ ̄ ̄ ̄  ‐-  _ {{ ※ }}ヽ   {         ヽ'/'/ /    我らは和平交渉のテーブルに着かねばならないのですぅ
  ト  ____        ‐< }} \ \    _ ' イ jノ
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....    `  、 `  \ /}/  イ ノ      もし軍がこれ以上戦えないというのならば我々は何を材料に
  ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....  \     ー' / 〃       ソ連軍と協定を結べるというのですか。
    ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......\ _, <,, 彳        そこにあるのは完全な屈服だけですぅ
    ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `</ /
     〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `Y
    .〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ -‐¬冖  ̄ ̄ ̄\










404 :名無しのやる夫さん :09/08/11 03:41:33 ID:/YMLDb8F
うわーーー!翠の子はちゃんと広い視野を持ってる!
>>400で慢心してズルズルと泥沼にはまっ ていくんじゃないかとビビってたよ!






406 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 03:50:04 ID:wpv47/xd
|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   
|門|    ri_,.1リノ)))〉  
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|   
 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  

前線での勝利を語る将軍たちに元帥は上のように語り掛けました
これによりフィンランド軍上層部の意思は統一されました

彼女(彼)は政治家達に向け次のように報告します

「軍は遅滞なく和平を行うことに意見の相違はない
 そして、和平条件については政治的問題である為、軍は口を挟むつもりはない」


フィンランド政府にも、決断の瞬間は迫っていました







407 : ◆V2ypPq9SqY :09/08/11 03:53:30 ID:wpv47/xd
続きは朝行きます







408 :名無しのやる夫さん :09/08/11 04:14:01 ID:vniXWhyA
乙でした。
では朝をお待ちしてます。
また24時間耐久レースなのかなこれは。







409 :名無しのやる夫さん :09/08/11 04:14:32 ID:Nb7t6GLA
>1さん、お疲れ様です。
続きが見れて嬉しいです。がんばってください。







410 :名無しのやる夫さん :09/08/11 04:15:10 ID:/YMLDb8F
乙です
…というかまだ朝に再開ですかw
体力あるなぁw







411 :名無しのやる夫さん :09/08/11 07:37:12 ID:vwUYOuqa
流石だ……元帥も、だよもんもω






413 :名無しのやる夫さん :09/08/11 10:04:46 ID:HT7bbwRG
マンネルハイム元帥凄いな……勝利に浮かれて現実を甘く見積もってはいけないのは当たり前だが、
それでも軍事的な視野と政治的なバランス感覚を兼ね備える上官なんているものじゃない。






苦渋の洗濯?!





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だ

    更新HAEEEEEEEEEEEEEEEEEwwwww
    面白かたよ!
    [ 2009/08/14 22:54 ] [ 編集 ]
    そろそろ戦闘=補給のチートが通用しなくなってきたか
    しかし演出の巧さのせいかもしれんがこの元帥はしっかりと指導者してるね!
    [ 2009/08/14 23:06 ] [ 編集 ]
    マンネルヘイム元帥が今なお「フィンランド最大の英雄」と称えられている理由がよく解りますね
    日本人なら間違いなく「滅びの美学」に従って国を滅ぼすわ
    [ 2009/08/14 23:42 ] [ 編集 ]
    よくあることだが、全くやる夫の姿がねえw
    [ 2009/08/15 00:17 ] [ 編集 ]
    マンネルハイム元帥って軍事も政治も超一流だなぁ。
    すごい。
    [ 2009/08/15 02:46 ] [ 編集 ]
    更新サンクス。
    期待してマス。

    「潮時」を知る指導者は結果として国を救うってのがよく分かる事例ですな。
    [ 2009/08/15 06:56 ] [ 編集 ]
    更新乙です

    元帥すごい人だなぁ…… 

    [ 2009/08/15 13:28 ] [ 編集 ]
    潮時を見誤った戦史を持つ者としては素直に感心するしかないわ
    [ 2009/08/15 15:39 ] [ 編集 ]
    面白いんだけど誤字がひどい。載せる際に訂正ってのは駄目なのかなー
    [ 2009/08/15 16:54 ] [ 編集 ]
    通じればおk
    作者様&管理人さん乙
    [ 2009/08/16 00:10 ] [ 編集 ]
    更新待ってました
    もはやクライマックス越えて詰みの段階か
    [ 2009/08/19 19:41 ] [ 編集 ]
    面白いんだがこの>>1さん、誤字と重複表現が多すぎて読みにくい。
    [ 2009/09/12 06:30 ] [ 編集 ]
    そろそろ「タリ・イハンタラ」に突入?
    [ 2009/09/29 23:11 ] [ 編集 ]
          ☆ チン     マチクタビレタ~
                            マチクタビレタ~
           ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ヽ ___\(\・∀・) < 次スレまだ~?
                \_/⊂ ⊂_)    \_____________
              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
           |  愛媛みかん |/
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    [ 2009/10/01 15:34 ] [ 編集 ]
    12/5に完結しましたよ~
    [ 2009/12/13 21:42 ] [ 編集 ]
    管理人さん。完結編が泳ぐやる夫シアターさんの所にあります。こちらにも完結編まで記載して下さい。お願いします。
    [ 2010/02/05 18:18 ] [ 編集 ]
    おわたおわた。ここまで読んだ。
    最終話は確かやる夫板のIIじゃないほうだね。
    [ 2010/03/22 03:44 ] [ 編集 ]
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やる夫ブログについて
20101110:「やる夫はロス市警の警部のようです」を掲載させていただきます。本当にお待たせして申し訳ございません。これ以降も随時、更新の途絶えていた作品を掲載していきたいと考えております。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうか長い目で見ていただければ幸いです。

20101030:「やる夫のサクラ大戦」にて、記事の掲載順序を誤りました。 作者様、および楽しみにしていた読者様にお詫び申し上げます。 申し訳ございませんでした。

20101004:「やる夫たちが夢の国で遊ぶようです」につきまして、こちらの不具合で記事が切れてしまっております。作者様、及び楽しみに読んでくださっている読者の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。
一度下書きに戻させていただきます。よろしくご了承ください。
「やる夫で学ぶことわざ」の作者様より、やる夫ブログ用のスポンサー案内をいただきました!本当にありがとうございます!さっそく使わせていただきます!

20100811:皆様、大変ご無沙汰しておりました。ぼちぼち更新を再開できればと考えております。
「やる夫がDQⅢの勇者になるようです」についてですが、コメントを頂けるのは大変うれしいのですが、他作品のコメント欄での投稿はご遠慮願えれば幸いです。
恐縮ですが、ご協力よろしくお願いいたします。

20091222:年末なので順調に更新量が減っております。今日明日はお休み、再開一発目は「やらない夫の超兄貴」になる予定です。作者様、まとめが遅くなり申し訳ございません。

20091208:今週クソ忙しいので、かなり更新が減ります。ご了承ください。

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相互リンクの反映に時間がかかってしまい申し訳ありません。気長にお待ちください。


嬉し泣き
美麗なタイトル画像を描いてくださっているのは、こちらの方々です。
本当にありがとうございます。


七市様
Shadow3_convert_20091008101141.jpg
ハルヒとやる夫、やらない夫の表情が最高のタイトル画像。冬にぴったりの美しい作品です。


1様
http://blog-imgs-15.2nt.com/y/a/r/yaruomatome/yaruoblog_title_convert_20091026144430.jpg
柔らかで暖かい雰囲気がたまらない作品。みゆきさんヤバすぎで管理人狂喜の舞を舞っておりますwww

1様のプロフィールはこちら


65様
securedownload_convert_20091008101321.jpg
同じく「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」より。元ネタの雰囲気をビンビンに伝えるダークな作品。


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Shadow3_convert_20091008101141.jpg 「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」をモチーフにしたタイトル画像です。物語の後、このタイトルを見て吹きました。

219c0c442.jpg

草葉式


味噌様
yaruoblog_convert_20090519194443_convert_20091008101235.jpg
やる夫ブログ初!物語とタイトル画像のコラボレーション!快く、最高に美しいタイトル画像を描いて下さった味噌様に感謝です!




トンボ様
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夏にぴったりの逸品を、トンボ様よりいただきました!水着ハァハァ(´Д`;)


トンボのかんさつ日誌


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管理人のツボにはまりまくりの長門!大好きだ!結婚してくれー!



ヒジキ煮


aro様
yaruo_blog_fix_convert_20090210225801_convert_20091008101403.jpg
らきすた勢の見事な描写もさることながら、このやる夫にしてやられました。


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RMm06_convert_20090127165950_convert_20091008101426.jpg
個人的に水銀燈が一番好きです。タイトルのセンスも◎。本当に有難うございます。





マブチョコ_m様

この魅力的なボディにくらくら!管理人はこの人の同人誌が大好きです!やる夫ブログの記念すべき初タイトル画像。全てはここから始まりました。



うにゃらら大飯店



イチオシ

やる夫がDQⅢの勇者になるようです

自らを成長させる姿に心震える
作品。普通の掛け合いなのに、
自然と笑みがこぼれる構成と
演出は見事の一言。
自分を好きになれる、極上の映
画を見た後のような読後感は、
自信を持って「最高だ!」と賞
賛できる作品です。





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