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やる夫がキリストになるようです。(3) 

  • やる夫がキリストになるようです。
  • やる夫がキリストになるようです。(2)
  • やる夫と絵画で学ぶイエス・キリスト
  • やる夫がキリストになるようです。(3)
  • やる夫がキリストになるようです。(4) 【完結】






  • 1 :1/192:2008/05/31 (土) 00:24:23.00 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_      キリストと呼ばれしナザレのイエスが伝道をしたのは
    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙ ''ー、  西暦30年頃のパレスティナ地方です
    :::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
    /....  /............../........./........  ハ:::::|:::::: :|  当時は、事実上、ローマ帝国の支配下にありました
    :::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|
    ::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|  ローマ帝国では、すでに「ユリウス暦」という
    /::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l  一年を365日、四年に一度の閏年を含む太陽暦を施行
    ::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
    :;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!  首都ローマには、7本の水道橋がめぐらされ
    :::|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ アグリッパ公衆浴場や、マルケルス劇場、
    :::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l    さらには映画「ベン・ハー」でおなじみの
    :::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/    十万人を収容する大競技場(チルコ・マッシモ)
    :::|          -‐.T:::::/    j/     そのような建築物が並ぶ先進的大都市でした
    ;:::ト、   `ー-- -‐ ,:イ l::::/
    :N. ` 、  ー /|/ .|::/           紀元前一世紀からは首都在住のローマ市民権所有者に
    _ヾ、 /、゙ ー '     |/           「小麦法」による、小麦の無料給付まで行われています
    、  \__. ヽ、::,\                (一世紀時点で、受給者総数は約二十万)
    ;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、

    *なお、現在でもローマにのこるコロッセオ(コロッセウム)は
     西暦75年に施工、80年から使用開始









    2 :2/192:2008/05/31 (土) 00:25:00.41 ID:Qm3zqjGh0

    ::|  i-ー'ーヽ  ヘ::..   \      i::.  i:. ヽ
    ::|  !     ヽ.  ヽ:::..   ヽ      '::.  l::.  ヽ     公衆衛生と娯楽の行き届いた
    :::   l     ヽ:.  ヽ、::..  ヽ:..   ':::.  !::.  i     首都ローマの知識人にとって、
    .:   !       ヽ:. ヽヽ、::.. ヽ::/  ':::.  !、:. |     「死者の復活」を信じるキリスト教は
    :   l          \ ヽ \/ヽ:::.   ':.  | ヽ:. !     荒唐無稽なものでした
    l::  |  ̄ ̄```ー- \ ヽ ,r‐ァォヤ、::.  i::: |  ヽ|
    :l::: | ,r≠T〒ト    \ヽ-┴'´ |、:::. !::: |        ただ、西暦64年のネロ皇帝による迫害以降も
    ヘ::. l `ー┴ー'      \、   !::l:::. |::::::|        ローマ帝国がキリスト教を迫害し続けたのには
    ::ヽ::.!            、 \. |:::ハ:::ハ:::::|        別の理由があります
    :::::lヽヘ                 ヽ  i::/ }:;' ',::::|
    ::::::! ヽ            / /::/ |'  ',::|        それは、キリスト教徒が
    ',:::::!               /!::{     ヾ        「公務と軍役」を拒否したからです
    lヽ:::',、       -―‐‐'  ィ l::i
    ト ヽ:! ヽ、       -  / ! ヽ!ヽ_           来るべき「神の国」の到来にそなえ、
    |  ヽ   ` 、      /  l    、`ー、         キリスト教徒はローマ帝国のために
    .!  \     ` ー-r-'   l    !   ` ヽ 、    身を捧げることを拒否しました
    .!     \     /       l      !     
    .l       \ /         !      !           民族の垣根をこえ、
                                   信者を増やしつつあったキリスト教徒が
                                   軍役を拒否することを認めるようになれば
                                   ローマ帝国の防衛はなりたちません
                                   
                                   そのため「社会不安」の源になるとして
                                   彼らは裁かれたのでした









    3 :3/192:2008/05/31 (土) 00:25:36.41 ID:Qm3zqjGh0

               . .- ‐ : ..、
      .    _, ´: : : : : : : : : :_:::::ー....         しかし、たびかさなるゲルマン民族の侵略により
        /: : : : : : ::::::::: : ::/: : : : \::::::::ヽ..._     ローマ帝国の防衛線は何度も突破され
       /: : : : :/: : /::ヽ:::/: :\ : : : : ヽ:::::::__::_ー- 「パックス・ロマーナ(ローマによる平和)」は
      /: : : : :/ ::/ : : : : :Y: :: : ::::\: : : : :ヽ::::ヽ    崩壊します
      /   / /   ::::,、_:::   :::::ヽ   :::::ヽ:::ヽ
     /,: : : : : |: :|: . . ::/ /  | .:. :::::::ヽ : :::::::k:::::l   かつての「強いローマ」の神々を信じていた人々は
    /i: : : : : :|: :| : : :::|::/_ _  | :::: ::::::::::l: : : :::| .|::|   「もう国家は頼れない」と
      i:::'l: : r ヽ|: : :::ォ/ __ _ ヽ|:|、:::::::|,:、::l: : :::::l リ   キリスト教を心の支えにするようになります
      i/ l ::::t卩|| : ::/| '、k。カ `|ヽ:::::|Z|::l : ::ト、|
       t|::::::\| : :/         t::j ::f:l:: ::::| .|     そして、西暦313年、
       |:::::::::::::|: :|.         >:/:::|、::::/      ローマ皇帝コンスタンティヌス1世らにより
      /}::::::::::| |::|     _ _ _ . '::::/::::/ |::/      「ミラノ勅令」が発布されました。
     / レ|::/ `|\    ヽ--'::::/l::∧| レ       キリストと呼ばれしイエスが処刑されてから、
    _/、 . ' \  :::::\   .:::, ' l/          約300年のちのことです
     ヽ     ` 、  .::.` -,'、、        

    【参考画像】 コンスタンティヌス凱旋門(ハドリアヌス凱旋門を再構築したもの)

    http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/bb/Arco_di_Costantino_%28Roma%29_-_Sacrificio_a_Diana.jpg

    上部の円形部がハドリアヌス帝時代の制作(五賢帝の一人 在位 117年 - 138年)
    下部がコンスタンティヌス1世時代の制作(在位 306年 - 337年)

    ローマ最盛期の五賢帝時代に比べ、
    コンスタンティヌス1世の時代の彫刻が著しく稚拙になっているところに注目。
    文化の衰退は、国力の衰退を意味する
















    5 :4/192:2008/05/31 (土) 00:26:26.98 ID:Qm3zqjGh0

    ―-<_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶、      「ミラノ勅令」により、
    :. : : : : :`丶、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\     キリスト教はローマ帝国に認められ、
    :::. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ   やがて国教となりました。
    ::::. : : : : : : : : : : : :ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ  
    !::::. : : 、: : : :ヽ、: : : : : \: : : \ : : : : i : : : : : : ヽ  しかし、それは暗黒の中世の始まりを意味しました
    ハ::::. : : \: : : : \: : : : : :\: : : ヽ: : : :!: :ハ : : ヽヽ 
    ヾ:::::.ト、: : \: : : : :\: : : : : :ヽ : : ヽ: : :!:.!:::}: : : :!: ! 一千年以上前に建てられた
    ::::ヾ:::k \: :ヾ丶、: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ト、ヽ ローマ帝国時代の建築を
    ::.,,_ヾ:ヽ  \ヽ、_,,.><"ゞ、: : : :ヾ: : !: :ト、ヾ: : i :!   土地の人々がこう信じるような時代です
    ヽ, `Y::{   ヾ´ r',.ィ-zュァ\: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !  
    ::::ヽf弋ヾ、    ´、ゞ-‐'   ト、 !ヽ! lノ/ ./| /   「こんな巨大なものを人間が作れるはずがない
    ::::::::!`¨´ j`          |: :ヾ: : ,.ト' / ,イ.|/    これは悪魔の仕業に違いない!」
    ヾ::::::!.  /              |: : : : :,イ: :/ fヾr 、   
     ヾ::::ヽ〈.,__           |: : : :/ !::ハ:: :!/   \  もちろん、キリスト教が
      \:::i丶、` __,       |: : :/ /  >、!   /  数多くの優れた芸術を生みだしたこともまた
        ヾj   \ ー      ./|: ://  /    /   事実ではありますが・・・
             丶、.__,,.イ  ,|/'´  /    /     
             _,///_>'´   /       /       









    6 :5/192:2008/05/31 (土) 00:27:08.58 ID:Qm3zqjGh0

    ..: : : : /: : :l: : : ヽ: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
    .: : : : |: : /`丶: :ヽ: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l      ローマ帝国によるユダヤ支配という
    /: : : : |: :/  丶: ::ヽ: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l     民族の危機の中で生まれたキリスト教は
    ´: : : :|: :|   丶: :::ヽ:::::::::::|、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ、|    や がて、ゲルマン民族の侵略に苦しむ
    |: :,、: |: :|    .ヽ: :ヽ::::::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|  ゛    ローマ帝国民に信仰され
    |:ヽ `、: :| ̄==- 、: :ヽ:::::::|,="ヽ::::::::::::::::::::::::::/|::::::::、      現在でも知られる世界宗教に変化しました
    |: :ヽ l::|  __ ヽ::::|ヽ:::| ,、ェェュ::::::::::::::|:::/::|:::::ヽ::\    
    k: : |. |:| "ヾ゚:::::},゜ ヽ| ヽ::|〈|゚::::ソ,' ヽ:::::::::|:::|/:::::::::::\::\  弱き我々は、
    |:ヽ: |  |l    ̄   `|  }:|  ̄   }::::::::|::::|\:::::::::::::\:::  常に「強きもの」を求め続けています
    | :ヽ :|.  }/ ̄ ̄`::ーゥ l  |      |:::::::|::::|:::::::ヽ}: ̄: ̄
    ::| :ヽ:|  / /\: ::-´ l      .  |:::::::ト、|::::::::::::::::::::::::   もし、あなたの世界が
    ::|  }::| ./ /  ::\ | |        |::::::|::::::::::::::::::::::::::     何者かによって徹底的に殺戮されたとき、
    ::|: |::|/ /  メ: : :t ヽl     .  |:::::||:::::::::::::::::::::::     そして、あなたがすべてを失ったとき、
    `| |: |   // :ヽ   __,     /|:::::|:|:::::::::::::::::::::     何を心の支えにして生きていきますか?
       |::|{     :,、: ::| ̄ ̄    / ::|:::|:/:::::::::::::::::::
       |::|ヾ{   : :ヽt : :`l ´  . /:: ::::レ:/:::::::::::::::::       民族ですか? 宗教ですか?
      .. `|: :ヽ  : : ::ヽ.ー    /:::::::::::::::/:::::, 、::::::        
      ::/::,- 、ヽ : : : : ヽ ___ /:::::::::: : : :/::::/::::::ヽ         それでも、国家と社会正義を信じて
      //   ヽヽ : : : : :ヽ、:::::::: : : : : :::|::/::::::::::::         生きていけることができると思いますか?
    ... "      ヽ  : : : : :|: : : : : : : ::::::|/::::::::::
    :::::..       }ヽ : : : : |: : : : : : : ::::::|::::::::::









    7 :6/192:2008/05/31 (土) 00:27:59.80 ID:Qm3zqjGh0

                 __ ,.-¬- 、._
                 / '´,  、   、 `ヽ、
              r´    / l ヽ  \ 、ヽ
               /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ      ・・・とまあ、
            /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、    そんなことを考えながら
            '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|      この物語を楽しんでいただけたら
             | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|       幸いです
               lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
               l\l|    |    //ィ N
              | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
              '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
               _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
           _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
      ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
      / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ

    ・やる夫がキリストになるようです。
    http://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/192208895438/
    http://waranote.blog76.fc2.com/blog-entry-1095.html
    http://yaruomatome.blog.2nt.com/blog-entry-240.html

    ・やる夫がキリストになるようです。(2)
    http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/192210006117/
    http://waranote.blog76.fc2.com/blog-entry-1118.html
    http://yaruomatome.blog.2nt.com/blog-entry-273.html

    *今作はイエス・キリストを題材にした、AAによる歴史物語です。









    8 :7/192:2008/05/31 (土) 00:28:39.76 ID:Qm3zqjGh0

    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                第三章 山上の垂訓
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

    ─────────────────────────────
                3-1. 大祭司カヤパとアンナス
    ─────────────────────────────


                __/ ヽ―― x '\
              __/       \/    ̄ヽ
               /   , / ,'  !       ヽ   ハ__
            /  / | |  | /ヽ  , ヘ.  !   !   ヘ
              |   |  | |  | |,,, 、,, 、,,,|  |   |  i ハ     ・・・それで、
             ,'|   |  | |  | |      |  |   |  | i| |    ヘロデ・アンテパスは
    .         | !   ! ∧_! -i! !      ! 」_ / / i |    洗礼者ヨハネを
           | ヽ  i| !tニムヱ}」    ム旡ニzx_/  ィ !    まだ死刑にしていないというの?
            |  ヘ_ハ__|            '¬' |___/j/
            | ( i   |z==ミ      ィ==z|  | |
            | /│  |      ,        !  ! |
          | | i!   |     __      |  |  !
           │ |  !   |ヽ    `ー'    , イ   !!  |
            | | │  !   > 、     , < │  ||   !
            | |  ヽ  |-‐ri|  >‐< |ー- |  リ  │
    .       │ | |   ヘ|  |ノ      {   ム‐'´    !
          | | |    |  |       `i  |      |
        ,r‐┴.| |      !  !, -―― --、|  |      |t 、
       / ∨ ヾ| |     |  |イニニニニミ|  |      | | ヘ








    9 :8/192:2008/05/31 (土) 00:29:19.13 ID:Qm3zqjGh0

          
          ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
          >ゝ\  l / / /      ヽ丶
          / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
          ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、
          〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ
         /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j    その通りです、大祭司カヤパ(*)様
         / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉     近頃はすっかり
         { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'     獄中の洗礼者ヨハネの説法に
         ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//      聞き入ってる様子でして・・・
              l     ヽ           ∧ /
              ヽ             / Y_
               丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __
                \   ‐    /   /  〉 \
                  \    /    /  /   ヽ_
                   >ーく    /   /     | `ヽ
                  / /   ,ハ  /    /     |                     
    --------------------------------------------------------------------------------
    【大祭司カヤパ(カイアファ)】
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1
    大祭司とは、エルサレム神殿の管理者であり、
    ユダヤ衆議会(最高法院、サンヘドリン)の最高権力者。
    カヤパは西暦18年~36年、大祭司の地位にあった。
    --------------------------------------------------------------------------------









    10 :9/192:2008/05/31 (土) 00:29:48.06 ID:Qm3zqjGh0

                __/ ヽ―― x '\
              __/       \/    ̄ヽ
               /   , / ,'  !       ヽ   ハ__
            /  / | |  | /ヽ  , ヘ.  !   !   ヘ   まったく優柔不断な困ったちゃんね
              |   |  | |  | |,,, 、,, 、,,,|  |   |  i ハ  
             ,'|   |  | |  | |      |  |   |  | i| |  殺そうとする人間の話に聞き入るなんて
    .         | !   ! ∧_! -i! !      ! 」_ / / i |  統治者失格だわ
           | ヽ  i| !tニムヱ}」    ム旡ニzx_/  ィ !  
            |  ヘ_ハ__|            '¬' |___/j/  ユダヤの民が滅ぼされる代わりに、
            | ( i   |z==ミ      ィ==z|  | |   ひとりの人間が死んですむのなら
            | /│  |      ,        !  ! |   そのほうが得策じゃない?(*)
          | | i!   |     __      |  |  !
           │ |  !   |ヽ    `ー'    , イ   !!  |   冷酷さが足りないのよね
            | | │  !   > 、     , < │  ||   !   ヘロデ・アンテパスには
            | |  ヽ  |-‐ri|  >‐< |ー- |  リ  │
    .       │ | |   ヘ|  |ノ      {   ム‐'´    !
          | | |    |  |       `i  |      |
        ,r‐┴.| |      !  !, -―― --、|  |      |t 、
       / ∨ ヾ| |     |  |イニニニニミ|  |      | | ヘ

    --------------------------------------------------------------------------------
    * ヨハネ伝18:14
    --------------------------------------------------------------------------------








    11 :10/192:2008/05/31 (土) 00:30:25.33 ID:Qm3zqjGh0

           ,   __,,::-:..、__
         ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ
        ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、   もちろん、ヘロデ・アンテパスの妻、
        /:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   ヘロデア(*)の工作はうまくいっております
       〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉
       /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{   宝石贈呈などにより
       ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈   洗礼者ヨハネを処刑させることを
        .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉  夫に働きかけるよう
        .{.「i  ヽ!.       _,,/   何度も約束させました
         `'ヽ.  iラー''^ヽ  /
           ヽ、 '-‐‐'''゙ /|     
            .iヽ、__ ,,/./ヽ、
    --------------------------------------------------------------------------------
    * 【ヘロデア】 ヘロデ・アンテパスの兄、ピリポの妻であったが、弟のアンテパスと結婚
             洗礼者ヨハネは「その結婚は律法に反する」と批判したことで捕縛された
    --------------------------------------------------------------------------------









    12 :11/192:2008/05/31 (土) 00:31:09.06 ID:Qm3zqjGh0

      /  〃/   イ f``ヾー "´´ | |   l |   │    !
      |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! ! 彼には、危機感が足りないのよね
      |   | !|    :| |        | |   l |   │   ! |
      |   | !   | |_      、__| |   :j ! |    |   |i| | 洗礼者ヨハネには、
      l   _jzム≦た!ニf'"    ヾにj≧kムj、|     j   リ| | いまだに数千を下らない弟子がいる
      ヽ'" | j \  l {        / /  /丁7    /   / | |
      __トィ''チ示アミー       フイ''テ圷、/   :/  ,' / j/ もし、洗礼者ヨハネが釈放されて
    _,,ム<{イ f::::`イ}         { f:::::`イハ>┬='_/ノ    反乱を起こしたら大変なことになるわよ
       ! V^tzc'         V^tzc'  /!¨´  「
        l  ゝ=='-            ゝ=='´ / i     |      ローマ帝国は、ヘロデ・アンテパスの首を
        |!           !          / !     |      すげ替えるかもしれないわ(*)
        ハ、        '        /  i.    |
         !ゝ、       ー ‐       ,. イ  i    |      もしかすると、私たちにも
        ',   i> 、       , ィ<1/  /     i|      責任の追及がくるかもしれない
    ∧.   ∨ i|.  > 、 __,. < l //  /     i|
     ヽ    Vi|             | {/   /     八     

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *ヘロデ・アンテパスの兄、アルケラオスも分国王であったが、サマリアの民の訴えにより
     ローマ皇帝アウグストゥスは、西暦6年、アルケラオスをガリア地方(現フランスなど)に追放。
     彼の領土をローマ帝国の直轄地にし、ユダヤ知事(皇帝領長官)に統治させた
    ---------------------------------------------------------------------------------









    13 :12/192:2008/05/31 (土) 00:32:07.39 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈      いっぽう、その「熱心党」のバラバは
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ      積極的に、洗礼者ヨハネの弟子を
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ     受け入れているようです
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/     ただ、武力派の彼の元に集うのは
        "モテエ    ,'ェァ /        教養のない連中ばかりのようですな
                、   {
                ヽ |
    i            _ノ /
    ヽ     ,  ____  /
     \    ` ー--- ' , '
       ヽ       /
         ヽ __ノ            









    14 :13/192:2008/05/31 (土) 00:32:37.32 ID:Qm3zqjGh0

                , -...、
           r- 、..--/::::::::::丶,.__
        _,.イ:::::::::::::V :::::::::::::::::::::::` 、
       r:::::::::::::::::::: ,.ヘ::/ヽ.:::::::::::::::::::::::ヽ.    そうね
       ノ::::|:::::::::| ::::::l::ヾ/:::丶:::::::: |::::ヽ:::::ヽ
      ,イ:::::::|:::::::::| :::::::トr'` "´|:::::::::ハ:::!|:::::l:::l   あんな現実の見えてない連中に協力するほど
    . l::|:::::::|:::::::::ゝ::::::|    |:l::::::l| |::!|:::::|:::l   洗礼者ヨハネの弟子はバカばっかりではないでしょう
      | ! :::::|:|:::|::::ハ:::::|    |ィ!ニリ=j、レィ:r┘
      l !::l::::N:::ハ:::ィ!ニjlゞ     , ,.==..、 l:: |:: |   洗礼者ヨハネを処刑したら
      ヽ::|:::::ゝ:〆           ヒf::j ' l::::l::: |  相当数の弟子が「熱心党」に流れるだろうけど、
      |ゞ`--ハ    ___      ー'   l::::|::: |  頭の悪いバラバのほうが、
      |:::|:::::::::ハ '" ̄     、     リ::ハ::: |  はるかに相手にしやすいわ
      l::::|:::::::::ハ      -  '    イ:::::::|ハ::|
      l:::ハ::::::::::l:::lヘ.          .イ:::|:::::::!:::|::',
      |:::::∧::::::|:::|:::::ヘ   .. __ /l::l::::!::::ノ::: |:::ヘ
      ' :::::|::::ゝ:::|::ハ|::| / |      Ll ::レイ :::::|::::::::ヽ
    / :_:rイ::/::::`:::::: //__      / l:::::/:::::::::|ヽ__ _::\









    15 :14/192:2008/05/31 (土) 00:33:20.41 ID:Qm3zqjGh0
          
          ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
          >ゝ\  l / / /      ヽ丶
          / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
          ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、
          〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ
         /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j  あと最近、やる夫が勢力を伸ばしていることも
         / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉   憂慮すべきかと・・・
         { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'     
         ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//     
              l     ヽ           ∧ /
              ヽ             / Y_
               丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __
                \   ‐    /   /  〉 \
                  \    /    /  /   ヽ_
                   >ーく    /   /     | `
                  / /   ,ハ  /    /     |  









    16 :15/192:2008/05/31 (土) 00:33:53.18 ID:Qm3zqjGh0

             /  ̄'´ ̄` ヽ
             /   `´  ヽ  \
          //, '///`´| | | ヽ  、ヽ
          〃 {_{ レ|   レりりリ .l彡||
          |!小 l━   ━レ| |、| |   やる夫?
           ヽ| | ●   ● |.| |ノ.| |   
           | |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃| |i | |   誰それ?
           | |/⌒l,、 __, イァト|/| |
           |./  /::|三/:://  ヽ||
           ||  l ヾ∨:::/ ヒ:::::彡,|


           ,   __,,::-:..、__
         ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ
        ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、  あの、ナザレのやる夫のことですよ
        /:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{  
       〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉
       /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{  (ていうか、元ネタ知らない人に
       ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈   わかりにくい変形はやめてください!)
        .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉 
        .{.「i  ヽ!.       _,,/  
         `'ヽ.  iラー''^ヽ  /
           ヽ、 '-‐‐'''゙ /|     
            .iヽ、__ ,,/./ヽ、  









    17 :16/192:2008/05/31 (土) 00:34:24.38 ID:Qm3zqjGh0

           __/ ヽ―― x '\
         __/       \/    ̄ヽ
        /   , / ,'  !       ヽ   ハ__
       /  / | |  | /ヽ  , ヘ.  !   !   ヘ
      |   |  | |  | |,,, 、,, 、,,,|  |   |  i ハ  
      ,'|   |  | |  | |      |  |   |  | i| |  ああ、そんな田舎者、いた気がするわ
    .  | !   ! ∧_! -i! !      ! 」_ / / i |  
      | ヽ  i| !tニムヱ}」    ム旡ニzx_/  ィ !  でも、ガリラヤの、しかもナザレの人間でしょ?
      |  ヘ_ハ__|            '¬' |___/j/
      | ( i   |z==ミ      ィ==z|  | |   ガリラヤくんだりから預言者が現れるはずがないし(*1)
      | /│  |      ,        !  ! |   そのまた田舎のナザレの人間に従うほど
     | | i!   |     __      |  |  !   ガリラヤ地方の連中もバカではないわ(*2)
    _│ |  !   |ヽ    `ー'    , イ   !!  |
     | | │  !   > 、     , < │  ||   !
     | |  ヽ  |-‐ri|  >‐< |ー- |  リ  │
    │ | |   ヘ|  |ノ      {   ム‐'´    !
    _| | |    |  |       `i  |      |
    ┴.| |      !  !, -―― --、|  |      |t 、
    ヾ| |     |  |イニニニニミ|  |      | | ヘ

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *1 ヨハネ伝7:52  *2 ヨハネ伝1:46
    ---------------------------------------------------------------------------------









    18 :17/192:2008/05/31 (土) 00:34:53.60 ID:Qm3zqjGh0

                __
           _.、-' ,.- 、._     ‐ 、
        ,:ー 、'´  /    `ヽ、.._   ヽ_
       /   `ヽ、/    ヽ     ̄`ヽ 〉ヽ
     /       | 〉    '.   i     Y  |     だいたい、あんた
    /       .ト ハ     l   |   l. ', ト.     ナザレのナントカってやつは
    i       | lニ'^´ヽ |  ト.  1   .|  |   〉    恐るるに足らず、とか言ってたじゃない?
    |  | | | l     | |l.  |」.斗|ー | ! / 〉
    |  | | | |   」斗ヒ] ヒ_ jハ.  ! リ、 ,ハ   とにかく、あんたのやることは
    |  、´l ̄j.ニト    ´ ヘ´r‐、 iンL.ル | Y | ',   洗礼者ヨハネを一刻も早く処刑させること
    !、  |ヽゝfVrt.',      うッソ|.     レ  | ',
      ー\|ヽ. 込}         ̄ | l    l   ト. ',  そして、その後の「熱心党」の動きに注目すること
        |  ',   '        | |  | l   | ヽ ',
        |   ヽ    -    ,. |,'!  ,′′  !  ヽ ナザレのナントカはその後よ
        ||   `ト,、._   /   | ./ ,′   |\
         、ト.  ハ.| l/ ヽ ´   .ノイ |/    .|ァー-
         ハ   | ∨ //    , イノ       /|   . -
       rイ/  ヽ| / /'二.ー .._/,/     .// /









    19 :18/192:2008/05/31 (土) 00:35:26.98 ID:Qm3zqjGh0

         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i   
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:' 
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y 
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-!  は、はい
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ 
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ  わかりました・・・
    .     `';Y'      l,    j´   
    .     ,.rハi           ;  
        /: ヽヽ.  ー===-  /   
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ      
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人      









    20 :19/192:2008/05/31 (土) 00:35:57.26 ID:Qm3zqjGh0

                       , -...、
                  r- 、..--/::::::::::丶,.__
               _,.イ:::::::::::::V :::::::::::::::::::::::` 、     じゃあ、
              r:::::::::::::::::::: ,.ヘ::/ヽ.:::::::::::::::::::::::ヽ.    今日のユダヤ衆議会はおしまい!
              ノ::::|:::::::::| ::::::l::ヾ/:::丶:::::::: |::::ヽ:::::ヽ
               ,イ:::::::|:::::::::| :::::::トr'` "´|:::::::::ハ:::!|:::::l:::l   ユダヤの平和のために、
    .         l::|:::::::|:::::::::ゝ::::::|    |:l::::::l| |::!|:::::|:::l   みんな、がんばりましょう!
               | ! :::::|:|:::|::::ハ:::::|    |ィ!ニリ=j、レィ:r┘
              l !::l::::N:::ハ:::ィ!ニjlゞ     , ,.==..、 l:: |:: |  
              ヽ::|:::::ゝ:〆           ヒf::j ' l::::l::: | 
             |ゞ`--ハ    ___      ー'   l::::|::: | 
             |:::|:::::::::ハ '" ̄     、     リ::ハ::: |  
             l::::|:::::::::ハ      -  '    イ:::::::|ハ::|
             l:::ハ::::::::::l:::lヘ.          .イ:::|:::::::!:::|::',
             |:::::∧::::::|:::|:::::ヘ   .. __ /l::l::::!::::ノ::: |:::ヘ
             ' :::::|::::ゝ:::|::ハ|::| / |      Ll ::レイ :::::|::::::::ヽ
            /:_:rイ::/::::`:::::: //__      / l:::::/:::::::::|ヽ__ _::\









    21 :20/192:2008/05/31 (土) 00:36:30.89 ID:Qm3zqjGh0

      ,/::::..:;;;:::..::.:;:;:;;;;;;;;:.:.:.:;;:;:.:.:.::;:;::;.:ヾ,,
     メ..:;;;:.;:..::;;;..:.:;:;:::::::::::::;.....:;:.::;.;:.::;:.:;:.;:.:ソ、
     {`;.::;;;:;:;::;.;;;.::::.:;.:;.:;.:.:.:.::.:.:.;:.;:.;:.;:.;.:;:.:.;.:;.:;:}
    . ,ゝ:;:;:へvヽへ、、.;;:.:;::.;:.:;;.;:.;.:;..:;.;.:;.:;:.;:.;:;彡       ・・・・・・・・・・・・。
    (∧,メ`ヾ:\.\ソ `ヽ,.;:;.:;.:;.:;:.:;.:.:;.:.:.:..:.;.;::;:ゞ
    //f.   `、|  リ  ヽ.;:.;::./テミヾ,;:;.::;.:.::;;:.}
    / {    レ      メ;:/〃 i| }.::;.::.;;:::;..}
     `、   ,,,,,,.彡     y イ,,//:;:.;;:;;.;:.:;彡
      ト、.ゞ"'、,_ニ-=     , こ八.::;;:.:.;:;.:;.}
       、;}           rソ  ヾ,;,;;;:;.:.}
       y           i   ヽ:;:;::リ
       <  ,         .ノ.    ヾルi
       `ゝ"       . /:;.:     >、|
        ` k=--    /:.;:;.:      ヽ,,
          ゝ    /:;::;:;       / ゝ、
       ,, -=^ヽー へ、        /    ヽ
     ,-""        ヽ     /       リ;,









    22 :21/192:2008/05/31 (土) 00:36:57.61 ID:Qm3zqjGh0

                ___   ___
              ,.- ´   `l´   `ヽ、
             / /      `ヽ.  ヽ
          / j /   / ,∧ \. ヽ. ヘ
          ハl/ _,-' , '  ヽ、 ヽ、. l _ハ
           | ヽ.)ニ- ´        ` ‐ こ(ノ|
           | | | _..-‐ ´    ` ‐- .._ |   |    ナザレのやる夫がどうしたの?
           |l j l. r1ス]`     ´[ヌトt,!/  |
         /l. l. 、 l ヒソ  ,   ヒソ /ィ l  、   (見事な構ってくれオーラね)
        / | l`ーヘ'、   ___     /- '/  ヽ
        r'  |/    、ヽ、     _ノ/  |   \
       l   ./  ,  | ,H` ー ´トL{   ヽ     `、
       y'´ /    l_ノ ´r'    ヽ ヽ   ヽ     |
      (  ヽ    ヽ   |>─‐<| ヽノ   ト、 .ノ、









    23 :22/192:2008/05/31 (土) 00:37:27.59 ID:Qm3zqjGh0

     ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ    
      >ゝ\  l / / /      ヽ丶   
     / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ   あ、アンナス様(*)
     ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、 
     〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ 確かに、以前、ナザレのやる夫は
    _/イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j マークすべき人物ではないと報告しました
    / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉  
    { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'   しかし、最近になって勢力を拡大しているのです
    ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//  
         l     ヽ           ∧ /    洗礼者ヨハネのあとに監視すべきは
         ヽ             / Y     熱心党のバラバよりも、やる夫かと・・・
          丶   rz=ニつ    ,イ  }八   
            \   ‐    /   /  〉 
             \    /    /  /  
               >ーく    /   /   
             / /   ,ハ  /    /         

    ---------------------------------------------------------------------------------
    【アンナス】 元大祭司。カヤパの義理の親
    ---------------------------------------------------------------------------------








    24 :23/192:2008/05/31 (土) 00:37:56.78 ID:Qm3zqjGh0

                       _
                 ,. .‐ :ア´: : : : : :`ヽ、
                /: : : : : : : :`ヽ、: : 、: :\
                 /: /: ;.-へ.、 、: : :ヽ: : |: : : ヘ
               |:|:.|: /    `ー ミ__ー,r⌒): : : ハ    どうして、
              ヽ:.V__    ̄`ヽ. |:`T l : : : : |    やる夫教団が勢力を拡大したの?
               |:.|,..、   ,ィ=‐、 |: : | ': :.| : :.|
               |´ハ::}     b:::;リ' |: :/‐、: | : :.|
                 ,! :| ¨r    ¨´   レ ムノ: | : :.|
               /: | ト、ー‐     ヶイ : : | : :ヘ
             /: :/: |: \   _,.    |:/: :l: :| : : ヘ
            l: :/: :./: :.| | ̄]    j/: :/: :ト.: : : ヽ
            ∨: :/:|: : |_l/ノ   /: :ノヽ:ハ: : : :
             ヽ: :ヽ‐ ´__∠__/(: :/   `ヾ: : :









    25 :24/192:2008/05/31 (土) 00:38:25.37 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    ええ、
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ   
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   イスカリオテのユダという者が新たに会計についてから
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|   組織が一変したのです
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   
        "モテエ    ,'ェァ /      ふくれあがった弟子たちを養っているだけではなく
                、   {       貧しい者への施しも積極的に行っている様子
                ヽ |      
    i            _ノ /       ガリラヤ地方の律法学者たちにも
    ヽ     ,  ____  /       受け入れられているようですね
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          









    26 :25/192:2008/05/31 (土) 00:38:52.73 ID:Qm3zqjGh0

               /         \      \
             /            ヽ       ヽ 
            /              `´ ー-、_ ヽ、`、
            .i    / /          ヘ      ヽ!
            l    | l        /   ハ   \  ` 、   なるほど、イスカリオテのユダ、ねえ
            |   i .| .|  /   /  / / \   `、 }
            |   l | |  /   /  ,イ ,r    ` ーァ _ノ    自分探しの旅に出たとかで
            .|  |  ヽl.| / _, r"   //   、__,,,,jイ     行方をくらましていたと思ってたら
            |  |  尺゙ー、   _, r '´ _/  , -_,,rァ、/ |      ガリラヤでそんなことやってるのね
         _, ィ-ソ  |  ,-、 ̄i´"´ _, -‐´_    ,似ソ / i ハ     
        ,'   /  |  i r|リ  i /,,ィ≠ェ `   ヾ''" ,' | ヽ    まったく、あの子ったら
        i  /   |  iヽlミヽ,. i 什弐´   丶  /  |   }   
         i     j|  l `ーィゥゝ `"´   _ ,  /   '、 j
        /    _ノ i  ヽ 、 l `ー 、 _   ,.イ]       メ、
       {   ,-´ 、_i    `ー、_   l ̄ j、  \      )
       ヽ  !  _,r< \      `ーx-、 ' ヽ  ヽi   ノ、_
        ヽ、 ヽl,>-、 \ \    \  ヽ---'´l   }  i´ ヽヽ









    27 :26/192:2008/05/31 (土) 00:39:21.38 ID:Qm3zqjGh0

         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i 
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  やはり、名のある人物でしたか
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:'
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y  しかし、ナザレのやる夫教団といえば、
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-!  娼婦や徴税人(*)などという
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ  教養のない連中が従っているだけだと
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ   思っていたのですが・・・
    .     `';Y'      l,    j´   
    .     ,.rハi           ;  
        /: ヽヽ.  ー===-  /   
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ    
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人    

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *【徴税人】 ローマ帝国に納める税金の取り立てをしていた者たち。
            ユダヤの民には、卑しい職業と見なされていた            
    ---------------------------------------------------------------------------------









    28 :27/192:2008/05/31 (土) 00:39:47.58 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    ただ、イスカリオテのユダだけが
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ    有能というわけではないのです
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|   実は先日、ナザレのやる夫に会って
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   次のような質問をしたのです
        "モテエ    ,'ェァ /      
                、   {      「税をローマ皇帝に納めるべきか否か?」
                ヽ |      
    i            _ノ /      
    ヽ     ,  ____  /       
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          









    29 :28/192:2008/05/31 (土) 00:40:32.87 ID:Qm3zqjGh0
                       
               ,.- ,r'´
            ,.-'´ /     、
          //   {        `ヽ   
         ,r' /   , ゝ       \ 
        // ./   ,r'´  ヽ           いい質問ね
        |/ /   /       ` ミ._    
    .   |' |  /        ___ ̄     YESといえば、ローマ帝国の支配に賛同することになって
        ハ |/ _,. -     ´         民衆の支持を失うことになる
        | ヽl」/         _    
        |  l l   ,.-¬、     ヘ:::::::¨ヽ    NOといえば、ローマ帝国への反乱を意図しているとして
       , l ! l. バ':::::::|      シ::: ,     捕縛する理由になる
       / l. | rl.  'ニ-'        ̄   
    . / /   | ヾ      '            どちらを答えてもアウトじゃない?
    , ' ./   ,!  ト、    ‐-‐ '   ∠ 
    '  ,/   /j  | ヽ、_      /   
     /    / l.  |    ` ー,r ´   ノ 
     |   / ヽ  ヽ  _,.- _フ    /
    ヽ{.   l    ヽ_...ゝ'´,r ´    /    









    30 :29/192:2008/05/31 (土) 00:41:02.87 ID:Qm3zqjGh0

          
          ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
          >ゝ\  l / / /      ヽ丶      ナザレのやる夫はこう言いました
          / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
          ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、     「では、銀貨を持ってきなさい」
          〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ   
         /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j   そして、それを受け取ると、
         / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉    
         { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'    「裏に彫られているのはなにか?」
         ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//     
              l     ヽ           ∧ /      私は「皇帝の彫像です」と答えました
              ヽ             / Y_
               丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __    すると、やる夫はこう言ったのです
                \   ‐    /   /  〉 \
                  \    /    /  /   ヽ_
                   >ーく    /   /     | 
                  / /   ,ハ  /    /     | 









    31 :30/192:2008/05/31 (土) 00:41:38.77 ID:Qm3zqjGh0

          ____       
         /\  /\      
       /( ●)  (●)\     「ならば、皇帝のものは皇帝に、
      /   ⌒(__人__)⌒  \     しかし、神のものは神に返そう!」*
      |      |r┬-|       |  
      \    `ー'´     /    
      ノ           \    

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *マルコ伝12:17, マタイ伝22:21, ルカ伝20:25
    ---------------------------------------------------------------------------------
                   _
             ,. .‐ :ア´: : : : : :`ヽ、
            /: : : : : : : :`ヽ、: : 、: :\
            /: /: ;.-へ.、 、: : :ヽ: : |: : : ヘ   それは素晴らしい!
           |:|:.|: /    `ー ミ__ー,r⌒): : : ハ  
          ヽ:.V__    ̄`ヽ. |:`T l : : : : |   百点満点をあげたくなるわ
           |:.|,..、   ,ィ=‐、 |: : | ': :.| : :.|
           |´ハ::}     b:::;リ' |: :/‐、: | : :.|
            ,! :| ¨r    ¨´   レ ムノ: | : :.|
           /: | ト、ー‐     ヶイ : : | : :ヘ
         /: :/: |: \   _,.    |:/: :l: :| : : ヘ
        l: :/: :./: :.| | ̄]    j/: :/: :ト.: : : ヽ
        ∨: :/:|: : |_l/ノ   /: :ノヽ:ハ: : : :
         ヽ: :ヽ‐ ´__∠__/(: :/   `ヾ: : :









    32 :31/192:2008/05/31 (土) 00:42:13.20 ID:Qm3zqjGh0

         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i  ええ、これには私も言葉を失いました
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;! 
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:' さすが、洗礼者ヨハネに
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y  後継者として指名されているだけはあります
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-! 
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ  ナザレの大工職人だったと聞いているのですが
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ  このような答えを聴くと、
    .     `';Y'      l,    j´    まるで神の知恵が宿ったかのような・・・
    .     ,.rハi           ;  
        /: ヽヽ.  ー===-  /   
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ    
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人    









    33 :32/192:2008/05/31 (土) 00:42:47.72 ID:Qm3zqjGh0

               ,.- ,r'´
            ,.-'´ /     、
          //   {        `ヽ   
         ,r' /   , ゝ       \    ふふふ、あなたともあろうものが
        // ./   ,r'´  ヽ             そんなふうに取り乱すとはね 
        |/ /   /       ` ミ._    
    .   |' |  /        ___ ̄      しかし、そんな彼の名前を覚えようとしない
        ハ |/ _,. -     ´          カヤパにも困ったものだわ
        | ヽl」/         _    
        |  l l   ,.-¬、     ヘ:::::::¨ヽ     カヤパは自分が冷酷だとうぬぼれているようだけど 
       , l ! l. バ':::::::|      シ::: ,      そこに、冷徹さが備わっていなければ 
       / l. | rl.  'ニ-'        ̄      それは、ただの残酷
    . / /   | ヾ      '               
    , ' ./   ,!  ト、    ‐-‐ '   ∠     グロテスクな趣味でしかない
    '  ,/   /j  | ヽ、_      /       
     /    / l.  |    ` ー,r ´   ノ    我々ユダヤの民が、ローマ帝国から
     |   / ヽ  ヽ  _,.- _フ    /      いかに優遇されているか、知っているわよね
    ヽ{.   l    ヽ_...ゝ'´,r ´    /    









    34 :32/192:2008/05/31 (土) 00:43:23.22 ID:Qm3zqjGh0

               ,.- ,r'´
            ,.-'´ /     、
          //   {        `ヽ   
         ,r' /   , ゝ       \    ふふふ、あなたともあろうものが
        // ./   ,r'´  ヽ             そんなふうに取り乱すとはね 
        |/ /   /       ` ミ._    
    .   |' |  /        ___ ̄      しかし、そんな彼の名前を覚えようとしない
        ハ |/ _,. -     ´          カヤパにも困ったものだわ
        | ヽl」/         _    
        |  l l   ,.-¬、     ヘ:::::::¨ヽ     カヤパは自分が冷酷だとうぬぼれているようだけど 
       , l ! l. バ':::::::|      シ::: ,      そこに、冷徹さが備わっていなければ 
       / l. | rl.  'ニ-'        ̄      それは、ただの残酷
    . / /   | ヾ      '               
    , ' ./   ,!  ト、    ‐-‐ '   ∠     グロテスクな趣味でしかない
    '  ,/   /j  | ヽ、_      /       
     /    / l.  |    ` ー,r ´   ノ    我々ユダヤの民が、ローマ帝国から
     |   / ヽ  ヽ  _,.- _フ    /      いかに優遇されているか、知っているわよね
    ヽ{.   l    ヽ_...ゝ'´,r ´    /    









    35 :33/192:2008/05/31 (土) 00:44:10.44 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    ええ
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ    我がユダヤの民は、
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   ローマ帝国から以下の五つの特例措置を受けています
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|   
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   (1) 社会不安の源にならないかぎりの、信教の完全な自由
        "モテエ    ,'ェァ /      (2) エルサレム神殿(*1)への奉納金と神殿税の許可(*2)
                、   {      (3) 死刑以外の法執行の自由
                ヽ |      (4) 軍務やその他の、ローマ帝国の公職の免除
    i            _ノ /      (5) 毎土曜の安息日の継続
    ヽ     ,  ____  /       
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *1 エルサレム神殿
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%83%A0%E7%A5%9E%E6%AE%BF
    当時の神殿はヘロデ・アンテパスの父、ヘロデ大王により紀元前20年に全面改築されたもの
    紀元前10世紀に建てられたソロモン王の神殿と区別して「ヘロデ神殿」とも呼ばれる

    *2 ユダヤ人はすでに、パレスティナ地方以外にも離散しており、
      主に通商都市で交易の才能を生かしていた
      それらの都市からのエルサレム神殿への奉納金も、ローマ帝国は認めていた
    ---------------------------------------------------------------------------------









    36 :34/192:2008/05/31 (土) 00:44:43.76 ID:Qm3zqjGh0

         /         \      \
       /            ヽ       ヽ 
      /              `´ ー-、_ ヽ、`、
      .i    / /          ヘ      ヽ!
      l    | l        /   ハ   \  ` 、 特に二つ目のエルサレム神殿への
      |   i .| .|  /   /  / / \   `、 }  奉納金と神殿税の許可は破格の待遇なのよ
      |   l | |  /   /  ,イ ,r    ` ーァ _ノ  
      .|  |  ヽl.| / _, r"   //   、__,,,,jイ   この権利を
       |  |  尺゙ー、   _, r '´ _/  , -_,,rァ、/ |    ローマ帝国から取り上げられたらどうなるか?
    _ ィ-ソ  |  ,-、 ̄i´"´ _, -‐´_    ,似ソ / i ハ   
      /  |  i r|リ  i /,,ィ≠ェ `   ヾ''" ,' | ヽ  私たちは独立した予算を失うことになる
    _/   |  iヽlミヽ,. i 什弐´   丶  /  |   } 
        j|  l `ーィゥゝ `"´   _ ,  /   '、 j   徴収システムを失った民族自治に未来はないわ
       _ノ i  ヽ 、 l `ー 、 _   ,.イ]       メ、
    ,-´ 、_i    `ー、_   l ̄ j、  \      )
    !  _,r< \      `ーx-、 ' ヽ  ヽi   ノ、_
    _ヽl,>-、 \ \    \  ヽ---'´l   }  i´ ヽヽ









    37 :35/192:2008/05/31 (土) 00:45:17.01 ID:Qm3zqjGh0

                  _
            ,. .‐ :ア´: : : : : :`ヽ、       どうも、ナザレのやる夫は
           /: : : : : : : :`ヽ、: : 、: :\     洗礼者ヨハネより、
          /: /: ;.-へ.、 、: : :ヽ: : |: : : ヘ    エルサレム神殿を軽視する思想が強い気がするの
          |:|:.|: /    `ー ミ__ー,r⌒): : : ハ  
         ヽ:.V__    ̄`ヽ. |:`T l : : : : |    確かにナザレのやる夫の言うことは正しい
          |:.|,..、   ,ィ=‐、 |: : | ': :.| : :.|
          |´ハ::}     b:::;リ' |: :/‐、: | : :.|    アブラハムもモーセも、
           ,! :| ¨r    ¨´   レ ムノ: | : :.|    神殿を崇めよ、とは言っていない
          /: | ト、ー‐     ヶイ : : | : :ヘ
        /: :/: |: \   _,.    |:/: :l: :| : : ヘ   でも、エルサレム神殿があるからこそ
       l: :/: :./: :.| | ̄]    j/: :/: :ト.: : : ヽ  民族の結束力を高めることができるのだし
       ∨: :/:|: : |_l/ノ   /: :ノヽ:ハ: : : :  それを利用することで、
        ヽ: :ヽ‐ ´__∠__/(: :/   `ヾ: : :   独立した予算を持つことができるのよ









    38 :36/192:2008/05/31 (土) 00:45:55.23 ID:Qm3zqjGh0

         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i 
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!   だからこそ、我々は、
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:'   エルサレム神殿があるから
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y    救世主があらわれると説いているわけですよね?
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-! 
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ 
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ 
    .     `';Y'      l,    j´   
    .     ,.rハi           ;  
        /: ヽヽ.  ー===-  /   
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ    
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人    









    39 :37/192:2008/05/31 (土) 00:46:33.61 ID:Qm3zqjGh0

               ,.- ,r'´
            ,.-'´ /     、
          //   {        `ヽ   その通りよ。
         ,r' /   , ゝ       \ 
        // ./   ,r'´  ヽ         洗礼者ヨハネやナザレのやる夫がいろいろ言ったところで
        |/ /   /       ` ミ._     私たちがエルサレム神殿を管理しているかぎり
    .   |' |  /        ___ ̄   預言者や救世主を認めない権威を持つことができる
        ハ |/ _,. -     ´       
        | ヽl」/         _    エルサレム神殿の権威を汚す者は、
        |  l l   ,.-¬、     ヘ:::::::¨ヽ  いかなる賢者でも許すことができないのよ
       , l ! l. バ':::::::|      シ::: ,  
       / l. | rl.  'ニ-'        ̄   あなたはナザレのやる夫の監視も続けなさい
    . / /   | ヾ      '         
    , ' ./   ,!  ト、    ‐-‐ '   ∠  バラバは血の気の多い男だから、自滅するわ
    '  ,/   /j  | ヽ、_      /   
     /    / l.  |    ` ー,r ´   ノ それよりも、知恵を持つナザレのやる夫を恐れなさい
     |   / ヽ  ヽ  _,.- _フ    /  
    ヽ{.   l    ヽ_...ゝ'´,r ´    /    









    40 :38/192:2008/05/31 (土) 00:47:02.75 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ   
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   は、かしこまりました
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|   
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   
        "モテエ    ,'ェァ /      
                、   {      
                ヽ |      
    i            _ノ /      
    ヽ     ,  ____  /       
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          









    41 :39/192:2008/05/31 (土) 00:48:23.80 ID:Qm3zqjGh0

           ___   ___
        ,.- ´   `l´   `ヽ、       それにしても、我がユダヤの民ときたら
      / /      `ヽ.  ヽ      ローマ帝国が実施した「国勢調査」の意図を理解できず、
     / j /   / ,∧ \. ヽ. ヘ     いろんな被害妄想に駆り立てられたあげく
    ハl/ _,-' , '  ヽ、 ヽ、. l _ハ    「熱心党」みたいな反ローマ運動が活発になる始末(*1)
    | ヽ.)ニ- ´        ` ‐ こ(ノ|
    | | | _..-‐ ´    ` ‐- .._ |   |    特に、ガリラヤ地方は未開だから
    l j l. r1ス]`     ´[ヌトt,!/  |    その民はローマ帝国の恐ろしさをわかっていない
    l. l. 、 l ヒソ  ,   ヒソ /ィ l  、   
    | l`ーヘ'、   ___     /- '/  ヽ   民衆はエルサレム神殿を崇拝して、
    |/    、ヽ、     _ノ/  |   \  「天使」だか「復活」だか「来世」だかを信じればいいのよ(*2)
    ./  ,  | ,H` ー ´トL{   ヽ     `、
        l_ノ ´r'    ヽ ヽ   ヽ     | ただ、反ローマ運動とエルサレム神殿の権威を貶める発言は
        ヽ   |>─‐<| ヽノ   ト、 .ノ、 絶対に許してはならない・・・

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *1 西暦14年に皇帝アウグストゥスが行った「国勢調査」を、
       シリア総督キリニウスはユダヤでも実施
       それを「徴兵制」の前触れだと恐れたユダヤの民衆により、反ローマ運動が勃発したと、
       フラウィウス・ヨセフスの「ユダヤ古代誌」にある

    *2 マルコ伝12:18, マタイ伝22:23, ルカ伝20:27
       当時、ユダヤの民を支配していた貴族祭司階級(いわゆるサドガイ派)は
       モーセの律法を遵守することを説いていたが
       「天使」「復活」「来世」などは信じない合理主義者だった
    ---------------------------------------------------------------------------------









    42 :40/192:2008/05/31 (土) 00:48:52.22 ID:Qm3zqjGh0

          
          ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
          >ゝ\  l / / /      ヽ丶      
          / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
          ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、     ・・・そうですよね
          〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ    我々はこの現状に満足すべきなのです
         /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j   
         / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉    
         { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'    
         ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//     
              l     ヽ           ∧ /      
              ヽ             / Y_
               丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __   
                \   ‐    /   /  〉 \
                  \    /    /  /   ヽ_
                   >ーく    /   /     | 
                  / /   ,ハ  /    /     | 








    43 :41/192:2008/05/31 (土) 00:49:47.96 ID:Qm3zqjGh0

    ─────────────────────────────
                3-2. 神の国はあなたの中にある
    ─────────────────────────────

         ____ 
       /      \       ・・・神の国、天の王国(*)
      /  _ノ  ヽ__\    
    /    (─)  (─) \   やる夫がくりかえし説く言葉を
    |       (__人__)    |   人々はどれだけ実感しているのだろうか
    /     ∩ノ ⊃  /    
    (  \ / _ノ |  |     どうすれば、彼らにそれを信じさせることができるのだろうか
    .\ “  /__|  |     
      \ /___ /      

    ---------------------------------------------------------------------------------
    * いわゆる天国のこと
    ---------------------------------------------------------------------------------

          / ̄ ̄ ̄\     
        /        \    やる夫はカペナウムで多くの病人を癒そうとした。
       /::::::::::::::        \.  助かった人は一部にすぎなかった。
       |::::::::::::::::::::        | 
       \::::::::::::::::::::     /   決して、彼らに信仰がなかったわけではない
       /::::::::::::::::::::::::::     \
                       彼らの祈りは、きっと神に届いているはずだ・・・・









    44 :42/192:2008/05/31 (土) 00:50:20.09 ID:Qm3zqjGh0

          ____       どんなに人の命が無価値に見えたとしても
        /      \     それぞれの人が存在する理由は無意味ではない
       /  _ノ  ヽ__\     
     /    (─)  (─) \  その素晴らしさをどうやって伝えるべきなのか?
     |       (__人__)    |    
     \      ` ⌒´   /   ユダヤ衆議会のスパイがまぎれこんでいるなか
      ノ           \  「神の国」の真の意味をどう教えればいいのだろうか?








    45 :43/192:2008/05/31 (土) 00:50:47.57 ID:Qm3zqjGh0

           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     !  ・・・先生、いいですか?
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  |
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l !
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \   


                 ____   
               /      \    
              / ─    ─ \      ユダ、どうしたんだお?
            /  ( ●)  (●)  \ 
            |      (__人__)     | 
            \     ` ⌒´    / 
            ノ            \ 









    46 :44/192:2008/05/31 (土) 00:51:29.47 ID:Qm3zqjGh0

    .  /                ヽ    \  \   
     ,'     /  /            l    \  ヽ   
     !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、 
    . | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',  私にはどうしてもわからないことがあります
    . l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l   
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│ 先生が説く、「神の国」のことですが・・・
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ 
    _イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /   
    .    Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//    
        ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /      
         `ヘ lヽ       _      厶 ./        
            ', {.代ト、          , イ | /        
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./        ..
            / ヽj       {`ヽ   ′        
    .    _ /  「´        ヽ} \          
    , -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、      









    47 :45/192:2008/05/31 (土) 00:52:07.23 ID:Qm3zqjGh0

              ____       
            / \  /\      神の国はカラシナの種のようなものだお
          / (ー)  (ー)\    
        /   ⌒(__人__)⌒ \   その種は他に比べて小さいけれど
        |      |r┬-|     |   地にまかれて成長すると、どんな野菜よりも大きくなる
         \     `ー'´   /   
        ノ            \   そして、枝を張り、鳥が巣を作るぐらいになるんだお!(*)

    ---------------------------------------------------------------------------------
    * マルコ伝4:30-32, マタイ伝13:31-32, ルカ伝13:18-19
    ---------------------------------------------------------------------------------









    48 :46/192:2008/05/31 (土) 00:52:36.21 ID:Qm3zqjGh0

              ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
              / /          \
            /  / /          ヽ ヽ      そんなたとえ話ではなく、
             / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ      本当のことを教えていただきたいのです
            / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    
         /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \    神の国がどこにあるのか?
         〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ  
       /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !
          〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从
         / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃
             V ト、     _    乂 /レ'
              ヽ! >  _ _,. イ!/ /
               ヽレ'´ j    「メ、
             _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
           r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
           ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   









    49 :47/192:2008/05/31 (土) 00:53:11.97 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      ユダよ、君には教えよう
       /   ─   ─\     神の国は見えるものではない
     /     (●) (●)、\   
     |       (__人__)    |    ここにある、とか、
     \      ` ⌒´   /    あそこにある、というものではない
      ノ           \   


           ____       
         /⌒  ⌒\         
       / (―)  (―)\        
      /  ⌒(__人__)⌒:::::\   なぜなら、神の国は君のただ中にあるんだから!(*)
      |                 |    
      \           /       
      ノ            \     

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *ルカ伝17:21
    口語訳: 神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ
    新共同訳: 実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ
    平明訳: 神の国は、きみたちの内面にある
    ---------------------------------------------------------------------------------









    50 :48/192:2008/05/31 (土) 00:53:44.16 ID:Qm3zqjGh0

              ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
              / /          \
            /  / /          ヽ ヽ     
             / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
            / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    
         /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \   ・・・・・・・
         〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ  
       /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !
          〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从
         / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃
             V ト、     _    乂 /レ'
              ヽ! >  _ _,. イ!/ /
               ヽレ'´ j    「メ、
             _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
           r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
           ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   


                   ____
                /      \    
              /   ノ  \ \    (あれ?
            /    (●) (●)  \    決めゼリフだと思ったのに
            |      (__人__)    |   反応がイマイチだお?)
             \     .` ⌒    /
            ノ            \  









    51 :49/192:2008/05/31 (土) 00:54:16.17 ID:Qm3zqjGh0

           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     !  あなたは本当に
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  |  そう信じているのですか?
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l !
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \   









    52 :50/192:2008/05/31 (土) 00:54:55.02 ID:Qm3zqjGh0

            / ̄ ̄ ̄\     
          /        \   ・・・ユダよ
         /::::::::::::::        \.  
         |::::::::::::::::::::        | 君には、まだ信じられないかもしれない
         \::::::::::::::::::::     /  
         /::::::::::::::::::::::::::     \
                        

              ____       
            / \  /\      だから、やる夫の背中をずっと見ていればいいんだお!
          / (ー)  (ー)\    
        /   ⌒(__人__)⌒ \   やる夫は、言葉だけではなく生き方で、
        |      |r┬-|     |   神の国がなんであるかを
         \     `ー'´   /   ユダに教えてあげるお!
        ノ            \  








    53 :51/192:2008/05/31 (土) 00:55:28.74 ID:Qm3zqjGh0

    .      /                ヽ    \  \
          ,'     /  /            l    \  ヽ
          !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
    .     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄     
    .     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l  
        ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│  ・・・・・・・・。
         ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ  
         イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /    
    .        Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//
            ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /
             `ヘ lヽ       _      厶 ./
                 ', {.代ト、          , イ | /
               \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
                / ヽj       {`ヽ   ′
    .        _ /  「´        ヽ} \
        _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、       









    54 :52/192:2008/05/31 (土) 00:55:56.29 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   にょろにょろ!
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   やる夫先生
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   めがっさ大変ですにょろ~!
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   


              ____   
            /      \      
           / ─    ─ \     ペテロ、どうしたんだお?
         /  ( ●)  (●)  \    
         |      (__人__)     | 
         \     ` ⌒´    / 
         ノ            \ 









    55 :53/192:2008/05/31 (土) 00:56:25.71 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   つ、ついに、
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   ヘロデ・アンテパスが
         レ!小l●    ● 从 |、i|   ヨハネ先生を処刑したんですにょろ!!
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   


              ____      
            /      \     
           /  _ノ  ヽ__\     ・・・そうか
         /    (─)  (─) \  
         |       (__人__)    |  
         \      ` ⌒´   /   
          ノ           \  









    56 :54/192:2008/05/31 (土) 00:56:55.00 ID:Qm3zqjGh0

            / /" `ヽ ヽ  \    
          //, '/     ヽハ  、 ヽ    そうかって、やる夫先生!
          〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|    あのヨハネ先生が殺されたんですにょろ!
          レ!小l●    ● 从 |、i|    
          ヽ|l ||、_,、_ ||⊃ |ノ│    薄情じゃないですかにょろ!
    .  /⌒ヽ__|ヘ || ゝ._) ||j /⌒i !     
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│    悲しみに包まれた私は
    .   /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |.    もはやどうすればいいのか
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |     わからないにょろ!!









    57 :55/192:2008/05/31 (土) 00:57:35.89 ID:Qm3zqjGh0

              ____        
           /      \      
          /   ─   ─\     落ち着け、ペテロよ
        /     (●) (●)、\   
        |       (__人__)    |    それよりも、ヨハネ先生の弟子たちは
        \      ` ⌒´   /    ここに向かっているのかお?
         ノ           \   


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、     
          / /" `ヽ ヽ  \    ええ
        //, '/     ヽハ  、 ヽ   
        〃 {_{       リ| l.│ i|   ヨハネ先生は最後まで
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|   「自分にもしものことがあるなら、やる夫のところに行け」と
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│   繰り返していたようですにょろ
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |   
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |   一部の弟子たちは、熱心党のバラバのもとに行きましたが
         | /  /::|三/:://  ヽ |   やる夫先生を頼って、ここに来ている人も大勢いるようです
         | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   









    58 :56/192:2008/05/31 (土) 00:58:02.88 ID:Qm3zqjGh0

              ____       
            / \  /\      わかったお
          / (●)  (●)\    ただちにすべての人を受け入れる準備をするんだお
        /   ⌒(__人__)⌒ \  
        |      |r┬-|     |   一人でも多く、
         \     `ー'´   /   ヨハネ先生の死を悲しむ人たちをなぐさめるのが
        ノ            \  やる夫の役目だお!









    59 :57/192:2008/05/31 (土) 00:58:29.78 ID:Qm3zqjGh0

          , '´ ̄ ̄` ー-、
        /   〃" `ヽ、 \    ・・・やる夫先生が、
       / /  ハ/     \ハヘ   どんどん立派になっているにょろ
       |i │ l |リ       }_}ハ   
       |i | 从 \    /l小N  これならば、
       |i (|  i ●    ● li|ノ   ヨハネ先生の弟子たちも
       |  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|    今度は、やる夫先生の言葉に耳を傾けるはずにょろ
       |  l  x>、 __, イl |    
       |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ   
       |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  









    60 :58/192:2008/05/31 (土) 00:59:32.27 ID:Qm3zqjGh0
             ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
             / /          \
           /  / /          ヽ ヽ     
            / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
          / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    
        /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \   ・・・ペテロ、私はちょっと出ていく
        〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ  
      /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !
         〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从
        / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃
            V ト、     _    乂 /レ'
             ヽ! >  _ _,. イ!/ /
              ヽレ'´ j    「メ、
            _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
          r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
          ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   


               ,. -───- 、
              /'´       `ヽ、    
               シ~ /" `ヽ ヽ `'、 ト、   
            //, '/     ヽハ  、_Vヽ    ちょっとユダ、単独行動は許さないにょろ
            〃 {_{\    /| l |、,i|   
            レ!小l●    ● 从 | } i|     今は大事なときにょろ!
            ヽ|l⊃ 、_,、_,   ⊂⊃jノ}j|   
        r‐‐-、__|ヘ  ゝ._)   /|  ! |   
       _{ (` /:::::| l>,、 __, イァ_i  ||   
         "ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ァ||   
             ヽ< | |  ヾ∨_:/ // ハ||   








    61 :59/192:2008/05/31 (土) 01:00:02.75 ID:Qm3zqjGh0

    .      /                ヽ    \  \
          ,'     /  /            l    \  ヽ
          !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
    .     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄ 数千の弟子が
    .     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l   来るかもしれない
        ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│  
         ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ   彼らを養うだけのお金は
         イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /     我々には、ない
    .        Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//
            ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /
             `ヘ lヽ       _      厶 ./
                 ', {.代ト、          , イ | /
               \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
                / ヽj       {`ヽ   ′
    .        _ /  「´        ヽ} \
        _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、       








    62 :60/192:2008/05/31 (土) 01:00:41.44 ID:Qm3zqjGh0

               , '´ ̄ ̄` ー-、
             /   〃" `ヽ、 \    
            / /  ハ/     \ハヘ     やる夫先生は
            |i │ l |リ       }_}ハ     だいじょうぶだと言ってるにょろ
            |i | 从 \    /l小N  
            |i (|  i ●    ● li|ノ     ユダは会計なんだから、
            |  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|      ここにいてくれないと困るにょろ!
            |  l  x>、 __, イl |    
            |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ   
            |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  


             ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
             / /          \
           /  / /          ヽ ヽ     
            / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
          / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    ペテロ、あの人は現実的には無力な人間だ
        /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \   
        〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ  人々に教えを説くしか能がない人間だ
      /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !
         〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从    「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」と
        / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃     あの人は言うが、
            V ト、     _    乂 /レ'      お金がなければ、
             ヽ! >  _ _,. イ!/ /        人々の空腹を癒すことができないのが現実だ
              ヽレ'´ j    「メ、
            _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
          r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
          ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   








    63 :61/192:2008/05/31 (土) 01:01:08.88 ID:Qm3zqjGh0

           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     ! 
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  |   だから、私はこれから金策に行く
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l !   今の資金でも、しばらくはだいじょうぶ
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ    それが尽きるまでに、私は必ず戻ってくる
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \  









    64 :62/192:2008/05/31 (土) 01:01:55.51 ID:Qm3zqjGh0

            ,. -───- 、
           /'´       `ヽ、    
            シ~ /" `ヽ ヽ `'、 ト、   ちょっと、ユダ~!
         //, '/     ヽハ  、_Vヽ   
         〃 {_{\    /| l |、,i|    って、もう行っちゃったし・・・
         レ!小l●    ● 从 | } i|   
         ヽ|l⊃ 、_,、_,   ⊂⊃jノ}j|   
     r‐‐-、__|ヘ  ゝ._)   /|  ! |   
    _{ (` /:::::| l>,、 __, イァ_i  ||   
      "ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ァ||   
          ヽ< | |  ヾ∨_:/ // ハ||   


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
         //, '/    ヽハ  、 ヽ    まったく、自分勝手で困った奴にょろ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|  
         レ!小l--    -- 从 |、i|  まあ、ユダのおかげで、
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  お金のことを考えなくてすむようになったのは
      /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  ずいぶんと助かっているけれど
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |  
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |  









    65 :63/192:2008/05/31 (土) 01:02:21.94 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   そ、それよりも
         レ!小l●    ● 从 |、i|   弟子たちを受け入れる準備をしないと!
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   まったく、やる夫先生の一番弟子たるペテロは
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   大忙しにょろ!
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   








    66 :64/192:2008/05/31 (土) 01:02:55.27 ID:Qm3zqjGh0

                          ''';;';';;'';;;,.,
                           ''';;';'';';''';;'';;;,.,        ザッ
            ザッ              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                  ザッ        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
      ザッ                vymyvwymyvymyvy       ザッ
             ザッ    vymyvwymyvymyvyyvyyvy
         ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧  ∧,,∧   ∧,,∧   ∧,,∧
        (・ω・) (・ω・) (・ω・) (・ω・) (・ω・)  (・ω・)
          (    )  (    )  (    )  (    )  (    )   (    )
         `u-u'  `u-u'  `u-u'  `u-u'  `u-u'   `u-u'        








    67 :65/192:2008/05/31 (土) 01:03:28.15 ID:Qm3zqjGh0

            ____      
          /       \    ・・・人々は「強き者」にひかれるものだ
        /u  ノ  \  \   
      /   u (―) (―)  \  あのとき、やる夫の元から離れた人も戻ってきているのだろう
      |      (__人__) u  |
      \  u  .` ⌒    /  はたして、やる夫に彼らを従えるだけの
      ノ            \  「強さ」はあるのだろうか
                      









    68 :66/192:2008/05/31 (土) 01:04:03.15 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      いや、彼らはヨハネ先生が遺してくれた財産なのだ
       /   ─   ─\     
     /     (ー) (―)、\    一人でも多くの人たちに「神の国」の素晴らしさを伝えること
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /    それ以外に、やる夫が語るべきことはない
      ノ           \   









    69 :67/192:2008/05/31 (土) 01:04:31.02 ID:Qm3zqjGh0

      ∧,, ∧       
     ( ・ω・)   やる夫先生!
     (    つ  ヨハネ先生に言われた通り、あなたを頼ってきたのですが
      しー-J   あなたはヨハネ先生のことをどう思っているのですか?









    70 :68/192:2008/05/31 (土) 01:05:03.97 ID:Qm3zqjGh0

            ____       
          / \  /\      
        / (●)  (●)\    洗礼者ヨハネは偉大な人物だお
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   やる夫が会ったなかでもっとも優れた人だったお
       \     `ー'´   /   
      ノ            \  


           ____       
          / \  /\      
        / (ー)  (ー)\    しかし、彼の死を悲しむことはない!
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   神の国に入れた者は
       \     `ー'´   /   誰でも「永遠の命」を手にすることができるのだから!
      ノ            \  









    71 :69/192:2008/05/31 (土) 01:05:44.77 ID:Qm3zqjGh0

           ヽ|/
         / ̄ ̄ ̄`ヽ、
        /         ヽ
       /  \,, ,,/    |   永遠の命・・・・・・・・ゴクリ。
       | (●) (●)|||  |   
       |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|    先生、どうすればそれを得ることができるのですか?
       |  | .l~ ̄~ヽ |   |
       |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
       |    ̄ ̄ ̄    |    



           ____       あなたの知っている神の教えを守ればいいんだお
         /⌒  ⌒\     
       /( ●)  (●) \    ・殺すな
      /   ⌒(__人__)⌒ \  ・姦淫するな
     |      |r┬-|     |  ・盗むな
      \       `ー'´     /  ・偽るな
      ノ            \  ・だますな
                      ・父母を敬え









    72 :70/192:2008/05/31 (土) 01:06:23.35 ID:Qm3zqjGh0

                    巛 ヽ
                   〒 !  
                     |  |
                    / /  イヤッッホォォォオオォオウ!
              ∧_∧ / /
             (´∀` / /    私は全部守ってます!
             ,-     f
             / ュヘ    |    つまり、私は永遠の命を持つことができるのですね!
            〈_} )   |
               /    !
              ./  ,ヘ  |
        ガタン ||| j  / |  | |||
       ――――――――――――


           ____       
          / \  /\      あなたには一つのことが足りない
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   自分の持ち物をみな売って、
      |      |r┬-|     |   貧しい人々に与えなさい
       \     `ー'´   /   
      ノ            \  そうすれば,天に財産をたくわえることになる









    73 :71/192:2008/05/31 (土) 01:07:10.82 ID:Qm3zqjGh0
       
          。
           〉
         ○ノ  ・・・・・・ピタッ
        <ヽ |
         /, |
        ̄ ̄ ̄ ̄


            ____       お金に頼る人が神の国で
          / \  /\      永遠の命を得ることは
        / (●)  (●)\    とても難しいんだお
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   たとえるならば
       \     `ー'´   /   富める者が神の国に入ることは
      ノ            \  らくだが針の穴を通っていくより難しいんだお!(*)

    ---------------------------------------------------------------------------------
    * マルコ伝10:24-25, マタイ伝19:23-24, ルカ伝18:24-25
    ---------------------------------------------------------------------------------









    74 :72/19:2008/05/31 (土) 01:07:41.72 ID:Qm3zqjGh0

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   やる夫先生ったら
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  また、ユダが聞いたら怒りそうなことを・・・
        〃 {_{       リ| l.│ i|  
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  でも、やる夫先生は貧民の味方にょろね
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  我がユダヤの民は、
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  富は神の祝福を受けている証だと教えられてきたけれど(*)
         | /  /::|三/:://  ヽ |  やる夫先生はそうではないと言う
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  

    ---------------------------------------------------------------------------------
    * ユダヤの伝統的な考えでは、金持ちは神から祝福された証拠とされている
    ---------------------------------------------------------------------------------








    75 :73/192:2008/05/31 (土) 01:08:23.34 ID:Qm3zqjGh0

           ,   __,,::-:..、__
         ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ
        ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 
        /:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   先生
       〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉   ちょっと、質問していいですか?
       /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{ 
       ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈 
        .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉
        .{.「i  ヽ!.       _,,/ 
         `'ヽ.  iラー''^ヽ  /
           ヽ、 '-‐‐'''゙ /|    
            .iヽ、__ ,,/./ヽ、  


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   また、あいつにょろ~!
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   こんな大事なときに、
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   我々の妨害をする気かにょろ!
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   









    76 :74/192:2008/05/31 (土) 01:08:55.27 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ    先生は「永遠の命」を得る方法を
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   我々に教えて下さっているのですが、
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|   いったいなんの権威があって
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   そんなことをおっしゃっているのでしょうか?
        "モテエ    ,'ェァ /      
                、   {      先生の口ぶりは
                ヽ |      まるですべてを知っているかのようですが
    i            _ノ /      
    ヽ     ,  ____  /       
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          


           ____        
        /      \      では、この質問に答えたら
       /   ─   ─\     その理由を説明してあげるお
     /     (●) (●)、\   
     |       (__人__)    |    「ヨハネの洗礼は何の権威によってなされていたか?」
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   









    77 :75/192:2008/05/31 (土) 01:09:31.18 ID:Qm3zqjGh0

          
          ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ       く・・・・・
          >ゝ\  l / / /      ヽ丶      まさか、こちらが質問をされるとは
          / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
          ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、     しかし、これは難しい質問だ
          〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ   
         /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j    もし「神からだ」と答えるならば、
         / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉    なぜ、洗礼者ヨハネを信じなかったのかと
         { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'     問われることになるだろう
         ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//     
              l     ヽ           ∧ /      しかし「そうでない」と答えると
              ヽ             / Y       ここにいる人々の反発が怖い・・・
               丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __
                \   ‐    /   /  〉 \  ・・・ここは答えないほうが得策か
                  \    /    /  /   ヽ_
                   >ーく    /   /     | 
                  / /   ,ハ  /    /     | 









    78 :76/192:2008/05/31 (土) 01:10:19.62 ID:Qm3zqjGh0

      ,/::::..:;;;:::..::.:;:;:;;;;;;;;:.:.:.:;;:;:.:.:.::;:;::;.:ヾ,,
     メ..:;;;:.;:..::;;;..:.:;:;:::::::::::::;.....:;:.::;.;:.::;:.:;:.;:.:ソ、
     {`;.::;;;:;:;::;.;;;.::::.:;.:;.:;.:.:.:.::.:.:.;:.;:.;:.;:.;.:;:.:.;.:;.:;:}
    . ,ゝ:;:;:へvヽへ、、.;;:.:;::.;:.:;;.;:.;.:;..:;.;.:;.:;:.;:.;:;彡   
    (∧,メ`ヾ:\.\ソ `ヽ,.;:;.:;.:;.:;:.:;.:.:;.:.:.:..:.;.;::;:ゞ     わ、わかりません・・・・
    //f.   `、|  リ  ヽ.;:.;::./テミヾ,;:;.::;.:.::;;:.}
    / {    レ      メ;:/〃 i| }.::;.::.;;:::;..}
     `、   ,,,,,,.彡     y イ,,//:;:.;;:;;.;:.:;彡
      ト、.ゞ"'、,_ニ-=     , こ八.::;;:.:.;:;.:;.}
       、;}           rソ  ヾ,;,;;;:;.:.}
       y           i   ヽ:;:;::リ
       <  ,         .ノ.    ヾルi
       `ゝ"       . /:;.:     >、|
        ` k=--    /:.;:;.:      ヽ,,
          ゝ    /:;::;:;       / ゝ、
       ,, -=^ヽー へ、        /    ヽ
     ,-""        ヽ     /       リ;,

                ____       
              /⌒  ⌒\         
            / (―)  (―)\        
           /  ⌒(__人__)⌒:::::\   ならば、やる夫も答えないことにするお(*)
           |                 |    
           \           /       
           ノ            \     

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *マタイ伝21:23-27, ルカ伝20:1-8
    ---------------------------------------------------------------------------------







    79 :77/192:2008/05/31 (土) 01:10:43.20 ID:Qm3zqjGh0

          , '´ ̄ ̄` ー-、      
        /   〃" `ヽ、 \    ザマアミロにょろ!!
       / /  ハ/     \ハヘ   ユダヤ衆議会のスパイも
       |i │ l |リ       }_}ハ   やる夫先生にはタジタジにょろ
       |i | 从 \    /l小N  
       |i (|  i ●    ● li|ノ   今や、やる夫先生の知恵は
       |  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|     ヨハネ先生を上回ったといってもいいにょろ!
       |  l  x>、 __, イl |    
       |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ   
       |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  









    80 :78/192:2008/05/31 (土) 01:11:14.08 ID:Qm3zqjGh0

          ノ L____         あなたがたは「彼ら」に従ってはいけないお!
          ⌒ \ / \       
         / (●) (●)\       「彼ら」はうわべだけをかざる
        /    (__人__)   \     目の見えない案内人だお
       |       |::::::|     |     
       \       l;;;;;;l    /l!| !    まるで白くぬった外見だけが綺麗な墓だお!
       /     `ー'    \ |i     
      /          ヽ !l ヽi     「彼ら」は父母を敬えと言っておきながら
     (   丶- 、       しE |そ   「私の持っているものは神に供えました」と言えば
      `ー、_ノ       ? l、E ノ <   親の面倒を見ずとも良いといっている
                  レY^V^ヽl  
                          そんなことを神が許すはずないんだお!









    81 :79/192:2008/05/31 (土) 01:11:46.08 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
          / \  /\      ある富める人と貧しい人の二人が神殿に行ったとする
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   富める人はこう祈る
      |      |r┬-|     |   「神様、私はほかの連中のように
       \     `ー'´   /    強欲でも、不正直でも、姦通する者でもありません
      ノ            \   そして、貧乏でないことに感謝しています
                        私は週に二回断食し、全収入の十分の一を捧げています」
                      
                       一方、貧しい人は遠く離れたところに立ち、
                       おのれを責めるように、胸を打ちながら祈る
                       「神様、私を憐れんでください!」









    82 :80/192:2008/05/31 (土) 01:12:14.11 ID:Qm3zqjGh0

            ____       
          / \  /\      このとき、神の目から見て、正しいとされているのはどちらか?
        / (●)  (●)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   貧しい人のほうだお!
      |      |r┬-|     |  
       \     `ー'´   /   神の国では、
      ノ            \  自分を高くする者は低くされ
                       自分を低くする者が高くなるんだお!
                       
                       謙虚な気持ちを持たなければ、
                       神の国に入ることはできないんだお!








    83 :81/192:2008/05/31 (土) 01:12:51.88 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      ・・・・今は大変な時代だお
       /   \  /\    
     /     (ー) (―)、\   もうすぐ憎むべき破壊者(*)が
     |       (__人__)    |   聖なる土地に立つときがくる・・・
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   数多くの者が殺されることになるだろう


             ____        
           / \ /\       
         / (○) (○)\      
        /    (__人__)    \     しかし、それは世界の終わりを意味するのではない
       |        |::::::|      |     
       \       l;;;;;;l    /l!| !    みずからを正しく持て!
       /      `ー'    \ |i     
      /           ヽ !l ヽi    それは新しい時代を産みだす陣痛であり、
     (   丶- 、        しE |そ  
      `ー、_ノ        ? l、E ノ <  神の国の到来が近づいたことのしるしなのだ!
                  レY^V^ヽl  









    84 :82/192:2008/05/31 (土) 01:14:06.56 ID:Qm3zqjGh0

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *【憎むべき破壊者】

     マルコ伝13:14とマタイ伝24:15には「読者は悟れ」とのただし書きがある。

     ルカ福音書21:20-24では、同じ形式で「(ローマの)軍隊によるエルサレム包囲」と
     具体的に書かれていることから、マルコとマタイは政治的理由で
     「憎むべき破壊者」の正体を書かなかったと考えられる。

     この記述により、イエス・キリストが西暦70年のエルサレム陥落を預言したと言われるが、
     ルカ福音書は西暦70年以降に成立したと可能性が高いため
     既知の歴史的事実を、イエスの権威を借りて記したとも考えられる。
    (このような手法は、ヨハネ伝のペテロの死の暗示など、聖書では数多い。)

     イエスの諸言動から見て、なんらかの「戦争」の警告をしていたことは間違いないが
     それが「ローマ軍によるエルサレム占領」だけを意味していたのかどうかは
     現在の残された資料では、はっきりとしない
    ---------------------------------------------------------------------------------









    85 :83/192:2008/05/31 (土) 01:15:05.80 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      本当に恐れるべきものは
       /   \  /\     肉体を傷つける者ではなく
     /     (ー) (―)、\   魂を傷つける者なのだ!
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /   そのために、我々の祖先が語り継いだ
      ノ           \  律法を正しい心で守らなければならない


           ____       
          / \  /\      その律法でもっとも大事なのは
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   「主たる神はただひとり
      |      |r┬-|     |    あなたがたは心と霊を傾け、知恵と力の限りを尽くして
       \     `ー'´   /    主である神を愛さなければならない」
      ノ            \  
                       そして、次に大切なのが、

                       「自分を愛するように、あなたがたの隣人を愛せ」

                       この二つがすべての律法の根本となっている









    86 :84/192:2008/05/31 (土) 01:15:41.07 ID:Qm3zqjGh0

            ____      
          / \  /\     耳のあるものは聞くがよい
        / (●)  (●)\   
      /   ⌒(__人__)⌒ \  全てを知る神の目をごまかすことはできない!
      |      |r┬-|     | 
       \     `ー'´   /  これらのことを忘れなければ、
      ノ            \  あなたたちは来るべき世界(*)で
                      「永遠の命」を持つことができる!!

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *いわゆる来世のこと
    ---------------------------------------------------------------------------------








    87 :85/192:2008/05/31 (土) 01:16:08.65 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧   ・・・・・・・・・・・・・・。
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )  眉にツバつけて、
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   このナザレのやる夫先生のところに来たのに、
       .u-u (   l). (l   ) u-u'   不覚にも感動してしまっている俺がいるのだが・・・
            `u-u'   `u-u'









    88 :86/192:2008/05/31 (土) 01:16:35.15 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧   ヨハネ先生の悪口を言ったら
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )   とっつかまえようと思ったんだが、
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   このナザレ出身の先生は
       .u-u (   l). (l   ) u-u'    ヨハネ先生が偉大であることを語りつつ
            `u-u'   `u-u'       ヨハネ先生よりも、もっと偉大なものについて教えてくれる・・・









    89 :87/192:2008/05/31 (土) 01:17:06.32 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧   そうだ!
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )   
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   ヨハネ先生も、このナザレのナントカ先生も
       .u-u (   l). (l   ) u-u'    神様の教えを説くことには変わらない
            `u-u'   `u-u'       
                          俺はヨハネ先生を敬愛しながらも、この人に従おうと思う
                          永遠の命を得る方法も知りたいしな









    90 :88/192:2008/05/31 (土) 01:17:36.37 ID:Qm3zqjGh0

       \\       マンセー! ナザレのナントカ先生、マンセー!        //
         \\                                         //

           _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
         ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡
         (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡
        _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
      ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡
      (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.
       |   |     |   |     |   |     |   |    |   |     |   |     |   |
       し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J









    91 :89/192:2008/05/31 (土) 01:18:07.99 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  にょろ~!
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   やる夫先生の力強い言葉に
         レ!小l●    ● 从 |、i|   人々は感動しているみたいにょろ!
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   でも、やる夫先生の名前ぐらいは
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   覚えてほしいにょろ!(*)
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *イエス・キリストはギリシア語読みであり、ヘブライ語での「イエス」は「ヨシュア」という。
     旧約聖書に「ヨシュア記」という書物があり、熱心党のバラバも「バラバ・イエス」と表記されている
     イエスの弟子にも「ヨハネ」がいたように、イエスの弟にも「ユダ」がいたように、
     「イエス」という名は、当時ありふれた平凡な名前である。
    ---------------------------------------------------------------------------------









    92 :90/192:2008/05/31 (土) 01:18:34.50 ID:Qm3zqjGh0

          ____       
         /⌒  ⌒\      (聞いたか、ユダ
       / (―)  (―)\      これが神の国の力なのだよ)
      /  ⌒(__人__)⌒:::::\   
      |                 |    
      \           /   
      ノ            \   


          ____   
        /      \    
       / ─    ─ \   あれ?
     /  ( ●)  (●)  \  ユダはどこに行ったんだお??
     |      (__人__)     | 
     \     ` ⌒´    / 
     ノ            \ 









    93 :91/192:2008/05/31 (土) 01:19:15.15 ID:Qm3zqjGh0

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \    ・・・それが
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  大勢の弟子たちを養うための
        〃 {_{       リ| l.│ i|  お金が足りないからと
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  どこかに行ってしまったにょろ
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  私は必死で止めたんですが・・・
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  


             ____     
          /      \      まあ
         /   ノ   \\     ユダにはユダなりの考えがあるのだろう
       /     (ー) (―)、\  
       |       (__人__)    |   でも、金策のために
       \      ` ⌒´   /   師匠の言葉を聞かないっていうのも
        ノ           \  本末転倒な気がするんだけどなあ・・・








    94 :92/192:2008/05/31 (土) 01:21:01.36 ID:Qm3zqjGh0

    ─────────────────────────────
                3-3. 山上の垂訓
    ─────────────────────────────


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   せ、先生
         //, '/    ヽハ  、 ヽ    教団の資金が尽きようとしていますにょろ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|  
         レ!小l--    -- 从 |、i|  弟子はどんどん増える一方ですが
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  五千人分ともなれば
      /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  今日一日分のパンぐらいしか
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  用意することはできませんにょろ~
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |  
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |  


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ ユダは必ず戻ってくると言ったのですが・・・
        〃 {_{       リ| l.│ i| 
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  








    95 :93/192:2008/05/31 (土) 01:21:32.80 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /⌒  ⌒\     
       /( ●) (●) \    ペテロよ、あわてることはない
      /  ⌒(__人__)⌒ \  この野のユリを見てみるといいお
     |      |r┬-|     |  
      \      `ー'´     /  
      ノ            \ 
                     


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  ま、まさか
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   ユリの花を食べろというのですか?
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   さすがの私もそれは・・・
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   








    96 :94/192:2008/05/31 (土) 01:22:08.65 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      ペテロよ
       /   ─   ─\     
     /     (●) (●)、\    心を正直にして、このユリを見るんだお
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /    とても美しいじゃないか
      ノ           \   


          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
         / :/" `ヽ ヽ  \   
        /  /     ヽ ヽ..  ヽ   たしかに、ユリの花はきれいですが
        l  { l ,    ー-j从:ヽ.. ヽ 
        | i ル{レ'     ●` li! ト、 ', 今はパンとお金の話をしているのでは?
       /⌒)i"●     ⊂l| ||ノ l
      /   yi ヘ⊃   ,__,   l| |   l
      (  /ス、,ゝ、_ `´   ィ<| |   l








    97 :95/192:2008/05/31 (土) 01:22:43.55 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
          / \  /\      このユリは人の手により育てられたのではない
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   それなのに、これほど美しく装っている
      |      |r┬-|     |    
       \     `ー'´   /   いっておくが、栄華をきわめたソロモン王でさえも
      ノ            \   これほど美しい装いをしていなかっただろう

                       神は野のユリにさえも
                       これほどの美しさを与えて下さっているのだ









    98 :96/192:2008/05/31 (土) 01:23:14.57 ID:Qm3zqjGh0

           ____       だから「何を着ようか」「何を食べようか」「何を飲もうか」などと
          / \  /\      日々、悩んではいけない
        / (●)  (●)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   人々が何を求めているか、神はご存じで、
      |      |r┬-|     |   それを与える力を持っているのだ
       \     `ー'´   /   
      ノ            \  だから、明日のことを思いわずらうな
                       明日のことは明日のこと
                       
                       それよりも今日一日の神への信仰を大事にするんだお(*)

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *マタイ伝6:24-34, ルカ伝12:21-31
    ---------------------------------------------------------------------------------








    99 :97/192:2008/05/31 (土) 01:23:47.03 ID:Qm3zqjGh0

          , '´ ̄ ̄` ー-、     
        /   〃" `ヽ、 \    先生、その通りですにょろ
       / /  ハ/     \ハヘ   
       |i │ l |リ       }_}ハ  「明日のことは思いわずらうな」
       |i | 从 \    /l小N  
       |i (|  i ●    ● li|ノ   まさに至極の名言ですにょろ!
       |  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|    
       |  l  x>、 __, イl |    では、今日の食事の用意を
       |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ   せいいっぱいがんばってきますにょろ!
       |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  


         ____ 
       /      \     ・・・・って、単純なペテロはだませたけど
      /  _ノ  ヽ__\   実際問題、ユダが戻ってこないと
    /    (─)  (─) \  どうしようもないんだよなあ
    |       (__人__)    |  
    /     ∩ノ ⊃  /   寄付金を募りに富豪の家を回りたいけど
    (  \ / _ノ |  |    これほどの大人数になったら
    .\ “  /__|  |    迎え入れる人たちも準備が大変だし
      \ /___ /     









    100 :98/192:2008/05/31 (土) 01:24:24.19 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      
       /   ─   ─\     まあ、考えても仕方ない、か
     /     (ー) (―)、\   
     |       (__人__)    |    やる夫はやる夫のできることをする
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   明日のことを思いわずらうな
                      悪いことは今日一日分だけで十分だ、だお









    101 :99/192:2008/05/31 (土) 01:24:50.59 ID:Qm3zqjGh0

       \\       マンセー! ナザレのナントカ先生、マンセー!        //
         \\                                         //

           _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
         ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡
         (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡
        _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
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      (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.
       |   |     |   |     |   |     |   |    |   |     |   |     |   |
       し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J









    102 :100/192:2008/05/31 (土) 01:25:22.75 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      彼らに向けて話すことができるのは
       /   \  /\    今日が最後になるかもしれない
     /     (ー) (―)、\   
     |       (__人__)    |   もし、今日で彼らがやる夫の元を離れても
     \      ` ⌒´   /   その後、いかなる苦難が彼らに待っていても
      ノ           \   決して、神への信頼を失わないでいられるために

                     やる夫は語らなければならない
                     彼らを満たす言葉を









    103 :101/192:2008/05/31 (土) 01:25:52.30 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
          / \  /\      
        / (●)  (●)\    神の国は近づいた
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   心を入れかえて、福音を信じよ!
       \     `ー'´   /   
      ノ            \  









    104 :102/192:2008/05/31 (土) 01:26:28.05 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
          / \  /\      貧しき者は幸いである
        / (ー)  (ー)\    神の国はあなたのものである
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   飢えている者は幸いである
       \     `ー'´   /   あなたは満たされるだろう
      ノ            \  
                       悲しむ者は幸いである
                       あなたはなぐさめられるだろう









    105 :103/192:2008/05/31 (土) 01:26:59.05 ID:Qm3zqjGh0

                      「義をなすときは人に見られるようにするな
                       なぜなら、義人と呼ばれることで
                       彼は報いをえているからだ
                      
                       神はそのような者を報いることはない
                      
                       だから、義をなすときは人々に気づかれないようにせよ

                       右手で施しをしても、左手には気づかれないようにせよ

                       すべてを知る神はその義を喜び
                       あなたを祝福するだろう」
     







    106 :104/192:2008/05/31 (土) 01:27:47.19 ID:Qm3zqjGh0
                      
                      「自分を愛してくれる者を愛したからとて
                       どれほどの手柄になろうか
                      
                       神を信じない者たちでさえ
                       自分を愛してくれる者を愛している
                      
                       しかし、神は善人ばかりでなく
                       どんな悪人の上にも太陽を昇らせて下さる
                       
                       天は正しい人の上にも、正しくない人の上にも
                       等しく雨を降らせて下さる
                       
                       そのように憐み深い神のように
                       あなたも憐み深い者となりなさい」









    107 :105/192:2008/05/31 (土) 01:28:20.92 ID:Qm3zqjGh0

                      「だから、あなたは敵を愛し
                       迫害する者のために祈れ
                      
                       あなたの頬をぶつものには
                       もう一方の頬を向けよ
                      
                       求める者には与えてやり
                       奪う者からは取りもどそうとするな
                      
                       そして、自分にしてほしいと望むことを人々にせよ
                       
                       あなたは他者を
                       寛容と厳しさの物差しではかってはならない
                       
                       他者への非難は自分に戻ってくるのだから」









    108 :106/192:2008/05/31 (土) 01:29:22.23 ID:Qm3zqjGh0

                      「裁くな
                       されば、裁かれない
                      
                       許せ
                       されば、許される
                      
                       求めよ
                       されば、与えられる
                      
                       探せ
                       されば、見いだせる
                      
                       叩け
                       されば、開かれる」
                      








    109 :107/192:2008/05/31 (土) 01:29:51.82 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
          / \  /\      心ある者は聞くがいい
        / (●)  (●)\    
      /    (__人__)   \   狭き門を目指せ
      |      |r┬-|     |  
       \     `ー'´   /   滅びに至る門は広く、永遠の命に至る門は狭いからだ!
      ノ            \  

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *【山上の垂訓】 マタイ伝5:1-7:29, ルカ伝6:20-6:49
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%9E%82%E8%A8%93
    ---------------------------------------------------------------------------------









    110 :108/192:2008/05/31 (土) 01:30:23.32 ID:Qm3zqjGh0

            / /" `ヽ ヽ  \    
          //, '/     ヽハ  、 ヽ     やる夫先生、すばらしいにょろ~!
          〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|    
          レ!小l●    ● 从 |、i|     詩篇(*)のいかなる章よりも感動したにょろ!
          ヽ|l ||、_,、_ ||⊃ |ノ│    珠玉の名言のオンパレードにょろ~!
    .  /⌒ヽ__|ヘ || ゝ._) ||j /⌒i !     
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│     このペテロの心にすべての言葉が
    .   /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |.     しっかりと刻みこまれたにょろ~!
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |    

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *【詩篇】 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A9%A9%E7%AF%87
    ---------------------------------------------------------------------------------









    111 :109/192:2008/05/31 (土) 01:30:54.15 ID:Qm3zqjGh0

           ,   __,,::-:..、__
         ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ
        ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 
        /:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   先生
       〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉   ちょっと、質問していいですか?
       /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{ 
       ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈 
        .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉
        .{.「i  ヽ!.       _,,/ 
         `'ヽ.  iラー''^ヽ  /
           ヽ、 '-‐‐'''゙ /|    
            .iヽ、__ ,,/./ヽ、  


         , '´ ̄ ̄` ー-、     
         /   〃" `ヽ、 \     
       / /  ハ/     \ハヘ    またアイツかにょろ!
       |i │ l |リ       }_}ハ    
       |i | 从 \    /l小N   人々が感動に包まれているときに
       |i (|  i ●    ● li|ノ    空気を乱す発言は慎めにょろ!
    .  /|  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|       
       |  l  x>、 __, イl |     やる夫先生に言い負かされてばかりの
    .   |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ    スパイのくせに!
       |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  









    113 :110/192:2008/05/31 (土) 01:31:27.70 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈    先生はこう言いました
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ   
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ   「敵を愛し
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|    あなたを迫害する者のために祈れ
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/   
        "モテエ    ,'ェァ /       あなたの頬をぶつものには
                、   {        もう一方の頬を向けよ
                ヽ |      
    i            _ノ /        求める者には与えてやり
    ヽ     ,  ____  /        奪う者からは取りもどそうとするな」
     \    ` ー--- ' , '        
       ヽ       /
         ヽ __ノ          









    115 :111/192:2008/05/31 (土) 01:32:07.38 ID:Qm3zqjGh0

     ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ     
      >ゝ\  l / / /      ヽ丶    つまり、我々は
     / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ    外国人の軍隊に侵略されて、
     ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、   略奪され、奴隷にされたとしても
     〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ  だまって従うしかないってことですか!
    _/イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j 
    / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉   神様がそんなことをお許しになるのですか?
    { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'   
    ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//    救世主はいつ出てくるんですか?
         l     ヽ           ∧ /    
         ヽ             / Y      我々は抵抗してはいけないのですか?
          丶   rz=ニつ    ,イ  }八   
            \   ‐    /   /  〉   あなたのいう「神の国」の
             \    /    /  /    いったい何を信じればいいのですか?
               >ーく    /   /   
             / /   ,ハ  /    /    









    117 :112/192:2008/05/31 (土) 01:33:58.14 ID:Qm3zqjGh0

             ____        
           / \ /\       ち、違うお!
         / (○) (○)\      
        /    (__人__)   \     そんなことを言っているんじゃないお!
       |       |::::::|     |     
       \       l;;;;;;l    /l!| !    「救世主」とはそういうものではないんだお!
       /     `ー'    \ |i     
      /          ヽ !l ヽi    
     (   丶- 、       しE |そ  
      `ー、_ノ       ? l、E ノ <  
                  レY^V^ヽl  









    118 :113/192:2008/05/31 (土) 01:34:25.86 ID:Qm3zqjGh0

               /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、
               ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i
              ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!
                l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:',
             )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y
             〉-;.:'l l _`ヾ、 _, 、, r'´_/. !r-!      ローマ軍兵士に襲われても
             l 'Y';.l ´ 赱〕``    '近l ` リ< !      だまって物を差し出すなんて、
             ヽ.ヽヽ.       l     ,'-,ノ       ただのバカじゃありませんか?
               `';Y',     l,     ,' ´
               ,.rハ'´`丶、__ _  , ' __        そう思いませんか、皆さん
                 /: ヽ \   ヽー  /〉′.〉
            /:ヽ: : ヽ l  .!- ィ' 〉′ /ヽ、
            /: : : : ヽ: : :,ツ__ ...'`-'.、'  /ヽ: : :`:、.、
        ,. :':´:-: 、: : : : :ヽ:〈       !ヽ .l:_: : :>: : : !:.',
       f'´: : : : : : : :\: : :',:ノ ` ̄ ̄ `ヽ,' li: :`丶、: : :l: :l
      i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '、 ー----、ノ,イ l: : : : l: : :!: :.l
      !: : : : : : ; :-:-: : : `/:.!l     ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l: : :!
      !: : : :./: : : : : : : /: : ',ヽ、ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: : : i









    119 :114/192:2008/05/31 (土) 01:34:52.66 ID:Qm3zqjGh0

            ,. -───- 、
           /'´       `ヽ、    
            シ~ /" `ヽ ヽ `'、 ト、   
         //, '/     ヽハ  、_Vヽ   おのれ! スパイめ!
         〃 {_{\    /| l |、,i|    やる夫先生の素晴らしき福音を
         レ!小l●    ● 从 | } i|    曲解するなんて許せないにょろ!!
         ヽ|l⊃ 、_,、_,   ⊂⊃jノ}j|   
     r‐‐-、__|ヘ  ゝ._)   /|  ! |   
    _{ (` /:::::| l>,、 __, イァ_i  ||   
      "ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ァ||   
          ヽ< | |  ヾ∨_:/ // ハ||   


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ 
        〃 {_{       リ| l.│ i| 
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|   ・・・・ってあれ?
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  









    120 :115/192:2008/05/31 (土) 01:35:17.93 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧  ・・・・・・・・・・・。
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )  そうだよな
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ  この先生の話は魅力的だけど
       .u-u (   l). (l   ) u-u'   結局、ローマ帝国の侵略には無抵抗なんだよな
            `u-u'   `u-u'       
                          








    121 :116/192:2008/05/31 (土) 01:36:00.97 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧      当たり前だよ
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧  もともと田舎町の大工職人だから
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )  戦争の指揮なんてできるわけないよ
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   
       .u-u (   l). (l   ) u-u'   いざ、戦争になったら、
            `u-u'   `u-u'      真っ先に逃げ出すんじゃないか、この人
                          







    122 :117/192:2008/05/31 (土) 01:36:36.31 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       なーんだ。
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧   口先のいい詐欺師にだまされて
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )   少しばかり良い気持ちになっただけじゃないか
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   
       .u-u (   l). (l   ) u-u'    こいつは、
            `u-u'   `u-u'       ローマ帝国の侵略に対して何もできない無力な男なんだ
                          








    123 :118/192:2008/05/31 (土) 01:37:01.99 ID:Qm3zqjGh0

    【審議中】

            ∧,,∧ ∧,,∧       
       ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧   ・・・・・・・・・・。
      ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )   
       l U l (  ´・) (・`  )l と ノ   やはり、熱心党のバラバさんを頼るしかないのか・・・
       .u-u (   l). (l   ) u-u'    
            `u-u'   `u-u'       
                          








    124 :119/192:2008/05/31 (土) 01:37:34.42 ID:Qm3zqjGh0

                 -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、      
             / /" `ヽ ヽ  \    
            //, '/     ヽハ  、 ヽ   
            〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|   ・・・こ、これは、どういうことにょろ?
            レ!小l●    ● 从 |、i|   人々がどんどん去っていく・・・
             ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ| 
             |ヘ   ゝ._)   j.  | , |   
             | /⌒l,、 __, .イァト|/ |   
              | /  /::|三/:://  ヽ |   
             | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   


             ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
             / /          \
           /  / /          ヽ ヽ     
            / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
          / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    ・・・・・・・・・・!!
        /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \   
        〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ 
      /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !
         〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从    
        / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃    
            V ト、     _    乂 /レ'     
             ヽ! >  _ _,. イ!/ /        
              ヽレ'´ j    「メ、
            _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
          r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
          ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   








    125 :120/192:2008/05/31 (土) 01:38:03.81 ID:Qm3zqjGh0

                  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
                 / /" `ヽ ヽ  \  
              //, '/     ヽハ  、 ヽ   
              〃 {_{\    /リ| l │ i|   
              レ!小l●    ● 从 |、i|   ユダ!
               ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   いまごろ戻ってきても遅いにょろ!
         .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
           \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
         .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
            `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   


           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     !    なぜ、弟子たちが去っているの?
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  | 
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l ! 
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ  
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \  









    126 :121/192:2008/05/31 (土) 01:38:31.55 ID:Qm3zqjGh0

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  いや、やる夫先生が、
        〃 {_{       リ| l.│ i|  こういう素晴らしいことを言ったのに
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  スパイの奴が、人々をたぶらかして
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│  こんなふうになったにょろ・・・・
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
         | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  








    127 :122/192:2008/05/31 (土) 01:39:08.97 ID:Qm3zqjGh0

    .      /                ヽ    \  \
          ,'     /  /            l    \  ヽ
          !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,  ・・・そう
    .     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
    .     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l  
        ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│   (そんな人々の反感を
         ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ    気づかなかったとは思えない
         イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /      
    .        Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//       どうして、こんなことを言っただろう)
            ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /
             `ヘ lヽ       _      厶 ./
                 ', {.代ト、          , イ | /
               \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
                / ヽj       {`ヽ   ′
    .        _ /  「´        ヽ} \
        _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、       









    128 :123/192:2008/05/31 (土) 01:39:34.87 ID:Qm3zqjGh0

           / ̄ ̄ ̄\     
         /        \   
        /::::::::::::::        \.   ・・・・・・・・・。
        |::::::::::::::::::::        | 
        \::::::::::::::::::::     /  
        /::::::::::::::::::::::::::     \
                      







    114 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 01:31:46.36 ID:VYzkyicD0
    前の人か。乙です。
    勉強になるなー。








    129 :1:2008/05/31 (土) 01:41:00.04 ID:Qm3zqjGh0
    >>114
    前のものも読んでくださっているのですか。ありがとうございます
    今日は無人の荒野を疾風する勢いです
    だんだん、コピペ作業が快感となっている今日この頃でございます








    130 :124/192:2008/05/31 (土) 01:41:43.04 ID:Qm3zqjGh0

    ─────────────────────────────
                3-4. 預言者は故郷に入れられず
    ─────────────────────────────


           ____       
          / \  /\      神の国は近づいた!
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   皆、心を入れかえて、福音を信じるんだお
      |      |r┬-|     |  
       \     `ー'´   /   
      ノ            \  


            _, ._
       w  ( ・ω・ )    ・・・おお、
       (~)、 /   i  )   あんたが最近ウワサの
        \ ` |_/ /|   ナザレの先生か
         `ー_( __ノ |
          (  `(  、ノ
         www_ノ`i__ノwwwwww









    131 :125/192:2008/05/31 (土) 01:42:09.92 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /⌒  ⌒\      そうだお
       /( ●)  (●) \    
      / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \  あなたにも「神の国」の話をしてあげるお
     |      |r┬-|     | 
      \       `ー'´     /  
      ノ            \  


            _, ._
       w  ( ・ω・ )    いや、それよりも
       (~)、 /   i  )   わしは毎日草むしって腰が痛いから、
        \ ` |_/ /|   それを治してほしいんじゃ
         `ー_( __ノ |
          (  `(  、ノ   あんたはガリラヤ湖畔で多くの人を癒したと聞くが・・・
         www_ノ`i__ノwwwwww









    132 :126/192:2008/05/31 (土) 01:42:38.48 ID:Qm3zqjGh0

            ____      
          / \  /\     神の国を信じ、改心するならば
        / (●)  (●)\   この香油(*)を塗ってあげるお
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |  あなたの信仰が確かであれば
       \     `ー'´   /  それで身体がよくなるはずだお
      ノ            \ 

    ---------------------------------------------------------------------------------
    *マルコ伝6:13「そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした」
     当時のユダヤでは、香油を塗るのが療法の一つであった
    ---------------------------------------------------------------------------------









    133 :127/192:2008/05/31 (土) 01:43:04.51 ID:Qm3zqjGh0

            _, ._
       w  ( ・ω・ )   いや、神の国がどうかというより
       (~)、 /   i  )  わしは腰の痛みを
        \ ` |_/ /|  治してほしいだけなんじゃが・・・
         `ー_( __ノ |
          (  `(  、ノ
         www_ノ`i__ノwwwwww


            ____
          /      \    
        /u  ノ  \ \    だ、だから
      /   u (●) (●) \   信仰を正しく持たないと・・・
      |      (__人__) u  |  
      \  u  .` ⌒    /
      ノ            \  









    134 :128/192:2008/05/31 (土) 01:43:33.13 ID:Qm3zqjGh0

             _, ._
           ( ・ω・ )    やはり、そうか。
           /   i  )    ナザレのナントカ先生が口先だけで、
         ./ ./|_/ /|    たいしたことがない男だと
         /`/_( __ノ |    多くの人が言っていたが、まさにそうじゃ
        (,, )(  `(  、ノ
         wwww_ノ`i__ノwwwwww


             
            (`・ω・´)   わしの腰の痛みすら治せずに
        ( )、 /    `ヽ  なにえらそうなこと言っとるんじゃ!
         \ ` |    | .!
          `ー'l    ト, l









    135 :129/192:2008/05/31 (土) 01:43:57.93 ID:Qm3zqjGh0

          ____      
        /      \     (・・・・うぅ
       /  _ノ  ヽ__\    
     /    (─)  (─) \   やはり、人々は、しるしや奇蹟を見なければ
     |       (__人__)    |   福音を信じることができないのだろうか)
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   








    136 :130/192:2008/05/31 (土) 01:44:24.54 ID:Qm3zqjGh0

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  やる夫先生、残念な報告にょろ
        〃 {_{       リ| l.│ i| 
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  また、弟子たちが逃亡したようです
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \    それもこれも
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   あのスパイのせいにょろ!
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   やる夫先生の語る「神の国」の
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   素晴らしさを理解せずに
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   人々をたぶらかしたせいにょろ!
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   私は猛烈に怒っているにょろ!
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   









    137 :131/192:2008/05/31 (土) 01:45:02.03 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      ペテロよ
       /   ─   ─\     彼らも「神の国」の真の意味を悟れば
     /     (●) (●)、\    必ずや戻ってくるはずだお
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /    それに、ペテロだって
      ノ           \   つらくなれば、いつでも
                      やる夫のもとを去ってもいいんだお


            / /" `ヽ ヽ  \      そ、そんなこと言わないで下さいにょろ!
          //, '/     ヽハ  、 ヽ    
          〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|    ペテロはやる夫先生の一番弟子にょろ!
          レ!小l●    ● 从 |、i|    
          ヽ|l ||、_,、_ ||⊃ |ノ│    先生の説く「神の国」に入ってからも
    .  /⌒ヽ__|ヘ || ゝ._) ||j /⌒i !      先生にずっと従いますにょろ!
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│    
    .   /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |.    私はそのために全てを捨てて
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |     やる夫先生についているんですにょろ!!









    138 :132/192:2008/05/31 (土) 01:45:28.32 ID:Qm3zqjGh0

           ____     
        /      \     ペテロよ
       /   ノ   \\    その気持ちはありがたいが
     /     (●) (●)、\  「神の国」では先のものが後になり
     |       (__人__)    |  後のものが先になる
     \      ` ⌒´   /  
      ノ           \ 


          / ̄ ̄ ̄\     
        /        \    己を高ぶる者は
       /::::::::::::::        \.  「神の国」に入ることはできないんだお
       |::::::::::::::::::::        | 
       \::::::::::::::::::::     /   やる夫に従うことで「神の国」に入れると思っていたら
       /::::::::::::::::::::::::::     \  それは大間違いなんだお
                      









    139 :133/192:2008/05/31 (土) 01:46:00.42 ID:Qm3zqjGh0

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ 
        〃 {_{       リ| l.│ i|   にょろ~~ん
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  









    140 :134/192:2008/05/31 (土) 01:46:29.52 ID:Qm3zqjGh0

             ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
             / /          \
           /  / /          ヽ ヽ     
            / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
          / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    (・・・・この人の言うことは正しい
        /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \    そして、公平だ
        〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ 
      /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !     しかし、すべての価値が逆転する
         〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从     「神の国」というものを
        / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃      私は素直に信じることができない・・・)
            V ト、     _    乂 /レ'     
             ヽ! >  _ _,. イ!/ /        
              ヽレ'´ j    「メ、
            _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
          r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
          ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   









    141 :135/192:2008/05/31 (土) 01:47:00.28 ID:Qm3zqjGh0

           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     !  (本当に「神の国」がそのようなものであるならば
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  |   どんなにつらくとも、人々に迫害されても
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l   正義を貫く勇気を人は持つことができるだろう
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l ! 
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl   しかし、現状は、逃亡者があいつぎ
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ    やる夫教団は壊滅状態
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl       ほとんどの人々は、「神の国」なんてものを
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、        本気で信じていなかったのだ)
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \  









    142 :136/192:2008/05/31 (土) 01:47:42.22 ID:Qm3zqjGh0

    .  /                ヽ    \  \   (「健康な者に医者はいらない
     ,'     /  /            l    \  ヽ    病気の者にこそ医者が必要だ」
     !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、 
    . | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',  この人はそう言って、
    . l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l  心の餓えている人たち
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│  自分を卑下している人たち
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ  そんな「弱き者」を弟子にしているが
    _イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /    「弱き者」は周囲に惑われやすい
    .    Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//    
        ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /       自分に芯がないから、信用できない
         `ヘ lヽ       _      厶 ./        
            ', {.代ト、          , イ | /        そんな相手に説き続けても
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./         結果は見えているではないか
            / ヽj       {`ヽ   ′        
    .    _ /  「´        ヽ} \          なぜ、この人は同じことを繰り返すのだろうか・・・)
    , -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、      









    143 :137/192:2008/05/31 (土) 01:48:15.07 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |
          \_/
            |         
        /  ̄  ̄ \     や、やる夫先生
       /  ::\:::/::  \  
     /  .<●>::::::<●>  \  (久々の登場だから緊張するぜ)
     |    (__人__)     | 
     \    ` ⌒´    /
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  


          ____        
        /      \      
       /   ─   ─\     シモン
     /     (●) (●)、\    どうしたんだお?
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   









    144 :138/192:2008/05/31 (土) 01:48:47.28 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |       こういうときこそ
          \_/       身内を頼るべきではないでしょうか?
            |         
        /  ̄  ̄ \      先生の弟ヤコブは
       /  ::\:::/::  \    確かにガンコな奴ですが
     /  .<●>::::::<●>  \   義理がたい男で、頼りになります
     |    (__人__)     | 
     \    ` ⌒´    /   人々の悪評が冷めるまで
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \   故郷ナザレに帰るのはどうでしょう?


         ____ 
       /      \     (ナザレか・・・
      /  _ノ  ヽ__\   
    /    (─)  (─) \   あえて避けていた町だけど
    |       (__人__)    |   シモンをはじめ
    /     ∩ノ ⊃  /   ナザレの出身の者たちがいる
    (  \ / _ノ |  |   
    .\ “  /__|  |     彼らのためにも
      \ /___ /      ナザレに足を向けるべきか)









    146 :139/192:2008/05/31 (土) 01:49:22.42 ID:Qm3zqjGh0

            ____      
          / \  /\     わかったお
        / (●)  (●)\   
      /   ⌒(__人__)⌒ \  ひとまず、シモンが先にヤコブに会ってくれお
      |      |r┬-|     |  
       \     `ー'´   /  やる夫は弟子たちを連れて
      ノ            \  その近くで待機することにするお


          / ̄\
          |    |       
          \_/       
            |         
        /  ̄  ̄ \      わかりました
       /  ::\:::/::  \    
     /  .<●>::::::<●>  \   やる夫先生!
     |    (__人__)     | 
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  









    145 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 01:48:56.94 ID:VYzkyicD0
    天国=神の国でおk?
    キリストの教え以前は人の魂はどうなるって
    みんな思ってたの?









    147 :1:2008/05/31 (土) 01:54:30.34 ID:Qm3zqjGh0
    >>145
    天国=神の国で間違いないと思います

    もともと旧約聖書にもある考えですが
    当時のユダヤ人でも、文字通り信じている人は少なかったんじゃないでしょうか

    魂という概念は、実に難しいです
    でも、ユダヤ人は「魂は不滅」ということを信じていた人は多いと思います
    (旧約聖書の勉強不足で、断定はできませんが)

    なお、イエス・キリストの時代でも、仏教だか、その他の宗教の影響で
    「輪廻転生」というか「生まれ変わり」を信じていた人がいるみたいです。

    ただし、仏教とはちょっと違うみたいで
    洗礼者ヨハネを処刑したヘロデ・アンテパスは
    イエス・キリストを「洗礼者ヨハネの生まれ変わり」として怖れたらしいですが、
    「生まれ変わり」というより「魂がのりうつった」と考えたほうがいいですね
    (二人が活動したのは、ほぼ同時代ですから)








    148 :140/192:2008/05/31 (土) 01:55:17.81 ID:Qm3zqjGh0

      ┌────────────┐
              数日後
      └────────────┘

          / ̄\
          |    |       ・・・・・しかし、ナザレに帰るのは久しぶりだ
          \_/
            |         ヤコブは相変わらず、しかめっつらをしているだろうか?
        /  ̄  ̄ \     
       /  ⌒  ⌒  \    って、思わず俺の顔がゆるんでしまったぜ
     /  .<●>::::::<●>  \   気をひきしめないとな
     |    (__人__)     |
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  



         |┃三        / ̄\
         |┃         |     |       
         |┃          \_/
     ガラッ. |┃            |          
         |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \      
         |┃三    /  ::\:::/:::: \     おじゃましまーす
         |┃     /  <●>::::::<●>  \   
         |┃     |    (__人__)     |  
         |┃三   \    ` ⌒´    /
         |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \               








    149 :141/192:2008/05/31 (土) 01:55:55.03 ID:Qm3zqjGh0

       / ̄ ̄\
     /ノ( _ノ  \    だから、やる夫は関係ないって言ってるだろ!
     | ⌒(( ●)(●)
     |     (__人__)   この家からは勘当しているんだから
     |     ` ⌒ノ   俺の身内でも何でもないんだよ!
      ヽ       }   
      ヽ     ノ    何度言ったらわかるんだ!!
       /    く       
       |     ヽ  


        / ̄ ̄\   
      /    _ノ'ヽ\ 
      |    ( ●)(●)
    .  |u     (__人__)    ・・・・・ってシモンか
       |     ` ⌒´ノ 
    .   |  u      }     す、すまん
    .   ヽ        } 
        ヽ     ノ     今、言ったことは忘れてくれ
        /    く   
        |     ヽ  









    150 :142/192:2008/05/31 (土) 01:56:23.39 ID:Qm3zqjGh0

                         
                     / ̄\    
                    |     |       おい、ヤコブ
        / ̄ ̄\       \_/     
      /       \        |          まさか、お前
      |::::::        |   / ̄ ̄ ̄ \     やる夫先生との縁を切ったのか!
      |:::::::::::     |  / ::\:::/::  \  
      |::::::::::::::    |/  <●>::::<●>   \  
       |::::::::::::::    } |    (__人__)     |  
       ヽ::::::::::::::    } \   ` ⌒´     _/
        ヽ::::::::::  ノ   |           \
        /:::::::::::: く    | |         |  |








    151 :143/192:2008/05/31 (土) 01:57:06.55 ID:Qm3zqjGh0

        / ̄ ̄\
      /       \    そうだ
      |::::::        |   何とでも言ってくれ
      |:::::::::::     |   
      |::::::::::::::    |    兄貴の悪評のせいで
       |::::::::::::::    }     俺の大工としての信用はガタ落ちなんだよ
       ヽ::::::::::::::    }     
        ヽ::::::::::  ノ     兄貴は偉大なことをしているらしいが
        /:::::::::::: く      俺だって父さんから
        |:::::::::::::::: \     受け継いだ家を守るのに必死なんだ
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) 


       / ̄ ̄\    
     /   _ノ  \   
     |    ( ●)(●) 
    . |     (__人__)  だから、俺はこう言うのさ
      |     ` ⌒ノ  
    .  ヽ       }   あんな兄貴は、この家には関係ない、とな
       ヽ     ノ   
       /    く     









    152 :144/192:2008/05/31 (土) 01:57:51.95 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |       
          \_/       ・・・・俺はお前のことをよく知っている
            |         
        /  ̄  ̄ \      お前はどんなにやる夫先生がののしられても
       /  ::ノ:::::\::  \    兄を誇りに思っていたはずだ
     /  .<●>::::::<●>  \   
     |    (__人__)     |   そんなお前がこんなことを言うとは・・・
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  



        / ̄ ̄\
      /       \     兄貴は良くも悪くも
      |::::::        |    こんな田舎町には、ふさわしくない奴だった
      |:::::::::::     |   
      |::::::::::::::    |     だから、出ていくのが正しかったと思う
       |::::::::::::::    }    
       ヽ::::::::::::::    }      みんなは最初、兄貴が立派になったという話を聞き
        ヽ::::::::::  ノ      うれしがっているように見えた
        /:::::::::::: く      
        |:::::::::::::::: \      だが、やがて、嫉妬がいりまじり、こう思うようになった
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)  「あのダメ大工だったやる夫が聖者であるはずがない」と









    153 :145/192:2008/05/31 (土) 01:58:39.38 ID:Qm3zqjGh0

       / ̄ ̄\    
     /   _ノ  \   娯楽が少なく、貧しいナザレの人々にとって
     |    ( ●)(●)  兄貴の活躍ぶりは良い話のタネになったのさ
    . |     (__人__)  
      |     ` ⌒ノ  そんなとき、兄貴が「ローマ帝国の手先だ」という噂が流れた
    .  ヽ       }   
       ヽ     ノ   ナザレの人々はそれを信じた
       /    く     
       |     ヽ   なぜって、ナザレの人々は、
                 ダメ大工だった兄貴に敬意を抱くことができなかったからな
                 
                 やっぱり悪いことをして偉くなった卑怯者なんだな、と人々は信じた


          / ̄\
          |    |       
          \_/       
            |         そ、それは、エルサレムの連中のデマなんだ
        /  ̄  ̄ \     
       /  ::ノ:::::\::  \    やる夫先生の言葉を心から聞いた者ならばわかる
     /  .<●>::::::<●>  \   
     |    (__人__)     |   やる夫先生が熱心党の連中以上の強い力をもって
     \    ` ⌒´    /   我々の祖先の教えを守ろうとしていることに
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  









    154 :146/192:2008/05/31 (土) 01:59:08.88 ID:Qm3zqjGh0

        / ̄ ̄\
      /       \     ああ
      |::::::        |    兄貴はバカな奴だが心は真っすぐだ
      |:::::::::::     |    ローマ帝国に取り入るようなずる賢い奴ではない
      |::::::::::::::    |     
       |::::::::::::::    }      でも、ここはナザレなんだ!
       ヽ::::::::::::::    }      
        ヽ::::::::::  ノ      ほとんどの人が、汗をたらして働いても
        /:::::::::::: く       先祖の家を保つことがせいいっぱいの
        |:::::::::::::::: \      そんな田舎町なんだ・・・
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)  









    155 :147/192:2008/05/31 (土) 01:59:37.16 ID:Qm3zqjGh0

      / おい、やる夫の奴が戻ってきているようだぞ! \

                         
                       / ̄\    
                      |     |    
        / ̄ ̄\         \_/     
      /       \          |        
      |::::::        |     / ̄ ̄ ̄ \   
      |:::::::::::     |    / ::\:::/::   \    ・・・・・・・・・・・!
      |::::::::::::::    |  /  <●>::::<●>   \
       |::::::::::::::    }   |    (__人__)     |
       ヽ::::::::::::::    }   \   ` ⌒´     _/
        ヽ::::::::::  ノ     |           \
        /:::::::::::: く      | |         |  |









    156 :148/192:2008/05/31 (土) 02:00:04.18 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |       
          \_/       た、大変だ!
            |         
        /  ̄  ̄ \      やる夫先生は
       /  ::\:::/::  \    故郷に歓迎されていないことを知らない
     /  .<●>::::::<●>  \   
     |    (__人__)     |   急いでそれを知らせないと!
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  



        / ̄ ̄\   
      /    _ノ'ヽ\ 
      |    ( ●)(●)  待て! シモン!
    .  |u     (__人__)
       |     ` ⌒´ノ  ここを出るんじゃない!!
    .   |  u      } 
    .   ヽ        } 
        ヽ     ノ  
        /    く   
        |     ヽ  









    157 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:00:40.35 ID:wa/0eWgbO
        ∩____∩゜.:+___∩: :.+
    ワク. | ノ      ヽノ     ヽ+.:
    :.ワク/  ●   ● | ●   ● | クマ
      ミ  '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
    . /  ._  |_/__ノヽ__  |_/__ノヽ
     -(___.)─(__)__.)─(__)─

    規制された丸の内から支援







    158 :149/192:2008/05/31 (土) 02:00:41.68 ID:Qm3zqjGh0

                         / ̄\   
                         |    |      
                         \_/      やる夫先生? ふざけるな!
        口先だけの男!          |           
                         / ̄ ̄ ̄\      ナザレの恥さらし!
     ローマ帝国の密偵!     / ─    ─ \    
                     /  <○>::::::<○>  \    今すぐ出て行け!
        ダメ大工!     .|    (__人__)    |  
                     \    ` ⌒´    /     天にいる父ヨセフに謝れ!
      偽預言者!        /             \   
                                        ひっとらえろ!









    159 :150/192:2008/05/31 (土) 02:01:25.74 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |       
          \_/       
            |         ・・・こ、これが
        /  ̄  ̄ \      ナザレの人々の本性なのか
       /  ::ノ:::::\::  \    
     /  .<●>::::::<●>  \   伝道を始めて以降のやる夫先生の言葉を知らないくせに
     |    (__人__)     |   どうして、こんな無責任な罵声を浴びせることができるんだ?
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  


        / ̄ ̄\
      /       \     シモン
      |::::::        |    ずっとナザレから離れていたお前には
      |:::::::::::     |    わからないかもしれないが
      |::::::::::::::    |     
       |::::::::::::::    }      未だにナザレの人々は
       ヽ::::::::::::::    }      ここにいたときの兄貴の姿しか見ていないんだ
        ヽ::::::::::  ノ      
        /:::::::::::: く       自分の経験に縛られて
        |:::::::::::::::: \      自分がそうなってほしいと願うウワサを信じこむ
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)  
                    それが、人間なんだ・・・
                    








    160 :151/192:2008/05/31 (土) 02:02:00.80 ID:Qm3zqjGh0

          / ̄\
          |    |       
          \_/       ヤコブ
            |         お前のつらさが俺にはよくわかる
        /  ̄  ̄ \     
       /  ::ノ:::::\::  \    本当は会いたくてたまらないんだろうな
     /  .<●>::::::<●>  \  
     |    (__人__)     |   やる夫先生があんなふうに罵られていても
     \    ` ⌒´    /  
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  


        / ̄ ̄\
      /       \     
      |::::::        |    
      |:::::::::::     |    兄に会いたくない弟がいるはずないだろう
      |::::::::::::::    |     
       |::::::::::::::    }      ・・・常識的に考えて
       ヽ::::::::::::::    }      
        ヽ::::::::::  ノ      
        /:::::::::::: く       
        |:::::::::::::::: \      
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)  









    161 :152/192:2008/05/31 (土) 02:02:31.60 ID:Qm3zqjGh0

            / /" `ヽ ヽ  \      
          //, '/     ヽハ  、 ヽ    もうやめて下さいにょろ!
          〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|    
          レ!小l●    ● 从 |、i|    やる夫先生をいじめないで下さいにょろ!
          ヽ|l ||、_,、_ ||⊃ |ノ│    
    .  /⌒ヽ__|ヘ || ゝ._) ||j /⌒i !      ここはやる夫先生の故郷じゃないですかにょろ!
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│    
    .   /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |.    
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   









    162 :153/192:2008/05/31 (土) 02:03:00.51 ID:Qm3zqjGh0

             ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_
             / /          \
           /  / /          ヽ ヽ     
            / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
          / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !    先生、急いでこちらへ!
        /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \   
        〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ 
      /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !    
         〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从    
        / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃    
            V ト、     _    乂 /レ'     
             ヽ! >  _ _,. イ!/ /        
              ヽレ'´ j    「メ、
            _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ
          r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\
          ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、   








    163 :154/192:2008/05/31 (土) 02:03:34.28 ID:Qm3zqjGh0

              ____
            /      \     
          /  _ノ  ヽ、_  \   
         /   ⌒   ⌒   \   ・・・・・・・・・・・。
         |  ノ  (__人__) ヽ、  |  
         \     ` ⌒´     /  
         ノ           \  
                        

            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  やる夫先生!
        〃 {_{       リ| l.│ i| 
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  無事でしたか!
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  









    164 :155/192:2008/05/31 (土) 02:04:08.16 ID:Qm3zqjGh0

            ,. -───- 、
           /'´       `ヽ、    
            シ~ /" `ヽ ヽ `'、 ト、   それにしても、
         //, '/     ヽハ  、_Vヽ   ナザレの人々の不信心さは許せないにょろ!
         〃 {_{\    /| l |、,i|   
         レ!小l●    ● 从 | } i|    やる夫先生の故郷なのに
         ヽ|l⊃ 、_,、_,   ⊂⊃jノ}j|    先生の偉大さに気づこうともしないとは!
     r‐‐-、__|ヘ  ゝ._)   /|  ! |   
    _{ (` /:::::| l>,、 __, イァ_i  ||   
      "ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ァ||   
          ヽ< | |  ヾ∨_:/ // ハ||   


           ____
         /      \     ペテロよ、怒るのはよせ
       /  _ノ  ヽ、_  \   
      /   (―)  (―)  \   「預言者は故郷では迎えられない」
      |  ノ  (__人__) ヽ、  |  
      \     ` ⌒´     /  その意味を悟らなかった
      ノ           \  やる夫が間違っていたのだ

                     ナザレの人々に罪はないお・・・









    165 :156/192:2008/05/31 (土) 02:04:53.93 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、      
         / /" `ヽ ヽ  \    ・・・そういえば、
        //, '/     ヽハ  、 ヽ   我々の偉大なる祖先たちも
        〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|   人々の迫害を受けながらも
        レ!小l●    ● 从 |、i|   正しい神の教えを説きつづけてきたにょろ
         ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ| 
         |ヘ   ゝ._)   j.  | , |   それはつまり
         | /⌒l,、 __, .イァト|/ |   やる夫先生も偉大なる存在であることの証拠?
         | /  /::|三/:://  ヽ |   
         | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ   ・・・・・・・。
        〃 {_{       リ| l.│ i|   そう信じるしかないにょろ
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│  すべてを捨てた私には
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |   もう、やる夫先生しかいないのだから・・・
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |   
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   










    166 :157/192:2008/05/31 (土) 02:05:34.46 ID:Qm3zqjGh0

    ─────────────────────────────
                3-5. 弟子たちの布教
    ─────────────────────────────


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   やる夫先生~!
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   どこにいるんですか~
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \    最近、先生は一人歩きが多くなったにょろ
        //, '/     ヽハ  、 ヽ 
        〃 {_{       リ| l.│ i|   耳を傾けてくれる人々は少なくなり
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|   弟子の数は減る一方
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |   しかも、故郷にまで裏切られて
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |   やる夫先生の心の中は
         | /  /::|三/:://  ヽ |   深い悲しみに包まれていると
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   私なりに推測しているにょろ









    167 :158/192:2008/05/31 (土) 02:06:04.86 ID:Qm3zqjGh0

               ____
            /⌒  ⌒\      
          / (―)  (―)\      
         /  ⌒(__人__)⌒:::::\   やっとできた!
         |                 |    
         \           /    
         ノ            \   


            ,. -───- 、
           /'´       `ヽ、   
            シ~ /" `ヽ ヽ `'、 ト、  
         //, '/     ヽハ  、_Vヽ  先生、どこに行ってたですか?
         〃 {_{ノ    `ヽ | l |、,i|   
         レ!小l●    ● 从 | } i|  心配していたですにょろ
         ヽ|l⊃ 、_,、_,   ⊂⊃jノ}j|   
     r‐‐-、__|ヘ  ゝ._)   /|  ! |  
    _{ (` /:::::| l>,、 __, イァ_i  ||  
      "ヽ /:::::/| | ヾ:::|三/ / //ァ||  
          ヽ< | |  ヾ∨_:/ // ハ||  









    169 :159/192:2008/05/31 (土) 02:06:46.00 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /⌒  ⌒\     
       /( ●)  (●) \    ペテロよ、これを見てごらん
      /  ⌒(__人__)⌒  \  
     |      |r┬-|     |  
      \      `ー'´     /  
      ノ            \ 


          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
         / :/" `ヽ ヽ  \   
        /  /     ヽ ヽ..  ヽ    なんですか、これ?
        l  { l ,    ー-j从:ヽ.. ヽ 
        | i ル{レ'     ●` li! ト、 ',  油の壺みたいですが
       /⌒)i"●     ⊂l| ||ノ l
      /   yi ヘ⊃   ,__,   l| |   l
      (  /ス、,ゝ、_ `´   ィ<| |   l









    170 :160/192:2008/05/31 (土) 02:07:19.04 ID:Qm3zqjGh0

           ____       これは、患部に塗れば、多くの病気にきく
          / \  /\      やる夫印のスペシャル香油だお
        / (ー)  (ー)\    
      /   ⌒(__人__)⌒ \   だから、ペテロたちは
      |      |r┬-|     |  「神の国」の到来を告げながら
       \     `ー'´   /   これで近隣の人々をいやしてほしいんだお 
      ノ            \  


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  えー! 私たちだけで、ですか?
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   そ、そんな
         レ!小l●    ● 从 |、i|   心の準備が・・・
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   








    171 :161/192:2008/05/31 (土) 02:07:54.10 ID:Qm3zqjGh0

            ____        
          /      \      やる夫はもう教えることは教えたお
         /   ─   ─\     
       /     (●) (●)、\    だから、ペテロたちにだって
       |       (__人__)    |    「神の国」の到来を告げることはできるはずだお
       \      ` ⌒´   /   
        ノ           \   


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
          / /" `ヽ ヽ  \   
        //, '/     ヽハ  、 ヽ  そんなことを言っても
        〃 {_{       リ| l.│ i|  私たちには
        レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  とても先生と同じことはできませんにょろ
         ヽ|l ●   ●  | .|ノ│ 
         |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |  
         | /⌒l,、 __, イァト |/ |  
         | /  /::|三/:://  ヽ |  
        | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  








    172 :162/192:2008/05/31 (土) 02:08:24.18 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /⌒  ⌒\      安心すればいいお
       /( ●)  (●) \  
      /  ⌒(__人__)⌒  \  何か言おうとするときは
     |      |r┬-|     |  霊感に従えばいいんだお
      \      `ー'´     / 
      ノ            \  聖霊がしかるべき言葉をもたらしてくれるんだお


           ____       
          / \  /\      だから、心を清くして、人々と向き合えば
        / (ー)  (ー)\    言うべきことはおのずから出てくるはずだお
      /   ⌒(__人__)⌒ \  
      |      |r┬-|     |   何を言おうかなんて思いわずらってはいけないお
       \     `ー'´   /  
      ノ            \  









    173 :163/192:2008/05/31 (土) 02:08:52.10 ID:Qm3zqjGh0

    .      /                ヽ    \  \
          ,'     /  /            l    \  ヽ
          !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
    .     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
    .     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l  
        ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│  ・・・先生
         ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ  
         イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /     私も人々に教えを説く、
    .        Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//      自信はありませんが
            ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /
             `ヘ lヽ       _      厶 ./        
                 ', {.代ト、          , イ | /
               \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
                / ヽj       {`ヽ   ′
    .        _ /  「´        ヽ} \
        _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、       








    174 :164/192:2008/05/31 (土) 02:09:25.60 ID:Qm3zqjGh0

               ____       
             /⌒  ⌒\     
           /( ●)  (●) \    だいじょうぶだお
          /  ⌒(__人__)⌒  \ 
         |      |r┬-|     |  ユダもお金のことばかり考えず、
          \      `ー'´     /  人を導くことを体験しておくべきだお
          ノ            \ 


           /                  ヽ
          /     ,     , '          ヽ
         / / / /  /  ,  /        ヽ     !
        〃/ / !  l   /  !  ! ヽ     |     ! 
        │ !  ! │ {  !   |   ヽ   ! !   !  | 
         ! /{  {.   ト` ト、 |ヽ  !\ ,ム‐ハ|   }  l 
         レ !  iヽ !,,====ミ、\l ,,====ミ !   l  l !   ・・・・・・・・・・
           ヽ |.-ヽ!'<fえヶ.ll, - 、ll イkか>l  ,!、 ハl 
            /, ニヽト ゞ-' ノ   ヽ ゞ-' ,' / ノリ  
          ,'/ニヾ 人     `_      / /リ´
          { /ニヽ ヽへ          ィ ハl     
           ヽ、ヽ   } | >   _ , ィ´/ノ-、      
           _,'    レ′_,-‐l     /  ヽ
          __/ |    /、‐'/ /   , '      \
         /    ─ '  } /へ、 /         \  









    175 :165/192:2008/05/31 (土) 02:10:02.90 ID:Qm3zqjGh0

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   先生、私は最善の努力をしてきますにょろ!
         レ!小l●    ● 从 |、i|   
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   では、がんばってきますにょろ!
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   


            ____
         /⌒  ⌒\      
       / (―)  (―)\      一人でも多くの人に
      /  ⌒(__人__)⌒:::::\   「神の国」の素晴らしさを説いてくるんだお!
      |                 |    
      \           /    
      ノ            \   









    176 :166/192:2008/05/31 (土) 02:10:37.19 ID:Qm3zqjGh0

          ____        
        /      \      ・・・・・・・・・
       /   ─   ─\     
     /     (●) (●)、\    ひとりになった
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   









    177 :167/192:2008/05/31 (土) 02:11:16.18 ID:Qm3zqjGh0

           ____        
        /      \      そう、人は死ぬとき、孤独だ
       /   ─   ─\     
     /     (ー) (―)、\   やる夫はヨハネ先生の教団を出たあと、
     |       (__人__)    |   カペナウムで多くの病人の死を看取ってきた
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   


         ____ 
       /      \     たとえ、病気を治すことができなかったとしても
      /   ─   ─\   自分がそばにいて
    /    (ー)  (─) \  その死を看取ってあげただけでも
    |       (__人__)    |  彼らは救いを得ることができたはずだ
    /     ∩ノ ⊃  /  
    (  \ / _ノ |  |    すべてを見守ってくれる偉大なる神
    .\ “  /__|  |    この世で報われなかった人を満たす「神の国」
      \ /___ /     
                    その存在を人々が常に感じられるようにするためには
                    どうするべきなのか・・・









    178 :168/192:2008/05/31 (土) 02:11:59.45 ID:Qm3zqjGh0

          ____      
        /      \      ペテロたちに渡したあの香油は気休めかもしれないけど
       /  _ノ  ヽ__\     やる夫がクムラン教団で教わった知識をこめている
     /    (ー)  (─) \  
     |       (__人__)    |   そして、人には神から生きる力を与えられている
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \   死への不安を取り除くことが、もっとも有効な療法なのだ

                      ペテロたちが、あの香油の効果を信じれば信じるほど
                      ひとりでも多くの人を彼らは助けられるはずなのだが・・・









    180 :169/192:2008/05/31 (土) 02:12:39.68 ID:Qm3zqjGh0

    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ 
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}  
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈 
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ 
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ 
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|  おや?
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/ 
        "モテエ    ,'ェァ /     こんなところで
                、   {      一人歩きですか?
                ヽ |    
    i            _ノ /    
    ヽ     ,  ____  /     
     \    ` ー--- ' , '     
       ヽ       /       
         ヽ __ノ        


           ____      
         /      \     
        /  _ノ  ヽ__\    また、お前かお?
      /.    (●)  (●) \  
      |  .     (__人__)    |   エルサレムの連中はヒマなのかお?
      /     ∩ノ ⊃   / 
      (  \ / _ノ |  |   
      .\ “  /__|  |   
        \ /___ /   .









    181 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:14:24.50 ID:wa/0eWgbO
        _  ∩
      ( ゚∀゚)彡 続き!続き!
      (  ⊂彡
       |   | 
       し ⌒J







    179 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:12:01.05 ID:J1XCZK910
    追いついた
    支援







    182 :1:2008/05/31 (土) 02:14:32.73 ID:Qm3zqjGh0
    >>179
    この投稿スピードで追いつかれるとは・・・

    赤い角のついたMSの如き速さで投稿したのですが、
    やはり連邦の白いMSは化け物だったのですね

    (↑眠いので書いていることが意味不明)








    183 :170/192:2008/05/31 (土) 02:15:06.40 ID:Qm3zqjGh0

             /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、     
             ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i     
            ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!     
              l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:',    やる夫先生
            )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y    .
           〉-;.:'l l _`ヾ、 _, 、, r'´_/. !r-!     あなたは私のことを、
           l 'Y';.l ´ 赱〕``    '近l ` リ< !     恨んでいないですか?
           ヽ.ヽヽ.       l     ,'-,ノ     
             `';Y',     l,     ,' ´      
             ,.rハ'´`丶、__ _  , ' __      
              /: ヽ \   ヽー  /〉′.〉      
          /:ヽ: : ヽ l  .!- ィ' 〉′ /ヽ、     
          /: : : : ヽ: : :,ツ__ ...'`-'.、'  /ヽ: : :`:、.、   
      ,. :':´:-: 、: : : : :ヽ:〈       !ヽ .l:_: : :>: : : !:.', 
    _f'´: : : : : : : :\: : :',:ノ ` ̄ ̄ `ヽ,' li: :`丶、: : :l: :l  
    i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '、 ー----、ノ,イ l: : : : l: : :!: :.l 
    !: : : : : : ; :-:-: : : `/:.!l     ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l: : :! 
    !: : : :./: : : : : : : /: : ',ヽ、ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: : : i 








    184 :171/192:2008/05/31 (土) 02:15:38.68 ID:Qm3zqjGh0

             ____       
           /      \      
          /   ─   ─\      なぜ、恨む必要があるのかお?
        /     (●) (●)、\   
        |       (__人__)    |   
        \      ` ⌒´   /   
         ノ           \  


         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、 
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i   ふふ、まったく、あなたは不思議な人だ
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:'   あなたの言うことを、
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y   私はよく覚えているんです
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-! 
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ   衆議会に報告しているときでも
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ    うっかり、あなたがのりうつったかのように
    .     `';Y'      l,    j´     しゃべることもあるんです
    .     ,.rハi           ;    
        /: ヽヽ.  ー===-  /     .
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ      
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人     








    185 :172/192:2008/05/31 (土) 02:16:15.90 ID:Qm3zqjGh0

         ____       
       /      \      
      / ─    ─ \    
    /  ( ●)  (●)  \   でも、あなたにはやる夫の言葉は届かないお
    |      (__人__)     |   
    \     ` ⌒´    /   
    _ノ           \   
                    


       ,   __,,::-:..、__      
      ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ.    
     ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、  
    _/:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   そりゃそうです
    〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉  
    /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{   あなたがたと違って
    ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈   「天使」や「来世」や「復活」なんてものを信じるほど
     .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉  我々はバカではありませんからな!
     .{.「i  ヽ!.       _,,/   
      `'ヽ.  iラー''^ヽ  /    
        ヽ、 '-‐‐'''゙ /|     
         .iヽ、__ ,,/./ヽ、   
                    








    186 :173/192:2008/05/31 (土) 02:16:47.68 ID:Qm3zqjGh0

           ____      
         /      \     
        /  _ノ  ヽ__\    あなたが信じているのは、
      /.    (●)  (●) \   神ではなくエルサレム神殿なんだお
      |  .     (__人__)    | 
      /     ∩ノ ⊃   / 
      (  \ / _ノ |  |   
      .\ “  /__|  |   
        \ /___ /   .


    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ 
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}  
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈 
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ 
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ  そうかもしれませんね
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:| 
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/  エルサレム神殿があるからこそ
        "モテエ    ,'ェァ /    ユダヤの民は団結できるのです
                、   {    
                ヽ |     それだけでも
    i            _ノ /     神が存在する意義があるというものですよ
    ヽ     ,  ____  /     
     \    ` ー--- ' , '      そう思いませんか?
       ヽ       /       
         ヽ __ノ        









    187 :174/192:2008/05/31 (土) 02:17:37.95 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /      \      
        /   ─   ─\    でも、エルサレム神殿は永遠のものではない
      /     (●) (●)、\   
      |       (__人__)    |   形あるものは、いずれ崩れ去る
      \      ` ⌒´   /   
       ノ           \  あなたはそのとき
                      何を信じるつもりなんだお?
     

    :::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ   
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}   そ、そんなことあるはずないじゃないですか
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈   
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ   そのため、私はユダヤをかけずりまわり
    :::r ' |::!   |::|     U |::| }::ハ  その危険性を未然に防いでいるのです
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|  
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/  ローマのピラト知事への工作も怠っておりません
        "モテエ    ,'ェァ /    
      J        、   {     我々がいるかぎり
           u    ヽ |     ローマ帝国がユダヤの民を滅ぼすことはないはず
    i            _ノ /     
    ヽ     ,  ____  /      エルサレム神殿は栄光を保ちつづけるはずです・・・
     \    ` ー--- ' , '       
       ヽ  u    /       
         ヽ __ノ         








    188 :175/192:2008/05/31 (土) 02:18:19.55 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      
       /   \  /\    その思い上がりが
     /     (ー) (―)、\   ヨハネ先生を殺し、我が弟子を惑わせ
     |       (__人__)    |   救いを求める人々をさまよわせていることに
     \      ` ⌒´   /   なぜ、あなたたちは気づかないんだお?
      ノ           \  
                     そんなやり方がいつまでも続くと思ったら大間違いだお!


       ,   __,,::-:..、__     
      ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ.    だって、我々には待つしかないじゃないですか!
     ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 
    _/:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   ローマ帝国だって盤石じゃない
    〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉  いつかは内乱が起こるときがくる
    /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{  
    ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈   そのときまで、我々は自治を保たなければならない
     .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉 
     .{.「i  ヽ!.       _,,/    民衆の目先の願望をかなえようとする
      `'ヽ.  iラー''^ヽ  /     洗礼者ヨハネや熱心党のバラバ
        ヽ、 '-‐‐'''゙ /|      そして、あなたのような存在は
         .iヽ、__ ,,/./ヽ、   今の時代には好ましくないのです!
                    








    189 :176/192:2008/05/31 (土) 02:18:58.82 ID:Qm3zqjGh0

             ____        
           / \ /\       あなたたちは、
         / (○) (○)\      みずからを合理主義者とうぬぼれながらも
        /    (__人__)   \    
       |       |::::::|     |     所詮はエルサレム神殿がもたらす
       \       l;;;;;;l    /l!| !    富にすがりついている
       /     `ー'    \ |i     
      /          ヽ !l ヽi    目に見えるものがすべてではないのだ!
     (   丶- 、       しE |そ  
      `ー、_ノ       ? l、E ノ <  
                  レY^V^ヽl  


           ____       
        /      \      預言者たちを殺して、見せかけの平和を保っても
       /   \  /\    人々の魂は癒されない!
     /     (ー) (―)、\   
     |       (__人__)    |   このままでは、
     \      ` ⌒´   /   さまよえる魂を抱えた人々は暴徒の群れと化し
      ノ           \  やがて血の海に身を投げだしてしまうだろう・・・
                     
                     どうしてあなたたちはそのことに気づかないのか!









    190 :177/192:2008/05/31 (土) 02:20:29.80 ID:Qm3zqjGh0

         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、 
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i  
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  ・・・・平行線、ですね
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:' 
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y  我々の立場では、あなたに賛同することはとてもできない
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-! 
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ  しかし、個人的に、あなたの話はもっと聞きたいと思っています
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ   
    .     `';Y'      l,    j´    あなたを捕まえるようなことはしたくない
    .     ,.rハi           ;    
        /: ヽヽ.  ー===-  /     .
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ      
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人     









    191 :178/192:2008/05/31 (土) 02:21:21.62 ID:Qm3zqjGh0

             /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、     
             ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i  だから、忠告します
            ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!     
              l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:', 先日、大胆にも熱心党のバラバが反乱を起こしまして
            )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y  捕縛されたのですよ
           〉-;.:'l l _`ヾ、 _, 、, r'´_/. !r-!     
           l 'Y';.l ´ 赱〕``    '近l ` リ< !  そのために、行き場を失った者たちが
           ヽ.ヽヽ.       l     ,'-,ノ   大勢、死海のほとりの荒野につどっているのです
             `';Y',     l,     ,' ´      
             ,.rハ'´`丶、__ _  , ' __    ガリラヤ地方では人気のないあなたですが、
              /: ヽ \   ヽー  /〉′.〉   そこにいけば、再び人々の支持を得ることができますよ
          /:ヽ: : ヽ l  .!- ィ' 〉′ /ヽ、     
          /: : : : ヽ: : :,ツ__ ...'`-'.、'  /ヽ: : :`:、. エルサレム近辺では、洗礼者ヨハネの弟子として
      ,. :':´:-: 、: : : : :ヽ:〈       !ヽ .l:_: : :>: : :! ナザレのやる夫は、ちょっとした有名人ですしね
    _f'´: : : : : : : :\: : :',:ノ ` ̄ ̄ `ヽ,' li: :`丶、: : :l  
    i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '、 ー----、ノ,イ l: : : : l: : :! 
    !: : : : : : ; :-:-: : : `/:.!l     ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l:
    !: : : :./: : : : : : : /: : ',ヽ、ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: 








    192 :179/192:2008/05/31 (土) 02:22:05.43 ID:Qm3zqjGh0

       ,   __,,::-:..、__     
      ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ.    もちろん、そうなると、我々は黙って見ていません
     ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 
    _/:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   すでに我々も工作をしています
    〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉  
    /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{   あなたの近くに
    ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈   我々に協力してくれるであろう
     .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉  人間もいるのですよ
     .{.「i  ヽ!.       _,,/    
      `'ヽ.  iラー''^ヽ  /     
        ヽ、 '-‐‐'''゙ /|      
         .iヽ、__ ,,/./ヽ、   








    193 :180/192:2008/05/31 (土) 02:22:53.98 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
         /      \      
        / ─    ─ \    
      /  ( ●)  (●)  \   それはユダのことかお?
      |      (__人__)     |   
      \     ` ⌒´    /   
      _ノ           \   
                      


    ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ 
    ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}  
    ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈 
    ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ   ・・・即答ですね
    :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ 
    ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|  どうしてそう思うんです
    /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/ 
        "モテエ    ,'ェァ /    
                、   {    
                ヽ |    
    i            _ノ /    
    ヽ     ,  ____  /     
     \    ` ー--- ' , '     
       ヽ       /       
         ヽ __ノ        








    194 :181/192:2008/05/31 (土) 02:23:44.30 ID:Qm3zqjGh0

             ____      
           /      \      ユダが金策に行ったとき
          /  _ノ  ヽ__\    どこに行ったかを考えてみると
        /.    (●)  (●) \   予想がつくんだお
        |  .     (__人__)    | 
        /     ∩ノ ⊃   /   おおかた、あなたたちの身内に
        (  \ / _ノ |  |     頼みこんだんじゃないかお?
        .\ “  /__|  |   
          \ /___ /   .


         /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、 
         ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i  ご名答です
        ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  
    .   l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:'  直接的ではありませんが
    .   )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y  結局、我々がお金を出したんです
    .   〉-;.:'l l∠ニ'==ァ   、==ニゞ-! 
    .   l 'Y';.l.}. ´i┬r ヽ  ''~Tユ~` リ  つまり、やる夫教団の影のスポンサーは
    .   ヽ.ヽヽ ゙ ` ̄'"   l  ` ̄ l,ノ   我々ユダヤ衆議会
    .     `';Y'      l,    j´    
    .     ,.rハi           ;    まあ、あなたはそんなこと気にしないでしょうが
        /: ヽヽ.  ー===-  /     .ユダは気にしているでしょうね
    .  /:ヽ: : ヽ \   ー‐ ,イ      
     /: : : : ヽ: : :, ヽ、__/ 人     









    195 :182/192:2008/05/31 (土) 02:24:33.81 ID:Qm3zqjGh0

             /:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:リ:ヽ、   
             ノ:.'´_:._`:.、:.;、ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i  
            ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vム;.Y、ー':.ヽ;!  そうわかっていても
              l:.:,r:'´Y/   l:l ``′ ';.l ヽト:.:.:.:', あなたはユダを手放すことはできないでしょう
            )k/:./l;'.__  l:!     リ ._リ';.`Y 
           〉-;.:'l l _`ヾ、 _, 、, r'´_/. !r-!  教団の会計は、すべてユダに任せきりですからね
           l 'Y';.l ´ 赱〕``    '近l ` リ< !  
           ヽ.ヽヽ.       l     ,'-,ノ   だから、覚えておいてください
             `';Y',     l,     ,' ´    
             ,.rハ'´`丶、__ _  , ' __     もし、あなたが我々に都合の悪いことをすれば
              /: ヽ \   ヽー  /〉′.〉    ユダを通して何かが起こる、とね
          /:ヽ: : ヽ l  .!- ィ' 〉′ /ヽ、   
          /: : : : ヽ: : :,ツ__ ...'`-'.、'  /ヽ: : :`:、. 
      ,. :':´:-: 、: : : : :ヽ:〈       !ヽ .l:_: : :>: : :! 
    _f'´: : : : : : : :\: : :',:ノ ` ̄ ̄ `ヽ,' li: :`丶、: : :l 
    i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '、 ー----、ノ,イ l: : : : l: : :! 
    !: : : : : : ; :-:-: : : `/:.!l     ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l:
    !: : : :./: : : : : : : /: : ',ヽ、ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: 









    196 :183/192:2008/05/31 (土) 02:25:18.44 ID:Qm3zqjGh0

       ,   __,,::-:..、__     
      ./i__,,r''゙/::,,='''´:::.`''ヽ.    
     ∧゙、::i::〈::f::::::::_;;:-:::::、:.`:、 
    _/:::::ヾ;:!、:、i;::'ヘヽヽ;::::::::::、{   
    〈:::::/'!i゙    |::|. |:ト;::::::::〉   では!
    /:、{.-|ト、,,_ 、,,|;'-‐jノ'ミ:::、{  
    ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tユ~`.},=〈    またどこかで会いましょう!
     .iヘ  ̄ ,!      !゙ビi.〉 
     .{.「i  ヽ!.       _,,/    
      `'ヽ.  iラー''^ヽ  /     
        ヽ、 '-‐‐'''゙ /|      
         .iヽ、__ ,,/./ヽ、   


           ____       
        /      \      
       /   ─   ─\    ・・・・・・・・・。
     /     (●) (●)、\   
     |       (__人__)    |   
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \  









    197 :184/192:2008/05/31 (土) 02:26:34.03 ID:Qm3zqjGh0

      ┌────────────┐
              数日後
      └────────────┘



         -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、    
       / /" `ヽ ヽ  \  
      //, '/     ヽハ  、 ヽ  
     〃 {_{       リ| l.│ i|  ・・・・私たちは努力したのですが
     レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|  
      ヽ|l ●   ●  | .|ノ│  新たに弟子となった者の数は、かくかくしかじかで・・・
      .|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , | 
       | /⌒l,、 __, イァト |/ |  あと、残念ながら
    .  | /  /::|三/:://  ヽ |  この「香油」の効果はありませんでした
      | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |  私の信仰が至らなかったばかりに・・・
                              








    198 :185/192:2008/05/31 (土) 02:26:59.86 ID:Qm3zqjGh0

           ,.  ´ ̄ ̄ ̄`  、_        
           / /          \     
         /  / /          ヽ ヽ    
        / / / / /    ヽ ヽ  、  '. ハ    
        / / / / /ト、 i    |   i  i  |   !   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
      /,イi | ! | ! ヽ \  ト、 | i ! !   \  
      〃 || 「「><ヽ|\| \!_>v1ハイ  ト-ヽ 
    /   !ト、ト、! ̄ ̄`ヽ  f'〃 fr示 !  i !    
       〃トr 斗  //  |-、 !  r' ,イ rY 从   
      / レヘ|ヽ __,.ノ ; ヽ __ ̄_ jイノ〃    
          V ト、     _    乂 /レ'      
           ヽ! >  _ _,. イ!/ /       
            ヽレ'´ j    「メ、      
          _,. ':.:.:.:.:r- 、  -‐〉:.:.:.ヽ      
        r'「!:.:.:.:.:.:.:.:.:.L-  ―--!:.:.:.:.:.:.:.\    
        ∧:.!:!:.:.:.:.:.:.:.:.ヒ二二ニ」:.:.:.:.:.:.:.:.//>、  









    199 :186/192:2008/05/31 (土) 02:27:40.35 ID:Qm3zqjGh0

          ____      
        /      \      (・・・壺の中の香油はまだ残っている
       /  _ノ  ヽ__\     
     /    (─)  (─) \    ペテロたちがやる夫の言葉を本当に信じたならば
     |       (__人__)    |    幾らかの人たちでも救うことができたはずだ
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \    「努力をした」というのならば
                       せめて、この香油は使い切ってもらいたかったのだが・・・)


          / ̄ ̄ ̄\     
        /        \   (いや、人々に歓迎されないこの状況で、
       /::::::::::::::        \.  やる夫についてきてくれているだけでも
       |::::::::::::::::::::        |  喜ぶべきではないか
       \::::::::::::::::::::     /  
       /::::::::::::::::::::::::::     \  ペテロも、シモンも、・・・ユダも)
                     








    200 :187/192:2008/05/31 (土) 02:28:22.38 ID:Qm3zqjGh0
             ____       
           /\  /\     
          /( ●)  (●)\    皆、よく聞け
        /   ⌒(__人__)⌒  \   
        |      |r┬-|       |  やる夫は、これからエルサレムに向かう!
        \    `ー'´     /  
        _ノ           \  

                    
             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  て
            / /" `ヽ ヽ  \ て  
         //, '/     ヽハ  、 ヽ   聖なる都、エルサレムへ?
         〃 {_{\    /リ| l │ i|   
         レ!小l●    ● 从 |、i|   いったい、どういうことですかにょろ?
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
    .  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   
    .    /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   









    201 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:28:57.47 ID:wa/0eWgbO
    wkwktktk







    202 :188/192:2008/05/31 (土) 02:29:00.41 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      ・・・エルサレム
       /   \  /\    
     /     (ー) (―)、\   預言者を殺し
     |       (__人__)    |   神の使者に石を投げつけた街
     \      ` ⌒´   /   
      ノ           \  雌鳥(めんどり)が雛を翼で抱きかかえるように
                     神はその街を愛そうとした・・・


             ____        
           / \ /\       
         / (○) (○)\       しかし、エルサレムは
        /    (__人__)   \     それに応じなかった
       |       |::::::|     |     
       \       l;;;;;;l    /l!| !    だから、やる夫が向かうのだ
       /     `ー'    \ |i     
      /          ヽ !l ヽi    「神の国」の到来とを
     (   丶- 、       しE |そ   その裁きを伝えるために!
      `ー、_ノ       ? l、E ノ <  
                  レY^V^ヽl  








    203 :189/192:2008/05/31 (土) 02:29:45.99 ID:Qm3zqjGh0

          -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、      
      / /" `ヽ ヽ  \    
     //, '/     ヽハ  、 ヽ   こ、これは大胆発言にょろ!
     〃 {_\    /リ| l │ i|   
     レ!小l●    ● 从 |、i|   ヨハネ先生を殺した敵は
      ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ|  ヘロデ・アンテパスではなく
       |ヘ   ゝ._)   j.  | , |   エルサレムの連中だと
       | /⌒l,、 __, .イァト|/ |   やる夫先生は言ってるんだにょろ
       | /  /::|三/:://  ヽ |   
       | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |   いわば、これはヨハネ先生の復讐宣言にょろ!


          , '´ ̄ ̄` ー-、     
        /   〃" `ヽ、 \    ついに、やる夫先生が本気を出したにょろね
       / /  ハ/     \ハヘ   
       |i │ l |リ       }_}ハ   私たちの不甲斐なさにたまりかねて
       |i | 从 \    /l小N  やる夫先生は真の力を見せるつもりみたいにょろ
       |i (|  i ●    ● li|ノ  
       |  i ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ノi|    そして、舞台は聖なる都エルサレム
       |  l  x>、 __, イl |    
       |  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ   これで何も起こらないはずがないにょろ!
       |  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )  









    204 :190/192:2008/05/31 (土) 02:30:18.37 ID:Qm3zqjGh0

              -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
            / /" `ヽ ヽ  \    
          //, '/     ヽハ  、 ヽ   
          〃 {_{\    /リ| l │ i|   やる夫先生
          レ!小l--    -- 从 |、i|   私はついていきますにょろ!
           ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !   エルサレムでいかなることが起きても
       \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   このペテロはその生き証人となってみせましょう!
         /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |   
        `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   









    205 :191/192:2008/05/31 (土) 02:30:52.52 ID:Qm3zqjGh0

    .  /                ヽ    \  \  
     ,'     /  /            l    \  ヽ 
     !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、 
    . | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ', 
    . l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l 
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│  (・・・・・エルサレムへ?
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ    どうして?
    _イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /  
    .    Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//      もうすぐ、過越祭がせまり
        ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /        人々の民族感情が最高潮に達する
         `ヘ lヽ       _      厶 ./      
            ', {.代ト、          , イ | /          この人はエルサレムで
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./          何をするつもりなのか・・・)
            / ヽj       {`ヽ   ′       
    .    _ /  「´        ヽ} \         
    , -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、     









    206 :192/192:2008/05/31 (土) 02:31:28.53 ID:Qm3zqjGh0

           ____       
        /      \      
       /   \  /\    
     /     (ー) (―)、\    ・・・・・・・・・・・・・・・・。
     |       (__人__)    |   
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      ノ           \ 

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                第三章 山上の垂訓  終
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

                       →LAST CHAPTER 「聖都エルサレム」








    207 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:31:54.61 ID:J1XCZK910


    ペテロは可愛いなあ








    208 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:33:31.51 ID:wa/0eWgbO
    GJ
    超GJ
    ユダは俺の嫁







    210 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:34:46.36 ID:VYzkyicD0
    乙です。
    キリストとユダとの微妙なズレが気になるところ。
    最終話で裏切る理由まで分かるの?







    211 :1:2008/05/31 (土) 02:36:43.86 ID:Qm3zqjGh0
    >>207-210
    おつかれさまでしたー

    >>210
    どちらかというと、ペテロとユダのズレです

    次で最終回ですが、おそらく、主人公はペテロみたいな感じになります
    やる夫くんは、もう言いたいこと言っちゃったので、
    あとはまあ・・・・(あえて口をにごす)

    とりあえず、第一章から読んでいない人からすれば
    「なぜ、やる夫でやる必要がある」という感じですが
    楽しんでいただけたら幸いです~

    いや、もう、VIPでやる必要があるのか、と思われるかもしれませんが、
    VIPだからこそ、結構、大胆なことが書けたりするわけで


    今回の反省点
    (1)古泉じゃダメだ(みwikiの偉大さに気づいた瞬間)
    (2)谷口が重要キャラになってしまったのは計算外








    209 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:33:44.40 ID:o9Emt7Fs0
    おつ.
    このキリストにならついていっても良いぜ!








    213 :1:2008/05/31 (土) 02:41:00.56 ID:Qm3zqjGh0
    >>209
    比較的、聖書の言葉をそのまま引用してるんですが
    聖書には書き手の解釈もいろいろ加わっている結果、
    どうも、イエス・キリストはユダヤ教の原理主義者ではないか、と思うことがあります

    今回は、宗教的要素は抜きにして、
    イエスの魅力ある言葉を、紹介したつもりなんですが

    やっぱり、信者の方は怒るだろうなあ・・・・








    212 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:39:37.19 ID:J1XCZK910
    一章から見てるよ
    ユダはイエスを追い込むつもりで裏切ったわけじゃないって話を聞いたことがあるんだけど







    214 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:42:19.37 ID:o9Emt7Fs0
    この流れで復活がどういう風に描かれるかにwktk







    215 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:43:39.70 ID:wa/0eWgbO
    キリスト教の公式見解とか解説みたいなのはやっぱり神の家へGOですか







    216 :1:2008/05/31 (土) 02:49:23.10 ID:Qm3zqjGh0
    >>212
    聖書ではユダの記述はきわめて少ないので、
    かなり妄想が入っているのですが

    もし「予定恩寵説」を信じないならば、
    ユダは「良かれ」と思って、イエスの捕縛に踏み切ったのでしょう

    おそらく、会計をしていたユダのこと
    ユダヤ衆議会に死刑執行権がないことを見越したうえでの
    告発だったと思います

    まあ、しかし、ユダが思っていた以上に
    ユダヤ衆議会はイエスのことを問題視していた

    それが、イエスの受難のときの、不当判決に至るわけですが

    >>214
    連載当初は「復活」をぼかそうと考えていました
    マルコ福音書と同じぐらい曖昧に
    でも、先日「こう終わらせたほうがいい」というアイディアが浮かんできましたので

    >>215
    いやー、僕なりに調べたのですが一般的見解というのがよくわからないです
    「三位一体説」を理解するだけで精いっぱいです
    でも、教会に行っても、なかなか本質的なことを教えてくれませんからねー


    では、こんな長ったらしいものを読んで下さり
    おつかれさまでした! おやすみなさい!








    217 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:51:35.00 ID:J1XCZK910
    おつかれノシ







    218 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします。:2008/05/31(土) 02:53:17.18 ID:wa/0eWgbO
    次回を楽しみにしてますよー







    219 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします。:2008/05/31(土) 03:11:39.38 ID:wB+6UNGL0
    んー。

    ちょっと、難しかった。(けど、聖書よりわかりやすかったです)







    222 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします。:2008/05/31(土) 05:54:25.66 ID:jevwmHik0
    読んでるとこ。 ナントカ先生、力強い言葉だなぁ。







    223 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします。:2008/05/31(土) 06:53:28.12 ID:jevwmHik0
    ようやく読み終わった。
    1から見てるけど、読み応えあるなぁ。
    あの試行錯誤してたやる夫イエスがこんなに頼れるヤツになったとは。








    224 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします。:2008/05/31(土) 06:57:09.47 ID:25NlGfb60
    1さんおもしろかったよー






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    だ

      仕方ないとはいえ、第3回は解釈せずに説法の引用だけが目立つ回になってしまったような。
      [ 2008/05/31 18:02 ] [ 編集 ]
      これはちゃんと結末まで続いて欲しい・・・
      [ 2008/05/31 18:03 ] [ 編集 ]
      面白いので、最後まで続いて欲しい
      [ 2008/05/31 21:02 ] [ 編集 ]
                        「義をなすときは人に見られるようにするな
                         なぜなら、義人と呼ばれることで
                         彼は報いをえているからだ
                        
                         神はそのような者を報いることはない
                        
                         だから、義をなすときは人々に気づかれないようにせよ

                         右手で施しをしても、左手には気づかれないようにせよ

                         すべてを知る神はその義を喜び
                         あなたを祝福するだろう」


      「偽善はなぜ良くない事とされてるのか?」という問いに対する
      最高とまでは言わないが上々な答えだな
      [ 2008/05/31 21:29 ] [ 編集 ]
      今回も面白かったです。
      ヤコブの一言、
      >「自分の経験に縛られて 自分がそうなってほしいと願うウワサを信じこむ
      >それが、人間なんだ・・・ 」
      個人的に、身につまされる所があります・・(遠い目)
      受難物語を>>1さんがどう描かれるのか、本当に楽しみにしてますよ。
      [ 2008/06/01 00:40 ] [ 編集 ]
      久々に聖書開きたくなるくらい面白かった。
      これからに「パッション」見て泣いてくる。
      [ 2008/06/01 03:00 ] [ 編集 ]
      面白くて勉強になる
      良いスレだ
      [ 2008/06/01 07:13 ] [ 編集 ]
      >>1309
      「パッション」じゃなくて「モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン」にしなさいって。後者のほうがより「やる夫が~」っぽいよ~。

      >>作者様
      それはさておき、谷口がここまでキャラ立っちゃってるんだから、史実的には間違いなんだけど、「のちのパウロである」オチはどうよ?なんてちょんちょん。
      [ 2008/06/01 12:24 ] [ 編集 ]
      中世になってから文明が衰退したのはキリスト教のせいだけとは限らないみたいだよ。大都市の周辺の森林伐採による土壌の悪化で大量の人口を養えなくなった為とか・・・色々な原因があるみたい。
      [ 2008/06/03 11:26 ] [ 編集 ]
      中世期の西欧圏文明、つーか、思想的な面において停滞したのは間違いないだろう(中国や西アジア圏の方は安定成長してたわけだが)、神学にプライオリィがあったから、古代ギリシア等で散見された自由な知性の輝きが押えられた(ほら、哲学は神学の侍者とか言われてた時代だしね)。

      ガリアやゲルマニアの大開墾時代は不可避だろう(それがなければ農耕が成立せずカエサルが書いたままにゲルマンは略奪と狩猟するしかない蛮族のまま)。プロバンス等の南フランスでも緯度的には北海道北部井と同等。つまり農作物の生産性が低いわけだ。而して耕作面積を増やさなければ増加する人口を養えない。
      [ 2008/10/25 16:02 ] [ 編集 ]
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    20101110:「やる夫はロス市警の警部のようです」を掲載させていただきます。本当にお待たせして申し訳ございません。これ以降も随時、更新の途絶えていた作品を掲載していきたいと考えております。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうか長い目で見ていただければ幸いです。

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    20101004:「やる夫たちが夢の国で遊ぶようです」につきまして、こちらの不具合で記事が切れてしまっております。作者様、及び楽しみに読んでくださっている読者の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。
    一度下書きに戻させていただきます。よろしくご了承ください。
    「やる夫で学ぶことわざ」の作者様より、やる夫ブログ用のスポンサー案内をいただきました!本当にありがとうございます!さっそく使わせていただきます!

    20100811:皆様、大変ご無沙汰しておりました。ぼちぼち更新を再開できればと考えております。
    「やる夫がDQⅢの勇者になるようです」についてですが、コメントを頂けるのは大変うれしいのですが、他作品のコメント欄での投稿はご遠慮願えれば幸いです。
    恐縮ですが、ご協力よろしくお願いいたします。

    20091222:年末なので順調に更新量が減っております。今日明日はお休み、再開一発目は「やらない夫の超兄貴」になる予定です。作者様、まとめが遅くなり申し訳ございません。

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     ネタ投稿の他、転載お断りの記事、相互リンクのご希望等ございましたら、お手数ですが下のメールフォームよりお知らせください。なお、http:を付けるとエラーになってしまうようなので、ご投稿いただける際にはhttp:を抜いていただきますよう、よろしくお願いいたします。
    相互リンクの反映に時間がかかってしまい申し訳ありません。気長にお待ちください。


    嬉し泣き
    美麗なタイトル画像を描いてくださっているのは、こちらの方々です。
    本当にありがとうございます。


    七市様
    Shadow3_convert_20091008101141.jpg
    ハルヒとやる夫、やらない夫の表情が最高のタイトル画像。冬にぴったりの美しい作品です。


    1様
    http://blog-imgs-15.2nt.com/y/a/r/yaruomatome/yaruoblog_title_convert_20091026144430.jpg
    柔らかで暖かい雰囲気がたまらない作品。みゆきさんヤバすぎで管理人狂喜の舞を舞っておりますwww

    1様のプロフィールはこちら


    65様
    securedownload_convert_20091008101321.jpg
    同じく「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」より。元ネタの雰囲気をビンビンに伝えるダークな作品。


    草葉様
    Shadow3_convert_20091008101141.jpg 「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」をモチーフにしたタイトル画像です。物語の後、このタイトルを見て吹きました。

    219c0c442.jpg

    草葉式


    味噌様
    yaruoblog_convert_20090519194443_convert_20091008101235.jpg
    やる夫ブログ初!物語とタイトル画像のコラボレーション!快く、最高に美しいタイトル画像を描いて下さった味噌様に感謝です!




    トンボ様
    minamike_convert_20090519194731_convert_20091008101216.jpg
    夏にぴったりの逸品を、トンボ様よりいただきました!水着ハァハァ(´Д`;)


    トンボのかんさつ日誌


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    nagato_convert_20091008101341.jpg
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    ヒジキ煮


    aro様
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    Charged time-out


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    RMm06_convert_20090127165950_convert_20091008101426.jpg
    個人的に水銀燈が一番好きです。タイトルのセンスも◎。本当に有難うございます。





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    イチオシ

    やる夫がDQⅢの勇者になるようです

    自らを成長させる姿に心震える
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    演出は見事の一言。
    自分を好きになれる、極上の映
    画を見た後のような読後感は、
    自信を持って「最高だ!」と賞
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