やる夫ブログやる夫はプロ野球選手になるようです　最終話　やる夫がプロ野球選手になるようです　その２

737 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:00:54 ID:NlgG/QXc: 新城に変わってマウンドに立ったのは、蒼星石。
仰天の采配に、スタンドからは大きな罵声が投げ込まれる。

　　lﾆ′／二二二二＞ ´＿　　　　　　　＼　　 V　ﾊ
　　{' ／二二二＞ ´ヽ、　　｀　ｰ-　　　｀丶　 V　ﾊ
　　/ 二二二／　　＼　　　 _　＼　　＞　＿　ヽ、　Vi !
.　/二二二/　{　＼　　｀ー　＿_　＞く　ヽ. ＼　 _＼ Vj　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＢＯＯＯＯＯＯ！！！＞
　{ ﾆ二二ハ　＼　ヽ　　　￣７´三≧壬￢ト､　＼　｀Vｌ
　i 二二｛　 l　　爪、　｀＜二 77rf'う:::i } _　 l＼　ヽーミ、
　　　　　i i　　　ﾄ､_〉ｆ＞、｀＜二′〈:t_シ'´ 　l 　､　V　l ｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｂｏｏｏｏｏｏｏ！！＞
　　　　　l |　 '.　　 l＼孑㌣ー￣￣　￣　　　} !　＼}＼}
　　　　　l l 、　ヽ　K'_ノﾊ　　　　　　　　　　　lｲ　.ヽヽヽ
　　　　　、＼　厂ヽヽ- '′　i 　　　　　　　　ﾊ　 :!､　ﾄ､ヽ
　　　　　　＼　　V、ヽ　　　　　　.. - 　　　／ !ハ l　}　l　ヽ ',
　　　　　　　　　　ヽヽ　＼　　　　　　　　／　　l厂l l　l　!　　} !
　　　　　　　　　　　＼｀ー二 ─_--- ∠─- 、!､､V　} .｢　 .j/
　　　　　　　　　　　　　_rv≠ ￢:.:.:.:.:.〉了ｆ＞､ｒf＝､ヽ､_ﾉ__
　　　　　　　　　　　 (ノ.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:乂__ﾊ＼Vﾊ、＼＞f千くーッ､

ただ、ある面では当然の采配であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　 _,ゝｰ'　　　　　　　　　　　　　　　ﾄｰ=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　て_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／/　　　 ,　/ ,ｨ /´v'ヽ.　､　　　　　　　　｀=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　/,　　r　//|. i |,　　　　| | ﾄ i､　　　　　　　ゞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|!|　 H f´ﾍヽi ﾘ　　　 ,' ﾚ'iﾉ i, ,､　　　　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヾ -=土_ ､　　 _.,, -=ﾆ⌒｀ ',　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ | 1辷'ﾒ,`ヽ　　'´辷'_｀ｱ　 } .r ､　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||　゛ー ´,　　　｀ー‐ ' ,,.　ﾉ/r, l　イ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（左か・・・）　　　　　　　 |　　　く.　　　　　　　　　/,_／γ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　`''　　　Ｕ　　｀f　ﾉ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　￣￣｀　　　　 /_」'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／/⌒ｰ―- ､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒　⌒￣￣　｀/､　　 ,.　 ' ´　/ /⌒｀ー-､＿_）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　fー‐￣´ ――‐/ /　　　　　　　ﾉ

カイザースの次打者キンケドゥは、右相手か左相手かで大きく打率の変わる選手。
極端に左投手を苦手としている。
738 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:01:04 ID:8afLT1Tc: よっしゃキター！
739 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:01:34 ID:WPzFAdT2: とことん海賊（ｗｗｗｗｗｗ
しかし、海賊多いな。
740 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:01:36 ID:Uofg44Ic: またえらいところでプロ初登板したなあｗ
741 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:01:37 ID:NlgG/QXc: 当然ではあるけれど、やはり博打ではあった。
むしろ、これからの采配は全て博打となる。

∠-'';::／　,∠/　.／::　　 ::＼.ヽ＼ヽ　ヽ　＼　ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} 　ﾄ､　lヽ.　!
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_　 ` ／ ,ﾍ.　| ヽ |. ヽ.!
: |::::　｀ー＝.=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／　ヽ |　ヽ!　ﾞl
::|:::::　　　　/..::::::::::::::::::::::/ヽ　　ﾊ　　ヽ!
:|::::::　　 ...:::::::::::／::r:::::::i_:丶　　,'l }
|l::::::　　　／　　｀＿＿:::　ヽ　 /.|′　　　　　　｢・・・｣
iﾍ::::.. 　く　￣￣　　　　｀ヽ/./^'
:|::ヽ:::..　　　　　←‐＝=;;　　./
::l::::::ヽ::..　　　　 :::::::　　　/　　 ,.､
:::l::::::::::＼.　　　　　　　　　/　　／.:/:ヽ.
::::|::::　:::::::＼. 　　　　 ,ｲ　／....::/::::::::ヽ.

ただ、アカギは自分の博打が間違ったと思ってはいない。

アカギさえ嫌悪感が出るくらいのヤジの中、マウンドの蒼星石は、
ケロリとした顔で投球練習を行っている。

　　　　　　　　　 ,.　-──- ､
　　　　　　,,. '"::::::::/::::;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀ヽ
　　　　　 i::::::::::::::::i:::::::::;;;;;;;;;:_-;;i;;;;;;ヽ
　　　　　 |::::::::::::::::l:::::::;;;;;;;;;;;/','');;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○×△□□□！！！＞
　　　　　 L:::_:::;;;;;ﾉ-‐::::;;;;;;;;;‐;;;;-;;;;;;;
　　　　 /" '|!　　ト､/'ﾗ'''i､-";;;;;;;;;;;;＼
　　　　《､ノ'|i　 |iﾘｲ'く＼》､';､|_Lﾞ'''i､-;;,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　□□○×△□！！！＞
　　　　　ﾞ! i. !l!　|lﾞi;';;j/｀　　ゝ;,'ﾘ!i!　〉
　　　　　 |!l､|lﾄ､ﾄ､￣" 　　じ''/ﾙ|ﾚ
　　　　　ﾞﾍ|ﾄ|＼､iﾞ　　_ 　 ' "/ｲ/ ' 　　＿_,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　×○×△□！！！＞
　　　　　　ﾞ!ﾍ|〉ﾘ＼ ::...._｀,. イﾘ/　,. '"フ´,;　｀,､_
　　　　　 _,.. へ､｀丶_　〈､_ V ' ,;'",; ,,.. ')",;;;''''",　i
　　 , '" ,.　'"´　|ﾞ丶,,｀ヾ〉､,y';;/,.ノ ;:´　'',;.. ''",;;;j
　　/　/　　　､　i!　　‐-ﾞヽﾞi,/／｀丶､｀i"´,,;;;;''''',, ﾉ
　　!　i　　　　 :.､|!　　　　ﾞY;,´_｀ヽ,, ヽv;''ﾞ"´,,,;;;;'ｲ
　　|　i|　;　　　ﾞ､i|　　　　ﾉ　　ﾞ'ﾍ'',∠,,-─‐,,;;ノ
　　 !　i! :.　　　　ﾞ! ﾞ､､ﾞﾞi!'〉"ﾞヽ,, /"_,､''''─,;''''"
　　 |　 i|,:　,　´￣:i!::.i!iiﾚ　　 /"i!|!ili!｀''''" |
　　　!　, Y　／´￣ﾞ∨'　　　/ﾞi! i!l!!|!!　　　|
　　 ∨　,j'ヘ.　　　/ 　　 /i!ﾞ;,〃i!iﾘ　　　 !
　　　 ∨-‐i'"ヘ　　:　　　/　　｀ﾞ "!　　　/
743 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:02:28 ID:NlgG/QXc: そして投球練習を終えると、
暴言の多さに顔歪ませていたキンケドゥに向かい、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノﾉ　　　　.:;:;.::;::; .:彡::;:;ｨ彡ミﾐヽ.:.:;:;:;:.ﾄ:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`く:.:..　　　　.:.l:|:|::|::ﾚ,ｲｲｲ:.ｲ⌒⌒i::!: l::;::;:;::ﾄ､::.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ﾐ､ :. :.　.:.:.:::l:|:|::|::|　|:l:| :|::!　　ﾘ!:l::i::i:i::ﾄ､V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐﾐ:;:;;:;:;;;;;彡ﾊ!l/l/　lﾊ:l ﾄ:ﾄ､　　ﾉﾉﾉ:!:!:!:!`ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ﾐﾐ;:;;r=<彡.. ''''＝=z､､_,,　　_,,.ｨｲ^Vﾉﾘ ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ斗い;;ﾞ　　ﾆﾓ式彡　 ,斤ﾃ_ﾉ/!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`.ﾄ､ゝ　 'ﾞ´ ´￣　　.: ',　　｀lﾉ
　　　　　　　　　　　　　（これは、酷いな・・・）　　　　　㍉i　　Ｕ　　　 ..:.:;;.:. >　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.::l　､　　　　｀"" 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,.. ｲ`.く:.　ヽ　　 ´ 二``　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´￣　 .: i　　ヽ､::.丶､　　　　,..ｲ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:::: l ::.　　　`ヽ　 ` ーく;:ｲ:::.｀`''…ー- ､､

顎しゃくりあげて勝負を促す。

　　　　　　　　　 l:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::;:;＼
　　　　　　　　　＼:::;イ　'　　　､　　　ヽ　｀ヾ;:;:;:;:;:;:;.ヽ
　　　　　　　　　　／　 , :!:i ﾄヽ､｀ヾ.､ __..:. V ::::V;:;:;:;:　〉
.　　　　　　　　 , ' .:'　.;' :ﾊﾄヽ｀ヽ｀十‐H=ｪ ::::l ::::V ／
.　　　　　　　 /ｲ.:i　:/::≠-:_:＼::´::::_,＿　｀Y :::l :::｢
.　　　　　　　 '　l.::|ﾚ'.:ｲｨ',ユ:::::::ヽl::'┴-气:! ::;' :i:::::}
　　　　　, ､　　　イ ::ﾊ　　　　　　　 /,:ｲ ::::|:::::j
. 　　　ヽヽ.　　_ ヾ V! 　　ｰ=＝'　　'´}::! .:::;':::/　　　　｢ほーらハーリーハーリー！｣
.　　　　 }　 >'´.-!、｀T丶､　　　　　　 /;ｲi::/ﾚ'
　　　　　 |　　　－!　|i::/ ヽ≧z,-‐ ''ﾁ'´　l:ﾙ
　　　　　ﾉ　　　 ,二!v⌒ -‐'　{_.　 ´⊥‐　-、　　_
　　　　 /＼　／　　 '"´　／_ノ7ｰ､　　　__＞'´j､!

　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　 , '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　 | ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　 |!i.|.ｆ1.| =｡===.,,　,｡===lW
　　　　 |.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　 (._　⊂　　　　　　　　　　　　　　（大したタマだ）
　　　 /| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃　　 ,) 　）
　　　_/）:| /　　＼/ ,. ´二ニゝﾞくう (　r '´
‐..T....|(（::K　　　　/ /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ.　　/ '　'　　.仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼　　ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|....

アカギは、密かに蒼星石に関心した。
745 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:03:04 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

蒼星石のクソ度胸に感心していたのは、ルルーシュも同じだった。
ブルペンのＴＶを食い入るように眺め、感動を言葉で表した。

　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl
　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ　　　　　　「凄いな・・・・・・蒼星石さんは」
　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
　　　　　　　　　__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／─　　 ─　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ん？どうしてだお？」　　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　 '､＿＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |＿＿＼　 “　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＼_／

　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　「どうしてってお前、これだけの歓声・・・
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　というかヤジの中
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',　　　　　　　　　あんなに平然としていられるなんて、
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ　　　　　　　　並みの精神力じゃない」
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉

やる夫の問いかけに対しても、蒼星石への賛辞を重ねていく。
749 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:03:43 ID:NlgG/QXc: 自分と照らしあわすだけに、余計にそう思う。

　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　　「僕なんて、このプレッシャーで、
　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ　　　　　ブルペンで震えてるって言うのにな・・・
　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|　　　　　　情け無い話だよ」
　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　　 <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　 ∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　「愚痴る事ねーお。　　　　　　　　　　　　／　　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　蒼星石にとって普通ってだけだと思うお」　　　|　　　　（__人__）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／

　　　　./: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　':.: .:.:./　.:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
　　　,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
　　　/:: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
　　/ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:.///　_ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
..　　/:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ
　　/´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､
　　　 |:.{ヽヽ:ヽ￣i!´ﾘ　,' 　　￣ //ｲ:.l'.!　　　　　　「普通ってなんだよ。普通って！」
　　　ヽ! ヽ:.l:ヽ.　　　　i!　　　　/':.:.ﾊ:.| ヽ
　　　　　　.l:.|:.:.＼　　!ニニ!　／l:.:.|　',{
　　　　　　ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{　｀
　　　　　　　　ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ
　　　　　　　／艸 | |: : : : | | 圸＼

ただ、やる夫はこの現状に無関心。
750 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:04:10 ID:NlgG/QXc: それが酷く冷たく見えて、

　　　　 /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ　　　　　　　「ルーキーが大舞台で投げる事に、
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_　　　　　ケチつけてくる奴は必ずいる！
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',　　　　　最初に出て行って、僕達の矢面になっていてくれる
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ　　　　　って事を感じないのか！？」
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　冫||: : : : : : ||: （(升〉〉 :＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・普通なんだお。ルルーシュ」　　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　r─--⊃、　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

ルルーシュは怒った。

　 |　　　　l　　　　　/　　 /xヘ　／／ :::::/ /:/　 /
　 |　　　 │ 　　 ./　＜/　　　Ｘ／: :::::::./ /:/　 /
　 |　　　　|　　　 /〃え≧仆く／＼ ::::::../ /:/　 /
　 |　　　　|　　　:Ⅳ /圦;;;;;;;;;必＼　＼:/ /:::ｌ.　/
　 |　　　　|　　　lY　fう;::ゝ;;;（⌒＼＼::/x'::::│/ /!　　 !
　 |　　　　|　　　|{　弋ﾍ:::::::::ヽ　　ﾊ､//::::＼l/ /│ 　 |　│　　　「だからなんだよそれ！」
　 |　　　　|　　小、　夊三三:ゝ'′/∧ ::::::::〉∧│ 　 |　│
　∧.　　　　ll　　 l　ヾ､.　　　　 //::;ヾ､:::/∧∧!　　:|　│
　ｌ ∧　　　 |l　　 | 　　 `ｰ=＝≡≠≦.　∨/　ﾍ ∨　 |l　 |
　ｌ　∧　　 | l　　│　　 __ ﾆ二三V;三ﾆミ/∧:ミﾐヾ∨./ ＼!
　l　　∧　　|　l　　|　　　　　　　　　　 V.::::::::::ヾﾐ=l l三彡
751 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:04:38 ID:NlgG/QXc: やる夫は、答えにくそうに、ボソリと言った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 .　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 _ ノ　　ヽ、_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　（ー）　（ー）　.　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　「蒼星石は、罵られる事に慣れてるお」　　　＼　　（__人__）　.　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　｀⌒´　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、二⌒)　　　(⌒ニノ

ルルーシュの目が、カッと開かれる。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
───────────────────────────────────────
. 　　　　ﾉｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:/.:.:.:./-､/;､,,,/.:／,,,,ﾒ_//..:. //. /..:.:/.:.://__,,,､--''ヽﾞヽ:.:l.:.:.:ﾘ.:.:..:.!.:.::|.:.:!､.:|
. 　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:/.:.:./　 /　　 l:/.:ﾞﾞ`''''''"/ヽ,l./.:/.:/.:ｯﾃ/""ｨ￣_,,,,.:.:｀.:ヽ:|:.:ﾉ.:.:.:.ﾉ.:.:.: ﾉ.:|.:､.:i
.　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.|.:/ｯ=/ｰ‐‐-ﾉ､　　　//　.∥./:/.　 ∥　　／´　｀ﾞﾐｧ　|/l.:.:../.:.:.:/l.:.j　 `j
　　　　　　j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|. .!/《:.　　　,:-c;. ＼`､l/　.∥ //　　ﾉ　／. r ‐c,　　ﾘ ,l/lﾞ.:.:;/.:.:.::./|.:,!　　＼
　　　　　　 i.ﾄ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､ﾍ　`.　　弋･ﾉ　　`l/ 　 .|. l /　 .／　ｲ.　弋･ﾉ　　　ﾘ l.:.:/.:.:.:.:/ |.:,!
　　　　　　 .ﾘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..`ヽﾍ　､_ 　　　_／ .　　 .|　|/ .l　　　　　　､__＿ノ　　 //l.:.:.:.:./　|,!
　　　　　.　/j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.`,＼`､　｀ﾞﾞ￣　　　　　　ﾉ.　 |!　　　　　　　　　　　 .//./l.:.:.:./ . .|!
───────────────────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

先程から、耳を塞ぎたくなる程聞こえて来る野次の内容が、それを証明していた。

　　　　　,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'　　　　｢・・・｣
　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/
　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼

思わず、視線を落とすルルーシュ。
755 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:05:09 ID:NlgG/QXc: 女だから――

-------------------------------------------------------------------------------
　〈　　　　　　　　　　　,. 　　- ────く
　　 ',:::::.:.　　　,　　'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::; i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　',::::::,　 ".:i.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:.:.:.:.:./:|i::::::::::::::l::i:.:.:.',
　　　 V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
　　　　!:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://　 i:l::::::::::: |::!:::::::!
　　　　!::::::::::::::|:i::l::::::::|:フﾅナ'ｰ　l:ﾄヽく::::l::l:::ﾊ:|
　　　　ヽ:::::::::::|:l::l::::::::ﾚzr＝=ミ　ﾘ　rzﾄV/l/
　　　　ヽ:::::::::|:|::ﾄ､:::::l ヽﾄｰｲｿ　　ﾋ1:::| ′
　　　　　ヽ:::::|:|::l:::',::::',　　￣　　 ,'　!:::|
　　　　　　＼ﾄ､:ﾄ､:';::::',.　　　 _ _ ／::::|
　　　　　　　ヽヽ::ﾄ:;::::L_ 　　 ,..イ::::::::/
　　　　　 ,r一ヽヽ::::|　｀`7´ヽ:/1::/
　　　　　ノ　　＼:::|ー‐介ヽ　　l/
　　　　_∠二ﾆヽ､. 　 ':;|　 /:ﾊﾄ､＼
　　　厂 ,　'⌒ヽX､_　　 /:/i i::ﾄ､　＼
-------------------------------------------------------------------------------

それだけで、彼女は非難を、受ける。

-------------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ':::::::::::::::::: ` ､::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::,::::::l::::ト､:::::::::::::::::::＼ ::::::::::: !::::::::::::::::: ＼三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::l::::::ヽ::＼＼::::::::::ヾヽヽ _:::::::|::::::::::::::::::::::::ヽ三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':::/::::::::ﾉ:::人:::＼:＼ヽ-‐:::ﾊ!´ ヽ :: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::l!:::::::/::::|, -‐､'l ヽ-ゝゝｫ＝､=ァ:::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::ﾊ::::/:ｲ::|_,.= ､＼　　　r:::ﾊﾘｲ::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ! V/::::ﾊ! ﾊﾘ! 　　　　　ゝ- '　j/!ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/へ:::::l:|　 -'　　　　　　　　　　 /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　l:::ヽ:::ヽ　ヽ　　　　　　　/　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::ﾄｰ` 　 _ ＿　　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　　 -　　　　　　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::ﾊ::::::ﾊ　　　　|　　　|/　 __│
-------------------------------------------------------------------------------

行動如何に関わらず。
757 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:05:46 ID:NlgG/QXc: 歯切れ悪く、やる夫が喋る。
円滑に喋れたわけではないけれど、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ､_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（● ）（● ）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　「やる夫も慣れてるから、少しは解るお。.　　　　／:::⌒（__人__）⌒::::::　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　ただ、やる夫の方は自分のせいだけど・・・」　　＼ヽ　 L　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /

蒼星石の事を、深く理解していた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_-─―─- ､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,-"´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「蒼星石は、そうじゃない。　　　　 |　　　　　　　　　::::::::::::::　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　u　　　（　●)::::::::::( ●)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ……タフにも、なるお」　　　　　 ` ､　　　　　　　（__人_）　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ,､_　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼

　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:..:.:.:.ヽ
　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.l:.:.:.',:.:.:.:.:.:.＼
　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀　　　　　　　　「クソ・・・
　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ　　　　　　　　　今シーズン散々ヤジに悩まされた僕とすれば」
　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉﾘ⊥＝〒＝==､
　/　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　ﾉヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　／　　　　　　||　　　　|
　　　　　ヽヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　ト

.　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/　　　　　「自分が、頼りなく見えてしまうな」
　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼

非難を受けない野球人生が、なんだかお坊ちゃんのように感じられ、
ルルーシュは自嘲する。
758 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:06:14 ID:NlgG/QXc: やる夫が軽く笑う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　（__人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢んーな気にしすぎだぉ？｣　　　　　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　 '､＿＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |＿＿＼　 “　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＼_／

ルルーシュはある面、真面目で潔癖過ぎる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　（__人__）　Ｕ　 |
　　　　　　　　　　　｢嫌われる事に、いい事なんて一つも無いお？｣　　　　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r､　　　　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼>ヽ/ |｀｝　　　　　　　　　　　|　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　lノ `'ｿ　　　　　　　　　　　|　|
またそれがでた、そう感じたのだった。

　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ　　　　　　｢・・・まあ、そうか｣
　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
759 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:06:36 ID:NlgG/QXc: やる夫は、ＴＶの画面を見て、小さく笑う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　⌒　　＾＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（ ●）　（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　::::::⌒（＿人__）⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　|r┬-|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　`ー'´　／

そして、思いついた言葉をルルーシュに投げた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　ー､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（ ●）　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「それに慣れすぎると・・・」　　　　　　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／

　　　/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
　　 //::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
　／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/　 |::::::l:::::::::::::::;'
　　/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
　　{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／　'"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':|
　　　l'　|l::::!　　!　　　　ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{　　　　　　「慣れすぎると？」
　　　　　|::ﾘヽ　_　　　　／/:／/::l::/
　　　　　l;'　 |:;ヽ　｀　_,. /'´ _/::::l:l
　　　　　　　 !'　｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
　　　　　　　　　 _,|l￣|| _,=_: : :| `
　　　,.. -‐'''''""´　!l: : |l "}{｀: : :＼
　　 /:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
760 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:06:49 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あんな風に、ふてぶてしいって言われちまうお

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　　 ,... --──--. ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:'::::::::::::::::::::::::::;::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::／::::::::::::::;;;;ヽ　　　　　　　　　　 ┌──-///　＿
　　　　　　　　　　　　　　　〈;;;:::::::::::::::::::/:::::::::::::;--;;;;;;;;;! 　　　　　　　　 └－　 /￣.　|　　＼／＼／＼／＼
　　　　　　　　　　　　　／',　〉､::_::::::/::::::::::::::;; '";::;;;;;;;|　　　　　　　　　　　 /　/　　　　￣＼／＼／＼／＼.|
　　　　　　　　　　　　　/i /　/ /.,' /'ﾞ＜::::::::::::::'''"､;;;;;;;i　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　　　　　 | !　i　!/ /イ＞ﾐ､､:::::::::::::::::::;;ﾍ
.　　　　　　　シレっ　　ﾚi　| .i ! l　丶ン　ﾞ Ⅵi:;;.,､--｀､ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　 ' |ﾍ!|､| ﾄ､　"""　　丶じ''"ﾙi} ｀ヾ'　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──-///　＿
　　　　　　　　　　　　　　イ 'ﾍ| |ﾄ､　　 _　　'"／ //,,‐ヽ'⌒ヽ　　　　　　　　　　　　 └－　 /￣.　|　　＼／＼／＼／＼
　　　　　　　　　　／､＼　ﾍ| ,ヘ　_ ｀＜ _ノ,イ,/.:;':　/'.:;"､　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　￣＼／＼／＼／＼.|
　　　　　　　　／/:::::::ヽ,ﾆ.Y;　　〃/　　/"::;'∥::' ./' .:'. /l　　　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　 /,／'‐- ､/　.〈､ヽ　 ∨ 　 {ﾍ:;ノ ,iL__/'.:::　/ .
　　　　　　　　　　/ 〉　　　　ヽ　.∧､ﾄ､　　 .i!.　 /ｰ-.､｀､,／.::/
　　　　　　　　　 ! |!　　　　　 ∨　∨!i　　　　∨/,ﾆ､､ﾞ〉､ﾉ,,.ｲ'｀
　　　　　　　　 .i .丶､　　　　　丶￣､! 　　　〉　　.〉ﾚ'"''"
　　　　　　　　 l　　〉ヘ.　　　　　ヽ　iヽ. 　／　　 /
　　　　　　　　　l　　 ' 　＼　　　　 ∨i!,ﾉ '"　　　,,"
　　　　　　　 .l　　 !.　　　＼　　　　Y　　　　／'
　　　　　　 l　　 |　　　　 ,,;＼.　　　　　／/
　　　　　　　　l　　 |　　　　　　／ヘ　　 ,∠ '"
　　　　　　　　　　　　　　　　￣
761 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:07:16 ID:NlgG/QXc: スローカーブが飛んで行く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞﾞﾞﾞ''､
　　　　　　　　　　　　　 , ―-,　　　 l　　　 .｝　　　 ,..-―- 、
　　　　　　　　　　　　　 !　　 !　　　ﾞ.ｰ-ｰ′　　/ 　　　　ヽ
　　　　　　　　ｒ⌒7　　　`''‐'゛　　　　　　　　｢　　　　 |
　　　　　　　ゝ-ィ　　　　　　　　　　　　　　　　弋　　　　 ./
　　　　　　　○　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛ｰ---ｰ゛

ポーンと跳ねるように浮かび上がったその球は、ふわふわと宙に留まった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,./ '"⌒ﾞ''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　 : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　　　 . ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'''―''''″

変化しているのか重力に負けたのか、クッと落ちてミットに向かう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,./ '"⌒ﾞ''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　 : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　　　　 . ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'''―''''″

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,-'''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　　 .｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾞ　　　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ,　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''ｰ---‐'´
　　　　　　　　　　　　　　　_..-‐'''''''''''ｰ ..、
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 : ﾞ'-,
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 lﾞ　　　　　　　　　　ｌ

堪えきれずに手が出されたバットは、まるでタイミングがあっていない。
769 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:08:09 ID:NlgG/QXc: 掠めたように当たった打球を、蒼星石が簡単に受け止め、ファーストに送球。

　　　　　　　　　　 _」, -─　 .:. :. :. :.::::::::::::::::::::::::.:.`ヽ
　　　　　　　　　〈　　,．'"´￣　　　￣｀ヽ､.:::::::.:.:./
　　　　　　　　　　V´　.::l:|:.　　`､ヽﾐﾐヽ､　　ヾ:.／
　　　　　　　 /　.::l::从ﾄ､　　 `ヾ_ミﾐヽ.､　＼
　　　　　　　　　　l/l.:l.:ﾘ仁ﾘﾆﾄﾄ､仁≧ﾐヽ:::ﾄ､　.:::|
　　　　　　　　　　　｀Y::{fﾄｯｿ　｀`ﾄ｡ｯｿ` 1:l:|::.`､::::!
　　　　　　　　　　　　|.::l´¨　､　　´￣　 /::ﾘ:::::::::V
　　　　　　　　　　　ヽ:ヽ､　ー　　 , ﾀ::l:;::::::::/
　　　　　　　　　　　　, -─-､＿_ , イ/.::j:|:::/l/　　　　　　「ファースト！」
　　　　　　　　　　／.,　　　　`ﾄい､_,/^i.:l:|/
　　　　　　　　／.:::/　 .:i　　 {{i^Y^YYy'l/
　　　　　／.:.::::/　 .:.::|　　 k1 |:l ,ﾑ;､ハ､
　　　　　　L.::::厂ヽ .:.:::::|　 / {j! ｰｲ:介;l/ ,ﾊ
　　　　　　 {7　／　＼::::! /　 jfl　 |:1j! |:|{ V

阿部が悠々捕球して、ファーストゴロ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,　- ―-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ|! 　 ┴'　　 }|ﾄi　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |! ,,_　　　　　｛'　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､
　　　　　　　　　　　　　　　　「ホイホイ来ちまったじゃないの！」　　　　　　　ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　　　　　　 }　 i　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　ｊ　 l 　　 }
770 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:08:34 ID:NlgG/QXc: １人のランナーも出さず、イニングを閉めた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 ., ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐ｰ',!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐ｰ1　 lﾞ　 .lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　.i-'" .,〉,, ―-,　　　　　　　　　　　　　　　,lﾞ　 ,i´　lﾞ　 lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　ﾞ‐'ﾞ| ﾚﾞ,./ '''､ｌ　　　　　　　　　　　　　 │　,"　 lﾞ　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　/ 　　ﾞl |　　　　　　　　　　　_,,,， |　 ,lﾞ　 .|,,,,,ﾉ
　 >'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ　　　　　　　　　　　 /., |　　　　,!.|　　　　　　 _,,,―'''",,,,,lﾞ .Ｌ,,,ﾉ　 .,ｒ'"ﾞﾞl
　 , : : : : : : .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !　　　　　　　　　 ././| !　　　 / lﾞ　　,,,―''''"ﾞ,,,,-‐''"｀　 .ｒ'"＾ﾞl　　ヽ-'゜
　|: : : : : : :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|　　　　　　　　　ﾍlﾞ | !　　/ ./ 　　│| _,,,-''''"　　　　　ヽ-'゜
　| : : : : : / : :/　 _,.ヽﾄ、 .l＼: : ヽ＼￣「: |: : l !:|　　　　　　　　　　　　　　| !　 .|,／　　　‘＾
　'; : ; : :./: : /￣　　ヾ:.＼ヽ.　>　　ｧ｜: l: :/ ﾘ　　　　　　　　　　　 !ゞ
　Ｖ : :/: ;.ｲ　　　　　　　｀`　､＿,,　〉! ./;/
　　l:／イ: ､ヽ　ゞ==" 　　　　￣　 //ノ: :!:ヽ　　　　　「ヨシ！」
. 　 |∧: ' : :ﾍ.` 　　　　　 i 　　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼
　　　,.ﾍ : : : : ヽ、　　　　ｰ -　 .／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
-､／.　ヽ: : : :ｌｌ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　）! | / .ﾚ:／
ヽ､⌒l　　＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ　（　ﾄ'´:.:,.ｲ
＜´ﾍ.`ｰｔ　　ヽ:|　／／ //ﾄ､ヽ! |　）!.）.ｲ:. |

罵声が、一転歓声へ変わる。
771 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:08:53 ID:NlgG/QXc: 跳ね回りたいところだったが、グッとその歓喜を堪える。
勿論、殺しきれはしないのだが。

　 >'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ
　, : : : : : : .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !
　|: : : : : : :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|
　| : : : : : / : :/　 _,.ヽﾄ、 .l＼: : ヽ＼￣「: |: : l !:|
　'; : ; : :./: : /￣_＿_ ヾ:.＼ヽ.　>ｧ水ｧ.｜: l: :/ ﾘ
　Ｖ : :/: ;.ｲ.ヾ'ｱｭ _ !` 　　｀`　.ﾋ:;;'ｿ　〉! ./;/
　　l:／イ: ､ヽ　ゞ‐ '　　　　　 ,,,,,,　//ノ: :!:ヽ　　　　　　｢・・・｣
. 　 |∧: ' : :ﾍ.`　''''''' 　　　 i 　　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼
　　　,.ﾍ : : : : ヽ、　　　 -‐　　／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
-､／.　ヽ: : : :ｌｌ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　）! | / .ﾚ:／
ヽ､⌒l　　＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ　（　ﾄ'´:.:,.ｲ
＜´ﾍ.`ｰｔ　　ヽ:|　／／ //ﾄ､ヽ! |　）!.）.ｲ:. |
:.:.:じｒ.l　:.ヽ　　　　ヾー'/　| | ー' .（ .ﾄ､:.:.:.: |

憧れの、プロのマウンドで結果を出した。
その喜びは口元を引きつらせる。

　　　　　　　　　　　　＿＿　__
　　　　　　　　 ,.. -‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::: ､
　　　　　　　／:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.::.::.＼
　　　　　　':.:.:.:.:／:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
　　　　　':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
　　　　.'.:.:.:.:./:.:.:/／ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|
　　　　 l:.:.|:.:.ﾚナナ'‐'~ ｌ:.ﾄ!　＼:._＿:.:.:.:|.:.:.:|
　　　　|:.:.:ｨ升Krｫｧ=､　ヾ!＼｀ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
　　　　|:.:.ﾊ:.:| 　辷'ﾉ　　　丶ｲt::_iヾﾚ:.::.::,
　　　　 |:.:.:.:l:.|　　　　　　　　　ゞ-'　!:.:.:.:.:ｲ
　　　　l.:i:.:.:.|ヽ. 　　r､＿'＿　　　ﾊ:..:./
.　　　　 |:l:.:.:.|:.:.＼　 `ｰ　-'´　　 ,イ:::::/　　ニヒヒ
　　　　　ヾ!.:,|ﾊ..:.:.|ゝ､　 _　...ィ/:.:.ﾚ:j/
　　　　_ _ _ゞ＼ｰ- ､　 |:.／ﾚl:.:..:/
　　　_ﾚｰﾊヽ　　　　ヽｫ_ｰ､. |:.:/

堪えきれない、純粋な喜び。
772 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:09:14 ID:feohX4MI: 笑い方ｗ
774 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:09:26 ID:NlgG/QXc: 一方、暗い喜びも噴出した。

　　　　　　　＼:::;イ　'　　　､　　　　ヽ　｀ヾ;:;:;:;:;:;:;.ヽ
　　　　　　　　／　 , :!:i ﾄヽ､｀ヾ.､ __..　:. V　 ::::V;:;:;:;:　〉
　　　　　 , ' .:'　.;' :ﾊﾄヽ｀ヽ｀z≦=ァ　 ::::l 　 :::::V ／
.　　　　 /ｲ.:i　:/::ﾒ､_!　＼ ´'ﾄｆj ｌ　｀Y :::l　:. :::::::｢
.　　　　　 '　l.::|ﾚ'.:ｲrfij.!　　ヽゝ‐'　　 ! ::;'　::::i::::::}
　　　　　 Xイ ::ﾊゝ'､　　　　　　 /,:ｲ　 ::::|:::::j
　　　　　　　ヾ V!　　, - = ｦ''　　'´}:::!　.::::;':::/
　　　　　　　　　　｀Tﾄ.　｀ｰ '　　　　 /;ｲ .:i::/ﾚ'　　　　　　　　（見たか！見たか！見たか！）
　　　　　　　　 |i ＼　　　　　 '´7 .:::ﾙ′
　　　　　　　　　 l　:::::>､＿_. 　　 ! ::/'´ヽ.＿ ,ﾍ__..ｨ､
　　　　　　　　　ﾘ! ::::i::ﾊ:!　　_!　／ｌ:/　　　 r-' /-!/｀ヽ
.　　　　　　　　　　 ', :::ｌ'　　　｢ﾚ' 　 !'　　　 _〉､/ _ﾉ,:,:,:,:,:
　　　　　　　　　ﾊ::::!　　,ｲ!｢jト}!＼　　　 !_ /　7,:,:,:,:,:,:;:
　　　　　　　　　　　　ハjzY/ /　{ iﾄ､　＼　ﾍ/ Y´,:,:,:,:,:,:,:;:

心の中で1人騒ぐ。
今まで馬鹿にしてきた奴らども――

　　　　　/: : : : : : : : :./: : : : : : : : :./: : : ﾊ. : : : : : : : : : :ヽ: : : :::ヽ
　　　　.': : : : : : : : : ,. : : : : : : : :ﾚ':::/: /　!:ヾ＼: : : : : : :.:!: : : : : :!
　　　　!: : : : : : : : : ::! : : : : : : ／ィ:::／　 !::| ＼ヽ::: : : : ::!:: : : :l:::!
.　　　!:: : : : : : : : :::|: : :_ ,.／´,／-―- ''､l::::::::　ゞ::､: :. :.l.: : : :ｲ.:!
　　　 !::::: : : : : : : ::|: : : : :-ー了''ゝ..､ｰ､::::::::::::::　＼,: :..|::ｨ:./'ﾚ'
　　　　 !: : :: : : : ::/´|!: : : : :l:.l:.:::::::{ ノ:;;ｊﾊ::´:::::::::::／ /::j: i/ノ
　　　　〉: l!:::: : :.{　ｨ!::: : : :.!:l!::| 　｀ー ´ ::::::::::::::ｧえﾒィ／´
　　　　　　ハ:l ::::::::ﾒﾑ::!:::::::ﾊ!` ///　　　　　、lじﾝ::i:ﾊ
　　　　　　　 l| ヽ ::::ﾊ:::!::::::| |!　　　　　　r‐､_ 　 //ｲﾘ l!　　　　（女に野球は無理だといった間抜けども・・・
　　　　　　　　　 V　ヾ!::::::| l' 　　　　｀ｰ' 　ｲ::: '　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――見たか！）
　　　　　　　　　　　　　ﾊ!: !　ゝ　＿＿_ _, イ::::|::/
　　　　　　　　　　ノ´ ＼　ヾ.　　/'　　　　　|::://
　　　　r v - ＜ _ 　　　ヽ　　/!　　　　　　j/ '
　　γﾏ_jr-､_ﾉrｰ､ゝ-､　　　＼ヽL＼
　 f' ／三/三三`~j　､ﾉ　　, ｨ'ﾆL!＼＼-v ､
　 v' 三 / 三三　ゝｰ 1_}　//　/∧ヾ.＼ >　ム

重なった喜びが、爆発する。
780 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:10:12 ID:NlgG/QXc: あんまりに喜びすぎて跳ねている、海風に煽られ、帽子が頭から飛んでった。

　　　　　　　､::.,.. -----　!､__
　　　　　／　 ,. -:::::::.::.-..､冫
　　　　　＼,. '´::::ｉl:ﾄ､::､::､:､ヽ.
　　　　　　　　ﾊ::i::::::!l+-ヾﾄ､!:|:::;i　 (ヽ三/)　））
　　　　　　 !l::::!i::::N＞　くｿ// 　 ( i)))
　　　　　　　ﾞヽ|:l::::!""ｒ‐ｭﾉｨﾘ　　/　,ｲ
　　　　　　　　 lﾊ:::ｌゝ __ ,ｲ:/"　 ,/　,ｲ/　　　　くぁｗ背ｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ；＠：「」！！！！
　　　　　　　　/ヾ{lヾ!―ｨﾄ､|ん⌒/　,ｲ/
　　　　　　 ,/::.::.:{|}　〔/ｲﾄ' {l}:ﾊ´　/〈
　　　　 ,／ｨ::.::.::{|}　　|:l !:i　ｆ}ﾊ／:::/
　　　　く::.:/::.:/::.:{|} 　 l」 l」　ｆ}::.::.／
　　　　 ⊂ヽん;.-ゝZｙﾆハﾆ,〈~~´
　　　　　ｉ !ｌノ　ﾉ ∀7ヽXV´
　　　　 ⊂ｃノ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,　 -ー- 　､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(_,'　　　　　　　',_)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　●　　　●　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i Ｕ (_ ● _) 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　「ちょ、ちょっと落ち着きましょうか蒼星石さん！」　　　　　ﾉ　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,,　-ー　､　　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　,　-‐　'"　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`;ー"　`　ー-　-ー;'"
帽子がフッとグラウンドを飛んで行くのを、
慌てて追いかけながらも――

　　　　　　　　　　　　　　　 l、　　　　　 _ ＿_ _
　　　　　　　　　　　　　＿＿| V　　　,.　::´::::::::::::::::::｀ー- ､
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　／ ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　＜　　／:::::,.ｨ:::::,ｨ::::::::::::ヽ::::::::::::::::::ﾞ .
　　　　　　　　　　　　／　／ﾌ:::::,ﾚ'　i.:ﾄ､;ﾄ､:::　 i　　　　　 i
　　　　　　　　　　 '一 7　 /:／/!rﾐ'　ｒ;ﾆ､ヾ.:::/. . . :/../　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　 /:/::/= ﾞ ′ ヽ ' /.:/:::::::::/::/::::::::’
　　　　　　　　　　　ｒ、　 ./:/::::ｉ" 　　　 =/,:ｲ:::::,::':::/::::/::;′
　　　　　　　⊂ﾆ,　￣｀ヽ/:::,.-',ﾆ､　_ 　　　 ,'::::/::／:::/／　　　　「ヤベっ！」
　　　　　　　／,ｨ　　　　ヾヽ　‐､)､、｀`　　/::/／ l／
.　　　　　　　｀´/,ｒｒ－ﾍ　i　ヽこ)J´フ;:-ｒ |/'"￣乙､
.　　　　　　　｀'‐' Y′ >′ 　ﾞ'く ∠'"ｒ/r=-'´￣~' (´
　　　　　　　　　／ ! ／　　　　 lﾄｖ＿ｖ'"´:::::::::::::ヽﾉ｀
781 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:10:39 ID:NlgG/QXc: 蒼星石の愉悦は止まらなかった。

　　　　　/,ｲ　/ 　, 　 /　／ / |　 |　l　　　　＼　　　|　　　　　　　＼／
　　　　　　i/l　,:. 　! 　/ ''´,.ｨ_/._ | ,/|　|i ＼　　　ヽ. 　|　　　　　　　　,
　　　　　|l | i::|　 j／／￣/￣　|│|　| ＼-､--　､ヾ./l! 　i:　|!.　　　/
　　　　　|! |_,ィﾆイ | 　￣｀　 | |　ヽ, 　＼＼､.　. i: :;|　　,. |::!　　, '
　　　　　　　　ヾ　　|│　_＿_- 　| |　　＼´￣ヾi `ー､i/　 /　!::ヽ. /
　　　　　　　　　　＼,ﾊ, ､｀´￣｀　ヾ　　　 -＿_ 　　 /　 /　 i:::::::/
　　　　　　　　　　　|!:::::ﾄゝ　　　　　＼　　´ ￣ヽ　/　ｲ　　i:::::,
　　　　　　　　　　　|!:::::ヽ. 　　　　ヽ　　　　　　　　/,.ｲ:::|　　,:::/
　　　　　　　　　　　|!::::::::::＼　　　､ _　　　　　　　,／/:::::/　/:/
　　　　　　　　　　jｲ:::::::/::| ＼　　　　　　　　　., イﾌ|::::/　/|/　　キシシシシ
　　　　　r‐r ､._　　 |!:::::/ V´ﾆ=＼　　　_　　イ r ﾚi/〃/　/
　　　　_j::::|r- ､`ﾆ'ヽ::::|　　　＼/　￣　　　 /::/　　イ:/ ,／　_,　-､_
　　　／ﾌｰ L_j　　　　＼　　　　＼　　　　/:/　　　/／｀ーl　　´￣ヽ
　　　i／三三ゝ/`!　　　　　　　　　_ ＞-r‐iL___　　　　　　　|　　　ー┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩_＿＿_∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノノ　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　●　　 ● |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（この子、やる夫君並ですねぇ・・・）　　　　　　　ミ　　　( _●_) ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-(＿＿_.)─(＿＿)─

.
782 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:11:30 ID:qOSXodKg: 頑張れクマさんｗｗｗｗ
786 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:12:02 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

愉悦を押しとどめるのは、いつだって時間か、現実かの２通りだ。

　　　　　　　　ヽ三三.,.. -─────── -- ､三三三
　　　　　　　　　　＞ ':::::::::::::::::: ` ､::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、三三三
　　　　　　　　 , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ三三三
　　　　　　 /:::::::::,::::::l::::ト､:::::::::::::::::::＼ ::::::::::: !::::::::::::::::: ＼三三
　　　　　　　/::::::::::::l::::::ヽ::＼＼::::::::::ヾヽ:`､::::::::: |::::::::::::::::::::::::ヽ三三
　　　　　　':::/::::::::ﾉ:::人:::＼:＼ヾー--ト ,._ヾ:: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三三
　　　　　　|::l!:::::::/::::|,.-‐'､:l ヽ-ゝゝｫ＝ﾐ≡ｧ::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三
　　　　　　 |::ﾊ::::/:ｲ::|,ｨ= ､＼　　　r::::ﾊﾘｲ:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ三
　　　　　　ゞ! V/::::ﾊ! ﾊﾘ! 　　　　　ゝ-r'　j/!ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,／
　　　　　　　 /へ:::::l:|rぅ-'　　　　　　　　　 /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　／　l:::ヽ:::ヾ　ヽ　　　　　　　 /　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　ヽ:::::ﾄｰ`　　r ､　　　　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::::::,　　　　　　｢・・・・・・｣
　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　　ー'　　　　　　 /:/::::::/:::/:::::::::::::::／
　　　　　　　　　 /::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　　　　　　/::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　　　　　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'
　　　　　　　　　|:::::ﾊ:::::::ﾊ.　　　 |　　　|/　 __│
.　　　　　　　 l::::::ヽヾ`'.　　　　.|　　_.. ｨ ´　　　ヽ＿　　　 _
　　　　　　　　　　ヽ::_ゝ　　　　r'ﾚ ´ 　　　　　　　　　　_｀＞'_ﾊr_ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　rァ======ォ　　　　　／ァ_ノ:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／ｨ!|　　　　//　　　／ﾉｰ' :.:.:.:.:.:.:.::.:.::＼

前のイニングとは打って変わった、呆然とした表情の蒼星石がマウンドにいた。
788 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:12:38 ID:NlgG/QXc: ５回、ワンナウトをとった後、連打からのツーベースで瞬く間に２点を失った。
歓声が、再び罵声に転ずる。

　　 ./:/::::|::::::;ﾍ;;;:::::ﾍ;;;;::::::::::::; |;;:::::::::::::;::::::::::::::::l;;;;;::::::::::::::;:::::::::::;;l
　　/:/:::::;|::::i:::;;;ﾞi､;;;::::ヽ;;;;:::::::::;|;;|::::::::::; |::::::::::::::::|;;;;;;::::::::::::;;:::::::::;;;;|
　 /;/|::::;;;|::: ﾍ::;;;;;|＼::::::＼::::::::::|;|::::::::;;|:::::::::::;:::;; |;;;;;;;;;:::::::::;;;:::::::;;;;:l 　　　　　　　　　　ＢＯＯＯＯＯＯ！！！＞
　.|:;| |::::;;;|l:::::;ﾍ:;;;;|.　＼::::＼;r::::l;|::::::;;;|::::::::::;;::;;;; |;;;;;;;;;;;::::::;;;;:::::;;;;;l
　|:;|　|:::;;;|.|::i::;;;ﾍ;;ﾍ　　 ,×､＼;;|::::;;;;/:::::::::;;;::;;;;; |;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;:;;;;;;;l
　|;;|　.|:::;;|. l::ﾄ;:;;;ﾍ;;ﾍ／　.,rl' ｀''|:::;;;/:::::::::;;;;;;:;;;i;;ﾄ:;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　　ＢＯＯＯＯＯ！！！＞
　|;;|　 .l:::;;| ﾍ:､ﾄ;;;ﾍ＼,ｨく.　|　 /:;;;/:::::::::;;;;;;;;;;;;;|;;| };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　.|;|　　ﾍ:;;l　ﾍ.l::lヽﾍヽヾﾚ　/;;;ｨ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|;;ﾚ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　ﾍ､　　ﾍ;;l　 .ﾘ　|l＼.　　 ./／/;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;|l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ:;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　○×△□□○！！！＞
　　　　　　＼''　ﾉ　　ﾞ　　´　 l:|::::::;;;;;;;;;;;;;;/;;|'|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. ﾞ
　　　　　　　　　ﾞiヽ､　　_　　 .l:|:::::;;;;;;;;;;;;;/;;;;l .|;i;|ヾ;;;;;ﾞi､;;;;;|
　　　　　　　　　 .|::;ｨ::ﾞ::´　　　|l|:::;;;;;;;;;;;;;/.l;;/　l| l|　ヾ､|.＼|
　　　　　　　　　//　|;l;;;::ﾞヽ　　 |;:;;;;;;;;;;/　l;/　　　ﾞ　　.|､,,_
　　　　　　　　 /'　　.l|ﾍ::::;;;ヽ‐'i'|;;;;;;;;/|　/'　　　_;,:. -‐': : :ヽ
　　　　　　　　　　　 .'　ﾍ::::;;;;;;;;| |::::/,rl　 ,, -:'''´: : : : : : : : : ﾍ.
　　　　　　　　　　　　　　ﾍ::::_;;l-'V/_;,〉'´: : : : : : : : : : : : : : : : ﾞヽ､
　　　　　　　　　　　　　 .,r,r´,r''ﾞ´　ﾞ､' : : : : : : : : : : : : : : :＿＿＿ヽ､

ルルーシュがベンチから飛び出す。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j : :::: : .::::::::::: .:: .:::::::::::::::::::::::: ::i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! ..i:: :: .: .:: : .::: ..: :::: .:! ::::::::::}: :::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.'.::::!.::.{: ..::.::::ｲ;ｨ::.: .}.:!}!::::. :: ::!::. {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ::::!::::!::メ､´〃}!.::/:/ハ{!:::} ::!i!:i:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /./ｲ:::{!:{K辷_ﾒ//／斗≠ミ/::..:i::!:ﾄ､ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´ﾊ{:ﾊ:ﾄ､｀¨´／イ　ヒｪz/}ﾉ::ﾉ:ハ、｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢蒼星石さん！｣　　　 /　i!:!ﾍヽ、　　　 !　　ノｲ:::/{:{:{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘハ}ヽ、　-_ ､　　／/:/{ﾊ|.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{!｀＝.＼　　 .イﾚ'/ ﾘ　! ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}
投手、交代――

蒼星石のデビュー戦は、2/3イニングで幕を引く。
789 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:12:49 ID:8afLT1Tc: そーだよな、そんな甘くは無いよな・・・
790 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:13:01 ID:NlgG/QXc: 立ち尽くす蒼星石に、ルルーシュが何度も声をかけたが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋 ´∨.:/:.,':./} }:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:. /:./）/.l:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |
　　　　　　　　　　　　　　　　「○×△○○××」　　　　ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＜ヽ＼イ-‐r／.／／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　＼＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　＼＼ﾉ- '　　|彡／／／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　-‐ー: : :/　　　＼　ヽﾉ彡　　　|／／／／: :

　　　l:::ヽ:::ヽ　ヽ　　　　　　　/　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ
　　　　ヽ:::::ﾄｰ` 　 _ ＿　　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::::::,
　　　　　）:::ﾍ　　　 -　　　　　　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／
　　　　 /::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　 /::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'　　　　　　　｢・・・｣
　　　　 |:::::ﾊ::::::ﾊ　　　　|　　　|/　 __│
　　　　　 l:::::ヽヾ`' 　　　 |　　_.. ｨ ´　　　ヽ＿　　　 _
　　　　　ヽ::_ゝ　　　　r'ﾚ ´ 　　　　　　　　　　_｀＞'_ﾊr_ｧ
　　　　　　　　　　　　　rァ======ォ　　　　　／ァ_ノ:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　／ｨ!|　　　　//　　　／ﾉｰ' :.:.:.:.:.:.:.::.:.::＼

蒼星石の耳には、届かない。
791 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:13:15 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

逃げるようにベンチの奥に引っ込んだ。

　　　　 ,＼　　　　　　　　　　　　　　| |　　 //::
　　　　　＼　　　　　　　　　　　 | |　 ,//::　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　＼　＼　　　　　　　　 | |__//:: . 　　　　　／`|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　;;;;;;＼　＼　　　　　　　　￣　　　　　　／　　.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　;;;;;;;;;;;|| 　　＼　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　;;;;;;;;;;;||:.　　,.　＼.　　　　　　　　　　／　　:.　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 ;;;;;;//||　　 |;＼ . ＼＿＿＿＿＿＿＿／,l二ｌ　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 ;;;//;;;||　　 |;;;;;||　　|　　　　　　　　　　|　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　//;;;;;;||　　 |;;;;;||　　||￣￣￣￣|　　　 |　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　￣￣￣　　￣　　 ||　　　　 |　　　 |　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ||　　　　 |　　　 |　 |:::::|　　';.　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ||.o 　　　 |　　　 |　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　"':; 　　　　 ||　　　　 |　　　 |　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ||　　　　 |　　　 |　 |:::::| 　.;'".　.:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ||　　　　 |　　　 |　 |:::::| 　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　:.　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣＼,|:::::| 　　＿_ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　＿　　　　　　　　　／　　　,;;::'　,.:　　　　　　＼|　,'　|ﾛ,| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　／|　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼:　＼| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 | 　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 |:',　..:　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼,|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 |　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣

天国から地獄とはこの事だ。
初登板にも、その結果にも浮かれた。そして叩き落された。
792 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:13:33 ID:VKBFrZmM: 夢はあっけなく覚めたか……
793 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:13:53 ID:NlgG/QXc: 悪評不評に強いと思っていたのだが、打たれた後のヤジは、心を刺した。

　　　　　',　　,.　　'´　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　 > ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　く　　　　　　　　　.　-‐=＝＝＝＝= ー-く
　　　　　＼　　,.　. :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
　　　　　　　　i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ii|l|ﾊ: l.: !: : : : : :}
　　　　　　　　|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ_.|=l||/Vl :l: : : l : ;′
　　　　　　　　|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ. |.ｿ/　/Vく: :./}:/
　　　　　　　＼|: :.|: : : |:.|: : : : : |　| /　/l||、: :/
　　　　　　　　　　　＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|.. ´　ヾ／ ,l:/　　　　　　　｢―――｣
　　　　　　　　　　　　 }ヽ仆ヽ: : : :lN　　　　／: :l
　　　　　　　　　／￣￣｀`ヽ､::|　　　　 |: : : :l
　　　　　　　／　　　　　　　|　　　　　ﾉヽ.:.|
　　　　　　　　,ん子こ`ヽ　　　　|￣￣￣￣|、l./
　　　　　　　,ん'´: : : : `ヽヽ　　 |。　　　　　l ﾊ'

そしてまた、いつもの不安が甦る。
何度捨てても、何度捨ててもいつか必ず甦る。あの不安が頭を過ぎる。

　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:::ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:::!
　　　　　 /.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:. :.::|
　　　　　 ,/.:.:.:j.:|.::ﾄ､.:.:.:.:.:.:ヾ:i.:.:.:|.:.:.:.:.! .:.|::::::::::::|
　　　　　 i.:.:/川.:.:iﾄ.＼.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.!:.:.l.::::::::l:::!
　　　　　 |.:,!|::l::ﾄ.:ヽ.:.:ｨ＝=- |.:.:.:!.:.:.:.:|.:.:i!::.:::::|/
　　　　　 |/ ヽ!｀ヾ:ヾ!弋tﾃﾅ !.:/!.:.:.:.:|.:/{､.:::::l
　　　　　　　　　　｀`ｿ　　 l/ |.:.:.:.:l/　　＼,!　　　　　　　（やっぱり―――無理だったのかな）
　　　　　　　　<　 __　　　|.:.:.:/ﾚ'"´￣＼
　　　　　　　　　＼＿ ,ノj.:.:/ , -‐─- ､＼
　　　　　　　　　　ﾉﾇ_}7!　,/.:.:.:.::::::.:.:.:.＼＼
　　　　　　　　　　　　 ,f仄_}7　/.:.:.::::::::::::::::.:.:.:.＼ |
　　　　　　　　　　　 ,f仄_}7　/.:_:_:／::::::::::::::::l:::::｀i
　　　　　　　　　　　,f仄_}7レ'´.:.::::::::::::::::::::::::/::::::::|
796 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:14:32 ID:NlgG/QXc: 何度励ましてもらっても、何度支えてもらっても、

---------------------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣|　　+　　／￣￣＼　　　　　+
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　｜　::｜　　　／　 ⌒　　＼
　　　_,rｰく´＼　 , --､　　　／⌒　　⌒ ＼　　　　　　　　　　｜　::｜x　（へ）（へ）　　｜　　　　 .人
　,-くヽ.＼ヽ Y´　／　／（●）　（●）　＼　　　　　　　 ,―　　　　＼　.（__人__）　　　 |　　　　 .｀Ｙ´
　{　-!　l _｣_ﾉ‐′/ 　／　　（__人__）　　　＼　　　　　 | ＿＿_）　::｜　. ｌ｀ ⌒´　　　　.｜
　ヽ　ﾞｰ'´ ヽ　　/　　|　　　. `Y⌒y'´　　　　|　　　　　　　 | ＿＿_）　::｜＋{　　　　　 .｜　　　　　十
　　ゝ、　　ﾉ_ イ　　　＼　　゛ー ′　　　,／　　　　　　 .| ＿＿_）　::｜　{　　　　　　＿ |
　　　ヽ　　　 |　　　　/　　　　ー‐ 　　ヽ　　　　　　　　　ヽ＿＿）＿／　　ヽ、ヽ　　　/ 　）|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`ー―‐'|　..ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ノ
---------------------------------------------------------------------------------------

もう、大丈夫だと思っても――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´!三三三ヽ　　ヽ三三三三＼;二二ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : ヽ三三三ヽ　　＼三三三三三ｰ､_）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: : : : : :ｨヽ;三三三＼　　＼三三三三三/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ: :,.: : / |: :i ＼三三三三､　　　｀ー三,イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　| ｌ l: :/: :| ﾄiヽ＼三三三三＼_　　　　　ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! ､　l　ｿｌ;| |;|＼､､＼;三三三三｀ﾞヽ--ｯﾌ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　 | ! 「　!| ｀i;:;:ｯ､｀ｰ-＝､三三三三:シ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ　i　　｀ﾞ'''‐/::. :. : : : :.￣￣￣「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌヽ　　／ﾉ: :＿＿:: : : : : :: ::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー―､///::.::.::.::.:｀ヽ　ノ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム}ｒ'￣iｯﾚﾉｨi::.::.::.::.:..:..::├'ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム{/ ,.-―ｦノ!!::.::.::.::.::.::.::.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム┘/　×_/ /::.::.::,::.::.::.＞､::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ム}　（／　 / /::./::.:;;ヽ／:;:;ｼヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ﾆ}　彡ﾂ _,-―:::＿_;:;/:;:;:;:;:;:;:;フ::.::.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/ﾞｰ､_ 　 L_{ i,. "ｰ-､ :;:;:ｬﾞi　｀　ｰ≦- 」

不安は―――

必ずいつか、甦る。
798 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:15:15 ID:NlgG/QXc: 何故自分は駄目なのだろうか。

　　　　　　　　 /: :: :: :: :: :: : /:: :: 　　 ',　　ヽ
　　　　　　　　　 / : :: :: :: :: :／!:: :: /:: :: 　!
　　　　　　　　　　,':: :: :: :: :: ／〉､| :: /! :: :: :: l
　　　　　　　　　　!/! :: :: ::iﾌ´ﾒﾐ､l|ﾞ!:;!l:: :: :: :: ::
　　　　　　　　　　 l :: :: ,ｲl　ヾ-''l !;' l|:: :: :: :: l :: 　 l
　　　　　　　　ﾚ:: :: | l　　　 !　l_「l-!:: :: l ! :: ,'
　　　　ｒ―┬v‐ﾍ/´l :: i'! 　 r､　,　ヽソ!l:: ﾚ' ::l ::/
　　／｀V')ヽﾞ)　ヽ,､!:::lヽ_　｀　　　,. イﾌ:: :: |├'
_／　/　　ﾌ ! ) 　 !l_!|;!､/ ￣７７ﾌ ::/ :: :: :;ｨ ;!　　　　　　　　　　　　（弱いのかな？・・・）
´／　　　　てl ）　｀ｌ,ﾚ-,＝､.,l/ / : :: :: :: :/ ! l
_,,.-‐-､ヽ　「／)　　ノ　/ !ﾄ,..,‐､/::/ /:::::／ ,ﾚ'
　　､　ﾞヽ /　し‐'　／!l／　'ｧﾚﾞｒｖ':／　 /
　　 =､〈　ｙ　　　 c',-‐´ ／/､､　ﾚ;ｲ
　__ __冫(l ,、　　　　／／ｧヾ!ｆ! } ヽ､_
/／／　　）　　　 tﾆノ / 　 { | }　｀　｀ﾞヽ、＿,,

何故、不安は払拭できないのか。

　　./:.:.:.:i:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:ハ:.:.|　　_ ,, -匕ヾゞ,:.:.:.:.:.::.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/
　　i:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:ﾉ:.i:.:.レ='´　　　＞ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:/
　　|:.:ﾊ:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.i:.|:.:.:ﾚ' ,, - ィ彡行てi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.{
　　ヽい:.:|:.:.:.:.:._＿:.:|ﾉ:.:.ﾉ　　イi {廴::::::..ｱ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ﾊ
　　　 i ,､ヾ:.:.:.:.:≧=､/　　　　　弋及ン }:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.ハi
　　　　ヾ＼:.:.:.:.:.:.:心 )　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:人:.:.:./　　　　　　　（向いてないのかな・・・？）
　　　　　　ヽ＞＼:.:.:i/　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.ハヾ:.:ゝ
　　　　　　　　｀´|:.ト､ヽ　　　　　　　　.|:.:.:.::/　　＞∧､_
　　　　　　　　　　|:.ハヽゝ､　 - ､　　　　 ∧:./　　　 /　　/ ＼-=r-
　　　　　　　　　　ﾚ　＼:.:.| ＞､　　　／　　廴＿／　／　　.//　て
　　　　　　　　　　　　　ハ.i/::::{　｀ ´　ヽ　 ∧＿＿　　　 //　ん::

グルグルと、思考は同じ所を回り続けて、再び不安は迷宮に潜る。

　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:::ﾞ､
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:::!
　　　　　 /.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:. :.::|
　　　　　 ,/.:.:.:j.:|.::ﾄ､.:.:.:.:.:.:ヾ:i.:.:.:|.:.:.:.:.! .:.|::::::::::::|
　　　　　 i.:.:/川.:.:iﾄ.＼.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.!:.:.l.::::::::l:::!
　　　　　 |.:,!|::l::ﾄ.:ヽ.:.:ｨ＝=- |.:.:.:!.:.:.:.:|.:.:i!::.:::::|/
　　　　　 |/ ヽ!｀ヾ:ヾ!弋tﾃﾅ !.:/!.:.:.:.:|.:/{､.:::::l　　　　　　　　　　　　（無理・・・なのかな・・・）
　　　　　　　　　　｀`ｿ　　 l/ |.:.:.:.:l/　　＼,!
　　　　　　　　<　 __　　　|.:.:.:/ﾚ'"´￣＼
　　　　　　　　　＼＿ ,ノj.:.:/ , -‐─- ､＼
　　　　　　　　　　ﾉﾇ_}7!　,/.:.:.:.::::::.:.:.:.＼＼
　　　　　　　　　　　　 ,f仄_}7　/.:.:.::::::::::::::::.:.:.:.＼ |

俯きながら蒼星石が前髪を引っ張った、その時、
800 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:15:33 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　　ガラッ　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　三　　　　　　／u　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　　　　　　／　＼,　､／　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　.　　　／　（ ●）　（● ）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　三　　　|　　 '"　（__人__）"'　u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　　　　　＼　　　` ⌒ ´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「蒼星石！」　　　　|┃　　　　　／ゝ　　 "`　　ィ　｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃　三　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,⊆ﾆ´⌒￣￣"　　y　　　　　　　　　　 r､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂二、 ,ノ──-‐'´|　　　　　　　 | l"　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┠ '　　　　　　　|　　　　　　　 l/'⌒ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|┃三　　　　　 |　　　　　　　 |ヾ___ｿ
やる夫が、通路の端に現れた。

　　　　　　　 ,　　´__ ｀ -　、　　　　　｀丶、
.　　　　　　／　／　　/　　　｀ - 、　　　　　　丶
　　　　　／　／　　　 '　　 /　　　｀ - 、　　　　＼　　　　／
　　　　 /, 　 ' /　　 / 　／!ｌ　｜　　　｀　､　　　＼　　／
.　　　 //　/ /　　　/__∠. 斗‐　| l、　　|　l　｀　､　　　　` く::＼
　　　 /ｲ　/| ′ ／/／二ヽ！　 | | ＼　|　|　　,|　＼　　　＼:ヽ
　　　　 | / l| ｌ／　,ｲ:'〈ｆ!ﾊ '｜l　l! !__　メ、'　 / !　　.:ｌ:＼　　　　ヽ冫
　　　　 l'′l| l ／/::,′ |l:::}　　ｌ l|´ ,二ヽ＼/ /　　.:;'::::::::＼　　／
　　　　 { 　 | 'l..:/:::,'　､ゝ'′ 　 l | 〃｢「｀ヽ/ X　 .:::/:::::::::::::::｀Y
　　　　　 !　ｌ:::ｌ::{ "" ｀　　　　ｌ| 　 | !::::::ｉ}/　　.::/::::::::::::::::::::,′
.　　　　　　　 l |:ﾊ　　 !　　　　　　　ゝｔzノ'　　 .:/:::::::::::::::::::;/
　　　　　　　　　ｌ|::∧　 _　　　 """ `ｰ／　　.:／:::::／::::::::〃
　　　　　　　　　 |:':/::>、ヽ　_＿　 - ´::::::;::::::'::::::／:::::::／/　　　　　　　「やる夫・・・」
　　　　　　　　　 }/ｌ:/　ヽ.__/￣ー=＜彡::;:::イ/:::::::／／
　　　　　　　　 / /′　/ｲ/　　　　　　イ::／:/::;:イ　'
　　　　　　　　 ′　　 .ｲ　　　　　　 l//:/::ハヽ
　　　　　　／⌒ー‐､／/　　　　　　 ! / ｲ　　　 i
　　　／＿_/ ,.-イ　/　　　　　　　 lﾍ　　　 {

今、この球場で、唯一聞きたい声。
801 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:15:58 ID:NlgG/QXc: 狭い廊下を、やる夫が駆け寄ってくる。
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|
───'､|＿＿|─────────────'､|＿＿|─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　　／　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / （●）　（●）　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::⌒（_人__）⌒::　　|`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨＴl'ヽ＼　 `ー´　　　／｀ヽｰ;、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 kﾋﾋど,　((　　　　 (({⌒Yｨ､ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´￣ヽ　　　　　　ﾊヽ/｀^ｰ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　｀　/　 '}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >　　　/ごノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,∠ 　　 /　　　ダッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈、　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､__ノ

唯1人、蒼星石の孤独が解る、１人で投げ続けた投手。

自分を特別視しない友達。
803 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:16:20 ID:NlgG/QXc: やる夫と顔を会わせると、蒼星石も素直になる。

　　　　 /:..:..:..:/:.:.:..:..:|:.:.:.:､.:.:.:...:..:...:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　〃!.:..:.:/:.:.:.:.:.|:.:l!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:. |
　　　　|| |:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.|:.ハ､:.､:､＼.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　|| |.:.:.:.|:.:.:.:.:/l7─‐ヾゝヽ＼.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.}|
　　　　ヽﾍ:.{､:!.:|,ｲﾉ　ｧd尓７!:.:｀`.:.:.| }.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　「打たれちゃったよ」
　　　　　　ヽゞＮﾊ〉.　　ゞ-’ |/:.:.:.:.:.:l:'.:.:.:.ﾉ/`′
　　　　　　　　　ﾊ'､　　　　/'|:.:.:.:.:.:/:.:.:!/'′
　　　　　　　ﾉl:.:＼っ　　　||:.:.:.l/ ｀W
　　　　　　　　　 |.:.:/ﾘヽ_ ... -||:.:/|! ,..ゝ-､
　　　　　　　　　 ∨/ __ _ _,.ノ V ''´ 　　 ,_＼__
　　　　　　　　　　　ｎ}ｲ''"／〔!＼　　r‐┘_ﾃvぅﾌ‐ｧ
　　　　　　　　　　/ ）{.　/　/|ヽ　ヽｒﾍ/J´　　　ハ〉

　　　　　　　　 , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ三三三三三三
　　　　　　 /:::::::::,::::::l::::ト､:::::::::::::::::::＼ ::::::::::: !::::::::::::::::: ＼三三三三三
　　　　　　　/::::::::::::l::::::ヽ::＼＼::::::::::ヾヽヽ _:::::::|::::::::::::::::::::::::ヽ三三三三三
　　　　　　':::/::::::::ﾉ:::人:::＼:＼ヽ-‐:::ﾊ!´ ヽ :: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三三三三
　　　　　　|::l!:::::::/::::|, -‐､'l ヽ-ゝゝｫ＝､=ァ:::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三三
　　　　　　 |::ﾊ::::/:ｲ::|_,.= ､＼　　　r:::ﾊﾘｲ::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ三／
　　　　　　ゞ! V/::::ﾊ! ﾊﾘ! 　　　　　ゝ- '　j/!ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,／
　　　　　　　 /へ:::::l:|　 -'　　　　　　　　　　 /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　／　l:::ヽ:::ヽ　ヽ　　　　　　　/　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ　　　　「見せたかったのにさ。
　　　　　　　　　ヽ:::::ﾄｰ` 　 _ ＿　　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::::::,　　　　　　・・・ボクの投球を」
　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　　 -　　　　　　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／
　　　　　　　　　 /::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　　　　　　/::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　　　　　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'
　　　　　　　　　|:::::ﾊ::::::ﾊ　　　　|　　　|/　 __│
.　　　　　　　 l:::::ヽヾ`' 　　　 |　　_.. ｨ ´　　　ヽ＿　　　 _
　　　　　　　　　　ヽ::_ゝ　　　　r'ﾚ ´ 　　　　　　　　　　_｀＞'_ﾊr_ｧ

素直に、自分の心を口にした。
804 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:16:36 ID:NlgG/QXc: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.::.ｲ:.:. ..::.: :..|:.:.:. :.: |:.:.:.:.:.:.:.:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.-.:;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.::/:: |:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.｀＞.:,;:.／/:.:.:.／　 |:.:.:.:.:.:./:.:.:.::.:.:.i　｝:.:.:.:.:.:|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:＜i　　 |:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./ . |:.:.:.:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.|:.:.:.:.:.＞' ´.／:.:／　＼　ﾉ:.:.:./:i:.:.::.:.:.:/　　|:.:.:.:/
:.:.:.:.:.:.:.:ゝ:.:.ﾄ- '´　／＜＿＿　　　｛:.:.:/:.:.｝:.:.:.:/　　 |:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:..ﾊ:.:i!　　禾=､　　＿ヽ　　/:.::/:.:./:.:.:／　　　 |:/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄゝ　　 Ⅶ..:::.≧＝ﾁ　 ./.／:.::/:.／　　　　　/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|＼　　　ゞt;;;jiﾘ　ハ　 K:.:.:.:./;'´　　　　　／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |　ヽ　　辷ノノ　　　＼:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　　　　￣｀　　　　＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　「―――ボクを」
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　　　　　　　　　　　ｲ
ヾ:.＼:.:.:.:.:.::.ﾊ　　　　　　　　_ ,　/::.:|
　＼:.:.:.:.:.:.::.:ハ　　　　　　　ﾉ:.:ﾊ:i|
ヽ　＼:.:.:.:.::.:.ハ　　　　　ｲ:.:.:.::ハ.|
　　　　|＼:.:.::.:.∧､. _　＿ / |:.:.:./　ﾘ
＼..　　|　＼:.:.:.:.ﾊ　　　　 |:.:/
　￣＼i｝＼＼:.:..ﾊ　　　 i/
＼　　　＼/∧ゝ＼:.ゝ

　　　　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　　　　 ,-"´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　ヽ
　　　　　　l　　u　　　（　●)::::::::::( ●)　　　　　　　「・・・」
　　　　　　　` ､　　　　　　　（__人_）　 /
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　　　／
　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼

やる夫は、必死に言葉を探して、
805 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:16:54 ID:NlgG/QXc: 口にした。

　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　　|　　　　　「次が、あるお」
　＼　　　｀ ⌒´　　　／

　〈　　　　　　　　　　　,. 　　- ────く
　　 ',:::::.:.　　　,　　'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::; i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　',::::::,　 ".:i.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:.:.:.:.:./:|i::::::::::::::l::i:.:.:.',
　　　 V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ハ:l:::::::::::.:|:: |::.:.:.!
　　　　!:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://　 i:l::::::::::: |::!:::::::!
　　　　!::::::::::::::|:i::l::::::::|:フﾅナ'ｰ　l:ﾄヽく::::l::l:::ﾊ:|
　　　　ヽ:::::::::::|:l::l::::::::ﾚzr＝=ミ　ﾘ　rzﾄV/l/
　　　　ヽ:::::::::|:|::ﾄ､:::::l ヽﾄｰｲｿ　　ﾋ1:::| ′
　　　　　ヽ:::::|:|::l:::',::::',　　￣　　 ,'　!:::|　　　　「・・・あるのかな」
　　　　　　＼ﾄ､:ﾄ､:';::::',.　　　 _ _ ／::::|
　　　　　　　ヽヽ::ﾄ:;::::L_ 　　 ,..イ::::::::/
　　　　　 ,r一ヽヽ::::|　｀`7´ヽ:/1::/
　　　　　ノ　　＼:::|ー‐介ヽ　　l/
　　　　_∠二ﾆヽ､. 　 ':;|　 /:ﾊﾄ､＼
　　　厂 ,　'⌒ヽX､_　　 /:/i i::ﾄ､　＼
　　 /　/.:.::::::::.:.ヽX_}､　l:/　i i:! l　　 fﾍ

ポツリと言った弱音は、擦れていた。

その声色に、やる夫は蒼星石と最初に会話した日を思い出した。

　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼
807 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:17:47 ID:NlgG/QXc: 打たれ弱くて打たれ強い。
自分とは違って、理不尽に孤独な友達を、思った。

--------------------------------------------------------------------------------------
　　　　　/,ｲ　/ 　, 　 /　／ / |　 |　l　　　　＼　　　|　　　　　　　＼／
　　　　　　i/l　,:. 　! 　/ ''´,.ｨ_/._ | ,/|　|i ＼　　　ヽ. 　|　　　　　　　　,
　　　　　|l | i::|　 j／／￣/￣　|│|　| ＼-､--　､ヾ./l! 　i:　|!.　　　/
　　　　　|! |_,ィﾆイ | 　￣｀　 | |　ヽ, 　＼＼､.　. i: :;|　　,. |::!　　, '
　　　　　　　　ヾ　　|│　_＿_- 　| |　　＼´￣ヾi `ー､i/　 /　!::ヽ. /
　　　　　　　　　　＼,ﾊ, ､｀´￣｀　ヾ　　　 -＿_ 　　 /　 /　 i:::::::/
　　　　　　　　　　　|!:::::ﾄゝ　　　　　＼　　´ ￣ヽ　/　ｲ　　i:::::,
　　　　　　　　　　　|!:::::ヽ. 　　　　ヽ　　　　　　　　/,.ｲ:::|　　,:::/　　　　　「ボクはもう、野球をやめるんだ」
　　　　　　　　　　　|!::::::::::＼　　　､ _　　　　　　　,／/:::::/　/:/
　　　　　　　　　　jｲ:::::::/::| ＼　　　　　　　　　., イﾌ|::::/　/|/
　　　　　r‐r ､._　　 |!:::::/ V´ﾆ=＼　　　_　　イ r ﾚi/〃/　/
　　　　_j::::|r- ､`ﾆ'ヽ::::|　　　＼/　￣　　　 /::/　　イ:/ ,／　_,　-､_
　　　／ﾌｰ L_j　　　　＼　　　　＼　　　　/:/　　　/／｀ーl　　´￣ヽ
　　　i／三三ゝ/`!　　　　　　　　　_ ＞-r‐iL___　　　　　　　|　　　ー┘
---------------------------------------------------------------------------------------

　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|　　　　　　「・・・」
.　　＼　　　　（__人__）　／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　||　　　　　　「蒼星石、応援しているお」
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

そんな友達に応えたく、必死に言葉を口にする。
808 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:18:10 ID:NlgG/QXc: 蒼星石には、今一つ伝わらなかったが、

　　　　　　　, .:´:.:.::::.:.:.:￣｀`::.:.､　　.:.:::.＼　.:.:.::／
　　　　　.′i::l:::l::| .::|.:.:::i:::i::::.:.`ヽ､　.:.:::.＼／
　　　　　.l |.:|.:l.:::l.:| .::|.:.::l::::|:::|.:.:::|:::ﾄ､　.:.:::::.＼
　　　　　　| |.:|.:|.:::ト|､.:|.:.:l:::::|:::|.:.:::|:::|::::ﾄ､:.:.::::／
　　　　｀V.{.:l.::lrr㍉l:::/l.::ﾅナ:::::l:::l:::l::::::::Y´
　　　　　　 V .:N じｿl/　l/rr＝ミ.:::!:::!::::::,′
　　　　　　 `11' ' ',　　」いｼ.l/::l:/.::::/
　　　　　　　　　|.:ﾄ､　　　 ' ' '/:::.:,.::,:::/　　　　　　「前も似たような事言ってたけど・・・
　　　　　　　　　|.:!::::>､｀　　_ノ;.:::/:/ノ　　　　　　　なんだい？それ」
　　　　　　　　　l::::/l:/´ 丁二l:::::.:/´￣ﾕ､
　　　　　　　　　l:/　',rﾁ7´ 」 |:::/ノ´~~ヽ」
　　　　　　　　　' r='7::::ﾌ fｼ' l/　　　　ヽ
　　　　　　　　　〃 /.:::/ fｼ′　　　　',　　ヽ

伝わって欲しいと、何とか伝えようと、口にする。

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　ー､＼
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|　　　　　　　　「ただの本音だお」
　＼　　　 `ー'´ 　　／

　　　　　＿＿＿_
　　　　／／　　＼＼
　　／（ ●）　（●）＼　　　　　　　　　「蒼星石にも、やらない夫にも、ルルーシュにも。
　／::::::⌒　　､_!　 ⌒::::: ＼
　|　　　　　'ｰ三-'　　　　　|　　　　　　　　今は、皆に上手くいって欲しいと思っているお」
　＼　　　　　　　　／
810 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:18:29 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　／　　＼ ,　, ／＼
　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　 |　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　「だから蒼星石。
　　　　　　ノ　　　　　　　　　　＼　　　　　やる夫は、本当に蒼星石を応援しているお」
　　　／´　　　　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　（ l　/　/　/　l
　　　 l　　　　l 　ヽ　　　　　 /

言い終わるとやる夫は、ギュっと蒼星石の手を握る。
荒々しく力の入ったその握り方は、綺麗なものではなかったけれど。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ､　__,- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｰ､ /、　丁　 ,.ノ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ｰ､f　　｀l l　　|_,ｨ'´　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ヽ　｀〈l　　ﾄﾞ､　l　　_／_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -、　／｀、ゝ　 !　｀´rｩ- '´　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __/ ｀ｭ >_/　　　 1_,/｀‐'　 ''" 　 _...／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　r' ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　＿, -‐ '´厶_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト-‐ｩ-‐' ＼　　　ィ´　｀t┼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ゝ_| !　　　」　　　ヽ　　 / １
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿」　　 |∧　　　　／　勺
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"　　　　　　!ヽﾍ　 _／　ﾞ;`
813 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:19:06 ID:NlgG/QXc: そんなやる夫の必死さは、

ニニニニニニニニニニニﾆ_ニニニニﾆ/
ﾆニニニニニ_,.. - ''': ´￣ : : : : : : : : : : : ＼
ヽﾆニニ: '"´: : : !:. : : : : : : : i: : : : :｀ヽ : : : : ヽ
　 >'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ
　, : : : : : : .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !
　|: : : : : : :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|
　| : : : : : / : :/　 _,.ヽﾄ、 .l＼: : ヽ＼￣「: |: : l !:|
　'; : ; : :./: : /￣_＿_ ヾ:.＼ヽ.　>ｧ水ｧ.｜: l: :/ ﾘ
　Ｖ : :/: ;.ｲ.ヾ'ｱｭ _ !` 　　｀`　.ﾋ:;;'ｿ　〉! ./;/
　　l:／イ: ､ヽ　ゞ‐ '　　　　　 ,,,,,,　//ノ: :!:ヽ　　　　「ずるいね、やる夫は」
. 　 |∧: ' : :ﾍ.`　''''''' 　　　 i 　　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼
　　　,.ﾍ : : : : ヽ、　　　 -‐　　／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
-､／.　ヽ: : : :ｌｌ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　）! | / .ﾚ:／
ヽ､⌒l　　＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ　（　ﾄ'´:.:,.ｲ
＜´ﾍ.`ｰｔ　　ヽ:|　／／ //ﾄ､ヽ! |　）!.）.ｲ:. |
:.:.:じｒ.l　:.ヽ　　　　ヾー'/　| | ー' .（ .ﾄ､:.:.:.: |

　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／ノ　　＼　　 u. ＼　！？
　　　　／（●）　（●）　　　＼
　　　 |　　（__人__）　　　u. 　 |　　　「な、なにがだお？」
　　　＼　u.｀ ⌒´ 　　　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ

蒼星石にも伝わった。

ニニニニニニニニニニニﾆ_ニニニニﾆ/
ﾆニニニニニ_,.. - ''': ´￣ : : : : : : : : : : : ＼
ヽﾆニニ: '"´: : : !:. : : : : : : : i: : : : :｀ヽ : : : : ヽ
　 >'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ﾍ
　, : : : : : : .!: : : :ﾊ : :!: : '; : : : ＼ : : : : : '; : : ヽ : !
　|: : : : : : :ｉ: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :ｉ : :|!:.|
　| : : : : : / : :/　 _,.ヽﾄ、 .l＼: : ヽ＼￣「: |: : l !:|
　'; : ; : :./: : /￣　　ヾ:.＼ヽ.　>　　ｧ｜: l: :/ ﾘ
　Ｖ : :/: ;.ｲ　　　　　　　｀`　､＿,,　〉! ./;/　　　　　　「野球も、それ以外も。
　　l:／イ: ､ヽ　ゞ==" 　　　　￣　 //ノ: :!:ヽ　　　　　なんだか大抵ボクの先にいっちゃうね」
. 　 |∧: ' : :ﾍ.` 　　　　　 i 　　 ,.ｲ ´: :|.｜:.:.＼
　　　,.ﾍ : : : : ヽ、　　　　ｰ -　 .／| |/!: :ﾊ |:.:.:.／
-､／.　ヽ: : : :ｌｌ＞ｔ-　.,,＿,. イ:.　）! | / .ﾚ:／
ヽ､⌒l　　＼: : | : . . ＞ｧｔ＜ヾヽ　（　ﾄ'´:.:,.ｲ
＜´ﾍ.`ｰｔ　　ヽ:|　／／ //ﾄ､ヽ! |　）!.）.ｲ:. |
:.:.:じｒ.l　:.ヽ　　　　ヾー'/　| | ー' .（ .ﾄ､:.:.:.: |

胸の内で、静かに感動に浸る、蒼星石。
814 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:19:06 ID:5eTpd/Lo: なにこのイケメン
818 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:19:53 ID:NlgG/QXc: やる夫は困った顔をして、額に手を当てた後、

　　　　　＿＿__
　　　　／　　　＼
.　　　／　　　　　　　＼
.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
　　|　／ .ｲ '=・=　　=・=　u|
　　 /,'才.ﾐ)　（__人__）　／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　＼
　／＼　ヽ　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　＿＿__
　　　　　／_ノ　ヽ＼
　　　　／（ ●）　（●）、
　　　／::::::::⌒（__人__）⌒＼
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　 |　　　　　　　「がんばろう」
　　　＼　　　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　　　　＜´/⌒つ
　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

とポツリといった。
頑張れでなく、頑張ろうと。

その言葉には、一緒に、という意味が含まれていて、
821 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:20:21 ID:NlgG/QXc: それは、一番欲していた言葉―――

蒼星石が、涙を零す。

　　　　　　　　ヽ三三.,.. -─────── -- ､三三三三三三三三
　　　　　　　　　　＞ ':::::::::::::::::: ` ､::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、三三三三三三三:
　　　　　　　　 , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ三三三三三三
　　　　　　 /:::::::::,::::::l::::ト､:::::::::::::::::::＼ ::::::::::: !::::::::::::::::: ＼三三三三三
　　　　　　　/::::::::::::l::::::ヽ::＼＼::::::::::ヾヽ:`､::::::::: |::::::::::::::::::::::::ヽ三三三三三
　　　　　　':::/::::::::ﾉ:::人:::＼:＼ヾー--ト ,._ヾ:: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三三三三
　　　　　　|::l!:::::::/::::|,.-‐'､:l ヽ-ゝゝｫ＝ﾐ≡ｧ::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三三
　　　　　　 |::ﾊ::::/:ｲ::|,ｨ= ､＼　　　r::::ﾊﾘｲ:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ三／
　　　　　　ゞ! V/::::ﾊ! ﾊﾘ! 　　　　　ゝ-r'っj/!ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,／
　　　　　　　 /へ:::::l:|rぅ-'　　　　　　　　｀.j　/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　／　l:::ヽ:::ヾ　ヽ　　　　　　　 /　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ
　　　　　　　　　ヽ:::::ﾄｰ`　　r ､　　　　 , 　 /:::::::::::::::/:::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　　ー'　　　　 u´　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／　　　　　｢―――！｣
　　　　　　　　　 /::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　　　　　　/::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　　　　　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'
　　　　　　　　　|:::::ﾊ:::::::ﾊ　｀;´ 　|　　　|/　 __│
.　　　　　　　 l::::::ヽヾ`' 　 u 　 |　　_.. ｨ ´　　　ヽ＿　　　 _
　　　　　　　　　　ヽ::_ゝ　　　　r'ﾚ ´ 　　　　　　　　　　_｀＞'_ﾊr_ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　rァ======ォ　　　　　／ァ_ノ:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／ｨ!|　　　　//　　　／ﾉｰ' :.:.:.:.:.:.:.::.:.::＼

一度零れた涙は、一挙に溢れる。

　　　　　 / .:/:.:.::::::,r'´.:.:.:.:::::::.:.:.:.::::::::::.:.:.　:.､＼
　　　　　 / .:/:.:.:::::::/.:.:.::::::::::.::.:.:.:::::::::.:.:..､..:.:.:.､:.ヽ＼
　　　　 ,/　.:i:.:::::::::::|i.:.::::, ,ｨｲﾊﾄ､:::::::::::::.:.`ヽ.:.:＼:.＼＼
　　　　 l　.:.::|::::::::::::||::::/::/ﾊ!;;::::::ヾ::::::::::::.:.:: ﾄ､.:.:.:!:::::.:.i |
　　　　 | .:.::::|::::::::::::|!:/:://^i!;::::::::::ﾄ､::::::::::.:.:|l:ヽ:.: |::::.:.| |
　　　　 |.::::::::|::::::::::::|/,ｲ/　 |/＼:.::i! ＼:::::::.:.l!::::!.i|l:.|:::!:|
　　　　 !.:::::::l:.::::::::,iイ/￣｀ﾒ､_, ヾ!　､_,ﾑ=ﾆﾄ､:|ﾉ川:ｲﾘ
　　　　　 !.:.::::!::::::::::| '　,.z＿ミ　　　　　 __ .zミﾘ::ﾉ::!:/
　　　　　ﾄ.::::::!:::::::::| r づ￣｀　　　　´ ￣｀cぅ'::::／
　　　　　 l/ヽ.::!:::::::::! ﾟ.j　　　　　　　　　　　;. ｿ:;ｲ　　　　　　｢うく・・・ひっ」
　　　　　　　＼:::::::ﾄ、　　　　　＿′　　。/:::/|
　　　　　　__, ィ´＼:::! ＼　　　〈´　｀!　　.,イ/l/7L_
　　　 ,イ ^ヾ　　　ヾ! 　｀弋ﾆ=ｰ-='7'´l/::/ 　「j「ﾄ､
　　 //.:^ヾﾄ厶　　　　　_＼_ ／　　 |:/　　「j ﾄ7:.ヽ
　　.!/.:.:.:::.:.1}: 入　　　／;;r介;;ﾄ､　　′ 　「j ﾄ7::::.:.',
　　/.:.:.:.::::::::::Ti 入　　 /;;/´//^!ヾ;;|　　　　「j ﾄ7::::::.:.:l
　./.:.::::::::::::::::::::T1入　/;/　//　|　l:;|　　　　「j ﾄ7::::::::::::|

次いで声が漏れる。気持ちも、一気に流れ出した。
823 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:20:49 ID:NlgG/QXc: 大泣きだ。

　　　　　　　　　　　　＿＿,,,,...,,,,,＿＿
　　　　　　　　　　 r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ミ、
　　　　　　　　　　ﾔ;;;;三≡＝≡三ｪ､;;;;;;ﾐ
　　　　　　　　　　_,,!´ｨｪｪ≡≡ｪｪｬ､..,,,_`'y'
　　　　　　　　　i´;;;;;;;;三≡≡ミミﾐ;;;;;;;;;;`く,_
　　　　　　　　　ﾔ〃´ : : : : : : : : : ｀`ヾミ;;;/
　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ
　　　　　　　/: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 /: :/: : : :|ｨ: :ﾄ、: : : : :ヾ : : l: : : : ﾔ
　　　　　　,': :/: : / .|!i　! ヾ: : : : : :ヽﾉ: : : : l !
　　　　　　!: :!: : /ナト､ヾ　`､: :_,rｭ=‐-､: : ノ .|
　　　　 |,ｲ: : /ｲ　　__ｭﾔ　ヽ'y-　　　ヽ7くiﾉ
　　　　　　|! |ノ´! ｏﾟ´￣`　　 '´ﾔ,!ｰｒ､i7'　oヾ　　　　　　｢―――――！！！｣
　　　　　　　ヾトゝ _, _,　　　　　　　ﾉ　ム　　ﾔ
　　　　　　　　`ｒ7´/´/Z r'⌒ヽ ""　川∧ 　 o .i>
　　　　　　　ry'z　　 .ｨく .ﾔ　ﾉ　 _,イﾉﾉｲ　　 |7
　　　　　　y'o　ヾzr'´ﾔ´`iｰz‐'7´>'ﾉ_,,..,, _`y　 o._,!
　　　　　 i7　　　　>'　　_,,>()<´ノ　　　く r'´ヽ　 /
　　　　 i７ o　　　/　　r'／,ｲiﾄ`ヽ、　 r'~ |　 _, イ
　　　,ｨく　　　 /7　　Lﾆイr|iト'_ﾉ　（:.:.:.｀Y.:.:.:.:|

悔し涙で、嬉し涙で、思わぬ涙だ。

蒼星石の大泣きに、やる夫は完全に固まってしまう。

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　u　＼
　　　　　／　　／　　＼＼
　　　　／　し（○）　（○）＼
　　　　|　∪　　（__人__）　 J |
　　　　＼　/⌒)⌒)⌒)　　／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　／
　　ヽ＿＿　　　／　　 /　　／
825 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:21:10 ID:NlgG/QXc: 蒼星石は泣いた。びいびい泣いて、廊下を涙で満たして見せた。

　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　|　　　　　　　　　　　 | |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　　ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ. |　　　|
　　　 | |　　　|　　　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　 |
───'､|＿＿|───＜　　　 ―――――――――――！！！！！　　　＞.＿|─────
　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　 Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY

　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/: : : :|ｨ: :ﾄ、: : : : :ヾ : : l: : : : ﾔ
　　　　　　　／　　　u　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,': :/: : / .|!i　! ヾ: : : : : :ヽﾉ: : : : l !
　　　　　／　　／　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !: :!: : /ナト､ヾ　`､: :_,rｭ=‐-､: : ノ .|
　　　　／　し（○）　（○）＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |,ｲ: : /ｲ　　__ｭﾔ　ヽ'y-　　　ヽ7くiﾉ
　　　　|　∪　　（__人__）　 J |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |! |ノ´! ｏﾟ´￣`　　 '´ﾔ,!ｰｒ､i7'　oヾ
　　　　＼　/⌒)⌒)⌒)　　／/⌒)⌒)⌒)　　　　　　　　　　　　　　　　ヾトゝ _, _,　　　　　　　ﾉ　ム　　ﾔ
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｒ7´/´/Z r'⌒ヽ ""　川∧ 　 o .i>
　／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　 ry'z　　 .ｨく .ﾔ　ﾉ　 _,イﾉﾉｲ　　 |7
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 y'o　ヾzr'´ﾔ´`iｰz‐'7´>'ﾉ_,,..,,_`y　 o._,!
827 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:21:33 ID:NlgG/QXc: 隠れて見守っていたやらない夫が、慌てて飛び出してきて――

　　　　　 ――　[] ]　　　　　／￣三＼
　　　　　| ｌ￣ | | 　　　　　／　　＼三/＼
　　　　　|_| 匚. | 　　　　三　　（ ○）（ ○）
　　　　　　　　| | 　　　　三　u 　　（__人__）
　　　　　　　 |_|　　　　　≡　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　二　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　r⌒ヽ　　　　　　　}
[] []　,-　　　　　　　三　　　　　　　__　ノ
　／／　　　　　　三　　　／　　　　　　)≡
匚／　　　　　　三　　ニﾍﾍﾍ　　　　　 /　　≡
　　　　　　　　　　三ｰヽJJJJ　　　　 /￣､⌒)
　　　　　　　　　　　　　三　　　　　　/￣　￣
　　　　　　　　　　　　ニr　　　　　/￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　三　　　　ニ＿/　　　 |
　　　　　　　　　　　　三　　　三　三　　　／
　　　　　'　　　　　.三.　　.　三　三　三￣ヽ
　　　　　　　　　三三　　　　ニ≡　ﾆ　＿ノ
　　　　　　　　二　三　　　 /　　三＿ノ
　　ヽ　　　　ニ　ニヽ＿　ノ
　　　　　ﾉ　　二
　　ヽ
　　　　　ﾆ
　　　ヽ　l
　　ヽ＼ | ﾉ／
　ヽ＼　　　ノ／
828 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:21:52 ID:NlgG/QXc: やる夫の即頭部にビッグブーツ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi__,:'ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi__,:'|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　J　　　　見損なっただろやる夫！！！　　｛
　　　　　　　　　　　　　　　┛┗ ￣￣＼　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔
　　──　　　　　　　　　　┓┏　 _ノ　､_＼　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"⌒ヽｒ'~￣｀`v'"⌒ヽｒ'~￣｀`
　　　　￣　　　　＿　三　|　＝　（〇）（〇）二＿　　　　＼　､　　　　　　　　　 ━━┓┃┃
　　　　　　　　,ｨ⌒,>　二　|　　　　（__人__）　三=　≡　三 ‐- ､､　　　　　　　　　┃
─　　　二ﾄ _〆ﾄｭ　　　|　￣三 |r┬｀|ﾉ　＝　二　三オ⌒´｀ゝ､､　　　　　　　━━┛
　　　　　　　/ゝイ´´ ＝　 |＝　　 `ー'´}　＝二三 -／＾ヾ　ﾑイ´￣￣￣＼　て
　　　　　　 /　　彳＿三　ヽ　　　　三 / 　＝ ≡ 　ｲ　ﾄ　　 / ﾉi　　　　　　＼　そ
　　　　　　〈　　ｲ`　＿´⌒｀ヽーﾄ　　　ノ　　二　三　､ゝ､__ ｨ´　／,　　　　　　ヽ　　　　　　　ﾖｼﾋﾛｯ！
　　　　　　ゝー､＿　　ヽ　/　　　｀ゞ　￣ヽ　／　　　／ /　／/　　　　　　　 |　　 ,､_,r､,､
　　　　　　　　　　　⌒ゝ　､　　　　彳　　／　　　／,　　＼　　　　　　　　　　　　|　　｀ｬ'　　｀i
　　　　　　　　　　　　　 |　　｀　　　　　,イ　　　　／／ゞーイ⌒｀ゝ_　　　　　　　,／　　　／　　ｲ
　　　　　　─　二　三 |　　　/　　 ,<´　　　　／　＼　　　ヽ　　,　　　　　　　 "ヽ､＿／　　/
　　─　─ ＝　二三　|　　　　／　　　　 ,ｲ　 ,ｨ^l､　￣￣ド￣､　　　　　　　　　／　　　／
　　　　　　　　　　　　　|　　イ　　　　 ∠'─ｨ'〆~ヽ　　　 |　　　　　/　l　　　　rー─　~
　　　　　　　　　　　　三／　　　　　 ∠/　＿ゝ_／　　　 / 　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　三　 /ｲ　　　　　　＾　 |｀￣　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　ｲ　　　|　　　　　　　／　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　|　　　　　ﾉ　　　　 |　　　　　／　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　＼＿　_,ｨ´　ﾉ　　　|　　　　/　　　　　　　　ノ　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ､　　　　　/　　　　|　　　　ｲ⌒￣ヘ　　　　 /
─　￣￣　三　二　　─　　/　　　　 /　　　　 |　　　/　　　　　 |　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　二　　　　/ 　　　 |　　　ﾄ　　　　　 |　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　/　　　　／　　ノ　　　　　　|　　 /
　　　　　＿　　　　　＿＿/　　　　/　　　　ゝ､_／　　　　　　/　　/
829 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:21:59 ID:cE14PDQk: やらない夫・・・！
830 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:11 ID:Uofg44Ic: わーやる夫君が蒼星石さん泣かしてる～
831 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:11 ID:l5LqMmcY: ない夫ｷﾀｰ
832 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:22:13 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱｯｸｽﾎﾞﾝﾊﾞｰ
見に覚えの無い攻撃に、やる夫が怒って　斧爆弾。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
　　　　　　　　　　　　　タカオッ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　 J　何もしてねぇお！　｛
.　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 _ノ .,;;,.　＼　／￣￣＼　三二　）　　　　　　　　　　　　〔
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　.iil(○)ill（O　 .／ﾉ( 　　　＼　三二´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　＿＿＿_＿／　 ⌒ 　　　　＼　三二　─
　　　　　　　　　　　 :´￣　￣　　＝―　ー￣￣ﾞﾞ―ﾞ―－､|三二　　─
　　　　　　　　　　　　　　　丶＝―――＿＿　　　　　　　　　　　＼　三二　　─
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽ　　 |ｪｪｪＵ￣￣ー　　　　　　　　＼三二　　─
　　　　　　　　　　　　　　 / 　ヽ　　　U ||　ノ｜　｀＼　　　　　　　　|　三　─
　　　　　　　　　　　 /　　　∩ _rﾍ U|　　/　　　　ト､　　　　　　 |三二　　─

何の意味も無い取っ組み合いが始まり、通路が別の意味で騒がしくなる。

　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　ノし. u:_ノ｀ ,,＼.
　　　　　　　/⌒`　（ ◯）（Ｏ):
　　　　　　 .:| 　　j（　　（__人__）　＜男として流石にやっちゃいかんだろ！
　　　　　　　:|　　＾　　､｀ ⌒´ﾉ:
　　　　　　　 |　　u; 　　　ﾞ⌒}:
　　　　　ヽ　　　ﾟ　　" }:　　　　ｷﾞﾘｷﾞﾘ
　　　　　　　　ヽ　:j　　　ノ:　　　　　　　　　　　　＿＿＿__
　　　　　　　/⌒＼　ﾟ　(´ .　　　　　　　　 :/　ﾉし　　　＼
　　　　　　 :|　　ﾟ　＼～､,⌒＼.　　　 _　　　 :/ u ⌒ 　　　ﾟ＼
　　　　　　:|　＼j(,　＼　　r 　＼　:gj }`hi､.　 :|,　　｡　　:j　　　}　　＜何もしてないって・・・いってるお！
　　　　　　|　　　＼　〆ー───〆八　ヽ　（　　　u　　〃ノ
　　　　　 |　:j　　　＼＿＿ﾟ＿__' ,ノﾉー｀Y　＼＼／⌒ヽ～ヽ
　　　　　|　　　　　　　　　|:　　ー──‐‐＼ . ィ ´ ﾟ　／　　＼
　　　　 | 　　ﾟ　　　　 :j　 |:　　　　　　　　　＼､__／l　　ﾟ　:j　＼
833 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:14 ID:feohX4MI: やらない夫ｗｗｗｗｗｗ
834 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:21 ID:Ct6QXWIM: お前らルルの心配と応援も少しは（ｒｙ
835 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:30 ID:8afLT1Tc: ない夫は引っ込んでろwww
836 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:34 ID:eM8fGDAU: 登板不可能にする気かお前はｗｗｗ
837 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:42 ID:LdmLBiEI: ※ちなみに現在優勝がかかった試合中です
838 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:22:42 ID:6cdEGmqM: ここのない夫もフラグクラッシャーかｗｗｗｗ
839 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:22:48 ID:NlgG/QXc: 勘違いで飛び出した、おせっかいさんの顔を見る。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　_ノ　＼　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　（●）（●）
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（__人__） |　　ｻｲﾄﾞﾎﾟｼﾞｼｮﾝからﾏｳﾝﾄへ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´ ﾉ　　　　鉄板の攻めだろ常考！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　|⌒　　　　　　ノ ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　＿　　　|　ｍｍ　　　　 /　/＿＿
　　　　　　　　　　／　　＼　 | ヽ　　η　　　/／　　::::::＼
　　　　　　＿／　　u　＼|　| 　 |　　　／　　U　 ::::::::＼
　　　　　　/´　　　＼　　　／　|　　|　　/u　　　　　　.::::::::＼
　　　　　　ゝ_／￣＼＼／　　| 　U＼ |　　　　　　U...::::::::::::|　　ﾛｰﾌﾟﾛｰﾌﾟﾛｰﾌﾟ・・・
　　　　　／　　　／　　　 / ＼　　＼　　　　　　::::::::::::／
　　　　　 (___へ　　{　　　　 /ﾍ　＼　　　　　　　　　::::::::::ヽ　。
　　　　　　＼＿＿＿／　　＼　|　　　U　　　　　::::u:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 ,／＼　::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣　　　￣

傍から見たら馬鹿げているが、ソイツもきっと自分のために怒ってくれていて――

泣いた子が、ケロリと笑った。

　　　　　　　　　　　　＿＿　__
　　　　　　　　 ,.. -‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::: ､
　　　　　　　／:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.::.::.＼
　　　　　　':.:.:.:.:／:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
　　　　　':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
　　　　.'.:.:.:.:./:.:.:/／ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|
　　　　 l:.:.|:.:.ﾚナナ'‐'~ ｌ:.ﾄ!　＼:._＿:.:.:.:|.:.:.:|
　　　　|:.:.:ｨ升Krｫｧ=､　ヾ!＼｀ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
　　　　|:.:.ﾊ:.:| 　辷'ﾉ　　　丶ｲt::_iヾﾚ:.::.::,
　　　　 |:.:.:.:l:.|　　　　　　　　　ゞ-'　!:.:.:.:.:ｲ
　　　　l.:i:.:.:.|ヽ. 　　r､＿'＿　　　ﾊ:..:./　　　　　　　｢ハハハハハハ！｣
.　　　　 |:l:.:.:.|:.:.＼　 `ｰ　-'´　　 ,イ:::::/
　　　　　ヾ!.:,|ﾊ..:.:.|ゝ､　 _　...ィ/:.:.ﾚ:j/
　　　　_ _ _ゞ＼ｰ- ､　 |:.／ﾚl:.:..:/
　　　_ﾚｰﾊヽ　　　　ヽｫ_ｰ､. |:.:/
　　　/::::::::::つ　　　／,ｲjくヾ＼'_
　　/:::::::::::::::L　　　ﾚ' //}ヽ.j＼ヽ7
849 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:23:52 ID:NlgG/QXc: それは、とても嬉しそうな笑顔だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.．-‐…・: :'': :¨￣:￣: ｀:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　. イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　 ,:′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
.　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　　　　　 ,′: : : : : : : : :.ｲ: : : : : : : : :､: : : : : :.＼: : : : : }: : : : : '.
　　　　　　　　　　 ,′: : : : : : : :/:/{: {!: :ﾄ:、: : : :.＼: : : : : :.ﾍ: : .:.:|: : : : : :}
.　　　　　　　　　　 {　/: : : : : : /:/　!:.ﾊ: :ヽヾ:、: : : :.ﾍ: : : : : :}: : : |: : : : : :|
.　　　　　　　　　　 |:ｲ: : : : :.／ｲ　__|:.|　ヾ: :ヽ:＼: : : : :i!: : : : !: : : |: : : : : ，
.　　　　　　　　　　 |:ﾊ: : : 〃1 ￣　 !:.l　　ヾ: :卞ﾐ:―:-1ヾ: : :|: : :.八: : : :,′
.　　　　　　　　　　 |{ ヾ: /ｲハ.　ｧ=ﾐ!:.{ 　　ヾ| _ヾ_:_ハ: : : :ﾉ: :./: : : : :/
.　　　　　　　　　　 |i　ｷﾄ:､!: :} V⌒ヾ＼、　　〃乍不卞ｫ:ｲ:. :./: : : : i:{
.　　　　　　　　　　 |′八㍉!: :i ..::::::::.. 　ヽ　　弋zンﾞ/:〃: :/: : :. :.人!　　　　｢空気読めないねぇやらない夫は！｣
　　　　　　　　　　　　　　ヾ} :八　　〈　　　　..::::｀￣:/ｲ/:,イ: /:ｨ :/
　　　　　　　　　　　　　　　 |:ｲ: :.ヽ　　、　　　　 _厶イ: : |:/:./}/
　　　　　　　　　　　　　　 j八: :∧i丶. 　￣ ´　　　　ィ!: :〃:/
　　　　　　　　　　　　　／　}:/　.〉とｨ＼　 _ .. ．＜　〃: :イｘ
　　　　　　　　　　　　　　　 /′/くゞぅ　￣入　 _.．/／　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /くゞぅ　__::-=介＜　〃　　　　　　＼
.　　　　　　　　　　　　　　　 /くゞぅｒ彡'"／∧㍉:ヽ　　　　　　ｒ､_fzへ、
　　　　　　　　　　　　　　　_才:::辷フ{::i ／〃　}:i、ヾ::＼　　 r､fzx rt厂:ヾ
851 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:24:13 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────────┐
　　　　　　　　 │　　　 r.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　　 ! ﾄ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　ゞｸ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
　　　　　　　　 │　　　　　 Ⅶi　　　　　　　　　　やる夫がプロ野球選手になるようです　　　.....│
　　　　　　　　 │　　　　 Ⅶi 　 r‐､ｆヽ、_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │.　　　　　 Ⅶi 　FんＦﾄｨ;;}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │.　　　　　 Ⅶi 　{i ハ_.} ~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　　　 Ⅶiヾ }vip /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　 │.　　　　　 ⅦiV 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　Ⅶiヾy　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　 i!　Y　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │.　　　　　　　 i! .i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　　　　 i! .i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　　　　　　　　 │.　　　　　　　 .i! i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　i! i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　　　　　　　　 │.　　　　　　　 i! i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │.　　　　　　　 .i! ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　.iL.j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　ﾉﾝ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 └─────────────────────────────────┘

.
853 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:24:38 ID:NlgG/QXc: 試練に直面する２人目は、ルルーシュ。
蒼星石の作った不穏な流れを、必死に押し留めようとする。

　　　　　　　　　 /: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　':.: .:.:./　.:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　 /:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
　　　　　　　　　/ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:.///　_ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
　　　　　　　 / /:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ
　　　　　　　　　/´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､
　　　　　　　　　　 |:.{ヽヽ:ヽ￣i!´ﾘ　,' 　　￣ //ｲ:.l'.!　　　　　　｢蒼星石さんの分までやってやる！｣
　　　　　　　　　　ヽ! ヽ:.l:ヽ.　　　　i!　　　　/':.:.ﾊ:.| ヽ
　　　　　　　　　　　l:.|:.:.＼　　!ニニ!　／l:.:.|　',{
　　　　　　　　　　　　　ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{　｀
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ　　　　　　　　_　-‐　'￣}
　　　　　　　　　　　　　　／艸 | |: : : : | | 圸｀ｰ---‐´￣￣￣: : : : : : : /: :￣¨}＿＿＿＿＿
　　　　　　　　_　-‐ー‐ ´: : : 丱 | |: : : : | |: :卉: : : : -─＝ : : : : : : : : : /: :/／: : : : : : : : : : : :
　　r──'￣: : : : : : ＼: : : : : : : } }: : : : { { : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : /´: : : : : : : : : : : : : :
　　',: : ヽ: : : : : : : : : : : ｀ｰ- : : | |: : : : : :.| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／: ／ : : : : : : ／: : : : : : :

ルルーシュの登場に、スタンドが沸く。

　　　　　　　　 _,..-.,,、
　　　　　　　 /:::::::::_::ﾍ
　　　　　　　ﾚf/}/=ﾘゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュ！＞
　　　　　　　＿,>.ｰ,ｲ-==^tー-----ー―――''^~Y=ー--z_
　　　　　　f::::::::::::{ }＿,.. ｿ彡=-―――― -----'^＼ r-ｰ '　　　　　　　　　　　　　ルルーシュー！＞
　　　　　　|:::::{c 　　c}./´　　　　　　　　　　　　　　　｀゛
　　　　　,/:::::{:|.　　　 l'{
　　　　　}::::/.|::|　　　l'.{
　　　　 /::/　}::| 　　| |
　　　　f::::{　 .}:|　　 | |
　　　 /::::|　 /::-―ｰ.:::｝
　　　.|:::::|　 }:::-―::::l::::|
　　　|::::::|　《:::.|_＿__|__,l
　　　t-r'　　|:..::::|.|:::::::|
　　　.|　}　　.|::::::| |:::::f
　　　 |__Z　　|:::::|.|:::::l
　　　　　　　 |::::::||:::::|
　　　　　　　 |:::::∥:::|
　　　　　　　 .|::::::|:::::|

スターズファンからしてみれば、やっとルルーシュが現れた。
ようやく当初の想定通り。
855 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:25:03 ID:NlgG/QXc: しかし、今登板での問題は、
ルルーシュが気持ちとは裏腹に疲れ果てている事だった。

　　　　　　　　　,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　　　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　　　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　　　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　　　　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'　　　　　（肩が・・・重い・・・・・・）
　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　Ｕ　　/:.:./_/ |/
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
　　　　_　-　‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶

アカギがルルーシュを６戦目まで使わなかったのは、
別に温存したいという訳ではなく、任せる気にならないという訳でも無かった。

　　　　　　　　　　　〃´´´ ｀ﾐ､
　　　　　　　　　　　　〃,,　 '''　　,,　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 /　　,,,　'''　　,,,　 ',
　　　　　　　　　　　　　i!　'''　,,,　'''　　　ﾊj
　　　　　　　　　　　　 i　'''　　,,,　,,f y´/ﾂ
　　　　　　　　　　 i　'''　,,,　,,,''ﾙ' /
　　　　　　　　　ｨ壬乍卞､,,／ |. /　　　　　　　（・・・・・・）
　　　　　_,,, --ｰ'''ﾁ三三云瓜允yﾚ'
　　　　/´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀''ｰ-- ､,,_
　　　 /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.:
　　　/.:.::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:
　　丿.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾉ:.:.:.:.:
　 /.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.
　ﾉ.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:
/.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:.:.:.:.:.:
|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:

プロの体力が出来きっていない１８歳ルーキーが１年投げる事は、無茶にあたる。

純粋に状態が悪い。
少なくとも、余程の事が無い限り、登板させる気にならない程度には。
856 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:25:36 ID:NlgG/QXc: 元々ベストコンディション、ベストピッチで勝負になるかという実力。
アカギは不安げに、好材料の無いルルーシュを見守る。

::::::/∥　　∥　　　ﾍﾍ
:::::|／/∥　／/ / 　 |　|ヽ∥　　　　∥
::::::::::/　／ / ／--- | |　ヽ　∧∥
::::::::::／ヽ/／----- ||／　∨　＼
::::::::::ヽ　　＼　　　／|　　　　　　 |∥|
::::::::::::::|===== >　　゛======　　　|　|⌒)
:::::::::::::::| ─゜-/　　　　-゜-─　　　|│ 　|
::::::::::::::::|　- /　　　　丶-──　　| |　ノ
::::::::::::::::|　 /　　　　　　　　　　u　 ||　∥|　　　　　　　（頑張れ・・・ルルーシュ！）
:::::::::::::::::|　し　- )　　　　ヽ　　　　 |　　|
:::::::::::::::::::|/─────-　|　　／　∥
::::::::::::::::::::|　　　≡　　　　　　／|　∥|
:::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　／　 |＼|
::::::::::::::::::::::::/ヽ　　　　　／　　　|≪＼
:::::::::::──/≪ヽ　　　／　　　　　|≪≪＼─
::::::::　　　/≪≪|＼／

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿

マウンドではルルーシュが、投球練習を始めていた。
857 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:26:07 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
　　　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ　　チラッ
　　　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼

ルルーシュは、スタンドを見やる。

――――|　|　　　　|　|　　　　|　|　　　　|　|　　　　|　|
――――|　_ ∧∧_　 _.∧∧ _　＿＿＿　＿＿＿　＿＿
――――|　ミ,ﾟДﾟ,ミ　|(,ﾟ∀ﾟ,) |　|. ∧∧ |　|　　　　|　|
――――|　|(,l_''|''_l,)　|(l_''|''_l).|　|ミ,ﾟ∀ﾟ,ミ .|　　　　|　|
――――|　＿＿＿　＿＿＿　　,∧∧　　_ ∧∧_　＿＿＿
――――|　|　　　　|　|　　　　|　| (,ﾟДﾟ,)|　| (,ﾟーﾟ,)|　|
――――|　|　　　　|　|　　　　|　|(,|,"l",|,)　| (lつとl)　|

妹が、恋人が、この試合を見に来ているはずだった。
858 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:26:26 ID:NlgG/QXc: 皆のために勝ちたいし、いい所を見せたい。
ルルーシュは、自分自身の成功を祈る。

　　　　 .//: : : : : : :/: : : : /: : : : /: : : : : : : |: : : : : : : |: : :ﾍ
　　　　//: : : : : : : |:.:r‐､r‐､: : :/: :/: : : : : :.|: : : : : : : |: :|: :|
　　　./: !: !:. : : : :.r‐､!　.| 　|:.:/: :/: : : /: : /!: : : ! : : :.|: :|: :|
　　 /: : |: |.: |: : : :| 　i 　| 　|/: :/: : : /: :.:/ .i: : : |:.: : :.|: :|: :|
　 ./: /: |: |.: |: : : :| 　| 　! 　!:.:/: : : /: : :/　＼:. ! : : :.|: :|: :ヽ、
　/／: /|: |.: |: : : :| 　| 　| 　|/: : : /|: : /　 , ィ≦!:.:.:.:. !:. !｀ー｀‐
／ /: / ヽヽ:ヽ: : ｲ　i 　| 　|: : : /./／イj　} .} .|: : : /:.:.|
　./／　　|＼: ／ l. 　! 　! 　!: :./／／夂ｪシノ　|: : /: :.:.|　　　　　　（よし、いくぞ！）
.／　　　 .|:.／ .／! 　| 　| 　|: / !　　　￣￣　ﾉ／:.: :|:ﾍ
　　　　　 |ヽ　ヽ　!　 | 　|　 |/　|　　　　　　／: : :|:.: |: :.ヽ、
　　　　　ﾉノﾍ.　∨.　　　　　!　ヽ　　　, -‐‐､/:. :.: !: :.!｀ー｀-
　　　　／　　|　　　　　　　ヽﾆ二ン´　,　' ´|: /|:. !:.: !
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　／　　 !/. !:∧: |
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　／　　　.＿!））/　ヽ|
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　/ニニニ.|─‐' |

ルルーシュは、１４０キロのストレートと、そこそこの変化球を散らす、
実に一般的な“甲子園で活躍する高校生投手”、だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;i　 ∧ヽ､ヽ:;:;:;:;:;:;i､:;:;:;::;;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|: |:;:;:;:;i　/ｫｭｭｯｬ　｀iﾐ:;:;:;:;iヽ:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:;|:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:;::|ヽ:;:;:; ∨ｶﾆ＜、ヾ |rヾ:;:;j　i:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三|:;|:;:;:;|:;::;:;|:;:;:;;､丶:;:;:i jjﾍｿ.ノ´　j　ﾉ:丿　iヽ:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三: : : |:;|:;:;:;|:;:;:;|::|:;:;;|≦ヽ､::ヽ　　　　　ﾉノ　l´ i　i;;ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三: : : : : |:;:;:;:ﾄ:;､ | y:;:;|ﾍｿヽ､｀ヽ　　　　ノ　　　l　　 ii
　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.　　　　　　　　　　　三: : : : : : : : ＼f　ヽ､ヽ::|　ﾉ　ヽ　　　　　　　　 /　　　, '
　　　　　 _）￣　　　　　　　　　`て.　　　　　　　三: : : : : : : : : : 三≡:　　＼'､ヽ　　_ノ二二ヽ　　 /　　 , ';;;;;
　　　　　J　　　おおおっ！　　｛　　　　　　　三: : : : : : : : : : 三≡　　　／: ヽ､｀ｰｰ==─'´　／　　 ,';;;;;;;;;
　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔.　　　　　　三: : : : : : : : : : 三≡　　　　/: : : : : : ｀ヽ　　　／￣｀ﾄy';;;;;;;'''ｿ
　　　　　 ´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`.　　　　　三 : : : : : : : : : : ﾉ＿＿＿,,〆´: : : : : : : : : :ヽ...／: : : : : ヽ､;;;;;!　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : ´￣￣￣￣´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｿ´l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀──--　＿＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : :/　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀──────────t: : : : |
860 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:26:56 ID:NlgG/QXc: もう少し球威がつき、もう一つ変化球のキレが増し、
もうちょっとだけコントロールが良くなれば、きっと大成するだろう。

　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ　　i{　　ノ′ 　　　 /. :/.ィ:!　｀　　　　｢打たれる訳には・・・いかないんだ！｣
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　ﾉ!　　　　　／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼　､＿＿＿_.ノイ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ

今後が期待される投手である。

. 　　　　ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.:.:.:.:／ /.:/./.:.:..:／ﾒ/,/ ///.:.:.:././/　　|.,! l.:.:.:.:i.:.:.:.:.:|.:.:.:.::|.:.:.:.:..:.:|
　　　　　 l.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|..:.:./..:.:. /　/.ノ /.:.:.:/　/ /./..//./:.:.:./ //　　ヽl.ヽ:.:.:|.:.:.:.:.!.:.:.:.:,!.:.:.:.:.|..:l
. 　　　　ﾉｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:/.:.:.:./-､/;､,,,/.:／,,,,ﾒ_//..:. //. /..:.:/.:.://__,,,､--''ヽﾞヽ:.:l.:.:.:ﾘ.:.:..:.!.:.::|.:.:!､.:|
. 　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:/.:.:./　 /　　 l:/.:ﾞﾞ`''''''"/ヽ,l./.:/.:/.:ｯﾃ/""ｨ￣_,,,,.:.:｀.:ヽ:|:.:ﾉ.:.:.:.ﾉ.:.:.: ﾉ.:|.:､.:i
.　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.|.:/ｯ=/ｰ‐‐-ﾉ､　　　//　.∥./:/.　 ∥　　／´　｀ﾞﾐｧ　|/l.:.:../.:.:.:/l.:.j　 `j
　　　　　　j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|. .!/《:.　　　,:-c;. ＼`､l/　.∥ //　　ﾉ　／. r ‐c,　　ﾘ ,l/lﾞ.:.:;/.:.:.::./|.:,!　　＼
　　　　　　 i.ﾄ.:.:.:,,-､...:.:.:ﾄ､ﾍ　`.　　弋･ﾉ　　`l/ 　 .|. l /　 .／　ｲ.　弋･ﾉ　　　ﾘ l.:.:/.:.:.:.:/ |.:,!
　　　　　　 .ﾘ-ｯ|ヽ;;ヽ.:.:..`ヽﾍ　､_ 　　　_／ .　　 .|　|/ .l　　　　　　､__＿ノ　　 //l.:.:.:.:./　|,!
　　　　　.　/j　入;ヽ;;.ヽ.:.:.`,＼`､　｀ﾞﾞ￣　　　　　　ﾉ.　 |!　　　　　　　　　　　 .//./l.:.:.:./ . .|!
　　　　　 /　 ./.|;;;;;;;`､;;`､.:.＼ヾﾞ､.　　　　　　　　　　　　.l!　　　　　　　　　　 //./.ﾉ.:.:/　　/
　　　　／　 ./　|;;;;;;;;;.ヽ;;'ヽ.:.:＼ﾞ＼　　　　　　　　　　|!,　　　　　　　　ノ..:/ /.:./
　　／　.　/　　|;;;;;_,,ｨ"´ﾞ｀.ｦ.:.:.:＼　ヽ . 　　　　　　　 |ﾘ　　　　　　　 .／/.:./ .//
　　'､　　く,,--`""´　　,,,／`､.:.:.:ゞ＼　　　　　　　　　　　l!　　　　　　　　ｲ.:.:,!　.!/　　　　　　｢――！！｣
　　 |　　l´　　　　,,,-;;"´`､;;;;;.ヽ.:.:.:＼`ｰ　　　　　　 _＿＿＿_.　　　　／/.:./l'!
. 　 .l　　|　　 r'´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;>-"ヽl.:.:.:.|. 　　　　.--"―――‐‐`‐ 　／.:.:.:l.:.:| ﾘ
. 　 .|.　.|　　 | 　.ﾉ､;;;;;;;./::::`､::::ﾍ..._,}　　＼　　　　　ー―　　　　／　|.:.:.:i / l,!
. 　 .|　ﾉ　　/　,l´ .ヾ､,/:::::::::`､::::ﾍ|　ヽ_ . 　ヽ､.　　　　　　　.／　　 {-､ |l
　　.ﾉ /　　 }　　| 　／｀"`――――ｯｧ｀`-､_. . ` ､　　　　／　　 ,-ｨ'' .| 入　　　　　　　　　　　　　　　カーン！・・・
　　レ　　　 i､___l／　　,,__＿＿＿＿ノー―ヽ､` -　ヽ､ .／---勹 __,,--| |从
　. |　　　　／　　　　／,-ー―亠ﾞﾞﾞ￣''ｱ￣￣￣| |￣￣￣￣ ;| |;;;;;;;;;;;;;{} ,!

だけど今は、もう一歩だけプロに届かない。
863 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:27:29 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

６回裏――
ルルーシュが肩を震わした。５回にあの後２失点。

　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/；
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/；
　　　　　　　　　　　；l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　；ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{；
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼；
　　　　_　-　‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ；
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l；
', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'；
.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
　} : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : :/；
　ヽ: : : : : ヽ: : : ,＿＿＿＿＿＿__,l |: : : : : : : : :| !＿＿＿＿＿＿＿: : : : : : /: : : :./；

６回、この被弾で２失点。
計４失点でルルーシュは交代を告げられる。

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘　　　　　　　　　｢投手交代だ。ピッチャーは・・・｣
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||
865 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:27:56 ID:5lHtbjuM: プロの壁は厚いか……
866 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:28:02 ID:NlgG/QXc: ６対７。
点差はたちどころに１点に縮まった。

　　　　　　　　　┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳
　　　　　　　　　┃　 ┃１ ┃２ ┃３ ┃４ ┃５ ┃６ ┃７ ┃８ ┃９ ┃
　　　　　　　　　┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋
　　　　　　　　　┃Ｖ ┃５ ┃２ ┃０ ┃０ ┃０ ┃０ ┃　 ┃　 ┃ 　┃
　　　　　　　　　┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋
　　　　　　　　　┃.K.┃０ ┃０ ┃０ ┃０ ┃４ ┃２ ┃　 ┃　 ┃　 ┃
　　　　　　　　　┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻

何も出来なかったのか？
自分は迷惑をかけただけなのか？

／/:.:/:.:.:/　　/:.:.:.:.//　　　／／　　　　　　 _＿＿＿_l:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:
:./:.:./:.:.:/　　/:.:.:.:.//　　／／　, -‐=´￣￣　＿---- ヽ:.l_'.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:.:./　　/:.:.:.:.//　／／__∠　_,-ｪr＝￢￣ヾ￣｀─､::',|::ヽ:.:.:.:.:.
／,':.:./　　/:.:.:.:.// ／／ ,--'￣: : : : : : : : :|i: : : :ヽ　　　　¨|::::lヽ:.:.:.:
　/:./　　/:.:.:.:.//-‐=´／／ : : : : : : : : : ／/: : : ',::::! 　　　}::/　∨:.
./:./　_r/:.:.:／/／ .／／:ヽヽ_ :_: :___:／／: : : : :l::::}　　　/:/ 　/:.:.:.
:./二-/:.／//　／‐´ : : : : ゝ7（::）l┌: ´: : : : : : /::/　　 /. '　 /:.:./
/三‐/:/　//_／l::| : : : : : : : ｛ .{___}. ｝: : : : : : : :/::/　　 /　　 /:.:.//
-─/:/‐'//　　 ',', : : : : : : : :.＼_／: : : : : : : ノ／　　ノ　　 ./:.:.//:.
　 /:/　//＞─--⊂ニﾆﾆ＝==､＿__⊂ニニ￣￣,つ　　　//://:.:.
　//＿/---＝ニニﾆ¨￣￣￣｀　─-　　　　ヽ.'./　　　　//://:.:.:.:.
／-‐./　　　￣｀ ─- ､　　　　　　　　　　　　| |　　　　//://:.:.:./:.
　／　　　　　 ` ‐､ヽ　　　　　　　　 | | 　　 //://:.:.:./:.:.
／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l　　／/://:.:.:./:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　／´/:.:.:./:.:.:.:

毎度毎度の展開に、ルルーシュは悔しさで震えた。
その肩に、ポンと手が置かれる。
871 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:28:33 ID:NlgG/QXc: .　　　　　　　／イ　 /　　　 '　　　　　/　　　　　 j　　　 __ ＼
　　　　　　　／´　/　 /　　 ./　　　　　 /　　　　ﾊ　　　　＼￣
　　　　　　　　　 /　 /　　 ./ 　 /　　 /　　 /　 ,仏ﾑ　　　　ト-＼
　　　　　　　　　;　　′　　/ ∠ﾌァ'ｚｘｲ_　　厶ｨ/斗＜i　　ﾄ､ |
　　　　　　　　　l　;｜　 /　　/,不乃Y¨´　/^゛/ﾍ必ｿﾉ|　ﾊﾚﾍ|
　　　　　　　　　ﾚ1小　/ |　 /へゞ=' 1 ,　/　　　￣小lｲ' ﾊ
　　　　　　　　　亅　| ;ﾄ､!'ﾚ′ﾊヽ　 jｲ /　｜　　　　 !ｲ
　　　　　　　　　　／Ⅵ弌ｰﾍ　゛ﾞ　　j/　　 !　　　　　ﾊ!　　　　　「お疲れだ。よくやった」
　　　　　　　＿_／/〉〉〉ヽ　ヽ　　　　｀＿,　　ﾒ∧
　　　　　 /´ ／ ./←←'＜.／　i＼　ヽﾆ二ﾆノ　　ｲ　丶
　　　　／　　 /　　　　／　　 ',　＼　　ｰ一　／ / 　 ∧
　　／　 ;　　 ′ 　／　　　　 ∧ 　丶　　／／　　厶__＼
__／　　　|　　 i　　∠ﾆヽ　　　ノ　｝　　　　｀¨´ ／　　　/ ⊆)￣＼
　　　　　 !　　 | 　 ! 　ｉ｜　 ∧　　　　　　　／　　　 ∧　　　　＿＼
　　　　ヽ',　　 !　 |　　 ! |　/　 ', 　　　／　　　　 /　＼　 /　_＼＼

相良の言葉だとすぐ解ったが、ルルーシュは反発した。
くだらない慰めだと思った。

　 |　　　　./　　　　　/　　 /　／:::::::/　／:: / /　　 /
　 |　　　　l　　　　　/　　 /xヘ　／／ :::::/ /:/　 /
　 |　　　 │ 　　 ./　＜/　　　Ｘ／: :::::::./ /:/　 /
　 |　　　　|　　　 /〃え≧仆く／＼ ::::::../ /:/　 /
　 |　　　　|　　　:Ⅳ /圦;;;;;;;;;必＼　＼:/ /:::ｌ.　/
　 |　　　　|　　　lY　fう;::ゝ;;;（⌒＼＼::/x'::::│/ /!　　 !
　 |　　　　|　　　|{　弋ﾍ:::::::::ヽ　　ﾊ､//::::＼l/ /│ 　 |　│　　　　「どこが・・・どこがですか！」
　 |　　　　|　　小、　夊三三:ゝ'′/∧ ::::::::〉∧│ 　 |　│
　∧.　　　　ll　　 l　ヾ､.　　　　 //::;ヾ､:::/∧∧!　　:|　│
　ｌ ∧　　　 |l　　 | 　　 `ｰ=＝≡≠≦.　∨/　ﾍ ∨　 |l　 |
　ｌ　∧　　 | l　　│　　 __ ﾆ二三V;三ﾆミ/∧:ミﾐヾ∨./ ＼!
　l　　∧　　|　l　　|　　　　　　　　　　 V.::::::::::ヾﾐ=l l三彡

悔しさが、情けなさが抑え切れなくなり――
875 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:29:02 ID:NlgG/QXc: それを相良に吐き出した。

　　　　.,':.|:.: .|: .:./:.:.:.:.// :.,イ .:.:.:.7}:.　:.:./:.l.:.:.:.l:.: :.: .:.|:: :.:.:.
　　　 ./:.:.i:.:. .l: .,':.:.:.:.//／/ ,イ:./ ,'　:.:./.}.:.lヽ:.:.',:. :.:.:.i:.: .:.
　　　 /.:./|:.:. |.:.|:.:.:.:/// /:./ /:/ / :.:.:/ /:./　ヽヽ.:.:.:.|:.:. :
..　　 /／|:.l.:. l:.:.|.:.:./≧_/:/ /:/ / :.:.:/ /:./　.,∠戈‐､:.i:.:.:./
...　　　　|:.l.:. |:.:.|:.:,'{ {戈_>､// / :.:./ /:./,Ｋｲ_) - ｊ〉7:.:../:.:
. 　　　 |:.l|.:.|:.:.:',ﾍ＼ゝｪｲ∨.:／ /ｲ／､ゝzツノ´/..:./:.:/r　　　｢この一年・・・
　　　　ヽ|.:.l:.:.}:.:∧　￣　/／i　〃´　´￣　　イ:.:./:.:.|ヽ　　　　　自分なりに頑張ってきたつもりです。
. 　　　　 l.:.l|:.:.|l:.:.∧　　 /´　 i}　　　　　　　.／:.／i:.|:.|
. 　　　　 |.:.lヽ.| }:.:.|:.ヽ　　　　､､　　　　　／‐´/:.:.,'|:|l|　　　　　　ですが、結果は何も付いてこなかった！」
　　　　　 l:/　',:| |:.:}:.:.|､＼　　 r､＿＿_ 　　　／ｲ:/ ﾘ/|
　　　　　　 |´　ヾ l.ﾉヽ|　）ノヽ　',二＿,, 〉　／／／／ .|
　　　　　　　　 ./ 　（　´　　{｀､￣￣, イ／／　／/　 i
　　　　　　　　　　　　　｀／　　/`､｀ ‐´　／¨ヽ／　/　ノ

語気荒く相良に詰め寄って、

　　　　 /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|　　　　　　｢プロだったら・・・結果が必要なんです。
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ　　　　　　　相良さんが教えてくれた事でしょう！？」
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ

段々、情けなさが強くなってきて、

　　　　　/: /: :/: : : ://:/: ／/: :／: :／: ／: : : : : : |: : : : : : : : :|
.　　　　/'i/: :./: : : .///l: / /:／: :／: :／:/ﾘ: : l: : : l: : : i : : : : :.|
　　　 /　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!
　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/
　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./
　　　　　 l: :lヽ,;!　￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'　　　　　｢最後には、これです。
.　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　￣十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'　　　　　　どこが、良くやったなんですか・・・」
　　　　　　　　　　　、　　l　　　　　　　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿
　　　　　　　　　　　　、、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　ヽヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:./:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:
.　　　　　　　 /≡三＞-, -ー７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -

最後に、自嘲した。
878 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:29:18 ID:NlgG/QXc: 相良は言葉を変えない。
普段通り、淡々と告げる。

　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::／:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::: ﾉ::::::::::;}＼:::ヽ
　　　　　　　　 /:::/:::::::::::::／:.:.::::::::／:.:::::::::::::::::／:::::::::::〃::::ヽｿ
　　　　　　 /／:::/::::／:::ﾉ::::::／:::::::／:::::::／::/:::.:.:::://:ヽ::::::.
　　　　　／/::::/:::::::::／::／::::／::/::::::／::::::/:.:.:.:.:/:/ヽ:::::;:::i::,
　　　　　　　 /::::/::::::／::／/:::::/:::::/::／/__.ｨ/..:..:..:/:/ﾊ::::';:::ｉ::ﾄ:::、
　　　　　　　 l:::/:::::ｲ/::/　/:::::/::::/´/ャテﾐｌｯ:/:,ｲ:/ｊｿｌ ;::i:::|ﾘ　｀
　　　　　　　 |∧::::::ヽ/　/:/::/:::::ｌ:::/ 込ソ　|::// ﾚ{´　 | リｿ
　　　　 _. -┐ rﾊ:::::/:＼!/:::ｲ::::/ﾚ'　　　　 l〃　ヽ　 l
　　　　 !　　 VＬ　Vヽ::::::ヽﾍl::/　　　　　　　　 _.ﾝ/　　　　　「いや、良くやった。
　　　　ヽゝ　｀7}　　 ';:::::i::ﾊヾ　　　　　　　　 ´_. /　　　　　　お前は、今シーズン結果を出した」
　　　　ヾ:､ヽ {､ヽ ___ハ/ｿ }　＼　　　　　 '" 二　/
　　　　＿￣＼　 /　　＼　　丶　　　　　　　/l
　　　／　　ヽ　 }∧ 　　　丶.＿_ ｀ｰr---‐　} |
　　/　 /　　　ヾ-∧ ヽ　　　　　　　　￣￣￣｢|// 〉

　　　　　　/.　/:. l :.|:.:.:./l:.:.,'　／ヽ:.＼.:.:.ヽ:.:.|ヽ　　∧: : : : : : : : : : : :
　　 |　　 /. :./l.:. | :.|:.:/　|:,'／ .／ヽヽ:＼.:.|:.:.|:.:.', 　　∧: : : : : : : : : : :
　　 |l　 /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l　／fi　 /＼', ヽ|:./:.:./ヽ　　∧: : : : : : : : :
　　 | {/.:.／|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ　{ﾉ| /　　ヽ､:./:.:.:/.:.:.ヽ　　∧: : : : : : : :
　　 |/／　 l:.:.ｲ:.:l :.:l:.|.:..|彡　　iﾉ/　　　　/:.:./.:.:.:./:ヽ　　∧: : : : : : :
　　/´∧　 |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./　　　／　　　　 /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ　 ∧: : : : : :
　 / ＼ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'､　　　´　　　　　/:.イ:.:.:.:/.／　　＼　＼: : : :
　　　　ヽ. ｀|:| ',:.|　／ヽ､　　　　　　　 /／/:.:／´　　　　|　＼　＼: :　　　「結果なんて・・・
　　　　　＼|:l　l:|　＼､　　　__＿__.　/´ ./／　　　　　　 }　　/　　 /: 　　　どこにあるって言うんですか！」
　　　　　　 |!､`ヽ､　ヽ_　_∠二ﾆ／ヽ　/´　　　　　　　ｲ／/　　 /: : :
　　　　　　｀＼＼　ﾉ｀ヽ＼　　／¨´ヽ　　　　　／／: :/　　 /: : :
　　　　　　　　　＼＼/:.:/ ヽヽ/ /　 /,'　　　　／／:./:./　　 /: : : :
　　　　　　　　　　　｀/／　|/｝ iニニｲ　　,　 ' ´　 /:.／:./　　 /::.::.::.::.:
　　　　　　　　　　　/´＼',ﾉ　＾ヽ¨￣　／/＼_. ／／:.／　／::.::.::.::.::.:
　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ',_ ／／/:.／／:.:.／　／::.::.::.::.::.: : :

再びルルーシュが、憤る。
879 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:29:41 ID:NlgG/QXc: 相良は、言葉を変えない。
いつも通り、事実だけを告げる。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　/i　ﾚ;;;;;;/　　　/;;i /|;/ i;;;;|　　|.ト､;;;;;;ヽ＼|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　/;;i /;;;;;;/　/　/;;;;ﾚ"i;;ﾚ"|;;;|　　i; |;;小;;;;;;;;i '
;;;;;;;;;;;;;;;/　/;;;i/;;;;;;;/　/,,,=ﾃニミ=,,　 i;;;l　　i;; i;;;;!　ヾ;;;;i
;;;;;;;;;;;;;i　/;;;;;;i;;;;;;;;/　/　/i;;;/,,,,,,,,,'''=ﾐ;i　　/;;i;;;;;;;;i 　　`ﾘ
;;;;/ i;;i　i;;;;;;;;;;;;;;;;i　 /i ,/.|/'~I;て,)~`.i ii`-/､;;iヾ;;;;i
;;ｲ^i;;;;i/;;;;;;;;;;;;;;;;;i　i;;;i i　 i　ﾄ;;;;ﾉ　:　i;;iﾙ'､ﾘ　ヾi
")vl;;;/|/|;;;;;;;;;;;;;;i i/iﾚ'　　　　`-,,,,- l;;;;/　,ﾒ,　　ﾉ
(,_,|;;;i`!'-i;;;;;;;;;;;;;;;i'i ,ﾘ　　／/ |＼　　ﾚ'　　　 ` ,_
＼i;i~l'-､i;;;;;/^i;;;/ "　　　　　　　　 '　　　　　　　~ﾌ
＼ﾘ-､__ i;;;i　ﾚ'　　　　　　　　　　　　　　　　_　ノ
;;;;;ﾍ,　　　ｷi　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　「結果はここにあるな。
;;;;;i　`､,__,A'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
;;;;;;i　　　　ｷ　　　　　　　　　　　　　　 ,r---,,」　　　　　　　　　　　　　　　　　　――見ろ」
;;;;i､i　　　　　`,　　　　　　　　　　　　　'　　　 )
;iv　`　　　　　 `,　　　　　　　　　　　　　　　/
i　　　　　i　　　　` ,　　　　　　　　　　　　　!
!　　　　　 i　　　　　　` ,　　　　　　　　　　 i
__　　　　　 i　　　　　　　 `　- ,　　　　　 _ノ
　 `- ,__　　 i　　　　　　　　 ,---~''---''~
　　　　　`- ,I_　　　　　　　 l
881 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:29:59 ID:NlgG/QXc: 相良が振り返ったスタンドからは――

　　　　　　　　ルルーシュ！　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュ！胸張れ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュ！
　.|＿＿＿＿＿＿|　 LLLLl　::::: ::::: ／　　　　　　　　　　ルルーシュ！良くやった！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣　ルルーシュ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュ！泣くな～～！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　　__________l＿＿＿＿＿＿l＿＿＿＿＿＿＿＿l＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　/　 ∧＿∧　 ∧＿∧　 ∧＿∧　 ∧＿∧　 ∧＿∧　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│/　　(´･ω･｀)　( ・∀・ )　(　ﾟ∀ﾟ　)　(*ﾟｰﾟ*)　(.`Д´ .)　( ´_ゝ｀ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　 ∧＿∧　 ∧＿∧　 ∧＿∧　　∧＿∧　 ∧＿∧　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ミ,,・∀・,ﾐ (´∇｀* )　(｀･ω･´)　(*´Д｀*). ( ﾟдﾟ　)　 (.=ﾟωﾟ=)
　l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣ﾚ￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣l￣
　────────────────────────────────────────
　────────────────────────────────────────

スターズファンからの、ルルーシュコールが贈られていた。
883 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:30:21 ID:sZb6lBM.: ファンは優しいなぁ・・・・
884 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:30:23 ID:Uofg44Ic: 高卒一年目にしたらよくやったよ
885 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:30:40 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./　:.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:. |:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ / :.//:/　:.:./ :.:/ .:.:../:|　＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／　 / :.//:/　:.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　 / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´l_.=≠才l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //ノ¨|ﾌ:}／//.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:,'　/ l :.:./_＿,|:.l／,イ/´　／´　//:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|{　 l　|:./l 　r-|{ ／ノ　　　　　　//:./:.:.:.／./ /　/.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
　　　　　　　　　｢―――！｣　　　　　ヽ､　　ヽ |　|　r:.:./＼　　　　　//:./:.:.／:.:ｲ ,.　 /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞ }　|　|∠＿_＼_＿　//イ:／/／／　 //　||:.:|:.:,'||　`ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　{-------ヽ　　／´　´‐ ´　　/´　　|l:.:|l:' l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　く￣￣￣／￣))_.. イ　　　　　　　　　 |ヽ||　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　`イ￣　／＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ

固まったルルーシュの背中に、相良が掌をあてる。

.　　　　　　　／イ　 /　　　 '　　　　　/　　　　　 j　　　 __ ＼
　　　　　　　／´　/　 /　　 ./　　　　　 /　　　　ﾊ　　　　＼￣
　　　　　　　　　 /　 /　　 ./ 　 /　　 /　　 /　 ,仏ﾑ　　　　ト-＼
　　　　　　　　　;　　′　　/ ∠ﾌァ'ｚｘｲ_　　厶ｨ/斗＜i　　ﾄ､ |
　　　　　　　　　l　;｜　 /　　/,不乃Y¨´　/^゛/ﾍ必ｿﾉ|　ﾊﾚﾍ|
　　　　　　　　　ﾚ1小　/ |　 /へゞ=' 1 ,　/　　　￣小lｲ' ﾊ
　　　　　　　　　亅　| ;ﾄ､!'ﾚ′ﾊヽ　 jｲ /　｜　　　　 !ｲ
　　　　　　　　　　／Ⅵ弌ｰﾍ　゛ﾞ　　j/　　 !　　　　　ﾊ!　　　　　「皆、お前の１年を見てくれていた。
　　　　　　　＿_／/〉〉〉ヽ　ヽ　　　　｀＿,　　ﾒ∧　　　　　　お前が精一杯やったのを、誰も疑わん」
　　　　　 /´ ／ ./←←'＜.／　i＼　ヽﾆ二ﾆノ　　ｲ　丶
　　　　／　　 /　　　　／　　 ',　＼　　ｰ一　／ / 　 ∧
　　／　 ;　　 ′ 　／　　　　 ∧ 　丶　　／／　　厶__＼
__／　　　|　　 i　　∠ﾆヽ　　　ノ　｝　　　　｀¨´ ／　　　/ ⊆)￣＼

事務的な様子が失せ、その声は暖かみに溢れている。
886 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:30:48 ID:hbqJuwZk: つーか、台所事情が厳しいとはいえルーキーで登板を託されるだけでも凄いよ。
887 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:30:51 ID:8afLT1Tc: ルルーシュはこの一年ホントよくやったよ・・・
888 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:30:53 ID:feohX4MI: ああ……
890 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:31:01 ID:NlgG/QXc: 声が弛んだのを自分で恥じたか、一瞬表情を強張らせるが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/| ,／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　|ヽ､/:::::::::　￣￣フ､＿
　　　　　　　　　　　　　　　＼-ゝ／::::::::::＾~|::::::::::::::::＜、
　　　　　　　　　　　　　 ∠￣::／　　　　　　 7::::::::::::::::＜
　　　　　　　　　　　　　／::／:::::::::::::::::::::::::::::/,　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽD_:::::::......::ヽ
　　　　　　　　　　　　〃/::::::::::::::::::/l〃::::/|斗＜ |::,､::::::::::::ﾐ
　　　　　　　　　　/ /::::::::::::::-テ=t|　/　（:;::）/l/ヽへ、::|
　　　　　　　　　　　　〃|::::::::::/､（::ﾂﾚl　　　　〃　 ||> } |r
　　　　　　　　　　　 /　/|:「|「l〃　　 <　､　　　　　　　/ !|　　　　　　　「確かに、結果はまだまだかもしれんな。
　　　　　　　　　　　　　　l∧ い　　　　,-- ､　　　　 lｲ/　　　　　　　　　赤点かもしれない」
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 l7￣ヽ　メr=＝-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,- ､ヽ、　ヽ- ´　　冫::::/　/i
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::ヽ￣ヽ、￣　, イ |:::<　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::/:::::::::::|｀─ ´/ ソ:::::::ヽ　／────､
　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::ヽ::::, へ──＜＾＼＿∨￣￣／　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　,──/／_￣イ　　　　　/__　　ヽ　ヽ、 l　　　　　　　ヽ

　　　 i: :／／二二二ミヽ: :i:/: : : ｲ: / /: : : ://: : : : : : : ///　　__ll∨: : i: :: :: :: ::
　　　 l: i::f／r‐──ミミi:i:::l: : : ミ//ミ/://://: : : : : :: ::/ l/-=ニ-ll¨l: : ::l: :: :: :: ::
　　　 l: l::i:::f//////7li :i::l: l: : /7/＝tｫ≧ミ/: : : : :///彡'≠tｫPjヾ l: : ｲ: : ｲ::: ::
　　　 l: l::k::∨//////:/l::l::l:::/ ∧　ゞ､ツ__//7: : :///　 ´__ゞ_ ツノ　l: /l: :/l:: ::/
　　　 l: l::l:ヽヽ､三彡'/: l::l::l/　　　｀￣　.///: : ://′ 　　　 ¨´､.　ﾚ'/∠ l:::/
　　　 l: l::l: : ｀ー─‐'': : l::l::l i　//　/ i　 /' /: ／i　　　　　　　　｀ヽヽ /〃 /l::j
　　　 l: l::l: : : :: :: :: :: :: ::l::l::ﾄ,l　　　　　　　/:/　..l|　l　　　　　　　　　　j´,,.ｲ .l/
　　　 l: l:l: : : :_,.二.,:: :: ::l::l::lト､　　　　 l/　 i: l|　!　　　　　　　　　 l¨l/　　　　　「だがお前は信頼を勝ち取ったのだ。
　　　 l: l:l: :f´　　　ヽ:::l:l::l l!　',　　　　 /　　ヽl!　.,　　　　　　　　　/ .l!　　　　　　それもお前の結果の１つだ」
　　　 l: l:l: :{　　 O　　}: l:l::l　　ﾄ.　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　 ,.ｲ
　　　 l: l:l: :ゞ、　　　,ｲ: l:l::l　　 lﾍ＼　　　 /二二二二ミ､　　　　/ll:l
　,.-‐┤::l:ゞ､合ﾆﾆ金::ﾉﾉ::l_ 　　〉l ＼　　　　──‐　　　　　,.ｨ|//
´ ／　l: : ゞ､三三三彡': ::ﾄ,ヽー/ .j　　＼　　　　　　　　　／　jヽ、
r'"￣ﾆゝ､＿＿＿＿＿ノ　￣｀ヽ l　　　＼　　　　　／　　 /i　ヽ
　　　　｀ー‐┤:::: ::├─ ､. 　　 / l　　　　ゝ､＿／　　　 .l　l 　ト､
　　　　　　　 l: : : : :l　　　 i＿__/　 l　　　　　　　　　　　　 !　l　　l　｀ｰ､_
894 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:31:24 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::_.:.-‐::::& acute;:::::::::::::::::::::|´:::＼::::＼ｰ-ヽ
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::／:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::: ﾉ::::::::::;}＼:::ヽ
　　　　　　　　 /:::/:::::::::::::／:.:.::::::::／:.:::::::::::::::::／:::::::::::〃::::ヽｿ
　　　　　　 /／:::/::::／:::ﾉ::::::／:::::::／:::::::／::/:::.:.:::://:ヽ::::::.
　　　　　／/::::/:::::::::／::／::::／::/::::::／::::::/:.:.:.:.:/:/ヽ:::::;:::i::,
　　　　　　　 /::::/::::::／::／/:::::/:::::/::／/__.ｨ/..:..:..:/:/ﾊ::::';:::ｉ::ﾄ:::、
　　　　　　　 l:::/:::::ｲ/::/　/:::::/::::/´/ャテﾐｌｯ:/:,ｲ:/ｊｿｌ ;::i:::|ﾘ　｀
　　　　　　　 |∧::::::ヽ/　/:/::/:::::ｌ:::/ 込ソ　|::// ﾚ{´　 | リｿ
　　　　 _. -┐ rﾊ:::::/:＼!/:::ｲ::::/ﾚ'　　　　 l〃　ヽ　 l
　　　　 !　　 VＬ　Vヽ::::::ヽﾍl::/　　　　　　　　 _.ﾝ/　　　　　　「もう一度いう。
　　　　ヽゝ　｀7}　　 ';:::::i::ﾊヾ　　　　　　　　 ´_. /　　　　　　　ルルーシュ、お前はよくやった」
　　　　ヾ:､ヽ {､ヽ ___ハ/ｿ }　＼　　　　　 '" 二　/
　　　　＿￣＼　 /　　＼　　丶　　　　　　　/l
　　　／　　ヽ　 }∧ 　　　丶.＿_ ｀ｰr---‐　} |
　　/　 /　　　ヾ-∧ ヽ　　　　　　　　￣￣￣｢|// 〉

　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　　　　　　　ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　　　　　　　　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　　　　　ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ　　　「先輩・・・」
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　　 {　｀¨¨７.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド､　　　　′ 　, ′:/
　　　　　　　　　　　　　　从/ﾄ'､　>　｀￣　イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　　　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __

それでも、その言葉は暖かみに満ちていた。
895 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:31:45 ID:NlgG/QXc: 最後に、相良が笑みを見せた。
相良が試合中に笑うのを、ルルーシュは見た事が無い。

　　　　　　　／´　/　 /　　 ./　　　　　 /　　　　ﾊ　　　　＼￣
　　　　　　　　　 /　 /　　 ./ 　 /　　 /　　 /　 ,仏ﾑ　　　　ト-＼
　　　　　　　　　;　　′　　/ ∠ﾌァ'ｚｘｲ_　　厶ｨ/斗＜i　　ﾄ､ |
　　　　　　　　　l　;｜　 /　　/,不乃Y¨´　/^゛/ﾍ必ｿﾉ|　ﾊﾚﾍ|
　　　　　　　　　ﾚ1小　/ |　 /へゞ=' 1 ,　/　　　￣小lｲ' ﾊ
　　　　　　　　　亅　| ;ﾄ､!'ﾚ′ﾊヽ　 jｲ /　｜　　　　 !ｲ
　　　　　　　　　　／Ⅵ弌ｰﾍ　゛ﾞ　　j/　　 !　　　　　ﾊ!　　　　　「後は―――
　　　　　　　＿_／/〉〉〉ヽ　ヽ　　　　｀＿,　　ﾒ∧　　　　　　お前のお友達に、任せるんだな」
　　　　　 /´ ／ ./←←'＜.／　i＼　ヽﾆ二ﾆノ　　ｲ　丶
　　　　／　　 /　　　　／　　 ',　＼　　ｰ一　／ / 　 ∧
　　／　 ;　　 ′ 　／　　　　 ∧ 　丶　　／／　　厶__＼
__／　　　|　　 i　　∠ﾆヽ　　　ノ　｝　　　　｀¨´ ／　　　/ ⊆)￣＼

　　　　　／　／　　　　　　ヽ　　　ヘ
.　　　　 /　／／　／　／　 / }　　　､＼
　　　　/／　/　／　／　/ / ハヽ＼ヽヽ
　　　　　ｲ /　／∠/_／/ /_/_,,ム }ヽ N
　　　　　 l,-l/ / _て::ﾅ７ / / 1::T_N ﾊ !
　　　　　 {　 l/　　￣ /／ !　￣　｜!l
　　　　,イヽﾊ　　　　　　　〉　　　　 !ﾉ、
　　／　 |　　ﾍ　　　　　＿　　　ハ　＼　　　　　　　｢・・・まあ、何しでかすか解らん男だが」
／　　　 |　　　l ＼　　 /＿ﾉ　メ/　 l 　　＼
　　　　｜　　 l　　＼　ー　　／ｌ　　 l　　　　＼
　　　　　|　,--､ヽ　　　ーイ　　! /￣!　　　　　ヽ
　　　　　|/　　　＼　　　　　　　l/　　|　　　　　　/ !

　　　　 /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ　　　　　　　「・・・それが、不安なんです！」
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
897 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:32:12 ID:NlgG/QXc: ルルーシュの陰口を咎めるように、

.　　　　　　　　　　　　　ｨ彡三ﾐヽ　　｀ヽ　　　　　　!　　　!.　　　.|
.　　　　　　　　　　　　三彡'⌒ヾﾐヽ　　　｀ー. 　　｀ヽ..　　　　　.|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ､　　　　　'　　　　　　　　　 ..|
.　　　　　　　　　　　　　＿　　　｀ -ー――'⌒　　　　　　　.|
　　　　　　　　　三彡三ミﾐヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　三彡'　　　ヾ､　　＿ノ⌒　　　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー ' 　　　　　　／￣￣￣ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　,ｨ彡三ﾆﾐヽ　＿_ノ　　　／ ::＼:::::／:::: |
　　　　　　　　　　　　　彡'　　　　｀￣　　　／　<◎>::::::<◎>|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿ノ | 　　　（.__人__）　|
　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ彡'　　￣　　　　＼＿_　｀⌒´　　.|
　　　　　　　　　　　　　ﾐ三彡'　　　　　　　／⌒ 　/￣￣￣￣（三)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾆ=- ' 　　　　ヽ　　　　　 .（二)
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ彡'　　　　　　　　　ヽ　　　　　　|

ベンチから、のそっとやる夫が姿を出した。
901 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:32:40 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

やる夫が、マウンドの上でルルーシュと対面する。
ルルーシュが、ボールを離さない。

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　｢・・・｣
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿

やる夫はジロリとルルーシュを見上げる。

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　ノ（＼
　　　／　 _ノ　ヽ､_　＼
　／ノ（ ●━━● 　＼
　 |　　⌒ （__人__）　ノ（　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　 ⌒／
904 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:33:02 ID:NlgG/QXc: まだ投げたかった。

相良の理屈は解った。ファンの気持ちも解った。

　　　　　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　　　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　　　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　　　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　　　　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼

けど、自分が納得しない。
少なくともランナーがいなくなるまで。回が変わるまではマウンドを譲りたくない。

だって今下がる事は、やる夫に責任を、優勝を逃すバトンを渡しかねない。

　　　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　（せめて・・・この責任は俺が・・・）
　　　　　　　　ヾヽ／　　　　Ｕ　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l

プレイヤーとしても、友達としても、それはしたくなかった。
907 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:33:25 ID:NlgG/QXc: やる夫が、無遠慮にボールを奪おうとし、ルルーシュは慌ててそれを振り払う。

　　　　　／￣￣＼　　　　γ⌒)）⌒)　))
　　　　／ﾉ(　:::＼:::／::::i　 /　⊃　　　　ゞ
　　／　⌒( ●)::::( ●)＼　∩⌒)彡⌒)
　　|　　　　　（__人__）　〃/　ノ
　　|　　　　　　|r┬-| 　　/　/　））　　　γ⌒)）⌒)　))　　　　＜よこせおっ！
　　＼::::::;:::....　　`ー'´ 　_／（ ⌒）ﾐ⌒）＿/　⊃
　　/　＿￣""　　　/　＼/　/ 　　　＿＿ノノ　　））
　(＿＿＿）　　　 ./　　　　　　））

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.: .:.:./　.:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:.///　_ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.{ヽヽ:ヽ￣i!´ﾘ　,' 　　￣ //ｲ:.l'.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　やだよっ！＞　　　　　ヽ! ヽ:.l:ヽ.　　　　i!　　　　/':.:.ﾊ:.| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.|:.:.＼　　!ニニ!　／l:.:.|　',{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ
そんなルルーシュをやる夫が睨みつけ、

　　　　　 .＿＿＿_
　　　　；／　　ノ（＼；
　　；／　 _ノ三ヽ､_ ＼；
　；／ノ（（｡）三（ﾟ）∪＼；
　；.|　⌒ 　（__人__）　ノ（　|.；
　..；＼　u. . |++++| 　⌒ ／；
909 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:33:50 ID:NlgG/QXc: 怒鳴りつける。

　　　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　　,∩__
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |
　＼:::::::::　　｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |　　　　「ルルーシュ、降りろ！」
　　ヽ　　　　　　　 i　　　　丿
　 /(⌒)　　　　　　　/￣￣´
　/　／　　　　　　　/

カっとルルーシュの頭に血が昇る。
血走った目線をやる夫に向けた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.　/:. l :.|:.:.:./l:.:.,'　／ヽ:.＼.:.:.ヽ:.:.|ヽ　　∧: : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 /. :./l.:. | :.|:.:/　|:,'／ .／ヽヽ:＼.:.|:.:.|:.:.', 　　∧: : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　 /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l　／fi　 /＼', ヽ|:./:.:./ヽ　　∧: : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | {/.:.／|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ　{ﾉ| /　　ヽ､:./:.:.:/.:.:.ヽ　　∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/／　 l:.:.ｲ:.:l :.:l:.|.:..|彡　　iﾉ/　　　　/:.:./.:.:.:./:ヽ　　∧: : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´∧　 |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./　　　／　　　　 /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ　 ∧: : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ＼ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'､　　　´　　　　　/:.イ:.:.:.:/.／　　＼　＼: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. ｀|:| ',:.|　／ヽ､　　　　　　　 /／/:.:／´　　　　|　＼　＼: :
　　　　　　　　　｢お前・・・　　　　　　　　　　　＼|:l　l:|　＼､　　　__＿__.　/´ ./／　　　　　　 }　　/　　 /: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!､`ヽ､　ヽ_　_∠二ﾆ／ヽ　/´　　　　　　　ｲ／/　　 /: : :
　　　　　　　　　今がどんな状況だか、　　　　　｀＼＼　ﾉ｀ヽ＼　　／¨´ヽ　　　　　／／: :/　　 /: : :
　　　　　　　　　わかっているのかよ！」　　　　　　 .＼＼/:.:/ ヽヽ/ /　 /,'　　　　／／:./:./　　 /: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀/／　|/｝ iニニｲ　　,　 ' ´　 /:.／:./　　 /::.::.::.::.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´＼',ﾉ　＾ヽ¨￣　／/＼_. ／／:.／　／::.::.::.::.::.::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ',_ ／／/:.／／:.:.／　／::.::.::.::.::.: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　／　< 　／　／　／::.::.::.::.::.: : : : :

　　　　　　ﾉＬ＿＿＿_
　　　　　　　⌒　＼　／＼
　　　　　　／　（○）　（○）＼　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
　　　　／　　　（__人__）　　＼　　　　　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て
　　　 |　　　　　|::::::|　　　　　|　　　　　　　　　J　　　黙ってろ！　　｛
　　　　＼　　　 l;;;;;;l　　　／l!| !　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔
　　　　／　　　　　`ｰ'　　　＼ |i　　　　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　（　　丶- 、　　　　　　しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　`ー､＿ﾉ　　　 ∑　l､Ｅﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

やる夫がルルーシュを一喝する。
910 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:34:16 ID:NlgG/QXc: 言葉の荒さと裏腹な、二人の表情。

　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　　|　　　　　　　「・・・」
　＼　　　｀ ⌒´　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:..:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:. l:.:.:.',:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉﾘ⊥＝〒＝==､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・」　　　　　　 /　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　／　　　　　　||　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＿//＿＿＿＼_　　　　　＼
やる夫の顔色は、どちらかといえば静かなもので、
上気しているのはルルーシュの方だった。
911 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:34:19 ID:6WSE2Feg: やｗだｗよｗｗ
913 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:34:34 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|　　　　「後はやる夫がやるんだお。
.　　＼　　　　（__人__）　／　　　　やる夫にやらせりゃいいんだお」
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.: .:.:./　.:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:.///　_ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.{ヽヽ:ヽ￣i!´ﾘ　,' 　　￣ //ｲ:.l'.!
　　　　｢また1人で野球しようってのかよ！」　　　ヽ! ヽ:.l:ヽ.　　　　i!　　　　/':.:.ﾊ:.| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.|:.:.＼　　!ニニ!　／l:.:.|　',{　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ
喧嘩腰にルルーシュが言う。

気持ちは解るが血が昇りすぎている。
相良が少し苦い顔をした。

　　　　　／　／　　　　　　ヽ　　　ヘ
.　　　　 /　／／　／　／　 / }　　　､＼
　　　　/／　/　／　／　/ / ハヽ＼ヽヽ
　　　　　ｲ /　／∠/_／/ /_/_,,ム }ヽ N
　　　　　 l,-l/ / _て::ﾅ７ / / 1::T_N ﾊ !
　　　　　 {　 l/　　￣ /／ !　￣　｜!l
　　　　,イヽﾊ　　　　　　　〉　　　　 !ﾉ、　　　　　　（追試決定だ！）
　　／　 |　　ﾍ　　　　　＿　　　ハ　＼
／　　　 |　　　l ＼　　 /＿ﾉ　メ/　 l 　　＼
　　　　｜　　 l　　＼　ー　　／ｌ　　 l　　　　＼
　　　　　|　,--､ヽ　　　ーイ　　! /￣!　　　　　ヽ
　　　　　|/　　　＼　　　　　　　l/　　|　　　　　　/ !

　　|:::::::::::::::::::::
　　　|i＿＿∩:::::::::::
　　　| ,,.ノヽ､,,ヽ:::::::::::
　　　| ●　 ●　|::::::::::::::::
　　　|　(_●_)　ミ::::::::::::::
　　　| 　|∪|　　ﾉ::::::::::::::
　　　| 　ヽノ　 i::::::::::::::::
　　　ミヽ＿　　/::::::::::
　　　| ヾ　　　/::::::::::::::::::::

割って入ろうかと、熊田が様子を伺った。
914 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:34:40 ID:Uofg44Ic: こんな大事なときに喧嘩すんなｗｗ
917 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:35:37 ID:8afLT1Tc: 追試wwww
918 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:35:49 ID:BC/JrlVk: クマー
919 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:35:53 ID:NlgG/QXc: ただ、当のやる夫が喧嘩を買った。

　　　　　　＿＿__
　　　　／　　　　＼
.　　　／　　　　　＼
.　　／　　　 ―　　ー　＼
　　|　　　　（●）　（●）　|
.　　＼　　　　（__人__）　／　　　　「そう・・・だお」
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .,':.|:.: .|: .:./:.:.:.:.// :.,イ .:.:.:.7}:.　:.:./:.l.:.:.:.l:.: :.: .:.|:: :.:.:. :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.i:.:. .l: .,':.:.:.:.//／/ ,イ:./ ,'　:.:./.}.:.lヽ:.:.',:. :.:.:.i:.: .:. :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:./|:.:. |.:.|:.:.:.:/// /:./ /:/ / :.:.:/ /:./　ヽヽ.:.:.:.|:.:. : /:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／|:.l.:. l:.:.|.:.:./≧_/:/ /:/ / :.:.:/ /:./　.,∠戈‐､:.i:.:.:./:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　/´　 |:.l.:. |:.:.|:.:,'{ {戈_>､// / :.:./ /:./,Ｋｲ_) - ｊ〉7:.:../:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|:.l|.:.|:.:.:',ﾍ＼ゝｪｲ∨.:／ /ｲ／､ゝzツノ´/..:./:.:/r':
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|.:.l:.:.}:.:∧　￣　/／i　〃´　´￣　　イ:.:./:.:.|ヽ､:
　　　　　　　　　　　「なんだと！」　　　　　　 l.:.l|:.:.|l:.:.∧　　 /´　 i}　　　Ｕ　　　.／:.／i:.|:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.:.lヽ.| }:.:.|:.ヽ　　　　､､　　　　　／‐´/:.:.,'|:|l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:/　',:| |:.:}:.:.|､＼　　 r､＿＿_ 　　　／ｲ:/ ﾘ/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |´　ヾ l.ﾉヽ|　）ノヽ　',二＿,, 〉　／／／／ .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./ 　（　´　　{｀､￣￣, イ／／　／/　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀／　　/`､｀ ‐´　／¨ヽ／　/　ノ

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|　　　　「やる夫がやるお。
.　　＼　　　　　　　　　／　　　　　やる夫がやって、スターズを優勝させるお」
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

派手に喧嘩を買い叩く。

　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　／: : :　　　　　　　＼
　　　　　　／: : : :　　　　　　　　　　　＼
　　　　／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
　　　 / : : : : : : :　.. 　　　　　　　　　　　　＼
　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l　　　「だから、黙って下がってろ」
　　 .　＼ : : : : . .（　　　 j 　　　）　　　　／
　　　　　＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　＼

次いで、宣言を断言する―――
923 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:36:22 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.ノ（　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／: : : ⌒　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　/ : : : :　._　　　　　　　　_　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : 　 ´⌒＼,, ;、　　､､／⌒｀.　 l　　　　　　人人人人人人人人人人人人
.　　　　　　　　　　　 |: : : ::;　　（　◎ ）　ﾉヽ　（ ◎　）.;;:: |
　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : :　　　´"''"　,　　　　"''"´　 l　　　　　　　やる夫が――
　　　　　　　　　　　　　　＼ : : : 　　（　　　 j　　　）　　／
　　　　　　　　　　　　　　 ,r''"＼: :　　　.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′／　　　　　　　　やる夫がやるんだお！！！
　　　　　　　　　　　　　　f!: : : : :: : :　　　　　　　　　　　ト､
　　　　　　　　　　　　　　i!: : : !: : : : : 　　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`
　　　　　　　　　　　! i　./: : .i i: : : : :: : ;!ii:::i:　　　　　　:i:i　　i
　　　　　　　　　　| i!i/: : : : !l|ｒ"-'"-i| i`i|‐､　　　　　:i'　　 i,
　　　　　　　　　　|,ｲ|,,.．r''"!l|　　i!　　|ヽi　 `i　　　 :,./.　　 ',　　　 / .
　　　　　　　　 ,ｒ'''! |i!　　　　　　 ii |　　| |`i　 i:　:／/　',　　ヽ.,.r"/.
　　　　i､　　　 /　 !　　　　　　 ,,,,.i! l-ー|--i!､ .i:／ ./　:'i,'.,.,,,.r'"　/
＼　　 i ＼　　/i　　　　　,,.．r''"　 i! i. 　 !　 i! l .i　 ./::　;;ir''"　　/ヽ　 .
　＼　!　 .＼/ .:i.　　　　　　　　　　　　|　　 i ヾ､./:r''"　　　　/　　ヽ.
　　　`'　　 / .::/　　　　　　　　　　　　.!|,,.rヾ､,,ノ　　　　　　 /ヽ.　　　ヽ
.　　　　　　〈 .::::i　 i　　|　　　　,,.．-‐ ''"|i　　　i　　　　　　　/　　ヽ、　　 .ヽ、
　　　　　　　ヾ;::ヽ､i　　!　　　　　　　　　　　　/　　　　　　/,,,,....． -－''' "´
　―－―――ヾ;::::i 　 ! 　 !|i　　　　　　　 !|/ヾ;― =＝
　　　　　　　　　ヾ:i, 　|i.　 !||　　 i |i　,,.ｒ"!| 　〉
　　　　　　　　　　 `i、 ||　　|i　　　i ||'"　　　　/
　　　　　　　　　　　 .ヽ||　　　　　　　　　　　i|'
.　　　　　　　　　　　　 i'ヽ、　　　　　　,,.r''"!i
　　　　　　　　　　　　....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......
925 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:36:48 ID:NlgG/QXc: ルルーシュの目が見開かれた。

. 　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:/.:.:./　 /　　 l:/.:ﾞﾞ`''''''"/ヽ,l./.:/.:/.:ｯﾃ/""ｨ￣_,,,,.:.:｀.:ヽ:|:.:ﾉ.:.:.:.ﾉ.:.:.: ﾉ.:|.:､.:i
.　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.|.:/ｯ=/ｰ‐‐-ﾉ､　　　//　.∥./:/.　 ∥　　／´　｀ﾞﾐｧ　|/l.:.:../.:.:.:/l.:.j　 `j
　　　　　　j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|. .!/《:.　　　,:-c;. ＼`､l/　.∥ //　　ﾉ　／. r ‐c,　　ﾘ ,l/lﾞ.:.:;/.:.:.::./|.:,!　　＼
　　　　　　 i.ﾄ.:.:.:,,-､...:.:.:ﾄ､ﾍ　`.　　弋･ﾉ　　`l/ 　 .|. l /　 .／　ｲ.　弋･ﾉ　　　ﾘ l.:.:/.:.:.:.:/ |.:,!
　　　　　　 .ﾘ-ｯ|ヽ;;ヽ.:.:..`ヽﾍ　､_ 　　　_／ .　　 .|　|/ .l　　　　　　､__＿ノ　　 //l.:.:.:.:./　|,!
　　　　　.　/j　入;ヽ;;.ヽ.:.:.`,＼`､　｀ﾞﾞ￣　　　　　　ﾉ.　 |!　　　　　　　　　　　 .//./l.:.:.:./ . .|!

言葉は、暴言だ。
何も変わっていないように思える。

また１人で野球をやっている様に聞こえる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼:::::::::／＼.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::<◎>:::<◎>:::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ー'´　　u 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　u 　　:::::　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　:::::::::::::::::::　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　〈〈〈　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（〈⊃　　} }
929 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:37:16 ID:NlgG/QXc: だけどやる夫は１人じゃなくて、やる夫の後ろに人が見えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　| |　i_i　 ´. ,!､_　　｀'　'ｰ-､_　　　／l　　 |
　　　.　　　　／￣￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卜､´- , -‐'i´;;;;;;;;i｀　‐- ､_　　ｰ‐'　 /　　 |
.....　　　　　／　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　|, -''´--一';;;;;;_　｀ー‐--'｀ﾞ''-､　　ヽ　 .i 　 |
......　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　〕_,,.;;-‐i;;;;;;;;/　｀"''‐ｫ､;;;;;;;;;;;;;||　　|　　　 l
　　....　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　|::.::.::!::.: |::.:.:.:.:.|:.:.:|／;:∠ｲ/´ 　ヽ＼:＼ヽ、 ,.=キミ!:.:.:.//
　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 .　ｌ::.::.::.::.::l::.:.::.:.:.l／／　　_, -=＝rミ＼＼:ヽ　个ｔｸ}〃 :;〃
　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 .　｀､::.::.::. |::ｌ::.∠イ::.|　＜ V弋ｽ┤　　　ヽ　└- ' ﾘ::/
　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　｀､::.:: ｌ::|::.::.::.:|::.:ﾄ、　　ヾﾆ-‐'　　　　　　　　　イｨ
　＼　　　　　　　　　　　 ,,　　　　　　　　／　　　　　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　＼　　　　　　　　　　〃　　　　　　／　　　　　　　　　　 .､:::::::|/:::／`､　　;;;;;　:::;;;;;;;;:::::::::　ヽ∠,＼　　　//＞　|.|／
　　　｀ヾ／"　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 .ヽ:::/／,,_　ヽ､　 .|:::::// /::::::　_／:::::_,=〈ヽ、 |i　ヽ） }
　　　　／´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　//| .i,　~io､_ヽ　| .//ノ　　∠｡-ｧ''" / ヽ;::i />ヾv／
　. .　 /　　　　　　 ┌─────┐　　　 .ヽ.　　　　　　　　　　.|::|ヾ,,_"'--―"-ヾ《<-=-'" `ー'__ ノ`　　i:::|.i／／:∠,__
　　 / 　　　　　　 │　┐┌─ 　 │　　　　 i　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　 |　　　　 y　　　│　│└┐ 　 │　　　i'　　:!　　　　　　.　　　　　　　　/_　　 |　/　　　　　　ーｧ＿__,ノ:|/、
... 　 |　　　　　　i::　　　│　￣─┘ 　 │ 　　 .| 　.::l　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ゝ､_ﾉﾉ　＿＿,. -‐''ヾ.__:::___::::|,ノ､
　.　 |　　　　　　|　　　└─────┘ 　　 .|　 .::|　　　　　　　　　　　　　　ハヾ〉ゝ'＜ゞ.ﾌ¨ﾌ゛　/:l:::{,.ｲ Y::::/
　　 | 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 .:|.　　　 .　　　　　　　　　〈　´7　'　.ヘ｀‐'´｜ /.:.:!:: Yｧ l:::/:〉
　　 | 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　 |　　 :|　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　 |　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　 :|　　　|.　　　　　　　　　　|l:::::l:i:l:l:::: ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i
　　 i 　　　　　:l　　　　　　　　　　　　　 :l:　　 ;,|.　　　　　　　　　|ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l
　　 /　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 |　　.::/.　　　　　　　　　　| ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ
　 /　　　　 :/　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 .:/.　　　　　　　　　　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i|
　/　　　　.:/　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　/　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

チームの姿が浮かんできた。
932 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:37:44 ID:NlgG/QXc: それを感じ取ったのは、ルルーシュ１人では無い。

　　　　ト､　　トv!j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,ｨニゝ､
　　　　 |:::::｀ヽﾄ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r‐＝'& acute;:::::::::::::::...`ｰ､
　　　人:::::::::::::::::::::::::::::,.､::::,.へV:::::::::::::::::::::::: ､:::::`:　ﾄ､
　　〈　::〃ｲ::::::::::::::::::/　 Y::::::::::::::::::::::::､:::::::':´ヽ｀ヽ::::}〉ゝ
.　　　ﾊ:::::::〃:::::ﾊ:::::::::ﾄ､:::::|l:!::::〃ﾊハ::ヽ｀ヽ＼::ヽ:'´ﾉ　〉
　＿＿,,＞:〃ﾊ:!ii|::lﾄ､j　l:!::!ﾘWw::,イ17ﾊ:ヾ::::::::::ヽ:ｿﾉ::ノ
　 Z ＞､::::::::::::::::i!:jl､〃ｌ!　　／ /〃:!::i:::::::::ゝ:ィ´ｲ:く
　　Z二イ:!:::::::::::::ﾉ/､vﾉ∠._,,ノ　ノ:/::/:::i!个Y::::/:::::レ１
　　　^ｚLﾄト､::::く〈{､彳:rtｯ─ｧ¨´/:,ｲ:::ﾉﾋ7〉}::/:::::::::::/　　　　「ヘッ―――」
　　　.ィ´.:^:.ﾄ､＼ヽﾄﾊ/ ｀`ﾆ´〃ノ'´ﾉ'´ {し'ｲ:!{く::::∠Z
　　〃:!:.　 .:|:.:＞'^y‐'　　｀　､　　〃´ﾉノ´ﾉiﾊヽく､
　〃.:::l:.:.::.::＜::::○｀¨ヽ､＿ノ!｀::.　　／　　　|i:. | !::. ヽ
,.ｲ .:::::::､.. 　|:. ＼:::::○｀T ¨´ 　 ,..::´　　　　,ｲ!: l |::::... ヽ
/{.:::::::::::::::､..|::..{}{}＼::::::::`ｰr イ:､. 　　　 //:::. i |:::´　　ヽ
　ヽ.:::::::::::,.ィ!!:.ト､{}{}＼::::::::l!､::ヽ､_　　 _ ／:::::　l |: 　　　＞-､

軽く笑った後、カズマがやる夫を茶化しにかかる。

　　〃//...::::::::::::::::::....／::::::::::::/ﾊﾍVﾊ 1::::::::::::::::ヽ::::.....　､　 ....:::::::::
　〃 //::::::＞' ´::／/::::::.／:::/　　　 //|::::::::､:::::::::ヽ:::::､::::::::ヽ:::::::::::::
　/　〃::,イ::::::::／:::/::::::,ｲ:;ｲ/　　　/ i!／ﾊi::ﾄ､:::::::､:::i:Y:::::::::::::::::::::
　　 /／　!:::／::::::/::::::/// |{　　　　　,ｲ,.ｲ　l!:l ハ::::}ﾄ::l::!/ ﾆヽ::::::::::
.　 /'　　 K::::::::::,':::::::,'/::!ﾄ､　　　　／ﾉノノl:l!　 }::/ｌ }ﾊ!ト- } !:/:／
.　　　　 l∧:: ,ｲ:::::::;'{::::lﾊ､＼　　´　ｧ─t｡ﾃ´ゝ､/ ﾘﾉ Y`乙/::K＿
　　　　 ! ﾊ::::iﾄ､::::{ ヽ:!　ヽ`tｯ､　　{　　　　ﾊ`　/　　ﾄニｲ:::::::＜　　　「私どもも、
　　　　　　　ヽ{|　＼ヽヽ.　ﾄ- '　　　 `､ーァ`　　　　　i　 /::∧::て　　　　お手伝いしてよろしいですかね？
　　　　　　　　　!　　｀ヽ　　|　　　　　　ヽ　　　　　　 /　/:ノﾊ}ﾉ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 { ノ　　　　　　　,ィ　　／　　　ハ7 ,'　　　何点かはとって見せようと思うのですが」
　　　　　　　　　　　　　ヽヽ　　　　／ﾉ　／　　　　　　 / /:
　　　　　　　　　　　　　　　　＿ヽ-=＝´-‐'´,イ　　　　　　　 / /::::
　　　　　　　　　　　　　　＜〈::(o):::｀ヽ､___.／ __ヽ -── ''' ´／:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､__o , ‐ ''´￣:::::::::::::::::::´:::￣:::::::::::::::

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　　／_ノ　ヽ､_　　　＼
　／（●）三（●）)　　　.＼　　　　　「好きにすればいいお。
　 |　　（__人__）　　　　　　|
　＼　ヽ|r┬-|　/　　　／　　　　　　やる夫が１点もやらないんだから、
　／　｀ー'´　　　　　＼　　　　　　何も変わらないと思うけれど」

ただ、やる夫は茶化された事に気付いていない。
傲岸不遜に許可してやった。
937 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:38:13 ID:NlgG/QXc: 面白くなってきて、カズマは更にやる夫をつつく。

　　/::::::::::/l　l:::::l　,-‐'""´´　　　l:::::l ..l:::lヽ::::,'´,　　ヽ:::::::::::
　　`,::::::::.l .l　l::::lノ ., -‐‐．"´.　　.l:::::l　l::l　ヽl　l　ヽ l:::::::::::
　　.l:::::::::l.　.l .l::::l　´___ ` '／　　　.l:::l　.l::l　　　　'´ ` l:::::::::::
　　l:::::::::l.　. `l::::l　,､　￣　　　　　l:::l .//　　　　　,,;. l:::::::::::
　. l:::::l:::l.　　. l:::l　　`　　　　　　 ./:/ /'　　　　　'´　/:::::::::::
　 l:::::l.l:l　　 .,'l::l　　　　　　　　　/'　　　　　　　　ー'`ー‐'´
　 l::::l. l. ,.-‐'//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣　　　　　「じゃあ、スターズはやる夫様の
　 .l:::l .　`､./'　　　　　　 /'l　　　　　　　　　 l　　　l´:::::::::::　　　　　　おかげで優勝するってわけだ」
　　l::l.　　ヽ　　　　 _,-‐'　l　　　　　　　　　 l　　 l:::::::::::::::::
　　 'l　　　　 '-ー'"´ ＿_, '　　　　　　　　　/　　 l::::::::::::::::::
　　　　　　　　'￣￣　　　　　　　　　　／:::　　 l::::::::::::::::::
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　／::::::::　　/::::::::::::::::::

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒三 ⌒＼
　　　／（ ○）三（○）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　　「そうだお。
　 |　　　　　|r┬-|　　　　|　　　　　　やる夫が、スターズを勝たせるお」
　＼　　　 `ー'´ 　　／

余りに高慢なその言葉に、ナインが爆笑する。

　　　　　　　　　　　　　　＿|￣|＿|￣|　 |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| 　 |￣|_|￣|＿|￣|
　　　　　　　　　　　　　　 |＿　＿||　 |￣　　 |　 |　　　　 |　 |￣　　　|　 |　　　￣|
　　　　　　　　　　　　　　ｒ┘└へ|　 |二ｺ ┌'| 　|二ｺ ┌|　 |二ｺ ┌'|　 |二ｺ ┌┘
　　　　　　　　　　　　　〈〈]　ﾟ,、〈|　 |　o　ヽ|　｜ o　ヽ|　 |　o　ヽ|　 |　o　└「￣＼
　　　　　　　　　　　　　　ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ

.
941 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:38:50 ID:NlgG/QXc: ルルーシュは１人混乱し、目を白黒させていた。

::::::::::::::,:イfkァ.:::∠ミ、V.:::／／.::::.:::: イ_＿__,／.::::／-‐　￢.::
.:::::::／ff　／∠　　 vﾊ}イ／.:::ィ7 /／.::::::／.:::::／-──‐ｧ.:::i
:::::/　 {L/／{{℃ik}}　vﾊ／.:::／ { ﾚ'/⌒`ｲ.::::::／_ ー──ｧ.:::/|
.::/　＼メ、　｀¨¨¨´ 　ｖ.:::イ　　ゝ一ァ' /.::／　_xkｧ=＝ｲ::::ﾑミ
:/　　｀｀三≡＝=一ｚl.:／　　　　　/　/／　＞'"´ _ 　 _｣:/
′ 　　　　‐ =＝ｧ斗 ´　　　　　　　 /L_　イ　　　 {{℃fL}{}
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 /　　ヽ、ヽ、　｀¨¨¨|l　,ｨ/
、　　　　　　　　　{　　　　　　　　　　　　　　＼｀≧xz＝{彡ｲ:　　　　　　　「・・・・・・」
::ヽ　　　　　　　　 |　　､　　　　　　　　　　　　　｀　　　｀≧´.::::
＼l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー=＝ニ二:::__::,:::::
　　　　　　　　 /`　‐-　　＿　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::
　　　　　　　　ハ、　　　　　｀丶、　　　　　　　　　／.::::::::::::
',　　　　　　　∧_｣三三ニ＝‐ .､ハ　　　　　　　　／.::::::::::::::::::
∧　　　　　 /三三三三三＝=三L｣　　　　　／／.::::::::::::/.::
/∧　　　　/三三三三／　　　　l　　　　　／イ.:::::::::::::／.:::::

／　　　　.,':.|:.: .|: .:./:.:.:.:.// :.,イ .:.:.:.7}:.　:.:./:.l.:.:.:.l:.: :.: .:.|:: :.:.:. :.ﾉ.:.|.: .:.l
　　　　　 /:.:.i:.:. .l: .,':.:.:.:.//／/ ,イ:./ ,'　:.:./.}.:.lヽ:.:.',:. :.:.:.i:.: .:. :./:.:.il.:.:.:.{
　　　　　/.:./|:.:. |.:.|:.:.:.:/// /:./ /:/ / :.:.:/ /:./　ヽヽ.:.:.:.|:.:. : /:.:./ ｝:.:..`､
　　　　 /／|:.l.:. l:.:.|.:.:./≧_/:/ /:/ / :.:.:/ /:./　.,∠戈‐､:.i:.:.:./:.:/ ノ|:.:.| `ｰ､
.　　　/´　 |:.l.:. |:.:.|:.:,'{ {戈_>､// / :.:./ /:./,Ｋｲ_) - ｊ〉7:.:../:.:/ ｲ.:.l|:.l|
　　　/　　　|:.l|.:.|:.:.:',ﾍ＼ゝｪｲ∨.:／ /ｲ／､ゝzツノ´/..:./:.:/r':.:./|:l|ﾘ｀
　　　　　　　ヽ|.:.l:.:.}:.:∧　￣　/／i　〃´　´￣　　イ:.:./:.:.|ヽ､:./　l.|　　　　　　　　　　　「い、いいんですかアレ！？」
　　　　　　　　l.:.l|:.:.|l:.:.∧　　 /´　 i}　　　　　　　.／:.／i:.|:.|　　｀‐--------‐
　　　　　　　　|.:.lヽ.| }:.:.|:.ヽ　　　　､､　　　　　／‐´/:.:.,'|:|l|
　　　　　　　　l:/　',:| |:.:}:.:.|､＼　　 r､＿＿_ 　　　／ｲ:/ ﾘ/|　　　　　___ , -‐'
＼　　　　　　|´　ヾ l.ﾉヽ|　）ノヽ　',二＿,, 〉　／／／／ .|　　　　 |: : : : : : :
　＼　　　　　　　　 ./ 　（　´　　{｀､￣￣, イ／／　／/　 i　　　　ﾉ: : : : : : :
＼　＼　　　　　　　　　　｀／　　/`､｀ ‐´　／¨ヽ／　/　ノ　　　/: : : : : : : :
: : ＼　＼　　　　　　　　〈　{　/　 /￣￣ヽ　　 }　／／　　／: : : : : : : : /

頼みの相良に縋りつく。
943 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:39:04 ID:NlgG/QXc: でも、相良も笑っている。

　　　　　　　　　　　／　／　　　　／　　 /　　　　|　　ヽ__ ＼
　　　　　　　 /　／ /　　　　／　　　 / 　　　 |　　　　＼￣`
.　　　　　　　／イ　 /　　　 '　　　　　/　　　　　 j　　　 __ ＼
　　　　　　　／´　/　 /　　 ./　　　　　 /　　　　ﾊ　　　　＼￣
　　　　　　　　　 /　 /　　 ./ 　 /　　 /　　 /　 ,仏ﾑ　　　　ト-＼
　　　　　　　　　;　　′　　/ ∠ﾌァ'ｚｘｲ_　　厶ｨ/斗＜i　　ﾄ､ |
　　　　　　　　　l　;｜　 /　　/,不乃Y¨´　/^゛/ﾍ必ｿﾉ|　ﾊﾚﾍ|
　　　　　　　　　ﾚ1小　/ |　 /へゞ=' 1 ,　/　　　￣小lｲ' ﾊ
　　　　　　　　　亅　| ;ﾄ､!'ﾚ′ﾊヽ　 jｲ /　｜　　　　 !ｲ　　　　　　　「いいんじゃないか？」
　　　　　　　　　　／Ⅵ弌ｰﾍ　゛ﾞ　　j/　　 !　　　　　ﾊ!
　　　　　　　＿_／/〉〉〉ヽ　ヽ　　　　｀＿,　　ﾒ∧
　　　　　 /´ ／ ./←←'＜.／　i＼　ヽﾆ二ﾆノ　　ｲ　丶
　　　　／　　 /　　　　／　　 ',　＼　　ｰ一　／ / 　 ∧
　　／　 ;　　 ′ 　／　　　　 ∧ 　丶　　／／　　厶__＼
__／　　　|　　 i　　∠ﾆヽ　　　ノ　｝　　　　｀¨´ ／　　　/ ⊆)￣＼
　　　　　 !　　 | 　 ! 　ｉ｜　 ∧　　　　　　　／　　　 ∧　　　　＿＼

と軽く答えた。

　 /.:/.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ′.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ
. /.:ｲ.:.:.:.／|.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:/７.:.:/.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:}.:.:../.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:.′
. |/}.:.:.:.:ﾍ　|.:.:.:.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:..′}:/7.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.. /|.:.:.:.:.:./.:.:..′.:.:.:./.:{.:.:.′
..j' .|.:.:.:.:.:.ﾏ|.:.:.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:/=//､_}.:./.:.:./.:.:.:/ .}.:.:.:.:./.:.:.:/.:.:.:.:../.:.:|.:.:{.
　　|.:.:.:.:.:.:}|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/-// ＞:/.:.:./ }.:./ , '.:.:／./}.:ｿ.:.:.:.:.:.′.:ﾊ:.:|
　　|ﾊ.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:仆 '、u/:/}.:.:/ ｲ./'/.:.:ィ.:.:.//./_}.:.:.:.:/.:.:/ } .1
　　ヽ}.:小 .:',:ﾄ､:.:.:.|.:.:.:代芝ソ外z |.:ｲ/.:/ /.:∠}.:./´}ﾑ '.:.:.:.:.′/ /／
　　_ﾉ　ハ　ヽ{ :.:.{.:.:.{　 ¨¨¨｀　U.|ﾊ.:./ /.:/ｫﾀ丞ｱ.:.:.′.:./.:.; ′
　　　ﾊ　ハ u.|.:.:.:ﾄ:.:{　　　　　　u　}/彡ｲ｀＾¨´.:.:.:/.:.:.:./.:/　　　　　　　　　「だって、あいつまた、
　　　　ﾊヽ_　ヽﾍﾊvﾊ　　　　U　　 ´　.{　U／}.:.:.:/.:.:.:./.:/　　　　　　　　　　１人で野球をやる気ですよ！！？？」
　　　　V　　T ‐‐ﾏﾄヾ　 rｪ､＿_　　‐_' イ: : /.:.:/.:.:.イ.:/
ﾊ　　 /　　　|　　　vﾊヽ　　ー‐ '_ -‐´: : : : :/.:.:/.／/／
. ﾊ　/　　　.|　　　} vﾊ｀ｰ　´: : : : : : : :／ﾊ/／ ./´
　 ∨　　　　1　　/　ヾ./ ./: : : : : : : :／　_ノ
945 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:39:22 ID:qOSXodKg: 今思ったんだが・・・あれ？やる夫の仲間ってちょうど15人じゃね？背番号と同じ
946 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:39:29 ID:NlgG/QXc: ルルーシュの質問に答えたのは、カミナ。

.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 r ､j/ｲ　　∠
.:.:.:.:.:.:. 　　　　　　 ├‐　　　　　￣ =
.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 |
.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 |　　　ｆ´￣
.:.:.:.:.:.:.:. 　　　　　　 | 　　 ||　 - ,ｨ
_.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　|∨　.ﾊ　　　||'　,ｨ仭Ⅳ
ｲ:.:.:.:.:.:.:.:. 　　　 |.:.∨　ﾊ　　 ||／ｰ ' ｽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　 |:.:.::∨ ﾊ　_ノｲ　 - '
;/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　 |:.:.:.:.:∨ﾊ　　:.:. 　　　ﾄ.　　　　　　　　　「そうかもしれねぇな。
　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ｰ弌ｚ,Vﾊ　　　　　　　ｊﾊ　　　　　　　　　　だけど、色々背負い込んだみたいだぜ？」
　|.:.:.:.:.:／⌒丶.:.,ｲ―― ､ヽ{.:.　　　　 , ｲ　|
　|.:.:／.:.:.:.:.　　＼.:. ＿＿}:.:.:.:.:. 　　／／｡│
ｨ':}ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　ヽｆ.:.:.:.≧:..､.:.:.:.:._／イ　／
.:.{.:.:.:.' ￣￣￣ヽノ:＼.:..＼.:.:.＞:.､` =xー´
:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　 }￣ヽ＼.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.≧､

. /: : : :／/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :/l/＿_: : : : : : :l
/: : ／　/ : : : : : : : /: : : : : : : : : : : ;ｨ: : : : : : : : /´　　`ーｧ : : : l
: ／　 ./ : : : : : : : ,': : : : : : : : : :／ /: : : : : : /:/　　　　 ,ｲ : : : : L ＿
´　　 /: : : : : : : : ,' : : : : : : : ／　 /: : : : : 〃:/　　　　　〈ミ: : : : : ＜＿
　　 /: : : : : : : : :,': : : : : : : /＼　 i: : : :／/／　／｀ヽ　 !ヽ. ＼---‐´
.　 /: : : : : ／! : i: : : : : : :/ｧ云≧!: : /　 ´ z=≦.._　　　　l_ : ヽr-`
　/: :〃／　.l: : !: : : : :.:/､弋タ_ l : /　　 ´ ´{rﾈﾊヽ,　　ハ／
./／/／　　 l: /l : : : : /　"￣　 l:./l　 /　　`｀ﾆ"- ゛　 ,'ｲ　!
"　 ´　　　,, l/-l: : : :,ｲ.　　　　　l/ .l　,'　　　　　　　　 ,'〉 !ﾉ　　　　　　　　「――背負われてる事にも、気付いてる」
　　　 ,,　''　　　l: : ∧_!　　　　　　　l 　　　　　　　 ,'/,ィ`丶、
　,,　'' 　　　　 l: / 　 .l　　　　　　 `　-　　　　　　　,'_/　　　　｀丶、
'' 　　　　　　　l/　　　i､　　､＿＿＿＿＿_,、　　 ,'　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　!ヽ、　　　、　　　,　　　 ,ｲ　　　　　　　　　　＼
`丶､　　　　　　　　　　l　ヽ　　￣￣　　　／ l 　　　　　　　　　　　　＼
　　　｀ヽ,　　　　　 /　 l　',　ヽ　　　　　　　／　　l .l　　　　　　　 , - ... _　　＼
　　_ .. -'　　　　　,'　／!.　',　ヽ､＿＿__／　/ 　ﾄ､!　　　　　　／　　　　¨ ‐ -

やんちゃな弟を扱うように、やる夫の暴れようを腕組して見やる。
949 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:39:50 ID:NlgG/QXc: 続いてクーガーも口を開く。

　　　　　　　　　　　 _,. -‐'´:::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　ヽ、/l'__,.．‐‐-v<ﾆ二ﾆﾆ､'~`ｰ-ｧ
　　　　　　_,. -‐‐`ｰ'_,.．‐ﾆﾆヽ､`､::::::::::::`ｰ､＜＿
　　　　／_,.．‐:r-v' V／ ___ ヽヽヽ:::::::::::::::::::`‐:／
　　r-_',‐'´‐､/|/_,.ｒ' ´ｨ_''o／　〉::`;ｨﾒ＾l:::::::::::::::>
　　ﾍヽヽ　}ヽ>,.ｒ'　　　　　 .l/〉/ i) /|:::::::::::（
　　 Y .} ,ｨi _l／ノヽ　 _,.-‐ｒ'ヽ　'´　ｒ'　<,v‐､,ｒ'ヽ　　　　　　　「ルルーシュ、覚えておけ」
　　　`'lﾌ ,lフ`/ ＼‐,='-‐'´　　　__,.⊥‐'´￣￣l
　　　　ノ ___ノ　　ヽ"~￣　,.-‐'´　　　　　　　 |
　ヽ　'　／　　　　〉　　　|　　　　　　　　　　 |
　　`'＝'|　　　　　　`'ｰ-<´|　　　　　　　 _,．‐'´`‐､
　　　_／　　　＿_〈￣"~lヽ|　　　 _,.．‐'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　_／　　_,.．‐'´;;;;;;;;;>｀＼_/|　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　　　　 |､/!　l､l､j,:/:l　,　.::　'"　"´..::　 '"´
　　　　　　　　　　　　　　 l '::|　ヽヽ/::／:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,
　　　　　　　　　　　　　　 |:::::',／〃,.､---――''''''''ｰ‐‐-‐ｧ‐'''"
　　　　　　　　　　　 |:／.::／　　　　　　　　　　　 /　　 _,,. -
　　　　　　　　　　　／.:／ｰ- ､＿　　　 _,,,..-ﾆﾐ､〈ｰ‐'''":::::::::
　　　　　　　　　　／.:／|　　 r-､　￣`''ｰ┬r-,- ､,_ヾ::::｀ヽ:::彡
　　　　　　　　　　 /.:／　 l＼./　 ', 　　　 | |　ll　　￣二r‐-､::
　　　　　　　　　　 /.:/　＿_j　/　　 l＿＿＿_|_l-┴‐''7´::i r ､｀|:
　　　　　　 __,,. -/:/ ￣／　V　　　　　　　　　　　　 /〃/ ) /, /::　　　　「あれは王様だ。マウンドの上の王様だ。
　　　　 r'"´:::::::://:::::／　__／',`ｰ''''‐　　　　　　　　 '´l/'ヽ‐'／!､::
　　　　|::::::::::::::/'::::::/ 　〈　　 l`ｰ‐-､,＿　　,､　　　　 r‐''´　ﾉ／　　　　投手の一つの形だよ」
.　　　 |::::::::::::/:::::::::|　　　 l＿_,j　｀ヽ､　　￣´　　　 /　　／
　　　 l::::::::::::::::::::::::;l　/￣　　｀ヽ、　　　　　　　_,,.‐''ﾞ,,.　'´
　　　ﾉ:::::::::r―'''"´／　 ,-‐'''7‐-‐'　　　 _,,.ィ-‐''"￣
　／:::::::::::|　　／　／'"´＼`''--r-‐＜　 l　　　　　　　　　／
　 !::::::::::::ノ　　.| r''"´　　　,､入.フ｜　　､/　　　　　　　　／

まじまじとやる夫を見てそう言った後、
950 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:40:13 ID:NlgG/QXc: パっと笑った。

　　　　　　　　　　　　　　　　 y､-'"ﾞ"ﾞ-､ l'ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　,r":::::::::::::::::::::`'::::':vi
　　　　　　　　　　　　　 lV::::::::":::::::::::::::::::ﾞ,::::〉/
　　　　　　　　　　　　　ﾞiﾞ､ﾞ､:::r‐‐-------､//:l
　　　　　　　　　　　　　 j ヽv"　　/~'i　　　 l/:::l"
　　　　　　　　　　　　　ﾞ!:::/,.-‐‐//ﾞ''‐--､_j::::::l
　　　　　　　　　　　　　　ﾞri:{ ",ﾆ/､　-''ﾆ､'' },､/
　　　　　　　　　　　　　　,i､':ﾞ,　 /　 i　´　｀ｌ）l
　　 ,.,r､　　 r､　　　　　 {（ヽv　/､､l,　 _,　l_/)、　　　　　 ,.,
　　ﾞ､ヽヽ,　ﾞi ﾞi　　　　　l ｀ヽ!,/ .i｀ﾞ''''' i" /／/　　　　　 r"/　 ,.-､,..,　　｢まあルーキーが王様になるなんて、
　　　ﾞ､ヽ '､ﾞi ﾞi-‐'''ﾌ"~ヽ　　ヽ,ﾞ､;;;;;;/ ,.'"　/　`ヽ-､.,_/ /　／,r"／　　聞いた事無い話だけどな」
　r-､　ヽ, ﾞ､'､_i ﾞl ,-"　　　`　　ﾞ､ヽ.,_,.r'i　　　　　　ﾞ､:::/ /　/ ,/ /
　｀ヽヽ､_l　　　　ヽ,　,.-''")　　　ﾞi...,,___j　　　(~ヽ　　ﾞ/　ﾞ‐",." /ヽ
　　 lヽ,　　　　　　Ｖ　,r'"　　　　ﾞ'､,.ノ　　　ﾞ､ヽ／　　　　 (,.､-''"´)
　　 {;;;;ﾞ､　ヽ､　　　 i"‐､　　　　　／/　　　__,,,..}　　　　 _,.　　 ,.r‐i"´
　　　j;;;;;;}　　ヽ　　 j::::/￣｀｀ﾞﾞ`>'　 {　　＜:::::::::ﾞi　　　r"　　 /:::::/
　　 /;;/i{　　　　 ,-"／　　　／　　　ﾞ､　　ヽ,::::::ヽ､　　　　 /｀)/

実に楽しそうに笑っていった。

　　　　　l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
　　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl　　　　「はあ・・・」
　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ
　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|

ルルーシュは、今ひとつ納得がいかない。
952 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:40:33 ID:NlgG/QXc: 阿部がルルーシュの尻をパンと叩く。

　　　〃　　　　　　　　　 i,
　　　r' 　ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　　　!　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
.　　 {. 　 |　　　　　 ′　　 | }
　　　ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ　､=＝ﾆゞ<　　　　「細かい事きにしなさんな！
　　　!∩|.}. '"旬ﾞ`　　 ./''旬 ` f＾|
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣　 |l.|　　　　態度はどうあれ、何のためにああ言ってるか位、
.　　ヽ.ヽ　　　　　　 {:.　　　ｌﾘ　　　　　解るだろ？」
.　　　 }.iｰi　　　　 ^ r'　　　 ,'
　　　　!|　ヽ.　　ｰ=＝=- 　 /
.　　／}　　＼　　ｰ‐ 　 ,ｲ
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.ヽ＼:.l:.:.:l:.:.:.:.:.:.:ｉ:. ':.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:':.:.l:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:.:.:.:._',-‐ 　､:.:.',:.:.ヾﾊ:l:.:.ｉ:.:.:.:.l/:.!:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ィ:.:.:l:ｉ:.:l:.:.:l　､:.＼:.:.´:.:.',　,xfｒっヽメ:ﾘ:.:.l:.:.:.:/:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　l:ｉ:.:l:.:',:!:.:.l￣｀＼:',＼:.:.: ','　｀ー'　ヽヽ:.:!:.:.:.:,ヽ:.:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l!:.:':.:.:ヽ从ィ弋メ＼＼:.', 　　　　 l:.:!:.:.:./, }:.:.
　　　　「そうですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:.ﾊ:.:.:..:.:.:.:ヽ　　丿＼　ヽ　　　　 l/:.:.://./:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:'　l:.:.:.ｉ:.:..ｉ:.:.ｉ　〈　　　　　　　　　　 /l:.:.:/ｰ:':.:.:.:
.　　　　少なくとも彼は今、スターズのために　　／´　ヽ:.:l､:.:.:!从　　　　　　　　　　　 /　!:/:l:ｉ:.:.:.:.:!:
.　　　投げようとしています」　　　　　　　　　　　　　　　　ヾl　:.:.:.:.:.ヽ　　ィ　　フ　　　　 /!'.:/l:l:.:.:.:!/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　ヽ:.:.:.lヾﾄ､　｀ ´　　　　　／//'　lﾊ:.:.!ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.:! }　ヽ　　　　　イ　　　　/　Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ヽ　＜　　　　　　_ .-‐ヽｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 . : ´: : : : : : :
古泉が華麗に微笑むと、

　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ｉ:.:.:ハ:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:. ｌ
　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:./.ｌ:.:.ｉ　 :.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:.:.:. ｌ:. /　ｌ:.:ｌ　ｉ:.:.:/　|:.:.r ､ :.:ｉ:.:.:: !
　　　　　　　　　ｌ:.ｉ^ｉ:.:.:.:ﾊ/_　ヽ! 　ｌ:./ 　 !( ヽ＼ｌ:.:.:.'
　　　　　　　　　　ｌ:ｌ　ｌ:.:.:.ｉ ' _　￣　´　!:^ー‐'´＼＼｀､
　　　　　　　　　　　　 !ﾊ　ヽ:.ｌ　｀ー‐'　　　　｀‐-‐' ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　ゝ j:.:ｌ　　　　　　ｉ:　r‐― -　､ヽ.　　ヽ　　　　　　「１人でやってるとしてもな」
　　　　　　　　　　　 _/ヽ: ｌ　　　　　 !.:　｀ー,-､　｀`　　　　､
　　　　　　　　　　 ....:.:´:/:.:.:.ｉ｀!､　　　　　 '.: 　　 '.､‐:＼　　　　ヽ
　　　　　　 .....:.:´:.:.:.:.:/:.:.:.: ｌ　ヾ､　 r‐--っ　／!:.:.:ヽ:.:｀ヽ　　　　 ',
　　　　 ....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:. ｌ　　＼ヽ､.￣　／　ｌ::.:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽ　　　　 i
　　....:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.ｌ　　　〉‐､ｰ_.´〈　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:!　　　　 !-､

キョンが額に手をやり溜息ついた。
953 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:40:33 ID:eM8fGDAU: 先輩達はよくわかってるな～
955 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:40:49 ID:NlgG/QXc: 熊田が、嬉しそうにバックネットを振り返る。

　　　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　　　　　　　　／　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　|　●　　　● 　|ﾆﾞｨ
　　　　　　彡//( _●_)///ミ´,ｧ‐ｸ'＾'7YVﾚv、
　　　　　　彡　　|∪｀ﾞ,>'‐'^'" 　　　　　　 'ｽ,
　　　　　　　　ｌﾊ lﾚ'^'"_,_,rv-､ｊ‐宀‐'ー'‐'k,ｨ_, '`!
　　　　　　　　　　V -'ﾞ~￣｀ヽ￣三＝ﾆ二二‐ヾﾑ）
　　　　　　　　 ∠,_ 　　 l　　｀ヽ　￣乙-－''"´人
　　　　　　　　/￣ヾ;、 __|＿＿＿｀ヽ,,＿＿,,.-'''"l　ﾞl、
　　　　　　　ﾉ　　　ﾞi'ｆ"~|￣ﾞﾞブ~ﾞ''‐'＝＝=-､､,,_|　|ｌ、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,r‐- '､　　 i＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -'´r'´　|　ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／｀" 　 |　　|　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／_　i´| 　 |　　|　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r''.ri　| |_ l　|　/　　|　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　| |. i. |_ |. |´|　　 |　|ヽ　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　| |　i_i　 ´. ,!､_　　｀'　'ｰ-､_　　　／l　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卜､´- , -‐'i´;;;;;;;;i｀　‐- ､_　　ｰ‐'　 /　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |, -''´--一';;;;;;_　｀ー‐--'｀ﾞ''-､　　ヽ　 .i 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〕_,,.;;-‐i;;;;;;;;/　｀"''‐ｫ､;;;;;;;;;;;;;||　　|　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i､　　 /;;;;;;;;ヽ　　　 l/､｀`//| |　　|　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　|´　　）;;;;;;;;/｀`　　ﾄ　　 | | | |　､ |　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |｀|　　　ゝ／|　　　　　　,__| ||/　ヽ　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　|　　/|. 　 |　　　　　　| lヽ＿　ll |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |_/|　　　 / |　 |　　|i　 | |/　　　ll |　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´／ヽ､　,　　|　　ヽ　| |. | lr─､　lll/　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿__ヽ//　ヽ|　　　　ヽヽ／ヽ､｀~　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, -‐／/　　　/'ヾ＿＿|_ 　 , - 'ﾆ､_/　/'i'ｰ- ､,＿_ 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　-‐''´　／/　　　　/　,rｰ─- ､二,r'´　　 | ヽ / |　　　 l　l ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, -‐' ´　　　　／/　　　　　/ /　　　　/ 　 |　　　　|　ヽ　|　　　　l　l

ロビンが、大きく頷いた。
958 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:41:09 ID:NlgG/QXc: カズマが、やる夫をつつくのを、止めない。

　　　　　　　　　　　　　, ‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　 /　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　__..ノ　 ,. -─-- ､V´￣`ー-､
　　　　　　　／　　／ ..:.:::::::::::::::ト､,ｨ^ー-､　ヽ
　　　　　　　 l!　　／..:.:::::::::::::::::::::::lハﾍ::::､:::::｀ﾍ. 〉
.　　　　　　　 |ｌ　 /..:.:::::,. ｨ:l::::::::__::ﾉ　ﾊ:::il:､､::::::}l
　　　　　　　〃 /ﾍv1::ﾚ'´ｌ:|::ィ´　　　＿}ﾉ|::l::!:::::ｌ|
　　　　　　 ,ｲ　,'ノ∨.::::::::ﾉハ{　　　ィ´ __ 卞N::::::jj
　　　　ノ/　ﾉ.:.::::::::::ィ´「￣_ヽ､　 r'⌒ヽ　!ﾊY´
　　,.-‐'´{::〈　〈.:.:::::::::::::ﾄ　 r'⌒`　j 　""""　l　ﾄｋ　　　　　「おいキング！
ｰく　　　ヽ｀ｰ_.ﾆｰ-､:〈{ヽ　"""　 __ ...、　　ﾑ介ヽ　　　　　スターズをヨロシク頼むぜ！」
::::::ヽ　 , -‐ '´ 　｀ﾚ1:::Vﾑ､　　く::::::::ﾉ　 ,ｲ「｀
::::::::::V´ 　　　　　ノイ|ﾚ个｀ｰ､　｀ﾆ´,ｨ个ﾄ
ｰ-∠..,,__＿　　　　　　　 ,ｨ^Tｰ| ｀ ¨´　 |厂「｀ヽ､
:::::::::::::｀ヽ:::. 「￣￣￣｀｀¨7:::::| .:j 　｀ ´　 L_/:::::::::iﾄー-､＿_,,.. -─- ､
::::::.､ :::::::::ヽ::|（》《）::::::::::::/:::::::ﾍ〈　　　　　 /::::::::::::lﾄ､..＿::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
＼::::｀::::::､::::.ヽ::::::（☆）:/(O):::::::::＼二二７:::::::::::::::ﾍ､::::::::: ｀二´￣｀ヽ:::::::::〉

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　.u　　　＼
　　　　　　／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).::::　（__人__）　l_j :::＼　　　 /⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　　　 |r┬-|　　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　U　.|　|　 |　　　／　ゝ　　:::::::::::/　　　　　「キング！！？なんだおソレ！」
|　　　　　ノ　　　|　|　 |　　　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　 └ー.┘　　　　ヽ /　　　　／

遅まきに、からかわれている事にやる夫が気付いた。

　　　 ,.イ／´　, 　' ´ ..:::::::::::::::::ﾊ､:::::,.ィ:::::::::｀:::､:::::::::::::::::::::.......　 ..:::
　　〃//...::::::::::::::::::....／::::::::::::/ﾊﾍVﾊ 1::::::::::::::::ヽ::::.....　､　 ....:::::::::
　〃 //::::::＞' ´::／/::::::.／:::/　　　 //|::::::::､:::::::::ヽ:::::､::::::::ヽ:::::::::::::
　/　〃::,イ::::::::／:::/::::::,ｲ:;ｲ/　　　/ i!／ﾊi::ﾄ､:::::::､:::i:Y:::::::::::::::::::::
　　 /／　!:::／::::::/::::::/// |{　　　　　,ｲ,.ｲ　l!:l ハ::::}ﾄ::l::!/ ﾆヽ::::::::::
.　 /'　　 K::::::::::,':::::::,'/::!ﾄ､　　　　／ﾉノノl:l!　 }::/ｌ }ﾊ!ト- } !:/:／
.　　　　 l∧:: ,ｲ:::::::;'{::::lﾊ､＼　　´　ｧ─t｡ﾃ´ゝ､/ ﾘﾉ Y`乙/::K＿
　　　　 ! ﾊ::::iﾄ､::::{ ヽ:!　ヽ`tｯ､　　{　　　　ﾊ`　/　　ﾄニｲ:::::::＜　　　「お山の大将。要は王様だろ？
　　　　　　　ヽ{|　＼ヽヽ.　ﾄ- '　　　 `､ーァ`　　　　　i　 /::∧::て
　　　　　　　　　!　　｀ヽ　　|　　　　　　ヽ　　　　　　 /　/:ノﾊ}ﾉ｀ヽ　　キングだキング。お前はキングだ！」
　　　　　　　　　　　　 { ノ　　　　　　　,ィ　　／　　　ハ7 ,'
　　　　　　　　　　　　　ヽヽ　　　　／ﾉ　／　　　　　　 / /:
　　　　　　　　　　　　　　　　＿ヽ-=＝´-‐'´,イ　　　　　　　 / /::::
　　　　　　　　　　　　　　＜〈::(o):::｀ヽ､___.／ __ヽ -── ''' ´／:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､__o , ‐ ''´￣:::::::::::::::::::´:::￣:::::::::::::::
961 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:41:29 ID:NlgG/QXc: プッと古泉噴出した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:. ',:.:.ヽ:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.: ＼:.:.､:.:.:.ヽ:.ヾ､:.:.:ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:',:.:.:ヾ､:.:.:.:＼＞:.:＼:.｀:.:.ﾐ:､:.'r‐､:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾄ:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.ｉ:.:.',､:.:.ヽヽ／:.＼:.:､:.:ヾ:.:､:.:.ヽヽヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.,l:.:.:.',ヽ:.:.:V　｀.ィ､ヽ､:.ヾ:.､:｀ｉ:.:.ﾐヽ} }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':/ l:.ヽ:.＼ヽ:.:ヾｆy　　ヾ､ｰ､:.ヽ:l:.:.ｉ >メ:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '/　 !:.:.lヽ:.:.ヽ:.:.ｉヽ　　　ヽｉヽ:.ｉ:├ ':.:.l:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ'　　 :.:.:l　ヽ _:/　　　　　 !:.:!':.:l　　!:ｉ:.:.:.:.l:.:.:.ｉ:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:!　　ノ　　　　　 !:.:.:.:!　　l:!ヽ:.:.:!､:.:!､:.:ｉ:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　｀ .┐,　ﾌ　　 !:.:.:!　　 ! 　＼＼ヾヾ:.:.!｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 t _　　　 !:.:!　　　　. .　＜　 ∧ ｀ヽ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　.ィ∧ . . ´／　　　　_　.>._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ ｉ:.ｉ／ : ／　　　才´　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／l ｉヽ／　　／　　　　匕´　　ヽ

そして、止めをもっていく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　'´,　､　　、｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ´　　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,　l. / /´ヽ　lヽ　ヽ. !　ヽ. トヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　　　　　　「ハイハイ。では私どもも・・・　　　　　　　　　 lﾊｌﾍ｜´　｀　ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　キングの足を引っ張らないように　　　　　　　 | ﾊヽ　　＿＿　 /ﾊ/ ｀　　　　　 _
　　　　　　　　　頑張りましょうね！」　　　　　　　　　　　 '′lﾊn＼｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　　 _　| ﾄ. ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.､-‐　´　　 /　　｜　 /　　〉　 | 　ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉　　 |　l_! ヽ　ﾞl

再び起こる爆笑。
963 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:41:47 ID:NlgG/QXc: やる夫が１人抗議するが、皆笑いながらバラけていった。

　　　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　　,∩__
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |　　　　　　　「○×△□□○！！！」
　＼:::::::::　　｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |
　　ヽ　　　　　　　 i　　　　丿
　 /(⌒)　　　　　　　/￣￣´
　/　／　　　　　　　/

.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 |　　　ｆ´￣
.:.:.:.:.:.:.:. 　　　　　　 | 　　 ||　 - ,ｨ
_.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　|∨　.ﾊ　　　||'　,ｨ仭Ⅳ　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
ｲ:.:.:.:.:.:.:.:. 　　　 |.:.∨　ﾊ　　 ||／ｰ ' ｽ.　　　　　　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　 |:.:.::∨ ﾊ　_ノｲ　 - '　　　　　　　　　　　　J　　　キング！！　　｛
;/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　 |:.:.:.:.:∨ﾊ　　:.:. 　　　ﾄ.　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔
　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ｰ弌ｚ,Vﾊ　　　　　　　ｊﾊ　　　　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
　|.:.:.:.:.:／⌒丶.:.,ｲ―― ､ヽ{.:.　　　　 , ｲ　|
　|.:.:／.:.:.:.:.　　＼.:. ＿＿}:.:.:.:.:. 　　／／｡│
ｨ':}ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　ヽｆ.:.:.:.≧:..､.:.:.:.:._／イ　／
.:.{.:.:.:.' ￣￣￣ヽノ:＼.:..＼.:.:.＞:.､` =xー´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r''ﾞ::::::::::::::::::::::: _ｒ'´__,,.-‐:::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´ﾞ::::::::::::::.r'‐‐'' !,,ィ'´:::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,.:::;;;; ∠;: ｒ=＝ﾋ、:ｒ- 、::/::r
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;イ_、　.::/´__ 　　|::ﾄﾋj:::〈~
　　　　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.　　　　　　　　　　 |::! ｀ヽ=ﾐ‐ rﾆﾟ;.'´　 !ﾍ_ﾘ^ヽ ___
.　　　　　　　　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　`て　　　　　.　　　　 !|　　 }~'i　　　　、　 .!Y-‐´ ｲ
　　　　　　　　　　 J　　　キング！！　　｛　　　　　　　　　　!!　　ヽﾄ-　__.ノ_!　ｲ'´／　　i
　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔　　　　　　　　　　　　　　ヽ,~￣ ´/ r''´　　　 .!
.　　　　　　　　　　　 ´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'::!__,.イ:::: |　　.::::　_!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､　　__,.--‐''_,イ　ヽ　.!　,.__,／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ_,..ゝ'"::::::.∠;-ゝ__　 y‐!∠ ,._／___

煩い男どもが囃し立て――
966 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:42:06 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　ﾉＬ＿＿＿_
　　　　　　　⌒　＼　／＼　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi__,:'ｊ､＿,:'|
　　　　　　／　（○）　（○）＼　　　　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　　　　　 `て
　　　　／　　　（__人__）　　＼　　　　　　　　J　　キングじゃねーおっ！！　｛
　　　 |　　　　　|::::::|　　　　　|　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　〔
　　　　＼　　　 l;;;;;;l　　　／l!| !　　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"⌒ヽｒ'~￣￣｀`
　　　　／　　　　　`ｰ'　　　＼ |i
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　（　　丶- 、　　　　　　しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　`ー､＿ﾉ　　　 ∑　l､Ｅﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

怒声を上げるやる夫を見て、皆が三度、ドッと笑う。

　　 .r-、 _００　　　　　　　 /::::'┴'ｒ'　　　　　　　　　 .r-、 _００　　　　　　　 /::::'┴'ｒ'
　　 .|::::'´::::r┘　　!「`L00、|.l└ｸ_;厂　 /　　　　　　　　 .|::::'´::::r┘　　!「`L00、|.l└ｸ_;厂　 /
　　 .|::::「|:::|　　 l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./　　　　　　　　　　 .|::::「|:::|　　 l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
　　 .￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/　/　 /　　　　　　　　　.￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/　/　 /
　　､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/　 / ／　　　　　､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/　 / ／
　　 . ＼＼｀´ |:::|. l| l　〈::/　､ !　　　 '／　　　　　　　　＼＼｀´ |:::|. l| l　〈::/　､ !　　　 '／

　　　　　　＿|￣|＿|￣|　 |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| 　 |￣|_|￣|＿|￣|
　　　　　　|＿　＿||　 |￣　　 |　 |　　　　 |　 |￣　　　|　 |　　　￣|
　　　　　　ｒ┘└へ|　 |二ｺ ┌'| 　|二ｺ ┌|　 |二ｺ ┌'|　 |二ｺ ┌┘
　　　　　〈〈]　ﾟ,、〈|　 |　o　ヽ|　｜ o　ヽ|　 |　o　ヽ|　 |　o　└「￣＼
　　　　　　ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ

　　　　　 .＿＿＿_
　　　　；／　　ノ（＼；
　　；／　 _ノ三ヽ､_ ＼；
　；／ノ（（｡）三（ﾟ）∪＼；
　；.|　⌒ 　（__人__）　ノ（　|.；
　..；＼　u. . |++++| 　⌒ ／；

やる夫は、投げる前から顔真っ赤にした。
9 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:45:22 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

ルルーシュは、、歯噛みしながらマウンドを降りる。
そして思う。

　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ　　　　　　　　　　　（王様って・・・）
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ

王様などと言われていたが、やる夫が王様たる根拠は無い。

　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/　　　　　　　（何にもないんだぞ！やる夫は！）
　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼

実績が無い、年齢が無い、積み上げてきたものが無い。
言わば裸の王様だ。

だけど―――

　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　チラッ
　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l

こんな危ない状況で、１人でチームを勝たせると断言した、１人で野球をやる王様。
13 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:45:45 ID:NlgG/QXc: そんな裸の王様が―――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-─-　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.::'";_-;;;:ﾐ':::::::::::::::｀:丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::/しﾉﾞ':::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!: -‐ﾞ:::'-:::;_::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::｀:丶;;:::,;--‐!
　　　　　　　　　　　　　　　　 └-;;;;,,,,,_::::::::::::,,;;;_",,;;;'ヽ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　''''''''＞''"　ヽ､ﾞ"ノ　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＼　　(__,,;､＿.ﾉ　　　／
　　　　　　　　　　　　　　／,∠ヽ,.-‐＞-.,,､＿,,;._,, ､∠‐-､
　　　　　　　　　　　　　　 |　　-イ　　／＾＼Y´／　＼　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 !　　ﾉ'"　／　　　 |　!　　　　 Y''　ﾍ　　　　　――なんでこんなに、頼もしいのか――
　　　　　　　　　　　　　 /　 ./　 i,/　　　　　｀　　　　　　ﾚ'　ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ./　　i､ヽ /-,┬┬.､,-､"-,,-. -､,ヽﾞi　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　《　　ノ;;レ"|ﾚ/i !|i; ﾉ､ﾞ､'i | | i |ﾚ,､､' レ',,イ
　　　　　　　　　　　　ﾞ ‐'"´　 i　ﾚ' | !| !　,.ヾ,| | !;;|.|ヽﾞ;ヽk'.　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 '　‐ ‐　｀‐'└└ﾞ└'┴'' |i　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　|ﾍ　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　ﾉ .ﾍ,,,;;"ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi｀､ヾ　　､　　　　　　　　　'ﾉ　|　i'''"ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾞ丶｀:::....､_＿＿_,,..　-‐'"イ　!::::::ﾞ´::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　｀ﾞ　‐i二!i-‐ '" ´　ﾉ　|::/;;;ﾞ:::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ﾞ　＞,- ..,,,,.. ､,,　"_　 /　　|::;;;;;;i:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　" /　　　　 | ヾ　　/　　　｀ヽ､_::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　|　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 "ﾍ　　　　/　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　ヽ　　 !　　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　人　　|　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,,,ノ /　　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　 ;'　__　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しノ　　　《",,,,,､,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　三i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i､_─_|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ‐-‐'
14 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:45:55 ID:z8j/Hkqo: キングやる△
19 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:46:19 ID:8afLT1Tc: さぁ、舞台は整ったなwww
20 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:46:21 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

憮然とした面持ちでベンチに帰ると、蒼星石が腹を抱えて笑っている。

　　　　　_,　-‐ ' ´￣￣ ¨ヽ
　　　, -'´:. :. :. :. :. :. ＿＿_｣
　　／:. :. :. :. _, - ' ´　,r'´￣ﾞヽ
　く:. :. :. :, -'　__, -‐ '´＿＿__｜
　　ヽ／_, -'´, -ｫｉ'¨´　＼ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　 ,ゝ':. :.／　 /|ｌﾄ､　ヽ＼ヽ ',　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　ヽ、　　　＼
　　　＼／　　|-!|ｰ＼､　＼ﾄ､! i　　　　　　　　　　　　　　（●）(（●）)ﾟo　　|
　　　　l::::　ｉ::　lz=≡　ヽヽ　≡z l| l　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　　 |
　　　　ｌ::::　l::　とつ　＼＼＼ C {!｜　　　　　　　　　　　　　　　　／/'}n　　　　　 |
　　　　';:::ｌ　ﾄ: ＼＼　＿＿,.＼＼ :!　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ / /./,n　　　　 |
　　　　'､:ヽ:| ヽ　　/　　　1 　ﾉ l　　　　　　　　　　　　　　　〈 . ' / '|//　　　　/
　　　　ヽ lﾄ、　　 {_　　_,ﾉ／ /　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ　　..ｲ　　　　/
　　　　　 l ﾄ从ｰ┐ r‐:::イ:/::/　　　　　　　　　　　　　　　＼く/　　　ヽ
　　　　　ヽ|　Vｨ´ {Ｘ}ik'´l/!'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ノ　 .　　|
　　　　　　　/: i＿lil__|:i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 .　|
　　　　　　　　ｉ: : :l:::::ﾋj::l｣

やらない夫も、口元押さえて蹲っている。
堪えようとしているが、笑っているのがありありと見える。

　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:＼:.`ニﾆ=ｰ
　　　　 /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ

ルルーシュは、ちょっと気に入らない。
こちとら気分は最悪なのだ。
23 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:46:49 ID:NlgG/QXc: 皮肉げに、２人に話しかけた。

.　　　　　　 /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　 /: : ! : /: : /: :/: ://l //　l:|＼: :!|: : : : l
　　　　　　 ,':/: :l : l : ://:/l: ｲ//,l/＝ｷi≦V | : : : ﾊ
　　　　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑｌ:ﾄ|
　　　　　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从
　　　　　 l:/ |:l: ､: ヽ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l
　　　　　 l′lﾊ : ＼＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l　　　　「楽しそうだね」
　　　　　　　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州
　　　　　　　 |/l/|:l､_､:＞､　　　／,. -ﾍl 、
..　　　　　　　 '　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　〉 __l　ヽ
　　　　　　　　　　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|

でも、蒼星石はトコトン嬉しそうだったし、

　　　　　':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
　　　　.'.:.:.:.:./:.:.:/／ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|
　　　　 l:.:.|:.:.ﾚナナ'‐　 l:.ﾄ!　＼:._＿:.:.:.:|.:.:.:|
　　　　|:.:.:ｨ升Krｫｧ=､　ヾ!＼´ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
　　　　|:.:.ﾊ:.:| 　辷'ﾉ　　　丶ｲt::_iヾﾚ:.::.::,
　　　　 |:.:.:.:l:.|　::::::　　　　　ゞ-'　!:.:.:.:.:ｲ　　　　「うん、やる夫が帰ってきたからね」
　　　　l.:i:.:.:.|ヽ. 　　　_ 　′　:::::　ﾊ:..:./
.　　　　 |:l:.:.:.|:.:.＼　　　￣　　　イ:::::/
　　　　　ヾ!.:,|ﾊ..:.:.|ゝ､　 _　...ィ/:.:.ﾚ:j/
　　　　_ _ _ゞ＼ｰ- ､　 |:.／ﾚl:.:..:/
　　　_ﾚｰﾊヽ　　　　ヽｫ_ｰ､. |:.:/
　　　/::::::::::つ　　　／,ｲjくヾ＼'_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .（⌒）（⌒ ）　　.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.(｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　「また悩みの種が増えるだろ」　　　　　　　 { 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　＿＿＼　　　　 /ﾘ厂`'‐- .._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ :　　: :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : ::〈　｢｀乂/ 　/ 丿: : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| : : : : : /: |　{::::}　/ `7: : : : : : : :│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 | : : :　〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |

そういいながら、やらない夫もあくまで嬉しげ。
24 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:47:14 ID:NlgG/QXc: ルルーシュはやはり納得できなかったが、

　　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl　　　　　　「本当にいいのか？」
　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ
　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
　　　　　　　　　　__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |

それを肯定したのは、あろうことか、アカギ。

　, -‐'／　ll　　ll　　 ll/| lll ∧　ll　　　lll　　　　lｌ　　　 l
.´ .／　ll　　lll　　/ll /　.|　| _,|ll .∧　　　ll　　　　　lｌ　│
　/ l／　ll　　/ /_| /''‐-‐|ll| _,,| |.　| llﾍ、　ll　　 ll　　ll |
/／/　ll /| /_|/　|/` ‐-‐ '|.|, -'|l|￣|.|:::＼　　ll　　ll　│
.　 l /|../ |/　 l｀`ヽ、　　／|!　　ｌ　　l　:::＼　　ll　　lｌ|
.　|/ |l/　l|.＝＝===､　　__ =====＝＝＝::::| .i⌒ヽ.ll│
　　　l　　 | ｀ ‐--ﾟ‐/,:::　'''' ` ‐-ﾟ--‐ ' ´　 ::|ll|⌒ｉ |　|　
　　　　　　| ､.＿_ /,::::::::　　　、　　　　 _ノ :::| |⌒l |.ll|
.　　　　　　|　　::/,::::::::::::: 　　￣￣￣　　::::|l|６ﾉﾉ .|＼　　　　　　　　　　「いいんだよ」
.　　　　　 |././,:::::::::::__:::)　　＼＿_　　 :::::::||､_ノ　|　・＼
.　　　　　ｌ.(_::　　　　　　　　　　,　＼::::::::/l　　 ll| ；　： |
.　　　　　　 l.　￣￣￣￣￣￣￣　 :::ヽ／　| lll　| ：・・；|
　　　　　　 l、　　＿＿_　　　　 ::::::／：　 |　ll| ；・　：・|
　　　　　 _, -/l、　　￣￣　　　 :::::／:：　　　 |　|　・；　；|
　　　 _, -'::l::::/ ； !.　　　　　　 ::::／::：　　　　　|.| ；：；・ |
　　　 ::l:::::l:::/；'・'：ヽ、　　　 :::／:：：　　　　　　 |　；・；　：；|
　　　::l:::::l::/；・' ：ｌヽ、　 ::／：：：　　　　　　　/l ：　・；： |
　　　l:::::l:/・：；；　l・；lヽ／：：：　　　　　　　 /''| ；・；；　・|
25 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:47:46 ID:NlgG/QXc: ベンチにどっかり腰掛けながら、視線だけ動かして肯定した。

　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　 , '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　 | ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　 |!i.|.ｆ1.| =｡===.,,　,｡===lW
　　　　 |.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l　　　　　　　　　　　「自分のやり方で、勝手にやりゃいいんだよ。
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　 (._　⊂
　　　 /| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃　　 ,) 　）　　　　それでいいし、そんなもんだ」
　　　_/）:| /　　＼/ ,. ´二ニゝﾞくう (　r '´
‐..T....|(（::K　　　　/ /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ.　　/ '　'　　.仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼　　ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....

　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
　　ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ　　　　　　　　｢・・・｣
　　　　|:,'　ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　ヽ.{:.:.|ヽヽi!　＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀　}ノｿﾝ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ

尚も不満げなルルーシュを見て、アカギは言葉を付け加える。
28 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:48:29 ID:NlgG/QXc: 　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ',
　　／　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　ｌイ　　　　　　∧　　　　　　　　|
　　　|.イ　／|/|/　＼ﾄ､　　　　 |
.　　　 |/|/--:､　　　,:---＼　　　　|
　　　　　　|===，　 ====，= 〉==:　/
　　　　　　| 二／　｀二二 1!^} |/　　　　　　｢勝手にやっても、いいんだよ。
　　　　　　／＿,,､　､_　　 ||ﾆィ
　　　　　 T ------‐‐ }　∧　ﾄ､　　　　　　でもな―――」
　　　　　ﾊ　 ‐‐‐‐　 .／　 |　| n＼
　　　　　　　ﾊ.　　　／　　　 ∨ ij n ',
　　　　　, ―/＼_／　　　　/ n　 ij ∧

大きく許容した後、少し口を閉ざし、また、開く。

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│　　　　　　　　　「それが誰にも理解されないのなら、
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│　　　　　　　　　それは間違っているんだ。
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘
　|│　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・多分な」
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

そういうとアカギは、マウンドのやる夫に視線を向けた。
30 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:48:48 ID:NlgG/QXc: ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ (●)　 ( ● )＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.　　　(__人__,)　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::...　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::....　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::....,,,ｨ-ｲ￣´|_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　;;ｨ"ﾌ´／　　(;/＼,,＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヾイ´〉Ｙ /　　　 ,i人 .ヽゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ヽﾉ　　 / ,,/,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;〈Ｘ,,;;""ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ(　,,,;;;((　ﾉﾉ"　　　　;ﾍ,,〈_,　,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ｲ〉""(ヽ　　,;;;／￣￣＼〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ/　　ゞヽ　,ﾉ　　　　　　>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,〈______;;λイ＼　　 ,,,;;;;;;;;ゞ‐┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　 ;;;;;;;ｿi⌒ ゝ‐""　　;;;;;;;;;;〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └r,;;;イ'"">　　〉;;;＞∠ー｀く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,ゝ-ゝへ〈,,,,,,,,,,｝;;;;　　　""""＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,;;;;;;;;;;;;;（::::::;;;;:::::;;;;;」;;;;;;;;;(;;___ 　　　　___）;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　""""""""'''''''':::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ''''''""￣

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

∠-'';::／　,∠/　.／::　　 ::＼.ヽ＼ヽ　ヽ　＼　ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} 　ﾄ､　lヽ.　!
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_　 ` ／ ,ﾍ.　| ヽ |. ヽ.!
: |::::　｀ー＝.=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／　ヽ |　ヽ!　ﾞl
::|:::::　　　　/..::::::::::::::::::::::/ヽ　　ﾊ　　ヽ!
:|::::::　　 ...:::::::::::／::r:::::::i_:丶　　,'l }
|l::::::　　　／　　｀＿＿:::　ヽ　 /.|′　　　　　　　　　「アイツは今、勝手にやっているけれど、
iﾍ::::.. 　く　￣￣　　　　｀ヽ/./^'　　　　　　　　　　　　アイツが皆に理解されている」
:|::ヽ:::..　　　　　←‐＝=;;　　./
::l::::::ヽ::..　　　　 :::::::　　　/　　 ,.､
:::l::::::::::＼.　　　　　　　　　/　　／.:/:ヽ.
::::|::::　:::::::＼. 　　　　 ,ｲ　／....::/::::::::ヽ.
31 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:49:10 ID:NlgG/QXc: 　　　　l.　/ 　｀/.　,y-ｰ.'ｱ´　/　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　l.　l　/´/　/_,.ィ´ _. -'/ 　,／　　::ヽ　､　　　　　　　　　　　　　　l,
　　　l.　l　i，/　/ｰ　' ´ ＾／ ,／　　　　::::'､ l::i 　|,　i! 　　　iヽ　　ヽ、　l,
　　l　│ | /　/　ヽ｀`く '"´､､　　　　　::::! .i::'、 !i ,l ! .　l'､　 l ヽ　 ! ヽ　l
　　l 　 |　ヾ　/　　＼`＜う＼ヽゝ　　　　::::! l ::l ,| ! | l 　l　l 　l　'､.　| 　l　l
.　 l　　ヽ┤/　　　　＼｀ー ',..:::　　　　 ,..-lﾉ-:;l,|-:l,l .l　l 　l 　! 　i,　l　　l i
　 l　　／ ''|　　　　ー--¨　''''''" ::::　,∠ｯｧ-ｰ一, /i!　l l　　! ,!　　l ! 　　!
ヽl　／　　.:l 　　　　　　　　　　:::　l::｀ｰﾞ'＝"´´/　　l,!　　l,'　　 ||
　Ｖ　　　.:::|　　　　　　　　　　　::　l::ヾヽー　::/　　　'　　´ 　　 i
　ヽ　　　::::l　　　ーー---　　　　::　l::. 　　..:/
　 ... ヽ　　.::::| 　く　　　　　　, ､　 :　!:::. 　..::/　　　　　　　　　　「なにかアイツから伝わってるんだろうよ。
　　::::...ヽ .::::::| 　丶ヽ、　　　　 rヽ　　i:::::::::, '　　　　　　　　　　　だったらそれでいい。
　.. .:::::::.. ヽ:::.:| 　　　｀ー- ..._ __`､.　l:::／
　　　:.:::::::... ヽi　　　　　　　　　　ヽ !'　　　　　　　　　　　　　　別にあり方だとか理念なんてのは、
　　　::::::::::::.... ヽ　　　ｰ- ､......　　／　　　　　　　　　　　　　　　どうでもいい話でさ」
　　　　::::::::::::::::..　＼　　::::::::　　／ヽ
　 :　　　::::::::::::::::: ,.イ>. 　　／:::::::.. ヽ

　　　　　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　　　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　　　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　　　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　　　　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ
　　　　　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,' 　　　　　「・・・ですが――」
　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　　　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
33 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:49:23 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　 _.　-‐- 、 ,. -─;-
　　　　　　　　　　　　　　　　　＞-　!ｉ! ′ !ｉ! ￣｀＞
　　　　　　　　　　　　／　ｉ!i　 !iｉ　ｉ!i　ｉ!ｉ　＼
　　　　　　　　　　／） '7"´!ｉ!　ｉ!i　 ,.、ｉ!i　　!ｉ!　ゝ
　　　　　　　　　　／／／）　!!i　,　,ｨ /-ヽ. ﾄ､ iｉ!　ii |ﾞ　　　　　人人人人人人人人人人人人
.　　　　　　　　／,.=ﾞ''"／ | ｉ!i　/l/‐Ｋ￣ ,ゝl‐ヽ!、ｉ! |　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
.　　／　　　 i f　,.r='"-‐'つノ＝=｡= ,　 =｡=＝ｉ r〈　　　　＜　細けぇ事はいいんだよ！！　＞
. 　 /　　　　 /　　　_,.-‐'~ |f_|.|　｀二ﾆ | | ﾆ二´　|.|f,|　　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
:　　／　　 i　　　,二ﾆ⊃ヽ_||　, -‐' ､|_レｰ-､　||:ﾝ　　　　　 YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
　　/　　　　ﾉ　　　 ilﾞフ　　　ﾊ l　ｰ───一 l　ﾊ
.　　　　　 ,ｲ｢ﾄ､　　,!,!.　　-‐1:(:ｌヽ.　　 ==　　／l:(（!`''ｰ-
.　　　 /　iﾄヾヽ_/ｨ" ...l.....l....|::）:l　::＼　　／　 l::)):|....l.....l
　　　　/　　　　/　　.....l.....ｌ...|（(:）l.　 ::::`ｰ'´:: 　 ,'(（::(| ..l.....l

::::::::::::::,:イfkァ.:::∠ミ、V.:::／／.::::.:::: イ_＿__,／.::::／-‐　￢.::
.:::::::／ff　／∠　　 vﾊ}イ／.:::ィ7 /／.::::::／.:::::／-──‐ｧ.:::i
:::::/　 {L/／{{℃ik}}　vﾊ／.:::／ { ﾚ'/⌒`ｲ.::::::／_ ー──ｧ.:::/|
.::/　＼メ、　｀¨¨¨´ 　ｖ.:::イ　　ゝ一ァ' /.::／　_xkｧ=＝ｲ::::ﾑミ
:/　　｀｀三≡＝=一ｚl.:／　　　　　/　/／　＞'"´ _ 　 _｣:/
′ 　　　　‐ =＝ｧ斗 ´　　　　　　　 /L_　イ　　　 {{℃fL}{}
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 /　　ヽ、ヽ、　｀¨¨¨|l　,ｨ/　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
、　　　　　　　　　{　　　　　　　　　　　　　　＼｀≧xz＝{彡ｲ:　　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て
::ヽ　　　　　　　　 |　　､　　　　　　　　　　　　　｀　　　｀≧´.::::　　　　　　　J　　　ええっ！？　　｛
＼l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー=＝ニ二:::__::,:::::　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔
　　　　　　　　 /`　‐-　　＿　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::　　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
　　　　　　　　ハ、　　　　　｀丶、　　　　　　　　　／.::::::::::::
',　　　　　　　∧_｣三三ニ＝‐ .､ハ　　　　　　　　／.::::::::::::::::::
∧　　　　　 /三三三三三＝=三L｣　　　　　／／.::::::::::::/.::
/∧　　　　/三三三三／　　　　l　　　　　／イ.:::::::::::::／.:::::
34 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:49:47 ID:8afLT1Tc: 監督wwww
35 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:49:53 ID:WPzFAdT2: その顔で（ｗｗｗｗｗｗ
36 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:50:00 ID:NlgG/QXc: アカギはベンチに寝転がると、

　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　ソ----ヽ
　　　　　　　　　　　　　／⌒＜ヾ　　　ミ　　丶-　⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　（　　─ヽ　∨∨∨＼ヾ|　　　　/
　　　　　　　　　　　　　ヽ　　│⌒　⌒　∥）|／　　/
　　　　　　　　　　　　　　＼　|　＝［＝　∥／　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　(⊂⊃)　/　　　／
　　　　　　　　　　　　　 /　丶＿＿／　　　／　　　　　　　　　　　　「あり方だとか理念とか、
　　　　　　　　　　　　　　/　　＜∨＞　　　　/　　　━┓┃┃
　　　　　　　　　 /　　</　　│>　　　│　　　　┃　　　　　　　どうでもいいって言っただろ」
　　　　　　　　　　 /　　</　　　│>　　　│　　　━┛
　　　　　　　　　　　 /　　　/　　　　│　　　　│　　┏━┓
　　　　　　　　　　 ──────＼　　　　＼　┃　 ┃
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　│┗━┛
　　　　　　／　　／───────＼　　丿　　　ツ
　　　　　／　　／　＼　　＼　　　　　　　　　　　　・
　　　　　─＼　／　　　　＼　　＼　　　　　　　　　　　・
　　　(＿＿丿　　　　　　　　──　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　（　丿

それが核と言わんばかりに、ルルーシュに念押しをする。

.　　 ,　' ´!!　　 !ii　　!ｉi　　ｉ!i　　!i　ヽ
　∠ -;:‐　!i　 !ｉ ,、!!　　ｉｉ!　　!ｉ! 　 !i l
.　　, ' ｉ!ｉ ,　,ｨ ./ｰゝ.!ﾄ、i､. ､ !ii 　ｉ!
　 /.イ ,ｨ'ｌ/`Ｋ￣ ,ゝ!ﾍ.｢ヽ!＼ !ii　 !i|
.　　ｌ/　l＝==｡､　,, ==＝｡＝:| r=:､ :|
. 　　　ｌ｀ニ／　　 `ニ二´　|iＦvﾘii|　　　　　　　　「アイツは、スターズに必要か？」
　　　　　ｌ／　 __-，　ｰ- 、　:|l_ン　|
　　　　 `i ー───一　l　,.ﾍ !ｉｉ!ﾄ
.　　　　　 ! 　 ---　　　／::　ヽ　:|(:ヽ
　　　　　　　ﾞ､　　　　／:::　　ヽiｉ|:）)::＼
.　　　　　　 _,.ﾍ.　　.／::::　　　　　ヽ!(:(:）:):|｀T''ｰ-
　_,, ..-‐..T"./）(:`イ::::　　　　　　／::）)(（:(|....l.......l.

　　　/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
　　 //::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
　／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/　 |::::::l:::::::::::::::;'
　　/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
　　{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／　'"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':|
　　　l'　|l::::!　　!　　　　ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{　　　　　　　　「・・・必要です」
　　　　　|::ﾘヽ　_　　　　／/:／/::l::/
　　　　　l;'　 |:;ヽ　｀　_,. /'´ _/::::l:l
　　　　　　　 !'　｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
　　　　　　　　　 _,|l￣|| _,=_: : :| `
　　　,.. -‐'''''""´　!l: : |l "}{｀: : :＼
　　 /:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
38 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:50:14 ID:NlgG/QXc: 　ﾉﾉﾉ　./} ｌｌ.| .} ｌｌ ./　ﾘ|　ｌｌ
　　 ,.ノﾌ .メ./ .／　　 .| ｌｌ /
ｌｌ「´ ー '"∠ へ　　　 _| .ム
　.| .￣ﾞﾞ¨'tｧ‐-,　,,,　／ﾚ"
!!,'　ヽ｀ ‐--‐　,;;'' :├-tｧ‐,-
/　　　｀ー ''´　　 : ト-‐ ´
　　　　　,. -‐"　　 : |-‐ ´ ./
　　　／　　 '´－　' ﾄ､　 /
ヽ　/　　'‐- ､_ 　 ¨´　}./　　　　　　　「あいつの事が、好きか？」
. ヽ　　　　　　｀¨''→ /
.　ヽ　　　　ヒァ　 , '
.　　ヽ　　　　　 , '
　　　　＼　　／|＼
　　　　 /＼／:::::::|　l｀ヽ､

　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　「・・・まあ、いい友人の１人です」
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿

　　　　／　　　　　　　　　　　　　ヾ　　　ヾ　ヽ
　　　/　／|　∧ ∧　|＼ヾ|＼ヽ　　　　　ヾ
　　/／　　レ　∨ .＼|　＼|　.∨ヽレ　　　　　ヾ
　　　　　　(　　　　　　　　　　　　　　|　　⌒ヽ　 |
　　　　　　丶-─　　　　￣￣￣　　　|　|　　│ |
　　　　　　　|　─丶　　′￣￣　　　 |　|: ∩ | |
　　　　　　　 |　━/　　　━　　　　　 |　|　し　 |　　　　「だったらいいじゃねえか。
　　　　　　　|　-/　　　丶　--　　　　|　|　丿:::|
　）　　　　　│ /　　　　　　　　　　　 |　|　　 :|　　　　　みんなそう思っているし、
　(　　　　　　|　し　ヽ　ヽ　　　　　　　イ　゛:|　　　　　　今はアイツもそう思ってる」
　　)　　　　　丶　　　　　＼　　　　　/ |　゛::|
　　(　　　　ﾉ　)／タ─丶　　　　　,,/ 　|　　|
　　　)　　　| ／／/ 丿　　　　　　/　　|　 |
　　　(　　／／γ　レ／⌒　　 /　　　│|
　　　　～-　|　(　　　／／ア
　　　　　　　|　　　(　　レ　/
41 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:50:48 ID:NlgG/QXc: 　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:.:.l |:l
　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､
　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l|　　　　　　「……ウン。
　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |i　　　　　　　なるほど……そういう事か――」
　　　ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　／　　＜ヽ＼イ-‐r／.／／ヽ
　　　　　　　/　　　＼＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／>､

ルルーシュが、ようやく納得の色を表したので、

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘　　　　　　　　　　「・・・あとルルーシュ」
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

　　　 /:::::::::::::::::::　::::: ::::::　:::: : :::::　::::::: :: :::',
　　　 |:::::l:::::::|:: :　:/:: /::/: :: :: ./::ﾊ:. :::::: :: :::ヽ
　　　 }:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄ
　　　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|::::|
　　　　 |:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|
　　　　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l
　　　　ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　￣　/:./::|::|　　　　　「ハイ？」
.　　　　　　j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|
　　　　　　 |｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{
　　　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ｀
.　　　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､　　／,┴┤
　　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|
　　　　　　　　　 /＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ
44 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:51:10 ID:NlgG/QXc: ずっと思っていた事を、ルルーシュに告げる。

　　　　　　＿､ー､_,. -- ､
　　　　　　　＞　｀　　　　　＼
　　　　　 ∠　 "　　　　　ﾞ　ヽ
　　　　　 /. " " " " ﾉﾍ　ﾞ　ﾞ　ﾞ　ﾞ l
.　　　　ｲ ." " ,ｲ ,ｲ|||l| ﾄ、i、ﾞ　ﾞﾞ|
　　　　　 lｲ."ﾉlﾉ|ﾚH|||||Ｎ||Nﾍ.ﾞ　ﾞ |
　　　　　　ｈ |:＝== u::_ ==＝::||^i│
　　　　　 |ｆ.||: ｀ﾆﾟ´::|.| ｀ﾟﾆ´　||ﾘ|:l　　　　　　　　　　「こっちとしちゃありがたいが――
　　　　　　ヾl| u　,　r|｣､　、　 |ﾚ'/
　　　　　　 !ヽ、l ──- | ,.ｲ '/　　　　　　　　　　　　お前も、少しは我侭覚える事だ」
　　　　　　　 `ﾍl＼　=　／　|:＼
　　　　　　　／::|::::::`ｰ ´　　 :|::::::ヽ､_
　_,.　-‐'''"´|::::::::l::::　　　　 /:::::::::| : :｀`'''‐- ､.._
.　: : : : : : : :|:::::::::ヽ.　　　 / :::::::::::| : : : : : : : : :

　, -‐'／　ll　　ll　　 ll/| lll ∧　ll　　　lll　　　　lｌ　　　 l
.´ .／　ll　　lll　　/ll /　.|　| _,|ll .∧　　　ll　　　　　lｌ　│
　/ l／　ll　　/ /_| /''‐-‐|ll| _,,| |.　| llﾍ、　ll　　 ll　　ll |
/／/　ll /| /_|/　|/` ‐-‐ '|.|, -'|l|￣|.|:::＼　　ll　　ll　│
.　 l /|../ |/　 l｀`ヽ、　　／|!　　ｌ　　l　:::＼　　ll　　lｌ|
.　|/ |l/　l|.＝＝===､　　__ =====＝＝＝::::| .i⌒ヽ.ll│
　　　l　　 | ｀ ‐--ﾟ‐/,:::　'''' ` ‐-ﾟ--‐ ' ´　 ::|ll|⌒ｉ |　|
　　　　　　| ､.＿_ /,::::::::　　　、　　　　 _ノ :::| |⌒l |.ll|
.　　　　　　|　　::/,::::::::::::: 　　￣￣￣　　::::|l|６ﾉﾉ .|＼
.　　　　　 |././,:::::::::::__:::)　　＼＿_　　 :::::::||､_ノ　|　・＼　　　　　「お前のために、な」
.　　　　　ｌ.(_::　　　　　　　　　　,　＼::::::::/l　　 ll| ；　： |
.　　　　　　 l.　￣￣￣￣￣￣￣　 :::ヽ／　| lll　| ：・・；|
　　　　　　 l、　　＿＿_　　　　 ::::::／：　 |　ll| ；・　：・|
　　　　　 _, -/l、　　￣￣　　　 :::::／:：　　　 |　|　・；　；|
　　　 _, -'::l::::/ ； !.　　　　　　 ::::／::：　　　　　|.| ；：；・ |
　　　 ::l:::::l:::/；'・'：ヽ、　　　 :::／:：：　　　　　　 |　；・；　：；|
　　　::l:::::l::/；・' ：ｌヽ、　 ::／：：：　　　　　　　/l ：　・；： |
　　　l:::::l:/・：；；　l・；lヽ／：：：　　　　　　　 /''| ；・；；　・|

いい奴過ぎるルルーシュに贈る、アカギのほんの少しのお節介。
45 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:51:39 ID:NlgG/QXc: 　　l:. :!:.: .:.|:.:.: :.:.:.|:./:/./ :.///:.:. /:.|:.lヽ.:ヽヽヽ
　　',:.:.|:.:.:.:.| :. .:.: .l/./:/ :.///7:.:/:./|/__l:.',:.|l|:.{
　　 }.:.l:.:.:.:.l:　.: .:.:.l/:.//∠__//./:./ｬﾃﾐ.:.:l.:.|||｀､__
　　 l.:.|:.:.:.l｀l:.l:.: .|:.|/７=ｒｚｪﾐ/:／/k斗ｨ:.{|:.l |
　　 |l:.ﾊ.:.ヽヽ',:.:.ヽヽﾋｴ才‐ヽ　　',　　l:.:.||.|
　　 |l:{ }:.:.|.ヽ_:.ﾄ.:.ヽヽ　　　　　　. >　ﾉ.:.l l|　　　　　　｢ああ、それは結構です｣
　　/ |l ヽ.||:ヽ:.|ヽ:.:.ヽ＼　　､ ..-‐'／ヽ:.|　｀
　　　ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
　　　　　´ l:.|:ﾉヾ､___.ヽ　＞‐-':.|　ヽ
　　　　　 /|:lﾘ〈〉‐‐‐|.ﾆニﾆ彳ヽ{

お節介は、一瞬で却下。それにアカギが慌てた。

　　　　　　＿＿
. 　　／　　　　｀v─- 、
.　　 / 　　　　　　＜、
　　 l　　　　 .／ﾚ'＼　＼
　　 |　 _　,ｨノ─- ､｀ﾆ>､｢
　　 |. { rl |　＝==｡く
　　 |　じ|.| u　｀二　 _ ＼
　　 | 　ﾊl　 r─‐' ‘ ‐、-'　　　　　　　｢なんでだよ。
　 ,.へ /　ヽｌ　 ⊂ﾆニ´　　　　　　　　　そりゃないだろ｣
. ∧　　＼　＼　　┌ ′
/　＼　　＼　 >､__j
　　　＼　　 `く
.　　　　＼　 ∧

　　　 /:::::::::::::::::::　::::: ::::::　:::: : :::::　::::::: :: :::',
　　　 |:::::l:::::::|:: :　:/:: /::/: :: :: ./::ﾊ:. :::::: :: :::ヽ
　　　 }:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄ
　　　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|::::|
　　　　 |:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|
　　　　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l
　　　　ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　￣　/:./::|::|　　　｢いえ・・・
.　　　　　　j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|
　　　　　　 |｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{　　　今気付きましたが、僕は好き勝手やると
　　　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ｀　　　こんな風になるみたいで」
.　　　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､　　／,┴┤
　　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|
　　　　　　　　　 /＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ

ルルーシュは綺麗に笑う。
49 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:52:05 ID:NlgG/QXc: アカギはその道先を暗く感じたが、

　　　　　　＿､ー､_,. -- ､
　　　　　　　＞　｀　　　　　＼
　　　　　 ∠　 "　　　　　ﾞ　ヽ
　　　　　 /. " " " " ﾉﾍ　ﾞ　ﾞ　ﾞ　ﾞ l　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　 /:: /::　| !|ﾞ＼::.､＼:. :.ﾍ
.　　　　ｲ ." " ,ｲ ,ｲ|||l| ﾄ、i、ﾞ　ﾞﾞ|　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　 |::. i::.::.: l　　ﾉ_ ヽ,,　ﾄ､ﾊ
　　　　　 lｲ."ﾉlﾉ|ﾚH|||||Ｎ||Nﾍ.ﾞ　ﾞ |　　　　　　　　　　　　　　／_ノ　ヽ､_　　　＼　　　　 .!::.:|:.:.从 ≦ﾟ≧ﾐ:≦ﾟ≧ﾄN
　　　　　　ｈ |:＝== u::_ ==＝::||^i│　　　　　　　　　　　　／（●）三（●）)　　　.＼　　　 |:.（|:.⊂⊃　､_,､_, ⊂⊃i/
　　　　　 |ｆ.||: ｀ﾆﾟ´::|.| ｀ﾟﾆ´　||ﾘ|:l　　　　｢・・・同期が、　　|　　（__人__）　　　　　　|　　と　　'､:ヽ:. :.!　　 |r┬|　　ｊ:|ｿ　　だろ？
　　　　　　ヾl| u　,　r|｣､　、　 |ﾚ'/　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ|r┬-|　/　　　／　　　　ヽ　ヽ:|＞､｀ﾆﾆイ!//
　　　　　　 !ヽ、l ──- | ,.ｲ '/　　　　　　　　　　　　／　｀ー'´　　　　　＼　　　　　　 ( ⌒ ){i <,!ﾄゝ｀ｌ( ⌒ )
　　　　　　　 `ﾍl＼　=　／　|:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【ア　レ】　　　　　　　　　　　　　　　【コ　レ】
　　　　　　　／::|::::::`ｰ ´　　 :|::::::ヽ､_
　_,.　-‐'''"´|::::::::l::::　　　　 /:::::::::| : :｀`'''‐- ､.._
.　: : : : : : : :|:::::::::ヽ.　　　 / :::::::::::| : : : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　苦労するぜお前さん・・・」

　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　「真似する気が起きませんからね。
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',　　　　　　　　　　　　僕は、僕の好き勝手を通そうと思います」
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉

ルルーシュ自信が、納得したようだった。
59 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:52:55 ID:NlgG/QXc: そして、今後の目標を口にする。

　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.
　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.
　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.
　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .:
　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.
　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.
　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.　　　「とりあえずは、自分の実力アップと――」
　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:
　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:.
　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./
　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐
　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣
　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : :

それは、ある面彼の我侭。

　　　 /:::::::::::::::::::　::::: ::::::　:::: : :::::　::::::: :: :::',
　　　 |:::::l:::::::|:: :　:/:: /::/: :: :: ./::ﾊ:. :::::: :: :::ヽ
　　　 }:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄ
　　　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|::::|
　　　　 |:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|
　　　　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l
　　　　ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　￣　/:./::|::|　　　｢２人の、公正ですかね」
.　　　　　　j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|
　　　　　　 |｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{
　　　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ｀
.　　　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､　　／,┴┤
　　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|
　　　　　　　　　 /＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ

アカギは鼻で笑って、

　ヽ　　　::::l　　　ーー---　　　　::　l::. 　　..:/
　 ... ヽ　　.::::| 　く　　　　　　, ､　 :　!:::. 　..::/
　　::::...ヽ .::::::| 　丶ヽ、　　　　 rヽ　　i:::::::::, '
　.. .:::::::.. ヽ:::.:| 　　　｀ー- ..._ __`､.　l:::／　　　フッ
　　　:.:::::::... ヽi　　　　　　　　　　ヽ !'
　　　::::::::::::.... ヽ　　　ｰ- ､......　　／

吐き捨てた。

　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　 , '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　 | ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　 |!i.|.ｆ1.| =｡===.,,　,｡===lW
　　　　 |.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　 (._　⊂　　　　　　　　「学級委員かってんだよ！」
　　　 /| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃　　 ,) 　）
　　　_/）:| /　　＼/ ,. ´二ニゝﾞくう (　r '´
‐..T....|(（::K　　　　/ /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ.　　/ '　'　　.仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼　　ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
67 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:53:37 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

選手が、定位置に付いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　に| 　　　　|　　に|
　　　　　　　　　　　　　　に|　　　　 |　　　　 .|　　　　|　　　に|　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　＿_|＿＿＿|＿＿＿_|＿＿＿|＿＿＿|＿　　　　　　　／|　　　　|＿＿
　　　　　　　　　　　　 .|Drive Your Dreams 　∈∋　TOYOTA. |　　　　　／　 |　ロ　 .|lllllllllllll
　　　　　　　　＿＿＿_|二二二二二二二二二二二二二二二二|　　　／ .／ .|　　　　|lllllllllllll
　　　　　　／|YMCA　|　========= 　　　　　|￣￣￣￣￣| ㊦|　　　 | ／　　.|　ロ　 .|lllllllllllll
　　　　　　|　 |:::「「「「「.| T　EEEEEEEEEE　　 |　　　　　　　 | □|　　　 | ||／　..|　　　　|lllllllllllll
　　　　　 |　 |:::LLLL .| B　EEEEEEEEEE　　 |　　　　　　　 |：｡｡|　　　 | ||／　..|　　　　|lllllllllllll
　　　　　　|　 |:::「「「「「.|　　　　　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿|’ 　| 　　　| ||／　..|　　　　|lllllllllllll
＿＿＿＿|　 |:::LLLLL.|　EEEEEEEEE　　　　　　EEEEEEEEE　 |＿＿_| ||／　..|　　　　|lllllllllllll
ﾊﾞﾝﾃｯｸ＿松坂屋＿___|　EEEEEEEEE　　EEE　 EEEEEEEEE 　.|＿＿エバラ焼肉のたれ＿
三三三三三三三三三|__EEEEEEEEE＿_EEE＿EEEEEEEEE_＿|三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三|　　 .|　　　　COCA　COLA　　　　.|TBS|三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三￣|￣￣￣￣￣SUPER￣￣￣￣￣￣|￣三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三 / |　　　　　　　“DRY|”　　　　　　　|三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三 / |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|三三三三三三三三三三三三
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　NISSIN　OilliO　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横浜銀行□　　崎陽軒シウマイ

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

ここからやる夫の戦いが始まる。
１人の戦いが始まっていく。
68 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:53:57 ID:NlgG/QXc: 援護が無いと仮定するならば、優勝の道のりまで、
１失点も許されないカイザースとのレース。

３イニングにも渡る、長距離レース。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――　[] ]　／　　　　三＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ｌ￣ | | . 三　　　　＼三／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|_| 匚. | 三　. 　　（ ○）　（○）'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| | 　三　 u　　（__人__）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |_|　　三　　 . 　｀ ⌒´　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[] []　,-　　　　r⌒ヽ　　ｒヽ，　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　三　　　　i／　|　ノヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　匚／　　　　三　　三　　 /　　　 )≡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　三　　／　　／≡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ三　　　.／　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二≡､__.／　　　／､⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　＼　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　　　/＼　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　　 /ﾆヽ三　　　三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　 /　　ﾆ_二＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　.／　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≡　　／　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≡　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三_ノ

スターズの命運は、やる夫に託された。
74 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:54:17 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────────┐
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がプロ野球選手になるようです　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　　　　　　　　 │　　　　　／ノ　　　ヽ､　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　／　（ ○）}liil{（○）　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　　　　　　　　 │　　　 |　　　　（__人__）　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　 │　　　＼　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　 │　　／::ノ"''ﾌ:ﾉ|ﾞ x ''|ヽ!:::_,,,L,,ﾉ,,ﾉ_ノﾞ>i、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　 │.　　i／ﾍ"　ﾑﾉ:::::| i::::! |-''"::::/　　　ﾞヾノヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
　　　　　　　　 │　 /（:::::::ﾞソ"_;;;;;;ﾉ: :V: :ヽ　''"ヽi、　をノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　（::::ヽ,ノ"!,,_::;／: :i: :i: : :ヽ_;;:::::"ヽi、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
　　　　　　　　 │　 ^ﾞ''" ／::::;ｼ: : : : i , -ii !、＼::;;ノ::::）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
　　　　　　　　 │　　　（::::ヽへ、: : : i　　　 i/　ﾞ''ヽ,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
　　　　　　　　 └─────────────────────────────────┘

.
77 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:54:57 ID:NlgG/QXc: マウンドのやる夫は、大きく息を吸い込んで――

　　　　　 |　　　　　"⌒（_＿__人_＿__）⌒ﾞ　　　 |
　　　　　　＼　　　　　　! ,-ｰ- 、!　　　　　／
　　　　　　　＼　　　　　｀ーｰ ´　　　　　／

目を閉じた。

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　　　　　／　（ー）　（ー）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　／　　　　　ー‐　　　　＼

蒼星石のおかげで気付けた事がある。

蒼星石は見せたかったと、

---------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　ヽ三三.,.. -─────── -- ､三三三三三三三三
　　　　　　　　　　＞ ':::::::::::::::::: ` ､::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、三三三三三三三:
　　　　　　　　 , ':::::::::::::, ::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::: ヽ三三三三三三
　　　　　　 /:::::::::,::::::l::::ト､:::::::::::::::::::＼ ::::::::::: !::::::::::::::::: ＼三三三三三
　　　　　　　/::::::::::::l::::::ヽ::＼＼::::::::::ヾヽヽ _:::::::|::::::::::::::::::::::::ヽ三三三三三
　　　　　　':::/::::::::ﾉ:::人:::＼:＼ヽ-‐:::ﾊ!´ ヽ :: l:::::::::::::::::::::::::::::∨三三三三
　　　　　　|::l!:::::::/::::|, -‐､'l ヽ-ゝゝｫ＝､=ァ:::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::∨..三三
　　　　　　 |::ﾊ::::/:ｲ::|_,.= ､＼　　　r:::ﾊﾘｲ::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ三／
　　　　　　ゞ! V/::::ﾊ! ﾊﾘ! 　　　　　ゝ- '　j/!ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,,／
　　　　　　　 /へ:::::l:|　 -'　　　　　　　　　　 /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　／　l:::ヽ:::ヽ　ヽ　　　　　　　/　':::::::::::::::,:::::::::::::::::: ﾉ　　　　「―――――――」
　　　　　　　　　ヽ:::::ﾄｰ` 　 _ ＿　　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　）:::ﾍ　　　 -　　　　　　/:/::::::/:::/:::::::::::::::／
　　　　　　　　　 /::!:::::ﾊ.　　　　　　　 /:/::::::ﾊ:::::::::::::::::, ´
　　　　　　　　/::ｨ::::::::::ヽ.. 　　　　　　 /:/:::::/ ﾉ:/!::l::ﾊ::/
　　　　　　　 ,ﾉ／|::::::::::::!::!へ　_ ＿　　ﾚ''!::/ ,／|ﾘﾊﾘ　'
　　　　　　　　　|:::::ﾊ::::::ﾊ　　　　|　　　|/　 __│
.　　　　　　　 l:::::ヽヾ`' 　　　 |　　_.. ｨ ´　　　ヽ＿　　　 _
　　　　　　　　　　ヽ::_ゝ　　　　r'ﾚ ´ 　　　　　　　　　　_｀＞'_ﾊr_ｧ
---------------------------------------------------------------------------

そう言った。

自分を、見せたかったのだ。
84 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:55:28 ID:NlgG/QXc: やる夫も、同じだ。

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　─　　 ─＼
　　　／　　（一）　（一）＼
　　　|　　　　（__人__）　　 |
　　　＼　　　 `_⌒ ´　　／
.　　　　ノ　　　 /　）ヽ　く
　　　(　＼　／__ノi　）　,　)
.　　　＼　　ﾞ　／　ヽヽ/ /
　　　　　＼_／　　　＼_ﾉ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どんなに頑張っても、誰にも見てもらえなかった。

　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　　　､ッﾐﾐ゛ヽ.,
　　　　 /へ　　　＼　　　　　　 ,.､;ﾐミ=ﾞッ^!､;;;;゛ヽ
.　　　（（● ）　　　　　|　　　　　　　／　中　＼(,ﾘミ_(,
　　　| |　　　　　　　 |.　　　　　／─ 　　─　　＼ﾘ||ﾘ|
.　　　　|｀_＿_ 　　　 |.　　　　／（●）　（●）　　　＼川)
.　　　　 |ー'´　　　　 |　　　　 |　　／_人_＼　　　　　|ｲ||
.　　　　ヽ　　　　　　/.　　　　　.＼　§｀⌒ ´§　　　／ﾘi
　　　　　ヽ　　　　 /　　　　　　 /　　　　　 | | | 　ヽ
　　　　　　.>　　　 <　　　　　　 /　　　_　　 | | |　　　ヽ
　　　　　　|　　　　 |　　　　　　丶　　　￣|￣||￣|￣　）
　　　　　 |　　　　 |　　　　　　　　丶__＿＿|＿||＿|＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＼ ,　, ／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U 　　（__人__）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ` ⌒ ´　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　　　　　　　　三三三三○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾞｭｯ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　　｀l￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 |　　　　　　　　　 |

誰かに、見てもらいたかったのに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
86 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:56:05 ID:NlgG/QXc: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

合わせなかったし、譲らなかった。合わなかったら、自分から外れた。

自分から外れていった癖に、誰かに認めて貰いたかった。

---------------------------------------------------
:. .:::::::::::..　　　　:::::::::::::　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . . . ..::::
:::: :::::::::..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゜:::::::::: ...:: :::::
　:::::::::::::::::: . . . ..: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　:::::::::::.... .... ..　.::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::　　::::　::::::::::::::::::::::　　 :::::::::::.....　.　.::::::::::::........ ..::::
:.... .... ..　.:::::::::::::　　　　::::::::::::::::::::::::　 ::::::::::::::::::::::::::.... .... ..　.:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.　........　......
:::::::::::::::::::: ..::::: ...＿＿＿:::::::::::::::::::: ..::::: . ..:::::::::::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::
:::::: ..::::: . ..::::: ／::::::::: .　＼:::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
　　... ..........／::::::::::::　　　＼::. .... ..　..... .... .......... ..　.　........　......
　　... .....／::::::::::::::::　　　　　　＼.... ..　.:.... .... .............. ..　.　........　......
..... ..........|::::::::::::::::::　　　　　　　|.... ..　... .... ..　..... .... ..　..... ............. .
　..... .......＼:::::::　　　　　　　／.... ..　........ .... ............. ..　.　........　.....
　　... ..........>::::　　　　　　　<　.... ..　.:.. .... ..... ............. ..　.　........　......
　　... ........（　|:: 　　　　　　 / ）.... ..　　.:.... .... ..　......... ..　.　........　......
... ... 　　.......`|:::::::　　　　　/'.... ..　......　. ..　..... ............. ..　.　........　......
　　... ......　....|:::::::::人　　/::.. .... ....... .... ..　..... ....　......... ..　.　........　......
　　... 　..........ヽ::::::ヽ,.Ｌ＿).... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.　....
　... ......　....　　>__ノ三三.... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.　...
..　........　..........三三三三.... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.　....
. .. 　　　...　三三三三三.... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.
---------------------------------------------------

全部、自己顕示からスタートしている。

野球に対しての純粋さは、無かった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
88 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:56:35 ID:NlgG/QXc: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ずっとそうだった。
中学の時から外れていた。１人だった。

　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　／: : :　　　　　　　＼
　　　　　／: : : :　　　　　　　　　　　＼
　　　　／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
　　　 / : : : : : : :　.. 　　　　　　　　　　　　＼
　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l　　　　　　「――！」
　　 .　＼ : : : : . .（　　　 j 　　　）　　　　／
　　　　　＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　＼

だけど初めてアイツを見た時、思った。
アイツに勝てば認められると、凄い投手と言われると――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＼　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（●）　　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　　　´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　⌒　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（｢　　　｀rﾉ　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 | 　　　　　　　　｢＼　　＼

皆に認められると思っていた。

::::::... ..丶
:::::::....　...＼
:::.' ──-.. ＼
:::::::... ⌒__丶　＼
:::::::::.... .'::. ）.ヽ　 .ヽ
:::::::::::.... __ ..丿　　　ヽ
:::::::::::...　　　　ヽ　　　.ヽ
:::::.._ ﾉヽ.___＿丿　　　.丶
::::::::::::::....　..::ﾉ　　　　　　.）
:::::::::::.. 　 ../　　　　　　 .ﾉ
:::::::::.⌒ "　　　　　　　..ﾉ
:::::::::::::::::.... 　　 ....::::::../
:::::::::::::::::::::..　......::::.／

全部、やる夫の我侭だった――

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
90 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:57:04 ID:NlgG/QXc: だけどやる夫は認めて貰った。

蒼星石に、こんなやる夫が好きだと言って貰い、

---------------------------------------------------------------------------
.　!..:.:.:.ｌ:.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:./:.:.:./l:|::.:.: |:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀、:.:l:.:.:.:.:.:.l.:ﾄ､:|
　{.:.:.:.:.|:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:./:.:.:,ｲ:;ハ::.::､:.:.: ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.|:.:.:.:.|:.|:|　l|
.　ｌ::.::.:.| .:.:.|:.:.:.:.:.l:.:.:.|:.:.:/:.:.:///＿入:_ヽ:.＼ヽ､:＜´l￣: |:.:.:.:.|:.ｌ:|　ｌ|
　 |::.::.::!::.: |::.:.:.:.:.|:.:.:|／;:∠ｲ/´ 　ヽ＼:＼ヽ、 ,.=キミ!:.:.:.//l/　ﾘ
.　ｌ::.::.::.::.::l::.:.::.:.:.l／／　　_, -=＝rミ＼＼:ヽ　个ｔｸ}〃 :;〃 /
.　｀､::.::.::. |::ｌ::.∠イ::.|　＜ V弋ｽ┤　　　ヽ　└- ' ﾘ::/　 /
　　｀､::.:: ｌ::|::.::.::.:|::.:ﾄ、　　ヾﾆ-‐'　　　　　　　　　イｨ′
　　　 ll::.::.|::|::.::.::. |::.ｌヽ＼　　　　　　　　　　 /　　 /l:|　　　　　「―――――――」
　　　　||::.::l::.|::.､::.::l::.｀､｀ヽ　　　　　　　 , 　／::Ｎ
　　　 lﾄ､:ﾚﾍ::.|::.::.＼::ヽ、　　　　　￣　／::.::.;′
　　　　　　＼ヽl::.::.::.::|ヽ:＞、　　　　　　／!::.::.: ,′
　　　　　　　　 |::.::.::.:l　｀ヽ､　｀¨￢ｰ-‐'´|/|::.::.:/
　　　　　　　　　ヽ::.::.:｢ー- ､　　　ト､　　 !::.:/
　　　　　　　／ヽ::.|　　　｀丶､|∠＼　 |::/
　　　　 r─＜´　　 ∨　　　　／,.ｲ {_}｀ヽ｀ﾒ/_
---------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　　　　　　, ‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　 /　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　__..ノ　 ,. -─-- ､V´￣`ー-､
　　　　　　　／　　／ ..:.:::::::::::::::ト､,ｨ^ー-､　ヽ
　　　　　　　 l!　　／..:.:::::::::::::::::::::::lハﾍ::::､:::::｀ﾍ. 〉
.　　　　　　　 |ｌ　 /..:.:::::,. ｨ:l::::::::__::ﾉ　ﾊ:::il:､､::::::}l
　　　　　　　〃 /ﾍv1::ﾚ'´ｌ:|::ィ´　　　＿}ﾉ|::l::!:::::ｌ|
　　　　　　 ,ｲ　,'ノ∨.::::::::ﾉハ{　　　ィ´ __ 卞N::::::jj
　　　　ノ/　ﾉ.:.::::::::::ィ´「￣_ヽ､　 r'⌒ヽ　!ﾊY´
　　,.-‐'´{::〈　〈.:.:::::::::::::ﾄ　 r'⌒`　j 　""""　l　ﾄｋ　　　「―――――――」
ｰく　　　ヽ｀ｰ_.ﾆｰ-､:〈{ヽ　"""　 __ ...、　　ﾑ介ヽ
::::::ヽ　 , -‐ '´ 　｀ﾚ1:::Vﾑ､　　く::::::::ﾉ　 ,ｲ「｀
::::::::::V´ 　　　　　ノイ|ﾚ个｀ｰ､　｀ﾆ´,ｨ个ﾄ
ｰ-∠..,,__＿　　　　　　　 ,ｨ^Tｰ| ｀ ¨´　 |厂「｀ヽ､
:::::::::::::｀ヽ:::. 「￣￣￣｀｀¨7:::::| .:j 　｀ ´　 L_/:::::::::iﾄー-､＿_,,.. -─- ､
::::::.､ :::::::::ヽ::|（》《）::::::::::::/:::::::ﾍ〈　　　　　 /::::::::::::lﾄ､..＿::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
---------------------------------------------------------------------------

ついさっき、チームが、自分を認めてくれた。
92 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:57:22 ID:NlgG/QXc: 辛いとき、苦しい時、思い浮かぶ光景があった。プロで自分が頑張れた、原動力。

甲子園の、夏の光景。

--------------------------------------------------------------------
888
888　　　　　　　　　　　　　　　　　　に|
888　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __|＿
888　　　　　　　　　　に|　　 ┌’㊦‘┐　に|
＝||　　　　　　　　＿＿＿|＿＿| ：｡｡　 |＿＿_|＿＿＿_
　 ||　　　　　　　　　　| 入 EEEEEEE! ’ 　　　EEEEEEEEE!|
＿||.＿＿＿＿＿＿＿_| 　　EEEEEEE!　=== 　　 … 　 … 　|＿＿＿
|　　　　　　　　　　 | 毘 EEEEEEE!　EEE!　　　　｡｡｡｡｡｡.|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三|　　　　　　　　　　　　　　　　.|三三三
三三三三三三三三三|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|三三三
三三三三三三三三三 /l　 |　　　　　　　　　　　 |　 |i三三三三
三三三三三三三三三/_|＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿|,l三三三三

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　ー､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（ ●）　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::　　__´___　:::::::　＼.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｃー､　 |　　　　|r┬-/ ' 　　　|⌒,一っ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,へ　λ　＼　　　 `ー‐' 　　　／　入　へ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<<<／ヽ　　　　　　　　　　　　　　/＼）））
---------------------------------------------------------------------

できる夫に対しての、執着の象徴。
93 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:57:51 ID:NlgG/QXc: あのおかげで、頑張ってこれたけど。
あのおかげで、ここまでこれたけど――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:::::::::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ .:::::::::::::１　　　５:::::::::::....ヽ

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　／　　＼ ,　, ／＼
　　　　　／　　（ー）　（ー）＼
　　　　 |　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　　　　（―――間違っていた）
　　　　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　　　／´　　　　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　（ l　/　/　/　l
　　　 l　　　　l 　ヽ　　　　　 /

今はっきりと、言い切る。
あれは、妄執だったと、間違っていたと言い切ろう。

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　／　　＼ ,　, ／＼
　　　　　／　　（●）三（●）＼
　　　　 |　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　 ` ⌒ ´　　,／
　　　　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　　　／´　　　　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　（ l　/　/　/　l
　　　 l　　　　l 　ヽ　　　　　 /

だから、捨てる――
94 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:58:17 ID:NlgG/QXc: 自分の屋台骨を、曲がり、捻れていたかもしれないが、
自分を支えてくれた、自分の骨子を――

-----------------------------------------------------------

888
888　　　　　　　　　　　　　　　　　　に|
888　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __|＿
888　　　　　　　　　　に|　　 ┌’㊦‘┐　に|
＝||　　　　　　　　＿＿＿|＿＿| ：｡｡　 |＿＿_|＿＿＿_
　 ||　　　　　　　　　　| 入 EEEEEEE! ’ 　　　EEEEEEEEE!|
＿||.＿＿＿＿＿＿＿_| 　　EEEEEEE!　=== 　　 … 　 … 　|＿＿＿
|　　　　　　　　　　 | 毘 EEEEEEE!　EEE!　　　　｡｡｡｡｡｡.|
三三三三三三三三三|―――――――――――――― |三三三
三三三三三三三三三|　　　　　　　　　　　　　　　　.|三三三
三三三三三三三三三|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|三三三
三三三三三三三三三 /l　 |　　　　　　　　　　　 |　 |i三三三三
三三三三三三三三三/_|＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿|,l三三三三

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　＿＿,,,,,,,,,,,,,,,,,................... ＿..........................,,,,,,,,,,,,,,,,,＿＿
￣　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　"""""
　　　　　　　　　_,,.　-＝-　.,,_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..､ -
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..､ - ‐ '''' "´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..､ - ‐ '''' "´
＿　　　　＿＿＿_ ,,..､ - ‐ '''' "´
.／＝　／　　　／
　　／　　　／
_,／￣￣￣

-----------------------------------------------------------

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――今ここで、やる夫は捨てた。
97 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:58:43 ID:NlgG/QXc: 目を開く。

　　　　　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　.キッ！　　／　＼　　／＼
　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧,､／　（●）　（●）　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣`'`　|　　　　（__人__）　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

瞼に飛び込んでくるのは、揺れるスタジアム。

　　　　　　　　　　　　　/　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／
　　　　　　 lｰ ''''"￣￣"　　￣￣｀'､　　　　　　 lｰ ''''"￣￣"　　￣￣｀'､
　　　　　　∠,,､ -z　　　 ,r――― ''"　　　　　　∠,,､ -z　　　 ,r――― ''"
　　　　　　､ '"´,､ィ　　 /　　　　　　　　　　　　　､ '"´,､ィ　 /
　　　　､ '" ,､ '":ﾂ　 /　　　　　 |＾l　　　　　､ '" ,､ '":ﾂ　 /　　　　　 |＾l
　､-'　,､ '´ 　　/　　/ 　　 /'''',,,," 彡　､-'　,､ '´　　/　　/ 　　 /'''',,,," 彡
　 | ,､ '´　　　 /　　/　　　｀ﾞ＾ _,| │　 | ,､ '´　　　 /　　/　　　｀ﾞ＾ _,| │　　　　　　　　　　　　 |＾l
　 '´　　　　　/ ／l/　　　　　.,／,_　|　　　'´　　　　/ ／l/　　　　　.,／,_　|　　　　 ;‐i　　　　　　　 /'''',,,," 彡
　　　　　　 /／　　　　　 .l＿,'" | .|　　　 lﾆ　ﾆ/／　　　　　　 l＿,'" | .|　　　　lﾆ　ﾆl　　 ;‐i　　｀ﾞ＾ _,| │
　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ　　　 .〈/!_|　　　　 lﾆ　ﾆl　　　　{_,lﾞ　　 .〈/!_|　　 lﾆ　ﾆl　　.,／,_　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/!_|　　　　　　　　　　　　　　　　〈/!_| 　 .l＿,'" | .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に| 　　　　|　　に|
　　　　　　　　　　　　　　　　　に|　　　　 |　　　　 .|　　　　|　　　に|　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　＿_|＿＿＿|＿＿＿_|＿＿＿|＿＿＿|＿　　　　　　　／|　　　　|＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　 .|Drive Your Dreams 　∈∋　TOYOTA. |　　　　　／　 |　ロ　 .|lllllllllllll
　　　　　　　　　　　＿＿＿_|二二二二二二二二二二二二二二二二|　　　／ .／ .|　　　　|lllllllllllll
　　　　　　　　　／|YMCA　|　========= 　　　　　|￣￣￣￣￣| ㊦|　　　 | ／　　.|　ロ　 .|lllllllllllll
　　　　　　　　　|　 |:::「「「「「.| Ｖ　EEEEEEEEEE　　 |　　　　　　　 | □|　　　 | ||／　..|　　　　|lllllllllllll
　　　　　　　　 |　 |:::LLLL .| Ｋ　EEEEEEEEEE　　 |　　　　　　　 |：｡｡|　　　 | ||／　..|　　　　|lllllllllllll

耳を劈くは怒涛の歓声。

スタジアムの熱気が、初めてやる夫を直撃する。
98 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:58:49 ID:feohX4MI: おおおおおおお！！
100 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:59:05 ID:NlgG/QXc: やる夫の足元が、震える。

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　.／..::::::::::::::..＼
.　　　　／..::::::::::::::::::::::::::.＼；
　　；／..:::::::::::::::::::::::::::::::;:::::.＼
　　 | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;: |
　　；＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／；
　　 ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､；
　；ﾉ .:::::::::::::１::::::::::::５::::::::::....ヽ；

絶対に負けられないという、プレッシャーが圧し掛かる。
歯を食いしばって、バッターに向き合った。

　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　.-´　　　｀｀ヽ
　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ
　　　　　／　＼　　　　　　　　ヽ
　　　　　/　（ ●）　　 ─　　　ヽ
　　　　　|::　　（__　　（ ●）　　　　|
　　　　　ヽ　　（__ﾉ　::::　　　　　 |　　　「・・・！」
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　人　　　　　　　　　　　/
　　　　　/　　　　　　　　　　＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |

やる夫は今、初めてプロのマウンドに立つ。
101 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:12 ID:W.GNWJ5c: これは熱い！
102 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:13 ID:Zn0F0y4.: うおおおぉぉぉぉぉぉーー！！！
アッチィィィィィィ！！！
104 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:22 ID:mWjsqzqc: 泣き笑いしてる自分がいるぜ
105 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:24 ID:5eTpd/Lo: おおお
107 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 16:59:38 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

カウントは、ツーストライクツーボール。
バッターは左打者、７番海馬。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　/ ,　　 /　 ,　　 i　　|　　i　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　i　!　／ / ｲ　!　|　 /　/ | |/
　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　|　//∠／| / /／_|∠| /i/
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉-､ |`‐ﾞ='-`| //-ﾞ='‐1‐v'
　　　　　　　／　　 ─　　　 ―　　　　　　　　　　　　　　　　　　!f｀i i|　ｨ　 '〈!' 　　　,|f ﾘ
　　　　　　／　　　（ ●）　（●）'　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽﾆ／ .! 　iﾆﾆﾆ'7 　/ｧ'
　　　　　　|　　　　　（__人__）　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　　| 　 v－y 　//-‐　1
　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´　／　　　　　　　　　　　　 /　o　　|＼｀￣　.ｲ/　　　|
　　　　　　／　　　　　　　ー‐　 '　　　　　　　　　　　　　　　　　 d　 ,. -‐┴i　ヽ- '　! _, ―┴ｧ

左打者相手にやる夫を贈らなければならない程、
今日のルルーシュは辛い投球内容。

ここ一番での無残な結果。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ ´／＿.|　 {:.::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:. /／‐´ ＼_/　　ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・」　　　 .//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─────────────────────────

その悔しさは、解る。

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（ー）　（ー）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

だからルルーシュ、黙って俺に、任せて欲しい。
108 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:42 ID:8afLT1Tc: なんと言う燃える展開！！
109 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:45 ID:oc5JpmR.: プロ初登板と対比させているのか
110 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:49 ID:aUOpa3/g: やべぇ、表題の意味がわかってぞわっときた
112 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 16:59:58 ID:hbqJuwZk: そういえば、初マウンドの時は甲子園を思い出してたしな。
過去を捨て、現在に向き直ったか。
113 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:00:06 ID:5lHtbjuM: まさかの社長ｗｗｗ
114 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:00:07 ID:NlgG/QXc: 熊田のサインに、頷く。

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼　　ｺｸﾘ
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,　 -ー- 　､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_,'　　　　　　　',_)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　●　　　●　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　(_ ● _) 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,,　-ー　､　　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　,　-‐　'"　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;ー"　`　ー-　-ー;'"

視線を熊田の背後に移す。

..　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　―　　-＼
.　　　　　　.　／　（●）　（●）
　　　　　　／　　　　（__人__）　＼
　　　　　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|
.　　　　　　＼　　　　　　　　　／
.　　　　　　　ノ　　　　　　　　　＼
　　　　　／´　　　　　　　　　　　ヽ

バックネット裏、最前列。
116 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:00:37 ID:NlgG/QXc: まるでボールを受け取るのが自分のように、ロビンが大きく両手を開いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/|＼⌒｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　v||.| |||＼〃ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|!‐,‐、,┐| ..::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l|｀T￣~| |　:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'λ|__／√ヽ／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/`!___,ノ〃/　r ⌒｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽrrrr‐､　　(　　　〉``ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾄ、i　　　) ..:::γ　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｔ　ヾ　√⌒ヽヽ　 .ゝ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (⌒oゞ＿＼　　　.:.＼ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y　|￥彡　｀ヽ、::::ﾉ┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ (○０ニニニニ;〔

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　─　　 ─＼　　ｺｸﾘ
　　　　　　／　　（●）　（●）＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　＼　　　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼

もう一度、大きく頷く、やる夫。
118 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:00:56 ID:NlgG/QXc: 喰いつくような、えげつない角度のストレートが、胸元に飛び込む。

　 .ｌ,　　　　　　 .ｌ　　　　　　 .,!　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　／
　　.ヽ　　　　 ! 　　　　 |　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　／　　．． .／゛
　　　ヽ　　　　　 .|　　　　　　,!　　　　　　 /　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／　 .　　/.//
　　　 . ｌ　　　　　 .ｌ　　　　　 .!　　　　　　 /　　　　　　　　　　 / 　　　　　　　　　　　　／　　 . / ./././.// /
　　　　ヽ　　　　　.!　　　　　| 　　　　　 /　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　　／　　　.､.// / /./ //////
　　　　　 .ｌ　　　　　ｌ　　　　 .,!　　　　　　　/　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　 ,／゛　　 .,　 / //./　 /./ .// //
　　　　　　ヽ　　　　 !　　　　 !　　　　　　 /　　　　　　　　／　　　　　　　 ,／　　　, ／ ././　　　　　　 /　 //
　　　　　　　ヽ　　　 .ｌ　　　　|　　　　　　/ 　　　　　 / 　　　　　　 ,／　　 ,..-'´　 .､/ .゛　　　　　　//
　　　　　　　 .ヽ　　　ｌ　　　 .!　　　　　./　　　　　　 .／　　　　　 ,／゛　._ ／　　　 ./　　　　　　　　　　　 //
　　　　　　　　ヽ　　　.!　　　|　　　　　/　　　　　　/　　　　　　　 ,／゛　,..-'´　　　　　 ./　　　　　　　　　　　 //　´
　　　　　　　ヽ　　 .ｌ　　 .,!　　　　/　　　　　 /　　　　　　／ . ,..-'´ 　　　　　 /　　　　　　　　　 ./
-、　　　　　　ｌ.　　 !　　 !　　　 ./　　　　.／　　　　　／ ._..-'´　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 /
　｀'-､　　　　　　　ヽ　　l　　|　　　./　　　 ./ 　　　　 ,／ﾞ_／´　　　　　　　 _　./ 　　　　　　　　　　　　/
.,　　 . ＼　　　　　　ヽ　 |.　 |　　 /　　　／　　　 ,／／　　　　　　　 . _,,　‐''"゛　/　　　　　　　　　 /
. ｀''-..、　｀''-、　　　　..ｌ.　.!　.!　　i′　／　　 ., '彡'"　　　　　　_,,　-'''"　　　　　 /　　　　　　　　　　 /　　＿,,,,
　　　 .｀''ｰ..、｀'-､　　　　 .゛ "　 ′ .ヾ　　 ;;ｼ'"　　　　_,,　‐''"゛　　　　　　 /　　　　　　　　　 / ."ﾞ￣゛
　　　　　　　｀''-､, ＼　　　　　　　　　 : -'´　._,,　ｰ''"゛　　　　　　　＿,,,,....　 /　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　＾　　　　　　　　 .. -''''"　 ___,,,,....　--ｰ'''''''"ﾞ￣゛　　　 / 　　　　　　　　　　　 /
＿＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/　　　　　　　　　/＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌヽ　　　ﾞ''''￢―--- ........,,,,,＿__、　　　　/　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 _.. ‐.,．　　　　 .ｌヽ.､,''ｰ .,ﾞﾞ'''ｰ-､,,,_　　　　　　 .￣￣../　　　　　　　　　 ,/__
　　　　　　_..-'"ﾞ.,／゛　,,　　 ,　ヽ .＼ﾞ'-、.｀''ｰ ..、 .｀ﾞ'''ｰ　..,,、　　／　　　　　　　　　／　　￣￣ﾞﾞﾞ''''''''￢―--
　　 .,..-'"゛　,／゛　　 / 　 i′|　　.ヽ　ﾞ'-、　　　　｀''ｰ．　　　／　　　　　　　　　／
.-'"゛　 . ／　　　　/ 　　/　｜　　 .ヽ　　 `'-..,_　　　　　 _..-'"　　　　　　　　　／
　　_／゛　　　　　/ 　　　l　　.!　　　　.＼　　　　.｀ﾞ"'''''"´　　　　　　　　　　　　 _／゛ : ''ｰ　..,_
.／　　　　　　 ./ 　　　 /　　 |　　　　　 .｀-､　　　　　　　　　　　　　　 ,..-'″　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-..,,,_
　　　　　　　 / 　　　　/　　　!　　　　　　 '､｀'ｰ..,,,　　　　　　　 _,,　‐'″　 .｀ﾞ'ｰ .._　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-..,,,_
　　　　　 . / 　　　　 . !　　　 !　　　　　　　ヽ　　　｀ﾞ''''￢―''''''',ﾞ´　　　　　　　　　　｀ﾞ''- ..、

インハイ一杯の、最高のストレート。
120 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:01:14 ID:NlgG/QXc: 身体を竦めたバッターは、なす術もなくボールを見送る。

|:::::|::::|:::|::/;.-'::´;.:-‐'::´:＿＿＿_,.-':& acute;::::／:::/:/::::::::
∨:|:::ﾊ::|'‐〈￣￣￣ `' ' //,.-'´::::::::／:::::::/:/:::::::::;
l Ⅵ::|,'ｌ::!/∧　　 -＝＝´--ャ―イj:::/:::/:/:::::::::/:
|｀∨:!,'|:|//∧　　　　　〇　　｀ﾏ//::/:::/:/:::::::::/:::
{　 Ⅵ,ﾍ!////ヽ、＿＿_ 　　　 l/::/:::/:/:::::::::/:::/
｀ｰﾍ!//////////////7777ｧ,/::/:::/:/:::::::::/:::/::
　, ｨ,'////////////////////／／:/::::::／:::/:::::
　　}//////　　　 ','///,' ' ' ／イ:::／:::／;.ｨ／j;ノ;
｀ｰ､!　'////,　　　　　　　　´ /::／_;／ｨ7//7ｧ-,
　　 !　　'///,　 U　　　　　　／' ´/////,' '　／　,
7ー.1　　 '//, 　　 ,　　　　　　　　　　　／u　,/
':::::::::!　U　　　／|　　　,r'―-　、　　　　　　ノ;ｨ
＼::::ﾊ.　∧　／　│ 　 /!!!!!!≧､_｀ヽ　　　U ￣'
　＼:::〉'　 `´　　ｌ　　/!!!!!!!!!!!!!r＾/　　　　 ,. '
　　｀　　ヽ　　　 l.　 /!!!!!!!!!!!!!!!７　　　／
　　　　　￣ヽ　　 l.　/￣｀丶!!!!Ⅳ　　／
　　　　　 __ノ　　│ ヽ､`ｰ--')Ⅳ 　／
　　　　　　　　　　ｌ　　｀ー '´　／:/
　　　　-|,.-‐-、　Ｌ ---ｬ　　 ,..'/::/
　　　　/|　＿ﾉ　　　 ,r'´　　 ,.'::/::/

ストライクバッターアウト。

やる夫が指を突き出して、

　　　　　 /⌒l
　　　　　　:{.__, |
　　　　　 { 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
　　　　　　 }.__, |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て
　　　　__,/厂{　　|､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　J　　　おおっ！！　　｛
　 __ノ{　､　 }ｰ ,八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔
　 |!　､　|　　{.イjj　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
　｜　| 　ヽ.___,ﾌツ'´　）
　ヽ.__＞ｰく_（rへ__,／ﾊ
　　ﾊ..__,.ィ"丁厂_,ノﾉ :〉　　　　　　　＿＿＿_
　　 !ヽﾆニニニ-tijj":::i:{ 　　　　　　　／＼,三_ノ＼
　　｜ｉ ::::巛'::::::j;彡'::::;':/l　　　　　　／（ ●）三（●）＼
　　 :|！('.:::::::::jj彡'::::／人　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　ヽ_'ｰ--一__''ﾆ´ くヽ＼ｰ-､　 |　　　　|r┬-/ 　　　　|
　　 /´｢｀广￣:::彡:: 　l　}　ｊ}ヽ､＼＼　　 `￣'´　　　　／
　／..:f}!！　　 :::三:: 　!　'　,ﾊ　＼,,> ＼　　　　　　,. -‐'"'´~'''
_/　.::;i}!}|！　　 ::三::..　:. 　j:: ;　　 (⌒!ﾉﾐ. ￣彡 !ｈ´.,.,;.;';;'';:';'';;.;.,
｛　.::;}}i}人`　　　:::三ッ川:..{:. ; 　　jlY^)　ﾐ....::彡 rj＾),;'';:;':;;';.:'':;':;'.;.;

と一声吠え立てた。
122 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:01:25 ID:feohX4MI: ロビンさんかっけええええ！！
123 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:01:34 ID:oUlvbRZg: やる夫は…プロ野球選手になったんだな…
124 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:01:37 ID:Wxb6o1/w: やる夫かっけええええ！！
125 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:01:47 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

イニングを閉め、マウンドから降りたやる夫は、途中くるりと引き返す。
最後の１球の際、帽子が落ちていた事に、気が付かなかった。

　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　／＼　　／　＼
　　　　　　/ （●）三（●）　　ヽ
　　　　　 |　　（_人__）　　　　|
　　　,ｨＴl'ヽ＼　 `ー´　　　／｀ヽｰ;、
　　 kﾋﾋど,　　　　　　　{⌒Yｨ､ｿ
　　　　｀´￣ヽ　　　　　　ﾊヽ｀^ｰ′
　　　　　　　ヽ　　｀　/　 '}
　　　　　　　　 >　　　/ごノ
　　　　　　 __,∠ 　　 /　　　　ｷｭﾑｷｭﾑ
　　　　　　〈、　　　／
　　　　　　　＼､__ノ

マウンドの上に、ぽつんと置かれた帽子を拾いに、引き返す。

その帽子を、先に拾った奴がいた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f ´ ﾞi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐-、　 |　　 j　　　　f ´ﾞi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　l,　　| 　　l　　　　l 　.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　.l 　 l 　ﾍ　　　| 　 l,　　　 , -、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l, 　　!　 }:.　　ヽ　　l, 　 !　　　'　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.　　ヽ .}::　　ヽ .」　 | 　 .ﾉ　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::　　ヽ.',　　　ヽ　 t_ ノ　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'l::.　　　｀ﾞ'⌒ ヾ=　''ー´ ‐- (、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ::　　　　　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.i::　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::..　　　　　　　 ,, -‐''ニ=-'''''￣　　｀''''= ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::.　　　　　／ ,, -''´　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::.　　　 /／::.　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::.. 　 /,ﾞ::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, -‐‐'''..::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::::::;;;;::-‐-::､:::::::::::l::::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `'''´　　　　　 `ｰ-､|::::::::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（:::::::::i;:::::::::::::::::::::::::::::::::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
128 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:02:06 ID:NlgG/QXc: カイザース３番手、できる夫。

カイザース、２桁勝利投手をここで持ってきた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ⌒　　 ⌒　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　（●）　（●）　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 __´___　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 `ー'　　　　　／

マウンド上で、交錯する、２人。

　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　／: : :　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : :　　　　　　　＼
　　　　　／: : : :　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : :　　　　　　　　　　＼
　　　　／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
　　　 / : : : : : : :　.. 　　　　　　　　　　　　＼.　　　　　　　　／.: : : : : : : :.._　　　　　　　　_.　　　　＼
　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l.　　　　　　　　 | : : : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　　 l
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |　　　　　　　　　| : : : : : ::;;（　○ ）::::ﾉヽ::::::（ ○　）;;::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l　　　　　　　 |::::.::: : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l
　　 .　＼ : : : : . .（　　　 j 　　　）　　　　／　　　　　　　＼: : : : : : . .　　　　　ゝ　　　　　　　　／
　　　　　＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : :.　　　､＿,-‐'　　　　／.
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　　　　　　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼　　　　　　　　　　 .: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼
129 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:31 ID:Wxb6o1/w: ついにできる夫ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!!!
130 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:38 ID:Ct6QXWIM: できる夫ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!
131 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:42 ID:6VWu5nOA: 人気投票あったら、誰に入れるかガチで迷う
10人以上いるから決められそうにない
どのキャラも立ってるよな、ほんと
132 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:44 ID:W.GNWJ5c: ライバルキターーー！！
133 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:02:48 ID:NlgG/QXc: すました顔で、できる夫が口を開く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　　　／　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（＿）　（＿）　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　「面白いですね」　　　　　　　　　　|　　　　､_',__,　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼

　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　　|　　　　「・・・なにがだお？」
　＼　　　｀ ⌒´　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＼　　　　／　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「この状況が、です」　　　　　　　　 | 　　（●）　　（●）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　´　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　￣￣　　　　＼

1年ぶり近くになる会話だったが、懐かしさなどはどこにも無い。
134 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:48 ID:5lHtbjuM: 遂に来たか……
135 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:51 ID:cE14PDQk: いい顔してやがるなこいつら・・・ｗ
136 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:02:52 ID:tNUHqjPg: おお、できる夫が……！
137 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:03:03 ID:8afLT1Tc: ここでできる夫だと…！？
展開熱すぎだろ！
138 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:03:14 ID:Zn0F0y4.: できる夫ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!
139 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:03:17 ID:NlgG/QXc: やる夫に追い回されたできる夫は、
この日を常に、待ち望んでいたのかもしれなかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::..　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　「あなたが２点取られれば、　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::..　　（●）＼
　　　　　　　　　　　　　日本中の野球ファンが注目する中で――」　　　|:::::::::::::::::::::::::::..　　　　､__|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::..　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　⌒　　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（● ）　（＜）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　「私に勝ちが、貴方に負けが」　　　　　　　　　| 　　　　　　__´___　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　`ー'´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　　　 ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　|　　　　　　　　､　＼＿　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　ヽ　＿⌒)

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　 ― ヽ
　　　　　　／　　　　　　（ ●） '､
　　　　　　|　　　　　　　　　（__ﾉ_）　　　　　　「・・・」
　　　　　　＼　　　　　　　　｀_⌒
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
140 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:03:21 ID:TzdvYbtY: できる夫・・・！
141 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:03:24 ID:LdmLBiEI: 向こうも後がないな
142 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:03:58 ID:NlgG/QXc: 投手同士の勝負という、不確かな勝利条件で、完全決着をつけられる。
またとないこの日を――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　　／　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「決着をつけよう、やる夫」　　　　　　　　|　　　　　__´___　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　'ー一` 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼

しかし、やる夫は断った。

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　＿ノ　ヽ__＼
／　　（─）　（─）＼
|　　　　（__人__）　　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　　「どうでもいいお」
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

無表情にやる夫に拒否され、固まりかけるできる夫。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・・・・新しい、　　　　　　　　　　　　　　　／（○）　（○ ）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 __´__　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　喧嘩の売り方を覚えたみたいですね」.　　　　 |　　　　　　－　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　／

何とか減らず口を捻り出す。
145 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:04:33 ID:NlgG/QXc: 　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　ノ（＼
　　　／　 _ノ　ヽ､_　＼
　／ノ（ ●━━● 　＼　　　　　　　「黙ってろ」
　 |　　⌒ （__人__）　ノ（　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　 ⌒／

やる夫が少し反応して、できる夫が力を取り戻す。
再び、挑発的な言葉をやる夫に投げる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ　　　　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　「それとも、ようやく負けを認めますか？.　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　この土壇場に来て。　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　__´　_　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　￣　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・情け無い」. 　　 .⊂⌒ヽ〉　　　　　　　　く　/⌒つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ　 /　　　　　＼　ヽ　/

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　　／_ノ　ヽ､_　　　＼
　／（●）三（●）)　　　.＼
　 |　　（__人__）　　　　　　|　　　　「・・・できる夫」
　＼　ヽ|r┬-|　/　　　／
　／　｀ー'´　　　　　＼

ただ、やる夫の反応は、できる夫が思っていた反応と異なった。
154 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:04:56 ID:NlgG/QXc: 怒気を隠さず、

　　　　　 .＿＿＿_
　　　　；／　　ノ（＼；
　　；／　 _ノ三ヽ､_ ＼；
　；／ノ（（｡）三（ﾟ）∪＼；
　；.|　⌒ 　（__人__）　ノ（　|.；　　　　　「来年また構ってやるお」
　..；＼　u. . |++++| 　⌒ ／；

敵意を隠さず、やる夫が言う。

　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒三 ⌒＼
　　　／（ ○）三（○）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　|　　　　　　「プロでいられる限り追い続けてやるお」
　＼　　　 `ー'´ 　　／

そして最後に――

::::::... ..丶
:::::::....　...＼
:::.' ──-.. ＼
:::::::... ⌒__丶　＼
:::::::::.... .'::. ）.ヽ　 .ヽ
:::::::::::.... __ ..丿　　　ヽ
:::::::::::...　　　　ヽ　　　.ヽ
:::::.._ ﾉヽ.___＿丿　　　.丶
::::::::::::::....　..::ﾉ　　　　　　.）　　　　　「だけど今は―――」
:::::::::::.. 　 ../　　　　　　 .ﾉ
:::::::::.⌒ "　　　　　　　..ﾉ
:::::::::::::::::.... 　　 ....::::::../
:::::::::::::::::::::..　......::::.／
155 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:05:18 ID:oUlvbRZg: 初めてできる夫が、やる夫を名前で呼んだ気がする…
157 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:05:23 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.ノ（　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／: : : ⌒　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　/ : : : :　._　　　　　　　　_　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : 　 ´⌒＼,, ;、　　､､／⌒｀.　 l
.　　　　　　　　　　　 |: : : ::;　　（　◎ ）　ﾉヽ　（ ◎　）.;;:: |
　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : :　　　´"''"　,　　　　"''"´　 l
　　　　　　　　　　　　　　＼ : : : 　　（　　　 j　　　）　　／　　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi__,:'ｊ､＿,:'|
　　　　　　　　　　　　　　 ,r''"＼: :　　　.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′／　　　　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　　　　　 `て
　　　　　　　　　　　　　　f!: : : : :: : :　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　　　　 J　　　　すっこんでろ！！！　｛
　　　　　　　　　　　　　　i!: : : !: : : : : 　　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　〔
　　　　　　　　　　　! i　./: : .i i: : : : :: : ;!ii:::i:　　　　　　:i:i　　i　　　　　　　　 ´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"⌒ヽｒ'~￣￣｀`
　　　　　　　　　　| i!i/: : : : !l|ｒ"-'"-i| i`i|‐､　　　　　:i'　　 i,
　　　　　　　　　　|,ｲ|,,.．r''"!l|　　i!　　|ヽi　 `i　　　 :,./.　　 ',　　　 / .
　　　　　　　　 ,ｒ'''! |i!　　　　　　 ii |　　| |`i　 i:　:／/　',　　ヽ.,.r"/.
　　　　i､　　　 /　 !　　　　　　 ,,,,.i! l-ー|--i!､ .i:／ ./　:'i,'.,.,,,.r'"　/
＼　　 i ＼　　/i　　　　　,,.．r''"　 i! i. 　 !　 i! l .i　 ./::　;;ir''"　　/ヽ　 .
　＼　!　 .＼/ .:i.　　　　　　　　　　　　|　　 i ヾ､./:r''"　　　　/　　ヽ.
　　　`'　　 / .::/　　　　　　　　　　　　.!|,,.rヾ､,,ノ　　　　　　 /ヽ.　　　ヽ、
.　　　　　　〈 .::::i　 i　　|　　　　,,.．-‐ ''"|i　　　i　　　　　　　/　　ヽ、　　 .ヽ、
　　　　　　　ヾ;::ヽ､i　　!　　　　　　　　　　　　/　　　　　　/,,,,....． -－''' "´
　―－―――ヾ;::::i 　 ! 　 !|i　　　　　　　 !|/ヾ;― =＝
　　　　　　　　　ヾ:i, 　|i.　 !||　　 i |i　,,.ｒ"!| 　〉
　　　　　　　　　　 `i、 ||　　|i　　　i ||'"　　　　/
　　　　　　　　　　　 .ヽ||　　　　　　　　　　　i|'
.　　　　　　　　　　　　 i'ヽ、　　　　　　,,.r''"!i
　　　　　　　　　　　　....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......

怒鳴りつけた。
158 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:05:40 ID:NlgG/QXc: できる夫の声は震えていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　　＼　　 u. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「何を・・・」　　　　　　　|　　　__´___　　　u. 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　u. `ー'´ 　　　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：／::::::::::::::::＼：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：／　⌒三 ⌒::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「な・・・何を勝手なことを！　　　　　／　（○）}ililli{（○ ）:::＼：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元々お前が・・・」　　　　　　　　　：|　　　　　 __´___::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 `ー'´::::::::::::／：

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.　　　　　　　　　　　　／　　　/　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　＼
　　　　　　_）￣　　　　　　　　　`て　　　　　　　　　　／　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　J　　お前が！！！　｛　　　　　　　 ..／　　.‐''~＿　　　　　　　　　　　　＿~''‐　　＼
　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔　　　　　 .／　　/´ ,i!i!i!i!i!i!i､ヽ　　　　　　 /´ ,.i!i!i!i!i!i!i､. ヽ　＼
　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀` 　　　　 .／　　 ,'　 ,;i!i!i!i!i!i!i!i!',　',　|!!il!|!l!!l!l!l| ,'　 i!i!i!i!i!i!i!i!i!',　',　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　{　 {i!i!i!i!i!i!i!i!i!}　}　|!!il!!ll!!!il!l| {　 {i!i!i!i!i!i!i!i!i!}　｝　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　'、ヽi!i!i!i!i!i／ /　.|!l!!il!!l!!il!l| '、ヽi!i!i!i!i!i!／ / 　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,_＿_＿_＿＿＿＿＿__、　　　/　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 .|!!il|!|!l!l!il|!|!!!i!l|!|!lll!!il|!|!l| 　　　/　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　　　　　　　　　　　　　　　　.　.|!!il|!|!ll!!lil|!|!l!l!il|!|! ll!!il|!|!l|　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|!!il|!|!ll!!lil|!|l!l!!lil|!|!l!!il|!|!l|　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|!!il|!l|!l!!il|!|l!l!l!il|!|!l!!lil|!|!l|　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＼　　　　　　　　　　　　　　　　|工工工工工工工工工|　　　　　　　　　　　／

最後は、悲鳴のような声になった。
160 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:05:58 ID:NlgG/QXc: それをやる夫が大却下。

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi___,:'|
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'　　　　　 _）￣　　　　　　　　　　　　 `て
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　'　　　　 J　　眼中にねぇんだお！　｛
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _イ　__｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　〔
　 |　　　　　　　　　　|i　Ｔｨ'"´:::::::::｀ﾞヾｲ　　　　　　　　　∧　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"⌒ヽｒ'~￣｀`
　 | 　　　　　　　　　　 !　|{::::::::::::::::::........}|　　　／　　　/
　丶　　　　　　　　　　　 V:::::::::::::::::::::::/　／/　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　＼_:::::::::::::::ﾉ　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　￣￣　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿｀`ｰ- -‐'"´_ ＿ , ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　 _,, -''''"￣´　　　　￣￣''ｰ ,,
　　　　　　　　　　　　 ,..-'"゛　　　　　　　　　　　　　　　｀'‐
　　　　　　　　　　／　　　　　　　＿ -ｰ￢-､　　　　　　　＼
.　　　　　　　／　　　　　　　／　　　　　　｀'‐　　　　　　　ヽ,
　　　　　　／　　　　　　　　　　 .,, /￣￣￣ヽ　　 .､　　 .＼.,＿　ヽ
.　　　　../ 　　　　　　　　　　゛　./　　　　●　ゝ　　 `　　′　｀'-.ヽ
.　　 ../ 　　　　　　　　　　　　ﾍヽ, 　　　　 ,ﾉ　 .,!　　　 .＿＿＿.'.!
　　　!　　　　　　　　　　　　　｀―――／　 .丿　　　　!　●　｀.ﾘ　　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,人.
　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-ｰ￢'　　　　　　　ﾞ弋＿__　〉　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　`て
　　 .|　　　　　　　　　　　　　 l＼　、　　　　　　　　　　　｀'-､ "ヽ　　　　　　J　　今はっ！！！　｛
　　　ヽ　　　　　　　　　　　　 "`.ｧ._.（　　　　　　　　　　　　　 .ｌ　 |　　　　　　）　　　　　　　　　　　　〔
　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |　ゞ弋,,,、　　± -'、　　　　　.｝　!　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"`v'｀`
..　　　　 .＼　　　　　　　　　　　!｀'''-､,.｀'｀-ﾆ二＿＿'';;i＿＿ｿ　　.!
　　　　　　　/＼　　　　　　　　　　　| .､￢'''｀-ﾆ―-　....二 / 　　　　　|
　　───/　　｀'-､　　　　　　　　ｌ　ヽ、　　 .ﾞ￣″.r‐./ 　　　　　　!
　　　　　　　　　｀''-､、　　　　　＼　ﾞ' ...,,＿＿_/ ./ 　　　　　 ,./
　　　　　　　　　　　　　　　｀''ｰ..、　　　｀'ｰ．＿＿＿_ﾉ　　　　. ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ... r''ヽ..,,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　ﾞ　　　｀ﾞ''ｰ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヘ
163 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:06:16 ID:NlgG/QXc: 一方的に怒鳴りつけると、やる夫はマウンドから引き上げる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＼；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；／　⌒　　　⌒::::＼；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；／　（●）}ili{（●）::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 __´___　　　:::::::|；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；＼　　　 `ー'´　 ...:::::／；

　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　／＼　　／　＼
　　　　　　/ （―）三（―）　　ヽ
　　　　　 |　　（_人__）　　　　|
　　　,ｨＴl'ヽ＼　 `ー´　　　／｀ヽｰ;、
　　 kﾋﾋど,　　　　　　　{⌒Yｨ､ｿ
　　　　｀´￣ヽ　　　　　　ﾊヽ｀^ｰ′
　　　　　　　ヽ　　｀　/　 '}
　　　　　　　　 >　　　/ごノ
　　　　　　 __,∠ 　　 /　　　　ｷｭﾑｷｭﾑ
　　　　　　〈、　　　／
　　　　　　　＼､__ノ

できる夫は、憤怒に顔を染めていた。
169 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:06:40 ID:NlgG/QXc: 何があったのかと、両軍がざわめく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'　.l:::::::::::::::ll::!.l:l　　　　ヽヾ､　'､!l:::::::::::::::::`､` ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::ィ:::::::::::!l:!`ｷ- 、　　/ ヽ　`, - ﾘ.l:::::::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l/ l:::::::ll::l,.ｔ'´￣ヽ`､"ヽ` '," '~ `ヽl:l､:::::::::､- ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　 lｵ､:l{!'{. 　(::) 　　､　　　 (::)　　 !〉::::::::::`::.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l l ;､ ` ｰ--‐'　　}　　 `‐-- '´ /'´.〉, r '´
　　　　　　　　　　　　　　　　　（やばくね・・・？）　　ヽ4ヽ　　Ｕ　〈　　ーl‐ヾ´///:::丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヾ'、　　 _,,.........,,_　　　 t.ｨ､l￣｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　 ´　─‐‐ ｀`　 ,.イヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`t､､　　　　 ,.ィ"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } ヽ｀~~ ´　.i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / //　//___.　　　 | |　　　ｌ　　　ｌ　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/ｨ　　|/ r__）　　 | |　　　 |　　　|　　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ|　ﾄ､　||`ヽ、　　 | |　　　 |　　　|　　/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆﾍ {(Vﾘ| ─ｕヽィ　 | |　j|　　　　　　　 |ﾙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊヽVｌ! `ー‐ ' }　|ハ/|　 j|　|　.ｨnｲ|/
　　　　　　　　　（勘弁してくれよ、できるお）　　 |　ヽ|　　　　 /　!　 l||　/| /|//ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|ヽヾ､___` 　Ｕﾚ'　 ,ィ‐'　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ヽ＼｀　ー＝＝' ／ '"￣/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　＼, , , , , ／　　／　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼　｀　"　　　／　　//　八

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l、 |　|　 l　 / ／ ./ ./ 　 |.　 l　　| ./ ./ ./　| |./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ、|　|　l　// /／／|　　 l　 /　/ /／／/ / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ、l　|　/l//／＿/ l　 /　/／_|/_∠| /　| /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ | ＼　`ｰ'　ゝl 　//　`ｰ'　／|/⌒v'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ｌ⌒l l|　　￣￣"/／|〉￣￣￣　 .|/＾_l.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽゝ(ｰ|　／|　　　´ ＼|　　　Ｕ　　 ll ),l'ノ
.　　　　　　　　　（無理無理マジ無理・・・）　　　　　lヽ_ ／　 |　　 ┌───7　　　/._／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l／　　　| 　　 l￣￣￣/　　 / /　　 ,ノ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　 |..　　　V´￣∨　　 ./ /,.-‐'"　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./ 　（;;）　 |＼　　 `ｰ‐'´　　／ / 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　＿|＿＼　　　／| ./　　　　　 |
173 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:06:56 ID:NlgG/QXc: .:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 |
.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　 |　　　ｆ´￣
.:.:.:.:.:.:.:. 　　　　　　 | 　　 ||　 - ,ｨ
_.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　|∨　.ﾊ　　　||'　,ｨ仭Ⅳ
ｲ:.:.:.:.:.:.:.:. 　　　 |.:.∨　ﾊ　　 ||／ｰ ' ｽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　 |:.:.::∨ ﾊ　_ノｲ　 - '
;/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　 |:.:.:.:.:∨ﾊ　　:.:. 　　　ﾄ.　　　　　　　　　　　　「なんだ、喧嘩か？」
　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ｰ弌ｚ,Vﾊ　　　　　　　ｊﾊ
　|.:.:.:.:.:／⌒丶.:.,ｲ―― ､ヽ{.:.　　　　 , ｲ　|
　|.:.:／.:.:.:.:.　　＼.:. ＿＿}:.:.:.:.:. 　　／／｡│
ｨ':}ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　ヽｆ.:.:.:.≧:..､.:.:.:.:._／イ　／
.:.{.:.:.:.' ￣￣￣ヽノ:＼.:..＼.:.:.＞:.､` =xー´

ﾞ､:::::::ヽ､,〉／:::::／　　　　　　　　　　　　 _,,.　＼::::::::::::,:'::::
ヾ､::::::::::/./::::::;:'ﾞ　　　　　　　　　　　_,,.=＝ヽ､　 l:::::::;r‐､::
　＼::::::;ﾞ/:::::,:'ﾞ,,_　　　　　 /　　　,,.z''"´_,,,,.´￣　|::::::|'"ヽl:
　　'yヾ/::::;/''‐-ヽ､.,__ヽ　l､_,,. ‐',.-'''"´ ﾟ　/　　 !::::l! 〉 /:
　　 l !/:::;/ヽ￣｀`・‐｀"　ヽ.　 ´`'‐--‐‐'ﾞ　　　 |:::/!/,/:::
.　　 Y::::/l　｀'‐-‐''"　 |　　　　　　　　　　　　　 |/' /ﾞ::::::　　　　　「喧嘩かもしれんな」
　　 ,'::::/､ﾞ、　　　　｜　　　　　　　　　 !‐'ﾞヽ:-､
.　　l:::/　k,ヽ,　　　　　　l　　　　　　　　　　　　 l　　ノ,.､‐
　　|::;'　〈ヽ,　ヽ　　　　　!　　　　　　　　　　　　|　／
　　|:l.　　ﾞ､＼.|'､　　　ヽ､,__,／　　　　,,./　　_,'.-'"
　　|!　　／! 　ヽ,､　 ‐----‐‐''''''''''"´ 　 r''"
　　!-‐''ﾞ　 ',　　　l｀ヽ.　　｀''''''''""　　　　 |　　　　　　　 /

::::`､wv:::::::::::i ヽ＼:::::::::::::::://i:::::::::|::::::::　∠;;;;;:::::::::::::::::　∠/|
::::::::|　|w |.v/|ヽヽ,Ｖ-'ヽ／//,i:::::::::i::　/　　 ∠:::::::::,--､::::　/
:::::::::}.j:::::. Ｖ　"''--,＼／_,,, -''"i､:::::`,/　:::::::　/::::／^i .i::　/
､:::::::|/:::／`､　　;;;;;　:::;;;;;;;;:::::::::　ヽ∠,＼　　　//＞　|.|／
.ヽ:::/／,,_　ヽ､　 .|:::::// /::::::　_／:::::_,=〈ヽ、 |i　ヽ） }
　 //| .i,　~io､_ヽ　| .//ノ　　∠｡-ｧ''" / ヽ;::i />ヾv／
　.|::|ヾ,,_"'--―"-ヾ《<-=-'" `ー'__ ノ`　　i:::|.i／／:∠,__
―|:| .|::::　 -'i,"￣::::}　　"ヾ二,￣　　　　　.|::::|__/::/
　 |:|　|::::　　 i　;;;;;;;;|　　　　ノ"''--'　　　 .|::/:::／　　　　　　　　　「ウッシ喧嘩だな！」
　ﾘ／ヽ::::　　　　:ノ　　　　　　　::::::　　　 //:::/　　　（○）
　　（○ヽ、　i ､__ヾ　　　　　　　 ::::　　／/ |/
　　　　　　ヽ　　ヽ`= -二二`i　}　　／　　　/
ヽ、　　　　　ヽ、　`v_i__､__､ノ　　／　　　　/
　　ヽ、　（◎）ヽ,　ー--,,,　　／　　　　　/
　ヽ,_　ヽ、　　　　ヾ,　　　　／　　　　　　/　　　　（○）
　　　ヽ、ヽ、　　　　|`--＜￣' --'　　　/
179 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:18 ID:waXBfAtU: 疑問から確信に変わってるｗｗｗｗｗ
180 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:23 ID:D6zsTG1U: 社長ｗ
できる夫、まぁ同情できなくはないな・・・ｗ
181 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:07:24 ID:NlgG/QXc: やる夫だけが、倣岸な顔で、喧騒たるグラウンドを闊歩した。

　.　　　　　　　　＿＿＿＿
..　　　　　／　　　　＼
　　　　　　／ __ノ　ヽ､　　＼
　　　　／　（●）三（●）　　＼
　　　　 | 　　（__人__）　　　　|
　　　　　＼　　　｀ー ´　　　　／
　　　　／ゝ　　　　　ィ'ヽ
　　　／　　　　　　　　＼
　　　/　　ｨ　　　　　　　　　 r 　＼
　　 | 　 `||　　　　　　　　　|ヽ　　ヽ
　　 /⌒ヾ|　　　　　　　　　　|　|,　　|
　　ヾ___,ｿl　　　　　　　　　　│（､__,ﾉ
　　　　　　 |　　　　　　　　　　|
　　　　　 l　　　 Y´　　　 /
　　　　　ヽ,　　（　　 ,/
　　　　　　ヾ　　|　　　|
　　　　　　　　　≒;|　　　|
　　　　　　　　　(.（"＿｀ﾞ_）
185 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:33 ID:D4jwHX/Y: ウッシじゃねえｗ
186 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:33 ID:lTk/4yps: こいつらｗｗｗ
187 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:35 ID:UVA9iO2M: 決め付けるなｗｗｗｗ
188 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:07:37 ID:feohX4MI: ノリノリなＶＩＰスターズがヤクザすぎるｗｗｗｗｗｗ
191 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:07:55 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

できる夫が、激しいガッツポーズを取った。
やる夫に対する憤懣を、スターズ打線にぶつけてきた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７回表
　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
　　　　／　ヽ、　　_ノ　＼　　　　　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　　／　（●）　（●）　＼　　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　　|　　　　__´　_ 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　|□　　　 □ |
　　　＼　　　　￣　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　/ 　　　　　　　　　　　　　＼.　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　（　　ヽγ⌒) 　　　　ヘ　＼　　　　　　　　　　　|　□□□　 |
　　　　＼＿＿／

ゼロ。
新世代のエースが、スターズ打線を鎮圧する。

やる夫が両腕突き上げた。
一つの使命が達成される。

　,r'ﾆﾆﾆヾヽ、　　　　　　　　　 //ﾆﾆﾆヽ、
（"´￣￣ヾ））　　　＿＿＿__　　　（（/￣￣｀ﾞ`）　　　　　　　　　　　　７回裏
| 　、ィ_ﾉと)'　　／ "＼, ､／"＼　 (つ（_,,ｱ　　 |!
i| 　｀ｲ_／　／（‐-､）､ ,（,-‐ ）＼. ＼_Y　　　|!　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
.ヽ、　 ' （　／　　｀ﾞ（__人__）'" 　　＼　/ `　　/　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　＼　　＼l　　　　 i|　　　|!　　　　l／　　／　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　l|l 　＼　　＼　　､i|,/⌒ヾ､|!;,　　／　　／　|l　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　　＼　　ヾ　　 `ー一'´ 　ｨ　　／　　i　　　　　　　　　　　　　　　|□　　　 □ |
　　　　　　ヾ、　　　　｀`"´　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　ﾟ　　|!　Ｙ　　　　　　　　　ｨ　|!　　｡　　　　　　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
　　　,.　 '　､/　　　　　　　　ヾ　´　’　　｀
　ﾟ,　i! `|　゜､l!　　　　　　　　　　　　i|!;　ﾟ゜｡

ゼロ。
自分の全てを、ぶつけていった。
196 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:08:34 ID:NlgG/QXc: ゼロ。
できる夫が右拳を握り締めた。

　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　８回表
　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　／　　＼　　　／＼　　　　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
　　　　　　／　　（●）　　（●）＼　　　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　　　　 | 　　　　　　　´　　　　　|　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　　　　＼　　　　　　⌒　　　／　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　／￣￣ヽ　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　（｢　　　｀rﾉ　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　|　□□□　 |
　　　　　|　　 | 　　　　　　　　｢＼　　＼

カイザースのファンのボルテージが、引きあがる。

　　　　　 ,r=ヽ、　　　　　　　　　　　　r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　j｡｡ﾞLﾞi　　　　 rﾆ二`ヽ.　　　Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;）
　r-=、　l≦ ﾉ6)＿　　　l_,.､ヾ;r､ﾞt　　 lｦ '・=　）rテ-┴- ､
　｀ﾞゝヽ、`ｰ!　ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ　tﾉ`ｿﾞ`ｰﾞiｰ'　 ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ
　　にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ　 _,,ﾉ　,　　ﾞtﾌ　ﾞゞ''"´　　ﾞifrﾐソﾍ,　　　　　　　うおおおおおおおおお！
　,.、　｀~iヽ､. ｀~`''"´　ﾞt　（,,￣,　frﾉ　　ゝ-‐,i ,,.,...、　ヾミく::::::l
　ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi,　ヽ　ヽ,/　　　/　　lｦｪ｡､　　〉:,r-､::ﾘ
　W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/　i　/ ,, 、　　 '"fっ)ﾉ::l
　　￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ　　,.:ﾞ''" )'^`''ｰ- :、
　　　 lﾐ､　　／ f´　 r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"　 ,:ｲ`i /i､ヲﾞi　.:" ,,.　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ
　　　 !　ヾ .il　　l　　l;;;ﾄ､つノ,ノ／　　／:ﾄ-"ﾉﾞi　　,,.:ｨ'"　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.　　 l　　　ハ.　l　　l;;;;i _,,.:イ　/　　／　,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　人ヾﾆﾞi　ヽ.l　 yt,;ヽ　ﾞv'′ ,:ｨ"　　/;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 r'"::::ゝ､_ﾉ　　ﾞi_,/　 l ヽ　　ﾞ':く´　_,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' 　　 ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　｀￣´　　　　／　　l　ヽ　　　ヾ"／　｀ﾞ''ーハ.　　　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　／　　　 l　　ﾞt　　　 `'　　　　／^t;＼　　,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;
199 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:08:51 ID:NlgG/QXc: ゼロ。
やる夫はスタンドを眺めた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８回裏
..　　　　　　＿＿＿_　
　　　　　／　―　　-＼　　　　　　　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
.　　.　／　（●）　（●）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|□　　　□ |
　　／　　　　（__人__）　＼　　　　　　　　　　　　　　 |□　　　□ |
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|　　　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
.　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
.　　　ノ　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　|□　　　 □ |
　／´　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　|　□□□　 |

初めて味わうスタジアムは、身体を熱くさせるものだった。

　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　＼ ,　,, ／＼
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　　　　　 |　　　（__人__）　　　|
　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　／
　　　　　　　　 _三ﾆ‐'゛ー ′　-‐ヾ
.　　　　　　　　（　　　　　　,　'　　　　）
　　　　　　　　 `;ー‐‐‐'゛ '---ー;'"
　　　　　　　　　　　　| 　　　　　　　　|
203 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:09:22 ID:NlgG/QXc: ゼロ。
できる夫が、考えられる限り、最高の結果を出した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９回表
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 |　□□□　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　"￣￣`　　　＼　　　　　　　　　　　|□　　　□ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 '´￣`　　　（　●）;;:::　　　　ヽ　　　　　　　 |□　　　□ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l ;::（　●）　　　　"''"´　　　　　　　l　　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　´"',　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　 |□　　　 □ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　 |　□□□　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　 r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,|　ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　　　　　ヽ､　＼_＿　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　　　__
　　　　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　　　　 .|　 |　 ll　 Y´　l　 !　ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　　　　 .ヽ､ﾞ､　ﾞi　ﾍ　 |　 i　　　　ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　　　　　　｀ﾞ､. ﾍ　 `"ﾍ　`l_　　　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　　　　　　　　　`ー'‐―､_　　!　　　 //´:` ､i 　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／

どうだとばかりにやる夫を見やるが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　"￣￣`　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 '´￣`　　　（ー　）;;:::　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ;::（●　）　　　　"''"´　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　´"',　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
206 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:09:35 ID:NlgG/QXc: やる夫はできる夫を見ていない。

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　/　　─　　　　　＼
　　　　　　　'　（●）　　　　　　＼
　　　　　　（ｌ､__）　　　　　　　　　 |
　　　　　　　⌒´　　　　　　　　／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　＼

侮辱されたかのように、肩を震わせた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：／::::::::::::::::＼：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：／　⌒三 ⌒::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　（○）}ililli{（○ ）:::＼：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：|　　　　　 __´___::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 `ー'´::::::::::::／：
207 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:09:46 ID:vgf4wYUY: 現実でこんなシチュあったらマジで肴に酔えるレベルだわ……
208 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:09:49 ID:8afLT1Tc: ですよねーwww
209 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:09:49 ID:NlgG/QXc: そしてやる夫が、マウンドに向かう。大歓声の待つ、９回裏のマウンドへ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-─-　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.::'";_-;;;:ﾐ':::::::::::::::｀:丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::/しﾉﾞ':::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!: -‐ﾞ:::'-:::;_::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::｀:丶;;:::,;--‐!
　　　　　　　　　　　　　　　　 └-;;;;,,,,,_::::::::::::,,;;;_",,;;;'ヽ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　''''''''＞''"　ヽ､ﾞ"ノ　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＼　　(__,,;､＿.ﾉ　　　／
　　　　　　　　　　　　　　／,∠ヽ,.-‐＞-.,,､＿,,;._,, ､∠‐-､
　　　　　　　　　　　　　　 |　　-イ　　／＾＼Y´／　＼　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 !　　ﾉ'"　／　　　 |　!　　　　 Y''　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 /　 ./　 i,/　　　　　｀　　　　　　ﾚ'　ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ./　　i､ヽ /-,┬┬.､,-､"-,,-. -､,ヽﾞi　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　《　　ノ;;レ"|ﾚ/i !|i; ﾉ､ﾞ､'i | | i |ﾚ,､､' レ',,イ
　　　　　　　　　　　　ﾞ ‐'"´　 i　ﾚ' | !| !　,.ヾ,| | !;;|.|ヽﾞ;ヽk'.　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 '　‐ ‐　｀‐'└└ﾞ└'┴'' |i　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　|ﾍ　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　ﾉ .ﾍ,,,;;"ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi｀､ヾ　　､　　　　　　　　　'ﾉ　|　i'''"ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾞ丶｀:::....､_＿＿_,,..　-‐'"イ　!::::::ﾞ´::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　｀ﾞ　‐i二!i-‐ '" ´　ﾉ　|::/;;;ﾞ:::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ﾞ　＞,- ..,,,,.. ､,,　"_　 /　　|::;;;;;;i:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　" /　　　　 | ヾ　　/　　　｀ヽ､_::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|　　　　　|　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 "ﾍ　　　　/　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　ヽ　　 !　　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　人　　|　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,,,ノ /　　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　　 ;'　__　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しノ　　　《",,,,,､,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　三i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i､_─_|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ‐-‐'

スターズにとって、待望のラストイニングへ。
213 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:10:07 ID:NlgG/QXc: カズマが、

＞:::::::＿/⌒＼::::::::::/＼:::::::::::ヽ/:::::/:::!
:::::::::::::::::::::::::::::::＼ /:::::|l|. i!|l:::::::::＼::::｀、
::::::＿二￣ /ヽ"ﾆ=;;:::/ ﾞ"｀"'-､::::::::＼::::ヽ
＿:::::::::ニー >ヽ'　|::::ｌヽ､　　　 i､ー､　ｰ' 〉
::::::::::;ｒｰ-､｀７　　 ,-_=-､｀ヽ､　　i::;;ヽ:::_/
::::/::/ へ i/　　　｀-ﾞ’ｰヾ｀ ,-';ﾞヽ､::::<｀　ｒ､
::::i::::ヽ i＾i iミ　　　　　＼ヽﾞ’"/　ヽ:::::ヽ　| ﾊ、
＿ｊ:::::ヽ｀|　　　　　　　　　　ン|)　）::::/　 i'-､|、
､＿,::/｀-|　　　　　　ーー-ｨ　 |　 /:::/　　/　　ｌ
:::::::::,ゝ　ｌ､_　　　　　｀￣_"　/　/::/_　　）⌒'ヽ、
￣｀ﾞヽ、　　｀､_　　　　ﾞ",, /　ノ／ﾉ　_,i_/ヽ　/
:::::::::::::::ヽ、　　　｀ヽ、　　ﾞj　　_/ﾞー|／　　⌒i｀ヽ、
::::::::::::::::::::::＼　　　　ｒ---'　〈/　, -ー―- ､_　　ヽ
ﾆﾆニヽ--､__｀ﾆー∠_,/￣,フ￣｀＼ー―十ｰヽ、/

阿部が、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐''"´￣　｀　｀''ヽ=､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r（:::::::::::::::::,、 _ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ, ｒｒ～ヅ　　ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾊ　　　　　　ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　__,,.　-─￢,〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣　ヽ::::::,ｨ ,､ヽ:::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　,.‐'"　　　 }:::/ /ヽﾊ::::::::::::::::::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.. 　　　　　　　"´　２ﾉ/ l:::::::::::::::j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ﾆ,｀　　　　　　　　　 __／　:l::::::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ｰr_‐;ｧ　　　　　　ｨ　　　　l:::::::::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈..　　　　　　　 /:{　　　ヽ:ゝj､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀}　　　　　／::　!　i　,.- ´　　/:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶、,､. イ::::::　　!-´ 　　／::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉj'´ ／´　　　／::::::::::::/
215 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:10:28 ID:NlgG/QXc: キョンが、

.　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.: :ｉ:.:.:.ｉ:.:ﾊ:.:.:.:.､:.ヽ
　　　　/:.:.:.:.:.:.: :/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.;ｲ:. :/:∧:.:.ﾄ､:.:!:.:.:. :',｀､
...　　　ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.: :/:.:.:,イ:／/ イ:./　∨!　ヾｉ:.:.:. :ｉ
　　　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:/:. :/　!'　/'　 !/　　ﾘ　　 |:.:.ｉ: :ｌ
.　　　　:.:.:.:.:.:.:.: :!:.:.:.:.ｉ: :/.- ――‐ - ､　　, ― ､!: :|､:.!
　　　　 ',: :i.:.:.:.:.:._:.:.:.:|:/　　＿＿　　　　/＿　ﾊ:.:! ヾ
...　　　　ｉ:.:!:.:.:.:./ ∨:.!' :!　 ´ ﾋ:::} ｀　　ｉﾋ::}｀/' }/
　　　　　!:ﾊ: : :{　 (', : :ﾄﾞ､　　　　　　 :.　　ｉ　 '
　　　　　　 ∨:.:.ヽヾ',:.:|　　　　　　　　　､　ｌ
　　　　　　　ヽﾄ､:.:Y＾ﾍ!　　　　　　　ノ　/
　　　　　　　　　 Ⅵ　ヽ　　　　　 r― ｧ　／
.　　　　　＿＿_|　　＞.　　　　ー　 /_
　　　　　,. _´.:.:.:. : :!　　　　　＞...　_＿/ : ｀ヽ
　　　 / : : ｀.: : :く　　　　　　　ｉ､: : : :｀:､:ﾊ

古泉が。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:´:.:',:.:.:.:.:.＼:､:.:.:.:.:.:.:. ＼:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.ヽ:､:.:.:.:.:ｉ:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:..ヾ＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.: ｉ:.:.:.:.:ヽ:.:.:l:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.ヽ＼:.l:.:.:l:.:.:.:.:.:.:ｉ:. ':.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:':.:.l:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:.:.:.:._',-‐　､:.:.',:.:.ヾﾊ:l:.:.ｉ:.:.:.:. l/:.!:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ィ:.:.:l:ｉ:.:l:.:.:l　､:.＼:.:.´:.:.',　,xfｒっヽメ:ﾘ:.:.l:.:.:.:/:.:.:!:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　l:ｉ:.:l:.:',:!:.:.l￣｀＼:',＼:.:.: ','　｀ー'　ヽヽ:.:!:.:.:.:,ヽ:.:ｉ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l!:.:':.:.:ヽ从ィ弋メ＼＼:.', 　　　　 l:.:!:.:.:./, }:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:.ﾊ:.:.:..:.:.:.:ヽ　　丿＼　ヽ　　　　 l/:.:.://./:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:'　l:.:.:.ｉ:.:..ｉ:.:.ｉ　〈　　　　　　　　　　 /l:.:.:/ｰ:':.:.:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　ヽ:.:l､:.:.:!从　　　　　　　　　　　 /　!:/:l:ｉ:.:.:.:.:!:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾl　:.:.:.:.:.ヽ　　ィ　　フ　　　　 /!'.:/l:l:.:.:.:!/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　ヽ:.:.:.lヾﾄ､　｀ ´　　　　　／//'　lﾊ:.:.!ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.:! }　ヽ　　　　　イ　　　　/　Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ヽ　＜　　　　　　_ .-‐ヽｰ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 . : ´: : : : : : :
217 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:10:42 ID:NlgG/QXc: 声は届かないが、おそらく外野にいる皆が。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/::::/:::::::::／::／::::／::/::::::／::::::/:.:.:.:.:/:/ヽ:::::;:::i::,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::/::::::／::／/:::::/:::::/::／/__.ｨ /..:..:..:/:/ﾊ::::';:::ｉ::ﾄ:::、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::/:::::ｲ/::/　/:::::/::::/´ /ャテﾐｌｯ:/:,ｲ:/ｊｿｌ ;::i:::|ﾘ　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧::::::ヽ/　/:/::/:::::ｌ:::/ 込ソ　|::// ﾚ{´　 | リｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_. -┐ rﾊ:::::/:＼!/:::ｲ::::/ﾚ'　　　　 l〃　ヽ　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　 VＬ　Vヽ::::::ヽﾍl::/　　　　　　　　 _.ﾝ/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　ト::::入｛　　人 __　　　　/:::::::/,:::::::;;;;;;;;;;::::..:;;;;;;;::　　　／::::::::::７ i ..::::::::〉
　　　　　　　　　　　　ヽY ｎヾi=《:::::::::::.＼＿/:::::::/;;:::::::;::;;;;;::;:::::;;;;;;;;;:....._ ノ:::シ"￣´ /r ⌒Y
　　　　　　　　　　　　｀l　人ﾞi　￣｀ミ‐- /:::::::/‐-､;;::;:......;:::;;;, -‐"二ｨ,_Ζ　　　ﾊｉ人ﾚ´
　　　　　　　　　　　　､i ｲレｌ ', 　　　ヽ￣ヾ=ﾗﾝァ‐ﾝ;::≡::;ﾂ ='二ﾇﾟﾂ" ,ノ´　　　ｌ"/Ｖl i
　　　　　　　　　　　　　ム! くヽl　　　　｀￣￣´,.::,;;;;i ｀l::::l´i;;;;;:::...￣￣´ 　　　 ,'ｿﾚ〉ﾉ
　　　　　　　　　　　　　ゞ::.､ i　 i:.､　　 ,'.::::::/　..:;;;;:...　 |::::|　;;;::...;;;;;::.　　　　　　 /:l l /´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
´　　　 /: : : : : : : : ,' : : : : : : : ／　 /: : : : : 〃:/　　　　　〈ミ: : : : : ＜＿
　　　 /: : : : : : : : :,': : : : : : : /＼　 i: : : :／/／　／｀ヽ　 !ヽ. ＼---‐´
.　　 /: : : : : ／! : i: : : : : : :/ｧ云≧!: : /　 ´ z=≦.._　　　　l_ : ヽr-`
　　/: :〃／　.l: : !: : : : :.:/､弋タ_ l : /　　 ´ ´{rﾈﾊヽ,　　ハ／
.　/／/／　　 l: /l : : : : /　"￣　 l:./l　 /　　`｀ﾆ"- ゛　 ,'ｲ　!
　"　 ´　　　,, l/-l: : : :,ｲ.　　　　　l/ .l　,'　　　　　　　　 ,'〉 !ﾉ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やる夫に大きな声援を送る。
219 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:10:56 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

第一の武器、スライダー。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/ﾉ゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ./
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / . /
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 .′
　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ゛ ./ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　 /
　　　　　　　　　　　　　　 / 　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 .ｌ
　　　　　　　　　　　　　 / 　,i′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　l
　　　　　　　　　　 / 　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ -、　　　　 l
　　　　　　　　　ﾉ,　､'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐./ 　　ヽ　　　　 l　　　　　　　,
　　　　　　　　／.／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ / 　　　　.ｌ　　　　.l　　　　　 /
　　　　　　　　　,ｒ.ﾞ‐'ﾞ,i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／　/ 　　　　　.|　　　　.l　　　　　 .,rソ゛
　　　　　　ン.'i "　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　　　　 |　　　　 .＼__,.,,..‐ﾝ"
　　　　　／　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　./　　　　　　│　　　　　　　／
　　　　　　 ,.!-‐ﾞ,i'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _....､　　　　i′　　　　　 /　　　　　　 ,／
　　　　　 ./ ,, ､."　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､y'"　 . !　　　/　　　　　　 .lﾞ　　　　 . ／
　　　　　/'" ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/゛　　　 .l　　　!　　　　　　 /　　　 .／
　　　　./ _／-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ . / 　　　　　|　　 /　　　　　 ./ 　 . ／
　　　ｒ'"゛　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／゛　　/　　　　　　!　　 ./ 　　　　./ . ,／
　　 ./.,, '"゛〉　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..ﾆ,　　　 ./　　　　　　i′　　!、　　.,./ ／゛
　　 /゛　../ ．　　　　　　　　　　　　　　　　,､．'゛　 . ｌ　　 .lﾞ　　　　　　/　　　　｀'''''' ／
　　" ,..‐゛　|　　　　　　　　　　　　　　 ,..‐'./ 　　　　│　 .!　　　　　　/　　　　 .,／゛
　.､゛゛ .,, ‐.'''：　　　　　　　　　　　,..-'´　./ 　　　　　./　 ./　　　　　./ 　　 .,／゛
　lﾞ　／　　./ 　　　　　　　　_..;;./ 　　　/ 　　　　　　!　　 !　　　　 ./ 　,／゛
. `,i`　　 ./　ヽ _　　　,... ‐'ﾞ／　│　　./　　　　　　 !　　　.ｌ　　 .／／
..,″　 ,./ 　,ｒ'" . ｌ .゛　　 ./ 　　 .l　　 /　　　　　　/ 　　　 .｀''_シ'´
..′,／　 ./ 　　　|　　 ./ 　　　 /　　 lﾞ　　　　　 / 　　　_..-'´
.i｀゛　　./　　　　 ′　/ 　　　　/　　 .|　　　　 ./ 　._ ／

先頭打者を三振にとった。
221 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:11:10 ID:NlgG/QXc: 蒼星石が、
..＼.::::::::::,ィ.:.:/:/::ヽ:::::､:::::::::::::::.､:.:.:.ヽ:.:.＼
　　＼,::ｲ::|::/:/.::::::ﾄ､:::ヽﾄ､::::::::::i::l:::::|:::.:.i::|
　　　 i.::i:::|/ー-､/　＼::.＼｀＞ -‐'':|:::.:.|::|
　　　 |:::|:::!/:::::''ｰ==z､　ヾ:､´,､-=ｭ!::!::::::l/　 r‐ ､
　　　 l:､!::ﾄ､::〈ヾ_ﾄｯﾂ　　　〈じｿ7l/:::/:/　　! 　 |
　　　　!::ヽ:::｀:､. , , ,　　 ′ , , , , /.:/:/　　/　　 !　　　　　　　「―――！」
　　　　ヽ.::ヽ:::.＼　　 r ┐　　 /:,:::ｲ　　/　　 /
　　　　　＼ﾄ､:::::: .､　ー′ , イ:::/l仁ﾆ7　　 /⌒ヽ
　　　　　　　　＼Nﾄ＞ｰ‐<'´￣17.:.:.:ノ　　 ,ｲ!　　ﾉ⌒!
　　　　　　　　　_ノｲ厂　　(´￣｀ー'　　　ｲソ　 /　 /ヽ
　　　　　　　／ｲ夊刄　　　｀ゝ─-､　　　> -‐< _ノ　/

やらない夫が、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　　ヽ、　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　　 | ..／}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　　　　　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　　　　　　「―――！」　　　　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(￣ヽヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.(二ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　／　ノ　　／　　　r一'´　ー､　　￣￣￣）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　 {　　ｲ―イ　/　　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　　/＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー ' ￣￣!　　　　　　　　　　|　　ヽノ

ルルーシュが、

　　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl　　　　　　　「―――！」
　　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ
　　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|

身を乗り出して何か言っている。
229 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:11:47 ID:NlgG/QXc: そんなに頑張らなくてもいいのにと思う。

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　─　　 ─　＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　　/⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　 / 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

あと２人。
そのコールにかき消され、何を言っているか聞こえないが――

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／⌒　ー､＼
　　　　　／（ ●）　（●）＼　　へらっ
　　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　　　＼　　　 `ー'´ 　　／
　　　　/⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　 / 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

お前らの声は、きちんと聞こえてる。
234 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:12:09 ID:NlgG/QXc: 第二の武器、シンカー。

　　　　｀"'―　..,,_.　　　　　｀''ｰ..,,.　　ﾞ'-､　　　　　ｌ　　.|　　　 ./　　 ,／゛　　　　　._,,　ｰ''"゛　　　　 _,,,,..　-ｰ''''"´
　　　　　　　　　｀ﾞﾞ'''ー　..,,_.　 ..｀''ｰ..,、ﾞ'-､　　.ゝ　|　　 ./ . ,／゛　　 ._,,　ｰ''"゛ . _,,,,..　-ｰ''''"ﾞ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞﾞ'''ー．　　　　　　　　　　　 ‘　 .. -'二..　-ｰ''''"ﾞ´

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　＼　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　｀ﾞ"''―　..,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 _,,　-''''"　　　　　　　　　　　　　＼.＼.　　　　.、、　　　｀ﾞ"''―　..,,,_
　　　　　　　　 _,,　ｰ'''"゛　　　._..-'"　、　　　　　　　　　ヽ. ｀'-、 /|　 .｀''ｰ..,,,　　　　　　　｀ﾞﾞ''''―　..,,,_
　　　　　_,,　-''''"　　　　　　_..-'"゛　. ／　　　　　　　　　　　ヽ　 .V fﾞ　　　　｀ﾞ'ｰ､、　　　　　　　　　　｀ﾞﾞ'''
,,.. -‐''"゛　　　　　 _..-'"゛　　. ／ ,／　　　　　　　　　　　　　　│　　 .て .＼、　　　　　｀''ｰ..,,,
　　　　　　　 ,..-'"゛　　　. ／　／　 . /　　　　　　　　　　 / 　　 .,/　＼. ﾞ'-､　　　　　｀''ｰ ,,_
　　　　　　_..-'"　　　　 . ／　／　　 ./　　　　　　　　　　 / 　　　/ 　　　 .＼. ｀'-､　　　　　　　　　｀''ｰ､,、
　　 ._..-'"゛　　　　　／　／　　　 /　　　　　　　　　　／　　　./ 　　　　　　＼.　＼　　　　　　　　｀ﾞ'‐
..-'"゛　　　　　　／　 .,／　　　 ./　　　　　　　　　　／　　　 / 　　　　ヽ.　　　 ..＼,　｀'-、
　　　　　　　,／゛　 .,／　　　　／　　　　　　　　　　　　／　　　　/ 　　　　　　.ヽ　　　　　＼　　＼
　　　　 . ／　　／　　　　 /　　　　　　　　　／　　　 . / 　　　　　　　 .､ヽ.　　　　　.＼　　｀'-、
　　 ,,／　　　.／　　　　　 /　　　　　　　　／　　　　／　　　　　　　　　ヽ .ヽ.　　　　　｀'-,　　 . ＼
. ／　　 . ／　　　　　 ./ 　　　　　　　　　　／　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ .＼　　　　　　＼　　 .｀'-、
　　　　／　　　　　　 ./ 　　　　　　　　　 _／　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ,　　　　　　　＼.　　　｀'-.
　 . ／　　　　　　／　　　　　　／　　　　　 .／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　 `'､.
.,／　　　　　／　　　　　　　　／　　　　　　. / 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ　　　　　　＼.
　　　　　　　　／　　　　　　　／　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　＼
　　　　　　　/　　　　　　　.／　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 .ヽ
　　　　　 ,./　　　　　　 ,／　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 .＼
　　　　 /　　　　　　　／　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ
　　 . / 　　　　　／／, 　.／／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ
　　/ 　　　　　　　 .,／.／ .／　" 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　　ヽ,
.／　　　　　　　 ″ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ
゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ.

師匠譲りのこの技で、セカンドゴロに打ち取った。
239 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:12:56 ID:NlgG/QXc: 　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　／: : :　　　　　　　＼
　／: : : :　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　＼
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　　|
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l　　　　　――後、１人――
: : : : : : . . （　　　 j　　　）　　　　　／
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼

.
241 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:13:15 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

四球を出して、ツーアウトランナー１塁。
カイザースのファンは、最後のチャンスと息巻くが、

─────────────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r=ヽ、　　　　　　　　　　　　r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j｡｡ﾞLﾞi　　　　 rﾆ二`ヽ.　　　Y",,..、ｰt;;;;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r-=、　l≦ ﾉ6)＿　　　l_,.､ヾ;r､ﾞt　　 lｦ '・=　）rテ-┴- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞゝヽ、`ｰ!　ﾉ::::::｀ヽ､ L､ﾟﾞ　tﾉ`ｿﾞ`ｰﾞiｰ'　 ,r"彡彡三ﾐミ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　にｰ `ヾヽ'":::::::::::: ｨ"^ﾞiﾌ　 _,,ﾉ　,　　ﾞtﾌ　ﾞゞ''"´　　ﾞifrﾐソﾍ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.、　｀~iヽ､. ｀~`''"´　ﾞt　（,,￣,　frﾉ　　ゝ-‐,i ,,.,...、　ヾミく::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝヽ、__l::::ヽ｀iー- '''"´ﾞi,　ヽ　ヽ,/　　　/　　lｦｪ｡､　　〉:,r-､::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/　i　/ ,, 、　　 '"fっ)ﾉ::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : :`i- ､ヽ　　,.:ﾞ''" )'^`''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾐ､　　／ f´　 r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"　 ,:ｲ`i /i､ヲﾞi　.:" ,,.　/;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　ヾ .il　　l　　l;;;ﾄ､つノ,ノ／　　／:ﾄ-"ﾉﾞi　　,,.:ｨ'"　/;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 l　　　ハ.　l　　l;;;;i _,,.:イ　/　　／　,ﾚ''";;;;｀ﾞﾞ" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人ヾﾆﾞi　ヽ.l　 yt,;ヽ　ﾞv'′ ,:ｨ"　　/;;;;;;;;;;;;;;r-'"´｀i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r'"::::ゝ､_ﾉ　　ﾞi_,/　 l ヽ　　ﾞ':く´　_,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' 　　 ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣´　　　　／　　l　ヽ　　　ヾ"／　｀ﾞ''ーハ.　　　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 l　　ﾞt　　　 `'　　　　／^t;＼　　,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;
─────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　/　　─　　　　　＼
　　　　　　　'　（●）　　　　　　＼
　　　　　　（ｌ､__）　　　　　　　　　 |
　　　　　　　⌒´　　　　　　　　／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　＼

やる夫は１人落ち着いている。

　　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―）　（―）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　　　　　　　　　|
　＼　　　　　　　　／

いつもの、押し込めたような静かさではなく、
憑物が落ちたような、さっぱりとした顔だった。
244 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:13:30 ID:NlgG/QXc: 友達の、グラウンドの仲間の顔が、良く見える。
やる夫はそれを確かめて――

　　　　＿＿＿＿
　　　/ ⌒　　⌒　＼
　　./( ―）（　●）　＼
　 /::⌒（_人＿）⌒::::: 　|　チラッ
　 |　　　ー　　　　　　.|
　＼　　　　　　　　／

投げる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
────────────────────────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ' "＼ ,＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　（ ◯）ヾ'|
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ij　　 "⌒（__人_）
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 `i ヾ/
　　　　　　　　　　　　　　 γ　　　 ⌒｀￣￣二─＝三──￣
　　　　　　　　　　　　　／/ 　　　＿＿≡三＿＿＿_＿ ―ｿ
　　　　　　　　　　　／　/　　　　　　　　 /　　　　＝三￣
　　　　　　　　　　　ゝ__/　　　　　　　　 /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
────────────────────────────────────────────
245 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:13:43 ID:NlgG/QXc: 誰でも最初に投げる球。――ストレート
野球の始まりとなるボール。
　 .ｌ,　　　　　　 .ｌ　　　　　　 .,!　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　／
　　.ヽ　　　　 ! 　　　　 |　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　／　　．． .／゛
　　　ヽ　　　　　 .|　　　　　　,!　　　　　　 /　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／　 .　　/.//
　　　 . ｌ　　　　　 .ｌ　　　　　 .!　　　　　　 /　　　　　　　　　　 / 　　　　　　　　　　　　／　　 . / ./././.// /
　　　　ヽ　　　　　.!　　　　　| 　　　　　 /　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　　／　　　.､.// / /./ //////
　　　　　 .ｌ　　　　　ｌ　　　　 .,!　　　　　　　/　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　 ,／゛　　 .,　 / //./　 /./ .// //
　　　　　　ヽ　　　　 !　　　　 !　　　　　　 /　　　　　　　　／　　　　　　　 ,／　　　, ／ ././　　　　　　 /　 //
　　　　　　　ヽ　　　 .ｌ　　　　|　　　　　　/ 　　　　　 / 　　　　　　 ,／　　 ,..-'´　 .､/ .゛　　　　　　//
　　　　　　　 .ヽ　　　ｌ　　　 .!　　　　　./　　　　　　 .／　　　　　 ,／゛　._ ／　　　 ./　　　　　　　　　　　 //
　　　　　　　　ヽ　　　.!　　　|　　　　　/　　　　　　/　　　　　　　 ,／゛　,..-'´　　　　　 ./　　　　　　　　　　　 //　´
　　　　　　　ヽ　　 .ｌ　　 .,!　　　　/　　　　　 /　　　　　　／ . ,..-'´ 　　　　　 /　　　　　　　　　 ./
-、　　　　　　ｌ.　　 !　　 !　　　 ./　　　　.／　　　　　／ ._..-'´　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 /
　｀'-､　　　　　　　ヽ　　l　　|　　　./　　　 ./ 　　　　 ,／ﾞ_／´　　　　　　　 _　./ 　　　　　　　　　　　　/
.,　　 . ＼　　　　　　ヽ　 |.　 |　　 /　　　／　　　 ,／／　　　　　　　 . _,,　‐''"゛　/　　　　　　　　　 /
. ｀''-..、　｀''-、　　　　..ｌ.　.!　.!　　i′　／　　 ., '彡'"　　　　　　_,,　-'''"　　　　　 /　　　　　　　　　　 /　　＿,,,,
　　　 .｀''ｰ..、｀'-､　　　　 .゛ "　 ′ .ヾ　　 ;;ｼ'"　　　　_,,　‐''"゛　　　　　　 /　　　　　　　　　 / ."ﾞ￣゛
　　　　　　　｀''-､, ＼　　　　　　　　　 : -'´　._,,　ｰ''"゛　　　　　　　＿,,,,....　 /　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　＾　　　　　　　　 .. -''''"　 ___,,,,....　--ｰ'''''''"ﾞ￣゛　　　 / 　　　　　　　　　　　 /
＿＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/　　　　　　　　　/＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌヽ　　　ﾞ''''￢―--- ........,,,,,＿__、　　　　/　　　　　　　　　 /
　　　　　　　 _.. ‐.,．　　　　 .ｌヽ.､,''ｰ .,ﾞﾞ'''ｰ-､,,,_　　　　　　 .￣￣../　　　　　　　　　 ,/__
　　　　　　_..-'"ﾞ.,／゛　,,　　 ,　ヽ .＼ﾞ'-、.｀''ｰ ..、 .｀ﾞ'''ｰ　..,,、　　／　　　　　　　　　／　　￣￣ﾞﾞﾞ''''''''￢―--
　　 .,..-'"゛　,／゛　　 / 　 i′|　　.ヽ　ﾞ'-、　　　　｀''ｰ．　　　／　　　　　　　　　／
.-'"゛　 . ／　　　　/ 　　/　｜　　 .ヽ　　 `'-..,_　　　　　 _..-'"　　　　　　　　　／
　　_／゛　　　　　/ 　　　l　　.!　　　　.＼　　　　.｀ﾞ"'''''"´　　　　　　　　　　　　 _／゛ : ''ｰ　..,_
.／　　　　　　 ./ 　　　 /　　 |　　　　　 .｀-､　　　　　　　　　　　　　　 ,..-'″　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-..,,,_
　　　　　　　 / 　　　　/　　　!　　　　　　 '､｀'ｰ..,,,　　　　　　　 _,,　‐'″　 .｀ﾞ'ｰ .._　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-..,,,_
　　　　　 . / 　　　　 . !　　　 !　　　　　　　ヽ　　　｀ﾞ''''￢―''''''',ﾞ´　　　　　　　　　　｀ﾞ''- ..、

コースはインハイ、ストライクゾーン。
247 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:13:57 ID:NlgG/QXc: 何とか当てただけのボールは、センターやや右に高く上がる。

センターのクーガーが、歩いてでも捕球が間に合う、遅く、高い打球。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊヽ　　　 / ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　) ）　　（ (　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ//　　　∧∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣￣´

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　ヽ

やる夫は黙って、それを見上げる。
252 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:14:19 ID:NlgG/QXc: カズマの胸から、言葉が落ちた。

ヽ、:::::＼ｌ::ヽ、　/:::::::::::ヽ|ヽ／::::::|
ヽ|::::::::::::::::::::::＼Ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::|　　/|
:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::/＼::::::::::::::::::::|　/::::l　　　　 /i
:::::＿＿:::::::::::::::::::::/::::::::::＼:::::::::::::ヽ|::::::ｌ　　　/::::|
::::＼　　￣ヽ::::::::/::::::::::::::::::::>::::::::::::::::::ヽ、　 /::::::|
::::::::/,'::::::::::::::::::::/:::::::::::::::: ／/|:::::::::::::::::::::ヽ/:::::::/
::::::::::::::::::iヽ、:::::ｌ:::::::::::／i::::|i |:::::::::::::＼:::::::::::::::::::|
::::::::::::::::::| ,､＼::|::::::/,､, ｌ|::::|ｌ｀::::::::::::::::::|::::::::::::::::ヽ、
:::::::::::::<´|/　＼＼/ 川ヾ, ,､::::::::::::::::::::/::::／＼::::/
:::::::::∠　｀　　/｀ﾍヽ、ﾞ　 ´ｉ/|:::::::::::::::/／:::::::::::::＼
:::::::／　　　 /::::/ ヾ |;:;:　;:;:;::|/i::::::::∠―- ､__:::::::::::＼
::::ヾ　　　　==-､ヽ､i | ﾞ'ヽ、;:;:;ヾ-ヽ､,､-i:::::::::::＼::::::::::::/
／　　　　/ ,ヾ､｀い,ゞ､､ヾ　ﾞ:;:;;ﾞ' ,;:;:;:::|:::::::::::::::|｀ｰ､'
　　　　　// .,,.｀ー-ヽヾ.､ :l　ﾞ:;　,,::;:____|::::::::::::::∧:::::|
　　　　 //　";::ﾞ"' ,;:;:;　｀ﾞ"/_∠＿,//i/::::／＼/　|:::::|
　　　　|/　　　　 ;:"'　　　 i<_ ﾞﾞ' ブ _j--' /＿　　 |:::::|　　　　　　　　「―――やっと、だ」
　　　　||　　　　　　　　　　ヽ､￣　/:,-､::::::::／　　|:::::|
　　　　||ヽ、　　　　　　　　　〉　/::_:フ｀-´　　　ﾉ:::ﾉ
　　　　||　i＼　　　　　 - ／　/（´_/　　　　　／／
　　　　 |　ヽ､｀ヽ､__　　ヽ'　/:::::::/　　　　／／
　　　　ヽ ,.,., ｀　､__二Ｔ´　 /'＼/_＿＿／／
　　　　　　"ﾞ;;::;::;;:;:.　　　／　　　　￣￣ ´
＼　　　　 ;:''"'""'"　　／　　'/彡
　＼　　　　　　　　／　　　三'
　／＼　　　　　 /　　　　　　＝三
／　　　｀ーーー'　　,,　　　　ミ二＝＝
　　　　　　　　　　　　"川 l|ミ＼ヽ＼
256 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:14:32 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

クーガーの絶叫が響いたのはその時だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,､-‐'''"::::::::::::｀ﾞ`'''‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-''ﾞ　::__,,....,,_　　::ﾞ､:':;:;:::::::ﾞ`ヽ､＿＿
　　　　　　　　ヾ`'''‐‐--''",,.-''''"ﾞ7　､.,　｀`ヽ､:ﾞ::::::::://‐''"´::::::::::｀ﾞ`'''‐- ､
　　　　　　　　　ヾ‐､''''""ﾞ´,.､-‐‐/ ‐-ﾞヾ､　　　｀''‐､/,.､-―‐‐┬―--- ､., `ヽ､
　　　　　　　　　　ﾞ;:::｀ﾞ~~"´::::::／,r''ﾞ´￣￣｀`''ヽ､._　& acute;｀ﾞヽ､::::::::!"　　　　　￣｀ﾞﾞ'‐
　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::::::;rﾞ''ﾞ,.-‐‐- ､　　 ,r‐-,`ヽ､__ /::::/´
　　　　　　　　　　 |:::::::::::,.,／::'ﾞlﾞ　　　　　｀`'''ﾞ　　 jl　　`ヽ､;'
　　　　　　　　　　ﾞ､::::::/r'iﾞl´::::l　　U　　　　‐''　 / '‐-､._ /　　　　＼､.　　ｊ､＿人_,.ｨ,＿_,ノi__,:'ｊ､＿,:'|
　　　　　　　　　　　ヽ::{ !､ﾞ,:::::!　　　 ,.-‐‐-､.__　　　　　l}ﾞ　　　　　　 _）￣　　　　　　　　　　　　　 `て
　　　　　　　　　　　｀ヾ､ヽ.‐,!`ﾞﾞ　　 /'‐'"￣｀'‐,'ヽ. 　／　　　　　　　J　　　　相良、追え！！！　　｛
　　　　　　　　　　　　〃ﾞ:::｀! l.　　　'､,__::::::::::::::::ﾞ'/　 /　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　〔
　　　　　　　　　　　r‐-"､:j` '､　　　　　｀`'''‐=､_/　 /　　　　　　　　　´⌒ヽ'´　 `'￣`v'"⌒ヽｒ'~￣￣｀`
　　　　　　　　　　　l　　　｀`‐ヽ､.　　　　　　／
　　　　　　　　　　　!　　　　　　　｀ヽ.　　　　　／
'''''''‐┬‐‐-------l　　　　　　　　　ﾄ､　　　 ./ヽ､_
::::::::::::`ヽ､　　　　　　　　　　　　　　!　`''‐-''/"´／
::::::::::::::::::::ﾞヽ､　　　　　　　　　　　　|　　　／　 /
:::::::,,.､-‐'''"´ ＼　　　　　　　　　　 |　／　　〈
''"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　　　　　　l／　　　　｀ヽ､

クーガーはそう叫んだ。
257 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:37 ID:yHO.z3cw: まさか
260 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:45 ID:eM8fGDAU: え？
262 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:48 ID:XRMlXp5E: おおおおおおおおおい
263 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:14:48 ID:NlgG/QXc: 逡巡なく相良は駆け出すが、ボールはセンター定位置に近い。
間に合うかは微妙だった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
───────────────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::/::::::;::'::::::::::::/:::::::/:::::::::／　／ |:::::/!:::::::::::::::/::::::|::::::::::::|:::::::::::_::|::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::;::':::::::;::':::/:::::::/::::::／　／_, -|::/ｧ |::::::::::::/|::::::::|::::::::::::|:::::::::/ ﾘゝ､:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::/::::::;::'::;:'ｲ:::::::/:::::;:'､=ﾁｰ"ly　|/ 　 !::::::::/　|::::::;|::::::::::::ﾄ､::::::|, ⌒) ヽ::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ::::::,ｲ:::/　l:::::,ｲ::::/l　ヾ　　_|j／|　　!:::::/　　|:::;' |::::::::::;'　}::::;'＿／　　l:::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::/ |:/ 　 !::/|::::/|/Y 　　＝ﾆ二　　|::/　　 |/　|:::::::/　 |:/ 　Y´⌒)　|::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::/　 !　　l/　|:,' / }ﾉ　　　　　　　　　|' 　　　| 　 !:::/　　ﾉ｀`'´ 　／／:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　| 　 .! ／　　　　　　　　　 U　　　 |;'　　　　￣゛ｰ' ／:::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
───────────────────────────────────────────

クーガーは膝付き崩れ落ちていた。

　　　　　　　　　　 lヽ､　　　　　　　　　　　　 ..:::.
､　　　　　　　|`ヽ､i　｀ﾞ''‐-‐､__　　　　　　　::::::::
､ゞ､,lヽ､_,､-''"::::::::`ヽ　｀ﾞヽ､::::/　　　　　　　 ::::::.
　ヽ　　､　:.:.:.:.:.ヽ,　:.:.:.::.　 ,"_,'-''｀ヽ､　　　　　　::::.. ..
　　:.:.:.:..ﾞ､''ヽ､,,　､`ヽ､､:.:.:li"／r-､:::::`ヽ､　　　　 ::::::::::..
ミミﾐﾍ､ヾ､;;ﾞ､;;;ヾ､ヽヘゞ､!l/r､i'　｀ﾞ`'ヾ､:ヽ,　　　　::::::::::
ミﾐﾞヽ､ヽ;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:ヾミﾍﾞ-'" l　　　　　　ヽ,:ヽ,　　　::::::::
::::::::,.-''"ﾞ'7""´､｀ﾞ"´　 :::::::::: ヽ、　　　　　ヽ:::ﾞ､　　 :::::
'''"´　　　l　彡ミヾヽ､.,　＼　ﾞ､ 'ｒ､　　　　　　ﾞ､::l　　:::
-‐=''",.-'" "";=＝-､ヾヽ _,.､‐'"　|　　　　　　ﾞ,::i　 :::
-‐''"´i　　　　　 _,,.､-‐''"　!　　　|　　　　　　　 !:l　:::
彡彡ﾆﾆ'‐‐'''""´ll　l　　　 |　 i"ﾞ'!　　　　　　　 }::!　:::
ｒ''"ヽミ:::｀ﾞ`''‐-､_ll　l　　 __l_,,/　｀ﾞヽ､,,_　　　 // .::::::
!　/=ﾞ､ﾐ:::..　　　￣￣￣　ｌ:::　　　＿./　　 /　::::::
ヽ､ヽ__ﾞlﾞ､｀ﾞ`''‐- ､,.〃　　::　　　　　'‐､　　　　　　.:::
;;;;;;＼ﾞ‐-''､--‐‐''"　　　　ｒ- ､_,.-‐‐'",.. =＝='''":::
;;;;;;;;;;;`''‐'"l　　::::　　　　　 `ヽ､_,,..-‐''"/
;;;;;;;;;;;;;;;;;i'"ﾞヽ､　::::　し'　　　　　　　　 {
;;;;;;;;,r-､,lﾞ､:::::::`ヽ､　　　　　　　　　　　`ヽ､
-‐'"　　｀`'''‐--､__`ヽ､-'"ヽ＿　　　　　ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''":::::::::::ヽ￣￣｀`'''"

必死に起き上がったが、びっこを引いている。
歩くスピードより遅く、ボールを追う。
264 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:53 ID:jreUhpiY: 兄貴ぃー！！
265 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:54 ID:8afLT1Tc: おいおい・・・
266 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:58 ID:hbqJuwZk: 足がもう駄目か？
267 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:14:59 ID:MMmmnPT2: 1戦目のあれが・・・
269 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:15:04 ID:NlgG/QXc: 相良は、飛びつくことも出来なかった。
より深い長打にさせまいと、ボールから遠ざかるように回り込む。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 _. -‐:::::::￣:::＼:::＼　}ヽ
　　　　　　　　　　　 --==ニ::-‐::::::::::::::::::::::::::::::_:::ヾ::::}
　　　　　　　　　　　　..:::´:::::::::::::::::::::::::::::_:::::::::& acute;::::ﾚ1::ﾉ――‐-
　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::_.:.-‐::::& acute;:::::::::::::::::::::|´:::＼::::＼ｰ-ヽ
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::／:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::: ﾉ::::::::::;}＼:::ヽ
　　　　　　　　 /:::/:::::::::::::／:.:.::::::::／:.:::::::::::::::::／:::::::::::〃::::ヽｿ
　　　　　　 /／:::/::::／:::ﾉ::::::／:::::::／:::::::／::/:::.:.:::://:ヽ::::::.
　　　　　／/::::/:::::::::／::／::::／::/::::::／::::::/:.:.:.:.:/:/ヽ:::::;:::i::,
　　　　　　　 /::::/::::::／::／/:::::/:::::/::／/__.ｨ/..:..:..:/:/ﾊ::::';:::ｉ::ﾄ:::、
　　　　　　　 l:::/:::::ｲ/::/　/:::::/::::/´/ャテﾐｌｯ:/:,ｲ:/ｊｿｌ ;::i:::|ﾘ　｀
　　　　　　　 |∧::::::ヽ/　/:/::/:::::ｌ:::/ 込ソ　|::// ﾚ{´U | リｿ
　　　　 _. -┐ rﾊ:::::/:＼!/:::ｲ::::/ﾚ'　　　　 l〃　ヽ　 l
　　　　 !　　 VＬ　Vヽ::::::ヽﾍl::/　　U 　　　　　 _.ﾝ/
　　　　ヽゝ　｀7}　　 ';:::::i::ﾊヾ　　　　　　　　 ´_. /
　　　　ヾ:､ヽ {､ヽ ___ハ/ｿ }　＼　　　　　 '" 二　/
　　　　＿￣＼　 /　　＼　　丶　　　　　　　/l
　　　／　　ヽ　 }∧ 　　　丶.＿_ ｀ｰr---‐　} |
　　/　 /　　　ヾ-∧ ヽ　　　　　　　　￣￣￣｢|// 〉

それが精一杯だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊヽ　　　 / ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　{　) ）　　（ (　}
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ//　　　∧∨　　　トン・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣￣´

センター定位置やや右に、ボールは捕球される事なく落ちる。
270 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:15:05 ID:VKBFrZmM: クーガー限界なのか？
271 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:15:06 ID:D6zsTG1U: クーガーさあああん！？
272 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:15:08 ID:5eTpd/Lo: ギャアァァァァ
273 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:15:15 ID:Uofg44Ic: 相良とってくれえええええええ
274 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:15:23 ID:NlgG/QXc: ３度ほどバウンドしたボールを、相良が拾った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───‐‐‐.　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───‐‐　　./ ./　　,k''"_,..-'"~~三'二...,,,____
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─‐─‐‐　 ,ｲ .l.!/,' .／/／:::::::::::::::::=＝ﾆﾆ.....__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──‐　　　!l　l l ﾚ'::::::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,.二=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::ヽl::::::::::::::::,,へ...___,,,,,ノ:::::::::::::::::::::::::::二=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`＝=::;- ､_,,.ゝ::`:::::::::::::,;: `-=＝'二__,,:::::::::::::::::::::::二＝-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐‐'`. ゝ:::::ヾ:::::::::::::iﾒ,---‐‐'":::::::ヾ::::::::::::::::::::::::二=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=＝‐___,.::::::::::::::::,:::::::::::,/! l::;､:ヾﾐ::::＼;::ゝ:::_;;::_::::::::::::::二＝-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣／::::::::::::／::::::::::/,' |!＼.`:::::::::::,__..../＿, `j､::::::::::::二=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::,y::::::／:::::::::::://,く´`. 　`jl ,-'"　　　　_,,..丿:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／/::::/::/／::::!lﾚ'ﾍｿ _,; .┌'┐　　　　　　 )::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／´ /, '/!/i./::::/!!ヾ　"~　　 l!　.!　　　^ヽ ;-'^k
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ."|/ .l! |l:／ .ﾘ!　 ,.._　　　l!_,,j　　／"~~　　　`;;ヘ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽ|`＝7　／　ヽ.　　〈　　 l::::::::::.....　　　　 ´＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ＼`ヘ　　　 .Y　　,`-Y´:::::::::::::::.....　　　　.ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　　 .`.､ .ヽ/ﾕ_,;l .､/　./ヽ:::::::::::::::::::::::....　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:::｀ヽ／´｀＼＼　`='" /`／　,;'ゝ,::::::::::::::::::::::::::.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::＼　　 ;`､｀-‐,-ヘ" ._-'";;;;;ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::...

ランナーが三塁を回ろうとするのが目に入り、
槍投げのようなフォームから、一挙にバックホーム。

、　　　　／::/
:`:..、　／:::／　／:!　＼＼
　、::｀´:::／　／／／l　＼＼
／:::::;へ＼／:／／:／　　＼＼
:;､:＜_ 　,>:;:､ヽ´:／　　　　　＼＼
/｀ヽ､:`＜l;:へ::＼　　　　　　　　　 ,. -‐＝￣フ
　　＿＼_::ヽ　＼l　　　　　＞　´　　..　　／
＿　ヽ＿:::::ﾏ　l:ー:.､　＞ ´　 ....::::::::::::　／
､:::::`:::‐-':::／　,＞ ´　....:::::::::::::::::::　／
　　｀　ｰ-＞　　....::::::::::::::::::::: ,　＜
　　,.　 ´　...:::::::::::::::::::::::: , ＜:::::＼
／　 ....::::::::::::::::::::: ,　＜　　　￣　　l;〉
　...:::::::::::::::::::,　＜　　　　　　　　　　＿/　 __　　　　ｐ
:::::::::,　　＜　　　　　　　　　　　　　　　 `l`-ｒ‐:E!
,　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７,ｽ〈
====＝＝＝　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ/ 　`o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ °＿
―　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　＿　 -―
　￣　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　／／　　　　　 //
　　　　　　　　　　／／　　　　　 //
　　　　　　　／／　　　　　　 //

白線が、ホームベースに向けて宙に引かれる。
278 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:15:35 ID:NlgG/QXc: その奇跡を、キョンがセカンドベース付近でカットした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─┐[][] /〉.,┐[][]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣/〈　　 //　| |
　　　　　　　　　,,　‐－、´￣´ ｀|‐~｀丶,　　　　　　く∧〉　〈/　 .|_」　　　「７「７
　　　　　　,__／/　　　※　　　※　　￣!　　　　　　　　　　　 lニl 「|　ﾚ　.ﾚ
　　　　／~　、!!　　　 !!≡　,,//　　／~　　　　　　　　　　　　　 r'ノＯ　Ｏ
　　ル‐　　　!!=　／!!≡,,.//,　__/
　 /彡 Ⅱ-／　!!二≡ !!彡彡　≡
　三‐￣__- 彡彡彡彡彡彡彡／　　,
/、　彡彡彡彡彡ﾐミミミミミﾐ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＝＿
ゞ ,∧´´￣7丶＿＿＿＿　＿　＿　　_ _　＝＝　￣――￣￣＿＿＿　　―￣　￣
く !! }}　　 {{　　　　_＿_＿　＿＿　　_　＿＿　　　　　＿___＿　　　　　　￣　　　―＝＝
∠! ﾘ　　　ﾐ　彡━━━━i!　　　　　　　　　　――　　＿＿＿――￣￣＿＿＿
　ヽ，＿，，━━‐ ￣ 8 く━━━━━
　 =ヽミミミミミミミ‐|‐　呂　Ｎ￣￣￣￣　￣
　二ヽﾐﾐﾐﾐｿミミ　||　　中,　　ヽ、　　　ヽ‐,｀
　　＼二ヾヾ》　 ||　　　/k‐　　　｀くi!i!i!i!i!＼｀‐‐-、
　　　＼三----　｀　 _＿_二-　　　　　｀ヽ、!i丶　｀ヽ、
　　　　｀て≡-‐‐＿兄彡二=´　　　ヽ　　　!i!i!ヽ !|　　ヽ,
　　　　　　ヽと≡_‐-´ヽ￣　　　　　　　　　!i!i!i!|| !|　　|
282 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:15:52 ID:NlgG/QXc: すかさず古泉にトス。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_._.,,.､.-.ｰ.-..､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＜´:::::::::::::::::::::::::::::`ｰ:.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::: /::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／::::::/::::/＼!＼_＼::::i::::::::::::::::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´/:.:l::::ﾚﾍ!　ヽ／__＼::::l::::::::::::i:::::::::｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !l:l::l::へヾ｀´ﾆfｿゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::ﾚﾍ f_)）　　　　　　ﾚﾍｿﾍ::!::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚﾍﾊ　く　　　　　　　　|/ )ソ!:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　「ホッっと！」　　　　　　　　　　　!　｀　　　　　　　　､／/:::/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　- - ､　　　 ′|/:::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　_　´　　ﾉ:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ､ ´　　　　　∨_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,∧　 __,,､､＜´　〉､_

セカンドを僅かに飛び出したランナーが挟まれ、タッチアウト。

　　　　.　/: : : : : : : :/ : : /: : : :| ｉ: :ヽ: : : ト、: :ﾞヽ、
　　　　　|: : : : : : : :/ : : / ,:ィ￢ｉ : : ﾍ: : : :ﾍ: : : : ヽ
　　　　 .|: : : : : :_ / : : /::/ 　 . | ｉ,: : ハ: : : :ｉ : : ﾊ :ﾍ
　　　　　　|: : : :,彳ｉ: : : : | ト⊥_ . |:ｉﾍ: : ハ : : ｉ: : : : ｉヽ!
　　　　　ル: : ::i<! ｉ: : : ,|:ｉｨ'宇戈､:ｉﾍ: : |ﾍ: : ｉ : : : ｉ
　　　　 '". |: : : :ﾍ"ｉ : : ハ　￣　　ﾞ､ .孑七ｉ: :ｉﾍ: : :ｉ
　　　　　｀ｌ: : : :¶ｉ: : ｉ　　　　　　ｉ .｀丁 ::/i ﾊ: :i
　　　　　　　|: : : :ﾉ i : i　　　　　　　　i!　ﾉ: :/. i:! .i:;'　　　「ハイ！」
　　　　　./'/l: :/.　i :i　　　 , ､___ 　´./: /　　　 ~
　　　　, --ィ .i/　　 i:i ＼　　｀ﾆ ´, へi:/
　　　 /　　　　｀ヽ、i;　　＼_　　／ i　　~
　　く、　　　　　　｀ヽ、　i 　￣　'"
　　 /. ｀ニ＝-　、　　　二

スリーアウト、チェンジ。
288 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:16:13 ID:NlgG/QXc: しかし、俊足のランナーは、とっくにホームに帰っている。

　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　 | ノ　ノ　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　/　　●　　　● |
　　　　　　　　　　|　Ｕ　　( _●_)　ミ　　　　　「な・・・何が・・・」
　　　　　　　　　　彡､　　　|∪|　　|
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-ヽノ,､..ｿ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿､ー､_,. -- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　｀　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠　 "　　　　　ﾞ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. " " " " ﾉﾍ　ﾞ　ﾞ　ﾞ　ﾞ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　ｲ ." " ,ｲ ,ｲ|||l| ﾄ、i、ﾞ　ﾞﾞ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lｲ."ﾉlﾉ|ﾚH|||||Ｎ||Nﾍ.ﾞ　ﾞ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｈ |:＝== u::_ ==＝::||^i│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｆ.||: ｀ﾆﾟ´::|.| ｀ﾟﾆ´　||ﾘ|:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾl| u　,　r|｣､　、　 |ﾚ'/
　　　　　　　　　　　　（ここで・・・やっちまったか・・・）　　　　　　　!ヽ、l ──- | ,.ｲ '/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ﾍl＼　=　／　|:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::|::::::`ｰ ´　　 :|::::::ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.　-‐'''"´|::::::::l::::　　　　 /:::::::::| : :｀`'''‐- ､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　: : : : : : : :|:::::::::ヽ.　　　 / :::::::::::| : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : |::::::::::::::|　　　 ,'::::::::::::::::| : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .: : : : : : : : :|::_;; -┐|　　　|:::ト､:_:::::::| : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .: : : : : : : : :´:|: : : |:::|　　〉::| : : :｢｀`: : : : : : : : :

同点となり、試合は延長へ―――
291 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:16:22 ID:wyG.jaLU: これは糸切れたろ
294 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:16:25 ID:MMmmnPT2: しかし同点・・・か
296 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:16:28 ID:qOSXodKg: ど、同点！？
298 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:16:31 ID:LdmLBiEI: オワタｗｗ
299 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:16:33 ID:TzdvYbtY: 延長か･･･
300 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:16:34 ID:NlgG/QXc: クーガーに、皆が駆け寄った。

　　:.:.:.:..ﾞ､''ヽ､,,　､`ヽ､､:.:.:li"／r-､:::::`ヽ､　　　　 ::::::::::..
ミミﾐﾍ､ヾ､;;ﾞ､;;;ヾ､ヽヘゞ､!l/r､i'　｀ﾞ`'ヾ､:ヽ,　　　　::::::::::
ミﾐﾞヽ､ヽ;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:ヾミﾍﾞ-'" l　　　　　　ヽ,:ヽ,　　　::::::::
::::::::,.-''"ﾞ'7""´､｀ﾞ"´　 :::::::::: ヽ、　　　　　ヽ:::ﾞ､　　 :::::
'''"´　　　l　彡ミヾヽ､.,　＼　ﾞ､ 'ｒ､　　　　　　ﾞ､::l　　:::
-‐=''",.-'" "";=＝-､ヾヽ _,.､‐'"　|　　　　　　ﾞ,::i　 :::
-‐''"´i　　　　　 _,,.､-‐''"　!　　　|　　　　　　　 !:l　:::
彡彡ﾆﾆ'‐‐'''""´ll　l　　　 |　 i"ﾞ'!　　　　　　　 }::!　:::　　　　　　　　　「―――スマン」
ｒ''"ヽミ:::｀ﾞ`''‐-､_ll　l　　 __l_,,/　｀ﾞヽ､,,_　　　 // .::::::
!　/=ﾞ､ﾐ:::..　　　￣￣￣　ｌ:::　　　＿./　　 /　::::::
ヽ､ヽ__ﾞlﾞ､｀ﾞ`''‐- ､,.〃　　::　　　　　'‐､　　　　　　.:::
;;;;;;＼ﾞ‐-''､--‐‐''"　　　　ｒ- ､_,.-‐‐'",.. =＝='''":::
;;;;;;;;;;;`''‐'"l　　::::　　　　　 `ヽ､_,,..-‐''"/
;;;;;;;;;;;;;;;;;i'"ﾞヽ､　::::　し'　　　　　　　　 {
;;;;;;;;,r-､,lﾞ､:::::::`ヽ､　　　　　　　　　　　`ヽ､
-‐'"　　｀`'''‐--､__`ヽ､-'"ヽ＿　　　　　ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''":::::::::::ヽ￣￣｀`'''"

崩れ落ちたままのクーガーは、何度もそう謝った。

運ばれてきた担架に乗る事を、拒否する。
314 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:17:56 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　 ,___,,,,,,､--―----------、
.　　　　　 / .___,,,,,,,,,.----------‐-i |
　　　　　/. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`.!､-,
　　　　i'´ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'./､ヽ、
　　　　ヽ,.!'"´ ヽ------,::::::::::::::::::::i､::::::::ヽ_ヽ、
.　　　／　,.-､_/_/_/_/／:::::::::,ii::::::::l. ヽ=::::::/ /
.　ｰ'-っ'´::::::::::::::::::::/i::::::/:::/ |l:::::/　　ヽ::::i /
､--='´,:::::::::::, -､::／__|:::/」:/　.|l::/　　　 |::::l.|
　　　＼:::::::l. l_l:l'　　/'´ /ー'"l:/ー‐‐‐/:::､l.|
.　　　　＼::`､､|　　ｰ---‐　'´　､__, /::/ヽ`　　「・・・怪我を責める奴なんざ、いねえよ。
　　　　　　ヽ::!､_',.　　　　　　　　　　 /l/　　　　　もう１点とって勝てばいい、違うか？」
　　　　　　　l:::,,::::',.　　　　　　　 '　　|'´
　　　　　　　'´ ｌ:/lヽ、　 l`ー--　 .／
--､__.　　　＿'´/　　ヽ、`ｰ　_,.-'´
:.:.:.:.:.:`ー‐'".､ `<、　　　 7''"´

カズマがなんとか口を開くが、

_,.:::::::::.::.:::＼　　　::ﾉ　"＼::::::::::::::｀ﾞ''ー　　　::: ,､ゝ
　＼.:::::::::.::ヾ`ヽ-'ﾞ　　　　＼:::::::::::::::::::::｀､-‐''":::::〉､___
ヽ､. |ﾞ､　／''`',ノ　　　　　　　＼:::::::::::::::／ヽ:::::::::ﾉ::::／
ﾐ`ｧ | ﾞく　　　＿＿__,,.　　　　　＼::::／　　::ヾｲ:"ﾚi
,l r| |:,:'/ﾆ==ヽ｀`'ｰ--､ヽ､.,_　　　　´`‐'´ヽ　:::ﾚﾞ/
　ｿ||:､:|　　　｀l´￣｀`'''‐ﾄ､.,_ヽ　 j /　　＼:::｀ゞ､ｿ
__人::::|　　　　|､　　　　　　　ﾞ''┬_-､_,,,,__　ﾉ‐'´ヽi
‐'　ﾑヾ　　　　　＼　　　　　　ノ　|　　　／　　ﾉﾘ
７/　ヽi　　　　　　 `ｰ､.,,_＿/　　 | ,.､ｲﾞ　　　　|::::|
l .l　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　/　　　　　l:::::!
ヽl　　　　　　　　　　　　　l　　　　| ´　　　　　　!:::l　　　「スマン・・・違うんだ――」
.　ﾞ､　　　　　ﾞヽ、　　　　 `ヽ､,___|　　　　　　　 !:!
　　　ヽ　　　　　　`''ｰ､...＿.,.／　　　　　　　　　.l|
.　　　　ヽ、　　　　　　　／　　　　　　　　　　　|
　　　　　　＼　　　　　　/
　　　　　　　ヽ､　　_,,ノ

クーガーは励まされる事を、拒否する。
318 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:18:27 ID:NlgG/QXc: 指を震わせ、視線を揺らしながら、クーガーが懺悔する。

　　　　　-､;:::::::::::::＼＼:::＼
　　　　　,;=:ヽ､::::::::::､＼＼:::＼
　　　　　^｀ｌ:::::ヽ,..,:::::::__,ゝ_::::::jﾞ,.
‐‐-- ､,_／ﾞ､:::r'lr !::::/‐‐-､｀ヽ,ﾉ
､　　　　l　　ヽi ヽ'l::;" ヽ-､ヾ,ri",
::＼　　 !　　　ﾞ､l. ﾘ　　ﾞ''ﾟ r´ ヾ,ﾞ,
｀ﾞﾞ`ヽ　　　　　 ,ゝ!　,‐-.,_,,､!　　';;l
:.:.:.:.:.:ヽ　　／ ,/l　ﾞ'i"!:'､｀　　ﾘ
:.:.:.:;:-'"　､/‐''"　`'‐'' /､::.l　　　　　： r-､
‐'"　　　　 l:l 'i"´￣｀ﾞ'':.:..）'　　　　：　rr‐'､　：
､_　　　　 / l　'､　 /　,イ　　　　　 ,..,　rヾ=i　　　　「８回の時点で、足はいつもより痛んでいた。
　｀ﾞ''‐‐-ｧ'　!　 ', /　 .l l　　　　　 r' /､,;ﾞ'ｧ‐｀}　：　　交代した方がいいかもしれない。
　　　　 /　 l　oﾉ´ 　 :l l　　　　　 l　 '_,r'"　/
　　　　〈　　! ,ｨ'　　 i　l l　　　　　 l､ i'　　 /　　　　　その考えは頭にあった。だけど――」
　　　　｀ゝlr''l　　　､ .l l　　　　　 r'{ヾ　ﾉ
　　　 o/／　 l　　　ヽl!　　　　／　ﾞ､　 iﾞ､

::::::::::::::::::::::::::::::::::＿,;;:‐''"
:::::::彡''"_,,. -''"´　､_｀ヽ､/_
-‐‐-＜､.,＿　　,,.彡ヾ､;;=''ヽ、
　　 ,. -'"／　_,.､‐'"´ 　＼＼､_
,.r''"::::::::く ,,.‐''´＼＼　　　　＼＼｀''ｰ--､
:::::::::::::::／　　　　＼＼_,,.､-一''''"´　　　/
::::::::／　__,, -‐''ヾ,´￣　　　　　　　　r'' （
=＝ﾆヾ､::::::::::::::::::＼　　',　　　　　 ,,.‐ﾆｱ　　　　　　　　「優勝の瞬間にグラウンドにいたい。
／r‐ヲ　ヾ､ｰ-- ､::;;＼　',　　 __,ノ‐'´ヾ|
　 l　し､　　　　　｀`ヽ l　　　｀''ｰ-‐'´`ヽ､　　　　　　その気持ちで、俺は、交代を言い出さなかった」
､　ヽ-‐‐ヽ　　　　　　 J　　　　　　　´　　｀''ｰ- ､,
:::｀''ｰ‐-､＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
:::::::::::::::/　　l　　　　　　　　　　　　　　　 ,,. -‐'　,,.‐'´
‐''''''''''''ｰ‐‐-'､.,,＿　　　　　 _,,. -‐'''"´　 ,,.-''´
　　　　　　　　　　｀'''ｰ--＜´　　　,r一''"
‐-､　　　　　　　　　　　　　 `ヽ､./

それは、懺悔と呼ぶのに相応しい発言。
320 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:18:45 ID:NlgG/QXc: クーガーが、芝に頭を擦り付ける。
2度、3度、頭を芝に叩きつけた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r个i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ! ｉ　ﾄ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_う　i!　i｜
　　　　　　　　　　　　　　　 ,rへ､__ノ=ｰ､}　i! |
　　　　　　　　　 .,.. ＜　　　　￣｀ヽ}r1 ｜
　　　　　　　　　　　／ /　　　　　　__二ヽ_j〉
　　　　　　　　　　/　 /　　　　 r＜　ﾆ=/||
　　　　　　　　 / 　 /　　　　 |七二　/　|!
　　　　　　　　/　　/　　　　／　Ll　 ,-‐{　 |　　　　　「弁解の余地なんて無い。
　　　　　　　/　　/　　　　　_∠-‐j　／|　ﾉ
.　　　　 ./　　/　　　　　　{　　　 |　＜|　　　　　　　全部俺のせいだ―――スマン」
.　　　　 ,/　　/　　　　　　/|.　　　|　　 |
　　　　人__ /　　　　 -‐_｢｜　　 |　　 |
　　　厶-──==ﾆﾆヱ{ : : |　　　　|　 ,ﾉ}
　　　|　了　　　　￣二＼_|　　　　ﾄ　〈|
　　　|　　|　　　　　　　　　｀ヽ、　｜　 |
　　人ｰ乂ｰ　　　　　　　｀ヽ_|　　_|
　　　　ゝ┬ゝく二__　　　　　　　　 └＜｀ｰ-┐
　　　　|　:| |　｜厂l￣二ﾆ‐-　＿　　　￣∀
　　　 ├‐|├ｰ|!.|　| |　　　　　　　￣　　　 /
　　　　|　 | |　｜|∀ﾉ＿　　　　　　　 /
　　　　∟｣_ﾄ､　〉￣　　￣｀￢─---─′
　　　　　　　　￣

センターの芝が、抉れて飛んだ。
321 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:18:53 ID:8afLT1Tc: アニキ・・・
322 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:19:09 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　i: ﾉ: : l: : : : :ﾊ:::::|: : : : ﾄ､: : : : : ';: : :.'; :i: : : ヽ
　　　　　　　　　ﾚ: : :/: :i: : i　.l::::|: : : : : ﾊ: : : : : :';: : : :ll: : i: : :ゝ
　　　　　　　　　　彳: : i: : :ll: : l　.|: :ﾄ､: : : : :|ヾ: : : : :.'; : : i: : :l: :ｒ'´
　　　　　　　　　　　|: /l: : ::|: ::|￣ヾ: ﾊ: : : : |￣ヾ: : :';:';: : ﾄ､:人ﾘ
　　　　　　　　　 r'´|: i |: : ::|: ｨ=t-ｧ';:i ＼: :;ﾅ=-tj-ｧ: : ';: :|　}:ﾊ:i　　　　　　「・・・確実に故障していると
　　　　　　　 /　 |:∧l: : :从i┴''´ ヽ　 .＼:ヾ''┴ﾍ: : : :::|ノl i　￣ヽ　　　　わかっていた訳じゃ、
　　　　　　, -''´　　ﾘ　lｲ: : :i::l　　　　　.i　　＼　　　ﾄ､: : ﾊ::/ﾉ　i　　＼ _　　ないんですよね？」
　　　　　人　　　　　　 i:ﾄ､: :ﾐゝ　　　 .|　　　｀　 .|ハ/　｀/　 l　　　/　＼
　　／´　　＼　　　　　ヾ: ::ﾊ　　　　　｀　　　　　 /i　　　 /　ｲi　　/　　　＼
　 /　､　　　　ヽ　　　　　ilヽi　>､　　　-　-　　／ .|　 i　/　　/li　ノ　　　　/　ヽ
　i　　　ヽ　　　ヽ＼　　ﾐ､　>　ヽ＞､　｀　　< /　 ,ﾊ/ ./　　/ ／　　　　 ./　　 i
　|　　　　ヽ　　　ヽ　}､　　 Yil ｀ー､ﾊヽ￣　 //　　〃/　　/〃　　　　／　　 }

古泉が助け舟を出すが、それにもクーガーは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r个i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ! ｉ　ﾄ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_う　i!　i｜
　　　　　　　　　　　　　　　 ,rへ､__ノ=ｰ､}　i! |
　　　　　　　　　 .,.. ＜　　　　￣｀ヽ}r1 ｜
　　　　　　　　　　　／ /　　　　　　__二ヽ_j〉
　　　　　　　　　　/　 /　　　　 r＜　ﾆ=/||
　　　　　　　　 / 　 /　　　　 |七二　/　|!　　　　　　　　「スマン」
　　　　　　　　/　　/　　　　／　Ll　 ,-‐{　 |
　　　　　　　/　　/　　　　　_∠-‐j　／|　ﾉ
.　　　　 ./　　/　　　　　　{　　　 |　＜|
.　　　　 ,/　　/　　　　　　/|.　　　|　　 |

と短く答えるだけだった。
324 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:19:23 ID:NlgG/QXc: 皆、言葉が掛けられない。

　　　　　　　　　　　ﾉ:::::::::::::::::Λ:::::::::::::::::/:::::::::i::::/::::/　__
　　　　　　　　　　〈::::::::::::,,-/::/vW-v,Λ::::::／::/:::/=''"
　　　　　　　　　　　ヽ:::::i.　/:/　:::::::::::: |::|"i::::／:::/／
　　　　　　　　　　　〈ヽ:i--|ｘ　　￣ヾ　|/__ゝ:::::/::,-"
　　　　　　　　　　　　i-|　､'~'iｯ､ ,-=二,=,　〉/::/-''"
　　　　　　　　　　　　! .|　 i￣''_,　 `-,-"` /'^i:／
　　　　　　　　　　　　ヽi　　　ヽ　　ノ　　/6/"　　　　　　　　「・・・・・・」
　　　　　　　　　　　　　ヽ `i-､,,___ ,　　 ///
　　　　 __,,--,,＿__　　　　 i､ `＝-'~,, イＶv
　　,-'"/　　　　 ."''--ﾉ￣| ''ｰ--'":::i"-､＿__,,-----､
　./:::::/ ,'"⌒ヽ　　／　 |ｰ―-----〉　{＿＿＿／-､ヽ

　　　　　　　　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;! '~　 "~ `i||i" 　''　`ﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　　ヽ`　　　u　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;!,-;;;;;;;"ﾌﾉ　　ヾ`;;;ヽ､ﾐ;ﾘ
　　　　 !ﾍl;|.,,_==-､く｀　,>ﾞ-== 、｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|ﾐ.'￣" ,　ﾄﾞﾘ　　　　　　「・・・・・・」
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!ﾐ　　　　,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　　 ^'='^ 　　　ﾑ'′
.　　　　　　　ﾄ､　　　､,.-‐ ､,,　　/|
　　　　　　　i| ＼　　'　ニ　　　ｲ.:|
　　　　　　,ｲi|　ﾞ､＼　　( 　／ﾘ.:;ﾄ､
　　　　ノ :.:i|　ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::::!:::＼

.　　　　　　　 /:::::::::／::/::::::::::;／|:::::::::/　　"''ヾ､::::::::::|
　　　　　　　 /::::::／:::::/::::::::::/ 　.|::::::/ 　＿　　 ≧:::::l､
.　　　　　 /::::::ム‐::7|:::::::::/＼,,,,|:::/､ ''" 　＼　i::::::::::::ﾆ=‐
　　　　 /::::_ -‐　7/|::::::/‐弋ラ|/ 　､弋ラ丶　ト､::ﾄ､|
　　　　　/／　　　/:::l |::;ｲ｀ー ´ 　　｀ ─　´<＼|'
.　　　　 ′　　　 |:::::>ﾚ'ﾞ| 　　　ﾉ　　　　r-'ニ､─i`i　　　　　　　　「・・・・・・」
.　　　　　　　 ,　'l::|／　｀|　　　　｀´　　　｀‐┐ |　 | ト..､
　　　　, -‐'i´|　ｌ:::::l　　　＼　　-─‐-､　 _／　 '　/ l|:::::l丶､
　　 ./:::/　/:/　　l::::::l　　　　＼　　 , -‐ ´　　　　／ |:::::| |:::|｀`r..､
　　/:::/　/:/　　　ヽ:::ヽ　　＼＼_/　　　　　　／　 /::::/　|:::|　 l::::ヽ
　./:::/　/:/ 　　　ヽ:::ヽ　　　 l´　-‐─‐r‐　´　　/::::/　　|:::|　ヽ::::l
　l／　/:/‐-　　　　　ゝ:::ヽ＿　 |　　　-‐ |　＿　 /::::/ ／　ヽ:ヽ　＼|

クーガーの気持ちを、知ってるが故に、解るが故に――
327 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:19:36 ID:NlgG/QXc: そんな中、空気が読めない男が、言葉を発する。

　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　　|　　　　　　「クーガーさん、１ついいですかお」
　＼　　　｀ ⌒´　　　／

_,.:::::::::.::.:::＼　　　::ﾉ　"＼::::::::::::::｀ﾞ''ー　　　::: ,､ゝ
　＼.:::::::::.::ヾ`ヽ-'ﾞ　　　　＼:::::::::::::::::::::｀､-‐''":::::〉､___
ヽ､. |ﾞ､　／''`',ノ　　　　　　　＼:::::::::::::::／ヽ:::::::::ﾉ::::／
ﾐ`ｧ | ﾞく　　　＿＿__,,.　　　　　＼::::／　　::ヾｲ:"ﾚi
,l r| |:,:'/ﾆ==ヽ｀`'ｰ--､ヽ､.,_　　　　´`‐'´ヽ　:::ﾚﾞ/
　ｿ||:､:|　　　｀l´￣｀`'''‐ﾄ､.,_ヽ　 j /　　＼:::｀ゞ､ｿ
__人::::|　　　　|､　　　　　　　ﾞ''┬_-､_,,,,__　ﾉ‐'´ヽi
‐'　ﾑヾ　　　　　＼　　　　　　ノ　|　　　／　　ﾉﾘ
７/　ヽi　　　　　　 `ｰ､.,,_＿/　　 | ,.､ｲﾞ　　　　|::::|
l .l　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　/　　　　　l:::::!　　　「・・・」
ヽl　　　　　　　　　　　　　l　　　　| ´　　　　　　!:::l
.　ﾞ､　　　　　ﾞヽ、　　　　 `ヽ､,___|　　　　　　　 !:!
　　　ヽ　　　　　　`''ｰ､...＿.,.／　　　　　　　　　.l|
.　　　　ヽ、　　　　　　　／　　　　　　　　　　　|
　　　　　　＼　　　　　　/
　　　　　　　ヽ､　　_,,ノ

クーガーは答えなかったが、男は構わず口を開く。
330 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:20:00 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ、　　ｷﾘｯ！
　　　　　　　 ,,.-'"　　　　　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、
　　　　　　/　　　　　　､＿_,,.-='､':'"　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/ .　ﾞｰ-''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　i　　　「スターズの投手陣は・・・
　　　　 /　　　 i　　　人　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　　　　　　　　　/　　　バックに足を引っ張られるのに、
　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　慣れてますお！」
　　　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　　　　　　　　　　／
　　　　ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀¨i　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,∠-‐'''´￣-一::::::::::::｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-､/￣￣￣｀`'''ー-､＝二:::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.‐''"￣`ヽ　　　 /　//　　｀ヽ､／￣｀` ｰ- ､_ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::_,r'　＿,∠-――-､＿　＼￣￣｀`ｰ--､二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::,. ‐''"　￣lj　　,,z''"￣｀`　＼｀ヽ､＼::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::／　　　　〈､L〃r・ア　　　　/::::::::/⌒ヽ:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::／　　　　　　 7　　´　　　　 /::::::::/ヽ､ﾊj::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::/　　　　　　　 /　　　　　　　 /!:::::::/　/ノ/::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::/　　　　　　　　　　`'┬-　　　　　ﾚ/'´　 lｰ〈::::::::::､__;r､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::l　　　　　　　　　 `=ｧ､､　　　　　 V　｀ーﾚヾl　_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|　　　　　　　　 /￣｀`ヽ　　　　　　ノ/　 _,,. -‐''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:!　　　　　　　　｀〉ｰ､　　　　　　_,,. -‐''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||　　　　　　　　　　　　/　　　 r‐''"´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!　　　　　　　　 _＿＿ヽ--‐‐'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　＼　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ヽ

あんぐり口開く、クーガー。
332 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:12 ID:L3XdaimU: ですよねーｗ
333 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:13 ID:vYeNqw7U: そうだけどさｗｗｗ
334 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:18 ID:LrZBUHxA: や　る　夫　ｗ　ｗ　ｗ
335 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:19 ID:cE14PDQk: 斜め上にまいりまーす
336 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:20:21 ID:NlgG/QXc: カズマとカミナが、そっぽを向く。

　　　　　　ﾊ::::ヽ!::::::､::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　ヽ::::::::/: ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::...:.::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　〉::/:::::ﾊ从::､::::::ﾉ:ノ^ヽ‐zZ_::ノ:.:.:,:.:.:'& acute;.:.:.:.:.
　　　　　　　　ムｲ::/ﾍ:::V个iYィ厶ﾍ::::ヽ＜,,.:イ:Z:_:.:.:.:::::::.
　　　　　　　r‐7/::ﾊ　｀Yｉl li!l/メ〈 .ﾊ::rイ!了｀ｱ:フ´_::::::.::.
　　　　　　　l　/:::ﾊﾄ､　､ｿ/´　 _,,ノﾊ::iﾘ_,.ｨ Zｲ/乙i:::::ﾉ
　　　　　 r‐{ /::/　lﾍ弋ｰ､{〈_ｨィZt｡テ孑!¨´　ｲ7 ( 7}∠
　　　　,ィ^　〈::::{ 　 !　｀ﾆ´}　彳　｀二´7ﾉ　U　i jr JﾉZ´
　　　　l　 {　｀ﾘ! u ヽ　､_ﾉ　 u ｀ﾐ　 /´ u 　 ,'ﾄ- '´ﾊ
　　　　j 　 Y 　 l　　ヽ. ヽ　　 u 　 _　 u 　 /:::..
　　　〈〈　 l　　 ! u 　ハ　ｰ-､＿_,,.ィｌ｀!　／ｲ::::::..
　　　　ﾊヽ｀　u 　　ﾍ:::ヽ｀ﾆｰ‐ '¨´u／彡'′:::
　　　　｀ヽ､　､l 　　　ｌ::::ﾊ､＿_,,,..　'´￣＼::::..　　　ｽﾞｷｽﾞｷ
　　　　　く::ヽ　 i　　　 V:::::::∠ニ､::::::::::::::..

　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ／　 ./ : : : : : : : ,': : : : : : : : : :／ /: : : : : : /:/　　　　 ,ｲ : : : : L ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　 /: : : : : : : : ,' : : : : : : : ／　 /: : : : : 〃:/　　　　　〈ミ: : : : : ＜＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : :,': : : : : : : /＼　 i: : : :／/／　／｀ヽ　 !ヽ. ＼---‐´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 /: : : : : ／! : i: : : : : : :/ｧ云≧!: : /　 ´ z=≦.._　　　　l_ : ヽr-`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :〃／　.l: : !: : : : :.:/､弋タ_ l : /　　 ´ ´{rﾈﾊヽ,　　ハ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./／/／　　 l: /l : : : : /　"￣　 l:./l　 /　　`｀ﾆ"- ゛　 ,'ｲ　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 "　 ´　　　　l/ .l: : : :,ｲ　　U　　l/ .l　,'　　　　　　U　 ,'〉 !ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　 l: : ∧_!　　　　　　　l　　u. 　　　　 ,'/,ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l: / 　 .l　　　　　　 `　-　　　　　u.　,'_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l/　　　i､.u　､＿＿＿＿＿_,、　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !ヽ、　　　、　　　,　　　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　ヽ　　￣￣　　　／ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　',　ヽ.　　　　　u　／　　l　　　ﾄﾞｷﾄﾞｷ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／!.　',　ヽ､＿＿__／　/ 　ﾄ､
337 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:24 ID:W.GNWJ5c: 誰も責められねえよ
338 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:25 ID:YCEchQEA: 言ってやった言ってやった！
339 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:27 ID:8afLT1Tc: 言うと思ったwwww
340 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:22 ID:76Iyyc9Y: やる夫ぉぉぉお！？
341 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:27 ID:MMmmnPT2: ｲｯﾁｬｯﾀｰ
342 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:27 ID:waRyFQvI: ｗｗｗｗいい奴だなｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
343 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:28 ID:Uofg44Ic: やる夫ナイスフォローｗｗｗ
345 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:34 ID:LdmLBiEI: ちょｗｗｗｗ
346 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:43 ID:jreUhpiY: 打ち勝てばいいだけってか
347 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:43 ID:5evSSOd.: いったあああああああああああ
348 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:43 ID:Ct6QXWIM: ｷﾘｯ！じゃねよｗｗｗ
349 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:46 ID:mWjsqzqc: おもわずみんな、苦笑い
350 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:46 ID:wVI51Ya6: カズマくん、明後日の方角みない！
351 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:48 ID:feohX4MI: キリッ、じゃねぇｗｗｗｗｗ
352 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:20:49 ID:hbqJuwZk: ｷﾘｯ！じゃねぇよｗｗｗ　事実だけどｗｗｗ
353 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:20:51 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　 //. /　／　／_-''’　___,,ノ、　 7　　'　　　　　　　l
　　　　　　　　.　ﾚ.l/　 ./　　／　,,-'''''　　l l　　.l　　 ,　　　　　　　l
　　　　　　　　　　/　,/　　 ´　　, '_ !-‐'''''''''''') ./l　../l　　　　i　...l l
　　　　　　　　　r/　.l　　ﾞ　　　'''’　_,,,-‐/￣.l/ .l ./　l　　　　 i　 .l l
　　　　　　　　 .l.!　　　　　　　　　々'　Vヽー--l/'‐、l /l　　　i　 /ll
　　　　　　　　 l　　　　　　　　　/'''' ヽ　　　'..,,,_＿_、ｌ/./　　ﾉ'l/ ｌ'
　　　　　　　　l　　　　　　　　 ./　　　!　　　　　　　''　/'/'　,/）ﾉ
　　　　　　　　l　　　　　　　　/　　　/　　　　　　　　　 /　,/／
　　　　　　　 /　　　　　　　丿　　　亅　　　　　　　　 ./　/r'　　　　「・・・・・・お前、それ、
　　　　　/￣￣￣''' ‐ ,_ ／丶　　____　　　　　　　　./　/　　　　　　もしかしてフォローのつもりなのか？」
　　　/￣￣￣￣''' ‐ ,_ ＼.　.l＼　”-ニ⊃　　　　／/r'＼
　　/　　　　　　　　　 '-,/　 .l　＼　 '￣　　　,／　/ │　''、、
　 ./　　　　　　　　　　　 /　　l　丶ゝ,,,,,,,-‐''　　／　 │　　'l "'-、
　/　　　　　　　　　　.∩/　　 .l　　/─、　,─／　　 │　　　'l　　"'-、

　　　　　＿_＿__　　　　　━┓
　　　／　―　　＼　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　＼　・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.　｜　　（__ノ￣　　　 /　　　　　　　「・・・あれ？」
.　｜　　　　　　 /
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　　 (,＿＼.＼
.　　　|　　/　　　　　＼＿ﾉ
360 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:21:09 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　／　　　　　　　 ,　　　 ',　　､　　　　＼
　　　　　/　　　　　 /　　 /　　　　　', 　 ',　ヽ　ヽ　ヽ　　　　　　　/ヽ　/　 ∨
　　　 /　　/　　 i.l　　 /　 l　　 .| 　.l　　l　　',　 ',. 　',　　　　　l＼/　　`
　　　ノ　　/　/　 l.l　　 {　ｨ　　　|　　l 　 }　　 l　　l 　 ',　　　＿|
ｰ＝-ｲ　/　/ 　 i ',　 .∧ l !　　　!　ﾊ　ハ　 ,'　　!　 l ヽ､_　　＼
　　　　{　i　l l　　 l　ﾄ､ l　ｌ | ',　　ﾊ　/ .l /　l　/　　/ 　ｊ ,ゝ´　　　>　　　アレ？じゃねーよ
　　　 l　l　ｌ l　　ﾊ | ヽ!　ヾ　ヽ./ |:/ 　|'　_j／l 　/　 /./　　　　∠__　　このスカタン！！！
　　　　 } .ﾊ ,l ヽ　|ﾍlニ;--,.._ '　｀､',.-;‐;二__ 　l /　 /./　　　　　　　/
　　　　ﾉ'"　l.ﾍ. ﾄ､! '弋赱!~ ,　　　　' 'T心!_　ｲ　　 j l′　　　　　　/＿
　　　　　 |rﾍ　lヽ　　　　´　　　　　｀　　　　 l　　/ ﾉ　　　　　　　　|　 ,
　　　　　　　ヽﾍ　l　　　　　　　 i 　　　　　 l　 /'´　　　　　　　　　　l／　ヽ　　 ,ﾍ
　　　　　　　　｀l | ',､j　　　　　　|　　　　　　j　/　　　　　　　　　　　　　　　＼/　ヽ
　　　　　　　　jﾊ. ﾍ　　　　　ヽ!　　　　u 　 /! /ヽ
　　　　　　　　　 !ﾍﾊ､　　　,＿＿,...､　　　／|/｀ ‐ヽ
　　　　　　　　　　　i!ﾍl＼　ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'
　　　　　　　　　　, ィ' ヽ　＼　　　　／　ﾉヽ､　　　　　　　　　　　., --､　　 i´!⌒!l　 r:,＝i
　　　　　　　　／ /　　｀ヽ　ヽ- '´　 r'　　　', ヽ　　　　　　　　　 .|l⌒ｌｌ　　 | ﾞｰ=':|　|. L._｣　））
　　　　　　　／　 l　　　/iｰﾍ　　 rﾆ' ﾍ　　　l 　ﾞヽ　　　　　　 .i´|.ｰ‐' | 　　|　　 |.　!　　 l
　　　　　, -ｲ　　　l　　 /｀ヽOﾍ　 / /-''ﾍ.　　 l　　　ヽ‐､　　　　|"'|.　　 l　　│-==:|.　!　==l　　 ,. -‐;
　 _.. - ´　/　　　 {　 ,.ヘ､＿＞'^''＜ _..－ﾍ. 　l　　　　', 　｀ ‐､　i＝!ｰ=;: l　　 |　　 l.　|　　 |　/ 　 //
´　　　 /　　　, -i!/ ヽ　　 ',　　　 /　　　ヽ |＼　　　ヽ　　 │　l　　 l、　:|　　 |　}　＿|,.{::　　7　））
　　　 /　　／　　l　　｀　　ゝ－ /　　 _ -' ｀! 　＼　　　＼　 /|__,.ヽ､__,. ヽ._｣ｰ=:::ﾚ'　 ::::::|;　　 7

キョンが思わず突っ込んで、不謹慎にも何人かが噴出す。
365 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:21:24 ID:NlgG/QXc: こんな時だというのに、笑いは連鎖して。

　　 ∩＿＿＿∩
　　 | ノ　ノ　ヽ、ヽ
　　/　　●　　　● |
　 |　　　　( _●_)　ミ　　ププッ
　彡､　　/⌒)(⌒ヽ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　　　　 i,
　 ./　　/　 /　＼　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 r' 　ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈
　 l　　　ノ　　　 `ｰ‐'　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {. 　 |　　　　　 ′　　 | }　　に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ　､=＝ﾆゞ<　　や
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !∩|.}. '"旬ﾞ`　　 ./''旬 ` f＾|　　っ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣　 |l.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.ヽ　　　　　　 {:.　　　ｌﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }.iｰi　　　　 ^ r'　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !|　ヽ.　　ｰ_ ‐-‐ｧ'　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／}　　＼　　　二"　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __/　∥　 .　　ヽ､＿ __／:::|＼
　　　　　　　　　　　　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　　　　／　'´,　､　　、｀ヽ､
　　　　　　　　　ｒ´　　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　　　　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ　ヽ. !　ヽ. トヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　　　　 lﾊｌﾍ｜´　｀　ヽ´　｀｀〉,^! | !　ニコッ
　　　　　　　　　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊヽ　　＿＿　 /ﾊ/ ｀　　　　　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　　 /　　｜　 /　　〉　 | 　ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
369 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:21:46 ID:NlgG/QXc: 笑われたやる夫が、恥ずかしそうに、もう一言。

　　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　ー､＼
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　　　「次は勘弁してくれお」
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　／

これには、クーガーも、笑う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ　i
　　　　　　　　　　　　　　_. -ｲノﾚ'　ﾚﾙﾍ､)､
　　　　　　　　　　　　_.-'　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ﾚi
　　　　　　　　　 r′　　　　　　　　　　　　　　　.ｲ
　　　　　　　　　 }　､､､　i　　 /　/　／　 __.r‐〈
　　　　　　　　　トへ､　.-､ヽ∠-‐''´`ヽy‐'´　__.rく^
　　　　　　　　　ﾄﾍ､／　／`´　　　　　 i___／　　ﾉ
　　　　　　　　　ヽy´ ∠-､　､_. -_二ミヽ　　　/
　　　　　　　　　／イニﾆヽ　 _二 --r　　} ﾚﾍく
　　　　　　　　/／　 } `ｰﾟ^i　　ｰﾟ--'　　ﾙ「` |⌒
　　　　　　　／　　　 {　　ﾉ　　　　　　　j-ｰイ
　　　　　　　　　　　　>､　ヽ　　　　　　ｲ､_f⌒　　　「・・・はっ」
　　　　　　　　　　　i´i　ﾄ､`､ｰ-―ｦ　ノ.⊥-}
　　　　　　_. -―ｯ''''}　|::| ヽ￣￣　／「　　|'''ー､ｰ-- ､__
　　_. -''¨´::::::／　　ヽヽ.|　l.＿_..／　ﾉ　　ノ　　　＼::::::::::::｀ヽ､
　 /:::::::::::::::く　　　　　ヽ.ト　　　 -‐ｲ　　 ′　　　　〉:::::::::::::::::::〉
372 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:22:00 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-''"::::::::::::::::::::::::::::::::｀`'''‐--､
　　　　　　　　　､　　　　　 _,.／　 ,.､-‐‐‐‐‐--､ _,,.､-‐‐''"´｀`'‐-ｧ､.__
　　　　　　　　　ヾ:‐-､/!''"/_,､-''"　　　　　　　　`ヽ､__,.､-‐''''''''''''‐--､｀ﾞ'''-;'"
　　　　　　　　　　,.-､`ヾ`ヽ<-,　　　 _,.､-‐'ﾆﾆﾆ,ヾ'､‐､＼:::::::::::....　`ヽ､￣｀ヾ､
　　　　　　　　 ,.-''"￣￣｀`　ﾞ,　,.-ﾞ/ ／ ,,.-‐-ｧ｀　＼ヽ､ヽ::::::::::::::.....　　　　　｀`''7
　　　　　 ,..-''"　　 _,.､-‐‐r''''''''ﾞ"／, ' ｨ'" _Ｏ／　　　ﾞ）:::`ヾ､.,__:::::::::::::....　　　 /
　　　,-／　_,. -‐､'"/!. ,.ｧ‐ﾞ､.l　ヾ‐'ﾞ　　'''"　　　　　 ,ｨﾞ;:::::::::,'´r-,ヽ,::::::::::::　　　/
r-､.／,..-''ヽ,　　 l/ |/l l/´ ノ　　　　　　　　　　　　 ´/::::::::;:ﾞ/ヽ　 }::::::::　　　<ﾞ
,／‐'"ヽ　　|ﾞl　　 l　ヽ,.>-､ |　　　　　　　　　　､　　 /:::::::::/ r'　|　 |:::::::　　　 ,.,ﾞヽ,
'"､　　 |.　　ﾞ,! ,,..,/.,ｨ'ﾞ　　 l ヽ　　　　　　 _,,..,,_／' 　ｲ:::::／　ヽ､',ノ !:::::::　　／　｀`ヽ
　,.!　　.l_　 r7l　 j/ ﾞ　 ,r'ﾞ!　　　 _,,.-'''"´_,,l／　　　 |／　　　 r-‐'ﾞl:::::　　 {
　l `_,ｨ"rｯ'ﾞﾉ`'''ﾞi　　 /　ヽ.　-<,.-‐''"´　　　　　　　　　 l　　j､_r-､:::::〉　　　「・・・・・・ああ、
　`'''''ﾞ`‐'ﾞ／　　 ' 　 .j　　　＼ 'ﾞ　‐ ''' ""´　　　　　　　　 _,.､'-―――'-'ﾞ､
.　　　　 |　　　　 ,.-'ﾞ　　　　　ヽ　　 :::::::　　　　__,.､-‐'''"´　　　　　　　　　|　　　　次は、ちゃんと、言うよ」
　　　,,.-'ﾞ　　　_,.r'ﾞ　　　　　　　　|　　　　　　　　l
　　　　　,.-''Tﾞ´　　　　　　　　　 {　　　　　　　　|
＼.,__,,.／　　!　　　　　　　　　ﾞヽ､.,＿_,,,..ｨ''"　|
　 `ヽ-‐'''ﾞ　ﾉ　　　　　　　　　　　r‐----‐''"'､　 |
　　　　　／　　　　　　　　　　　　 l l　　　　　ヽ |　　　　　　　　　　,.､-''"
　　　／　　　　　　　＿,,,,,,,,,,＿_,,,>､' ､.　　　　ﾞl!　　　　　　 ,,.-''"´::::::
　　／　　　　　 ,r''':''''"::::::::::::::::::;.､-‐''ヽ､ﾞ'-､　／!　　　　,､-''"::::::::::::::

そう言うと、ようやくクーガーは担架に担がれる事を了解した。
377 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:22:17 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆　　　　　　　　☆

アカギが、手を組みながら俯いた。
アカギが考え込むときの、癖のようなものだ。

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│　　　　　　　　　　　　「・・・・・・」
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

長年スターズを支えた両輪。
クーガー、ロビン。２人の離脱は、重い。

--------------------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ││　　／|＼
　　　　　　　　　　　　　　＿.. -――--―‐ｯ‐'''´　ﾚ　　　　　　　　　　　 ―亠亠.／_.　|　_.ヽ
　　　　　　　　　　 ..-‐''¨　　　　　　　_. -'ｿ　　　　(　　　　　　　　　　　　／　　　　／_.　| |　| | |._ ＼
　　　　　　　　ﾄy'´　　　　　＿.. -‐''¨ _／　　　　　ﾙ|　　　　　　　　　 / 　　　.／　　| | | |　| | || | _|
　　　　　　　　{　　　_.-ﾍ￣　　_. -‐'´　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　 / 　　くＶ　　| | | | | |　| | || || |V7
　　　　　_..-‐┴y‐'´　　 `i-‐'¨　　　　　　　　　　 _ゝ　　　　　　　　　　　　　 |ﾍ　　|_| |_| |_|　| |_||_||_| /
　　　／. -‐'''７　∠.='´　｀ｰ､　　　ﾉ　　　　 _,.-'"(　　　　　　　　　　　 |　|―┬―:､ ‐┴,‐:┬ｉ│
　　 /／　　　ﾉ､ノ∠-r　　　　〉　.ｲ⌒iへr'''"　 ∠⌒　　　　　　　　　　　　　 |　|　　`:―┘ 　└‐'　|│
　　/　.　　　　>`´ｰ‐ﾟ　　　　ﾉ　/ ⌒j }　　　<⌒　　　　　　　　　　　　　　 |　|￣￣￣￣ |￣￣　|│
　 /　　　　　/　　　　　　　ﾉｲ/ i-__∠_　y'⌒　　　　　　　　　　　　　　　 |　|.　　　　　　|　　　　|│
　　　　　　　`ー､＿　　,　　　　「　　 _ﾉく　　　　　　　　　　　　　　　　 | └ﾍ.　　　　 |　　　　ﾊ.j
　　　　　　　　　 `r　￣　　　ノ _.-'´ 　ヽ　　　　　　　　　　　　ゝ＿／|／＼|　　　　|　　　|∧＿＿
　　　　　　　　　ﾉ　　　_,.-'´-'´　　　 _,, へ､　　　　　　　　　　　　　 | 　　＼　　　| 　　∧　＼　　＼
　　　　　　　　　｀ｰ-‐'ﾂ´＞'´ 　　.-‐'´::::::::::::::｀　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ 　　＼＿_|　／　| 〉　|
--------------------------------------------------------------------------------------
381 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:22:46 ID:NlgG/QXc: だがそれに現を抜かす暇も無い。
アカギが思うのは、今、開いたポジションに誰を使うかだ。

　　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　　, '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　　| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　　|!i.|.ｆ1.| =｡===.,,　,｡===lW
　　　　　|.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　 (._　⊂　　　　　　（誰だ・・・誰なら・・・）
　　　　 /| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃　　 ,) 　）
　　　_/）:| /　　＼/ ,. ´二ニゝﾞくう (　r '´
‐..T....|(（::K　　　　/ /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ.　　/ '　'　　.仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼　　ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|....

１失点も許されない今、守備の下手な選手を使う気になれない。
空いた打順がトップバッターのため、ある程度打撃力も欲しい。

　　　　　　　　＿､ー､_,. -- ､
　　　　　　　＞　｀　　　　　＼
　　　　　 ∠　 "　　　　　ﾞ　ヽ
　　　　　 /. " " " " ﾉﾍ　ﾞ　ﾞ　ﾞ　ﾞ l
.　　　　ｲ ." " ,ｲ ,ｲ|||l| ﾄ、i、ﾞ　ﾞﾞ|
　　　　　 lｲ."ﾉlﾉ|ﾚH|||||Ｎ||Nﾍ.ﾞ　ﾞ |
　　　　　　ｈ |:＝== u::_ ==＝::||^i│
　　　　　　|ｆ.||: ｀ﾆﾟ´::|.| ｀ﾟﾆ´　||ﾘ|:l
　　　　　　ヾl| u　,　r|｣､　、　 |ﾚ'/　　　　　　　　　　（てっか守備上手い奴、いないわ）
　　　　　　　 !ヽ、l ──- | ,.ｲ '/
　　　　　　　 `ﾍl＼　=　／　|:＼
　　　　　　　／::|::::::`ｰ ´　　 :|::::::ヽ､_
　_,.　-‐'''"´|::::::::l::::　　　　 /:::::::::| : :｀`'''‐- ､.._　＜ｺﾏｯﾀﾅｰﾓｰ
.　: : : : : : : :|:::::::::ヽ.　　　 / :::::::::::| : : : : : : : : :
: : : : : : : : : |::::::::::::::|　　　 ,'::::::::::::::::| : : : : : : : : :

それを満たすような、都合のいい選手がいない。
アカギは重要な選択を迫られているのを感じた。
385 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:23:07 ID:NlgG/QXc: 悩む赤木を見て、のっそり熊田がアカギの横に腰掛ける。

　　　　 _.　-‐- 、 ,. -─;-
　　　　　＞-　!ｉ! ′ !ｉ! ￣｀＞
.　　／　ｉ!i　 !iｉ　ｉ!i　ｉ!ｉ　＼
　　 '7"´!ｉ!　ｉ!i　 ,.、ｉ!i　　!ｉ!　ゝ
.　　ｲ　!!i　,　,ｨ /-ヽ. ﾄ､ iｉ!　ii |ﾞ　　　　　　　　　 __,　 -ー- 　､__
　　　| ｉ!i　/l/‐Ｋ￣ ,ゝl‐ヽ!、ｉ! |　　　　　　　　　　　(_,'　　　　　　　',_)
　　　,ｈノ＝=｡= ,　 =｡=＝ｉ r〈　　　　　　　　　 l　●　　　●　l
　　　|f_|.|　｀二ﾆ | | ﾆ二´　|.|f,|.　　　　　　　　　 i　　(_ ● _) 　 i
　　　ヽ_||　, -‐' ､|_レｰ-､　||:ﾝ　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　 ',
　　　　ﾊ l　ｰ───一 l　ﾊ　　　　　　　　 /,,　-ー　､　　,　-‐ ､
_,..　-‐1:(:ｌヽ.　　 ==　　／l:(（!`''ｰ-.　　　　　　（　　　,　-‐　'"　　　　）
...l.....l....|::）:l　::＼　　／　 l::)):|....l.....l　　　　　　　 `;ー"　`　ー-　-ー;'"　ドスンｯ
...l.....ｌ...|（(:）l.　 ::::`ｰ'´:: 　 ,'(（::(| ..l.....l　　　　　　　 l　　　　　　　　　　l

何を言うかと思ったら、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.　-──-　.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　´　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,／　　　　　 '´￣ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-‐　´　　　ｏ　　　　　 '⌒> ﾉ　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛::j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　‐- .._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶
　　　　　「やらない夫君でいきませんか？」　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 '.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 !

落ち着いた様子で、突拍子も無いことを言い出した。
390 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:23:23 ID:feohX4MI: 守備がザルｗｗｗｗｗ
391 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:23:28 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　　, '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　　| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　　|!i.|.ｆ1.| ===｡=.,,　,==｡=lW　　　　　　「・・・論外だろ。
　　　　　|.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　　　　　　　高校時代はやってたらしいが、
　　　　 /| ii /'＼ ′ー──‐7′　　　　　　　プロに入ってからは外野なんてやらしてねえよ」
　　　_/）:| /　　＼　　＝　/
‐..T....|(（::K　　　　　＼.　　/＼＿
.....|.....|::）):l(ヽ　　　　　 `r1几l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)ゝ(:>　　　　/:)(::/:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l:）:）)ヘ:＞＜へ/:）)l .|.....|.....|....

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クマ.　　　　　下手　　　　　カズマ. 　　　カミナ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┝　-　-　-　-　┿━━━━━┿━━━━━┥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩　　　/)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　ヽ　 ( i )))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　●　　　● | /　/　　　　「私が外野をやります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　( _●_)　 |ﾉ　/　　　　　私、外野守備にも定評がありまして」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡､　　　|∪|　　　　,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＿＿　ヽノ　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＿＿＿）　　　　 / 　＜右に行くほど地獄が近くなりますよ？
395 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:23:37 ID:5eTpd/Lo: ついに出番が…
396 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:23:41 ID:eM8fGDAU: クマーがすんごい提案しだしたｗｗｗ
400 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:23:56 ID:NlgG/QXc: ::::::/∥　　∥　　　ﾍﾍ
:::::|／/∥　／/ / 　 |　|ヽ∥　　　　∥
::::::::::/　／ / ／--- | |　ヽ　∧∥
::::::::::／ヽ/／----- ||／　∨　＼
::::::::::ヽ　　＼　　　／|　　　　　　 |∥|
::::::::::::::|===== >　　゛======　　　|　|⌒)
:::::::::::::::| ─゜-/　　　　-゜-─　　　|│ 　|　　　　「やらない夫に、
::::::::::::::::|　- /　　　　丶-──　　| |　ノ　　　　キャッチャーやらせるっていうのかよ。
::::::::::::::::|　 /　　　　　　　　　　u　 ||　∥|
:::::::::::::::::|　し　- )　　　　ヽ　　　　 |　　|　　　　　経験ゼロのあいつに」
:::::::::::::::::::|/─────-　|　　／　∥
::::::::::::::::::::|　　　≡　　　　　　／|　∥|
:::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　／　 |＼|
::::::::::::::::::::::::/ヽ　　　　　／　　　|≪＼
:::::::::::──/≪ヽ　　　／　　　　　|≪≪＼─
::::::::　　　/≪≪|＼／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　●　　　● |
　　　　　　　　　　　「カイザースのデータに関しては、　　　　　　　　　　　|　　　　( _●_)　ミ
　　　　　　　　　　　Ｌさんの折り紙付きです。　　　　　　　　　　　　　　　彡､　　　|∪|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-ヽノ,､..ｿ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして――」　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::: ／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
407 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:24:18 ID:NlgG/QXc: ----------------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　/ｌ.　　i´　`i　　　　　　　　　　 ,　ｌ
　　　　　　　　　　　＜　＞　.|　　 |　　　　　　　r,ｼ,..:':レ'l
　　　　　　　　　　　　　V　　 |　　 .| 　　　　 /::::':::::::::::::',　　　　彼はやる夫君専用キャッチャーです
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .ｌ　　　　　　i::::ニ_:::::::､:::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 !　　　　　,r':::､::_:ミ:::ヽ､::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　､､　i　　　|　　　　 /:::i:::::::::＼:::::::::ヽ::::`- ＿__　＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_
　　　　　　　　　　 ___　i´　｀1　　 .l　　　　,ﾘ:::!::::lﾞ_､::::::､::::::::::ヾ::::::::ヾｌ /
.　　　　　　　　 /　｀'ｌ:　　 iー－ |＿　 __!_l:::::',lﾞi oヽ＼ i`o､::::::::::::ヾ '
　　　　　　　/￣､i　　 i.',　　 ',__...　l　 `'´、ﾉ::::::i `'''´　　 `''''"ﾞi::::::ﾊ-､
　　　　　　 /　　　i 　　ﾞ'; 　　i　　 !、　　ヽ !ハ::､　　´ `　　 ,从::l ﾞ　l
　　　　　　　〉、　ヽ､　ヽ. 　 i 　ヽ`ｰ‐-＝--―=._‐＝‐ ,ｨ'１!ﾘヾ　 l
　　　　　　　ﾞｰヽ､＿:ii.r''''ｿiニﾌ　　　　　　　　　　　｀iｪ‐ﾆ'ノ　　〃　|i
　　　　　　　　 i　　　｀`'''": '´ 　　　　　_,.-ｯｰ-――‐'ー''"　　 jt.　　l
　　　　　　　　　i　　　　　_､_＿　　,.-‐'´r-'i '　　　　　　　　 , ' /　i　　 l
　　　　　　　　　｀`ー-''''´ヽ､＿ニ‐'''´~ 　 i　　　 _　　　　, '　/　ｱ-‐ .ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く_,.-‐'´　　　　　／　／￣ , !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ｀`　　　'　　　　l!　／　　／
---------------------------------------------------------------------------------

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ●　　●　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 (_ ●_)　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「って言ってました」　　　　　彡､　　 |∪|　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　ヽノ ..◯__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　＼　ミミミミＥ＿＿）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿）　　　　∪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ノ⌒　　⌒ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　●)　　●)　|
　　　　　　　　　　　「そう１年で何パターンも教えられないから、　　　　|　　 ( _●_)　　ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　 “やる夫君だったらどうするか”　　　　　　　　　　　彡、　　|∪｜、｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　ヽノ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ばかり教えていたと」　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　人　　　＼＼　　彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂´_/　　）　　　　ヽ__｀⊃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　人　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿ノ（＿）
412 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:24:45 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ●　　　●　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　(_●_ )　　　　|
　　　　　　　　　　　「やる夫君が投げるなら、　　　　　　　　　　　／´､　　|∪|　　　､彡
　　　　　　　　　　　　　捕手は彼でいいんじゃないでしょうか」　　 ( 　<｀＼　ヽ/ 　＿＿丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_)　　|　 ▽（＿＿＿)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿＿（＿＿＿＿）

とんでもない発言だが、意外に理はあった。
無いわけではないというだけで、非常に薄い理であったが。

　　　　　　　　＿､ー､_,. -- ､
　　　　　　　＞　｀　　　　　＼
　　　　　 ∠　 "　　　　　ﾞ　ヽ
　　　　　 /. " " " " ﾉﾍ　ﾞ　ﾞ　ﾞ　ﾞ l
.　　　　ｲ ." " ,ｲ ,ｲ|||l| ﾄ、i、ﾞ　ﾞﾞ|
　　　　　 lｲ."ﾉlﾉ|ﾚH|||||Ｎ||Nﾍ.ﾞ　ﾞ |
　　　　　　ｈ |:＝== u::_ ==＝::||^i│
　　　　　　|ｆ.||: ｀ﾆﾟ´::|.| ｀ﾟﾆ´　||ﾘ|:l
　　　　　　ヾl| u　,　r|｣､　、　 |ﾚ'/　　　　　　　「また博打か。酷い采配だぞ本当に・・・」
　　　　　　　 !ヽ、l ──- | ,.ｲ '/
　　　　　　　 `ﾍl＼　=　／　|:＼
　　　　　　　／::|::::::`ｰ ´　　 :|::::::ヽ､_
　_,.　-‐'''"´|::::::::l::::　　　　 /:::::::::| : :｀`'''‐- ､.._
.　: : : : : : : :|:::::::::ヽ.　　　 / :::::::::::| : : : : : : : : :
: : : : : : : : : |::::::::::::::|　　　 ,'::::::::::::::::| : : : : : : : : :

そう考えたが、博打という言葉で思い出す。
414 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:24:47 ID:yHO.z3cw: くまｗ
415 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:24:59 ID:8afLT1Tc: ＬさんＧＪ過ぎるだろwww
416 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:24:59 ID:wVI51Ya6: 熊田さん、この緊急時でもマジプリティ
420 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:25:13 ID:NlgG/QXc: 一瞬、若き日の自分が頭を過ぎり―――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　＿､‐-､, -‐ｚ._　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　＞　` " "　′.＜　　　　　　　　　　　　　　.....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　／ " " " " ﾞﾞﾞﾞ＼　　　　　　　　　　　　　......│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　7 " " ",.",ｨﾊﾞ ,ﾞﾞヾ　　　　　　 r‐ ' _ノ　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　! " " /-Ｋl/　Vｌﾊﾞ.N　　　　　＿ ) (_　　　　　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　| "ｎ l =｡== _ ,≦ﾊ!　　　（⊂ﾆﾆ⊃)　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　|."しｌ|　￣　,._ ∨　　　　　　｀二⊃ﾉ　　　　......│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　| " ﾞハ　ー--7′　　　　（( ￣　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼.　¨/　　　　　　 ;;　　　　　　　　....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　　　　　 [l、　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　　／,ｨつ　　　　　　.....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ　　　　　　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　）:::厂 ´　　　　　　　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´　　　　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────────────┘

.
425 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:25:34 ID:NlgG/QXc: 血が滾る。

∠-'';::／　,∠/　.／::　　 ::＼.ヽ＼ヽ　ヽ　＼　ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} 　ﾄ､　lヽ.　!
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_　 ` ／ ,ﾍ.　| ヽ |. ヽ.!
: |::::　｀ー＝.=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／　ヽ |　ヽ!　ﾞl
::|:::::　　　　/..::::::::::::::::::::::/ヽ　　ﾊ　　ヽ!
:|::::::　　 ...:::::::::::／::r:::::::i_:丶　　,'l }
|l::::::　　　／　　｀＿＿:::　ヽ　 /.|′　　　　　　　　　　「ククク・・・・・・
iﾍ::::.. 　く　￣￣　　　　｀ヽ/./^'　　　　　　　　　　　　　狂気の沙汰程、面白い、か」
:|::ヽ:::..　　　　　←‐＝=;;　　./
::l::::::ヽ::..　　　　 :::::::　　　/　　 ,.､
:::l::::::::::＼.　　　　　　　　　/　　／.:/:ヽ.
::::|::::　:::::::＼. 　　　　 ,ｲ　／....::/::::::::ヽ.

ニヤリと、熊田が笑う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ●　　　●　　　ミ|　ﾆﾔﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (●__)　　　ミ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∪|　　　 ,:'　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽノ　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　 (/　　　ヽノ＿　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/　　　 .(＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　/

熊田に、若き日の自分に――

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│　　　　　　　　　　　　　　　　「ククク・・・
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│　　　　　　　　　　　　　　　　俺の３０年以上昔の言葉を覚えてるとはな・・・」
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

勝負というものを思い出させてもらった気がした。

　　　　|: : : : : : 彡: : : : : : : : : : : : : : ./　/:::::::l: 　|: ',　|　 |ﾘ
　　　　|: : : : : : : : : : : : : 彡: ／: :／/／::::::::::::l:　l／ｊ/ヽﾉ
　　　　|: : ｿ: : : : : : : : ;. ''´::￣ ~" メ､::::::::::::　ﾚｲ　f
　　　　|: : : : 彡_:_: i:!:|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::..,,ﾑ 'ﾌ/
　　　　:l: : : : / r‐|: : :| "､´￣(ｯ￣~"ﾌｼ　く'ﾞ′ /
　　　　 l: : : :.|　i: :lN: |:::: :::＝≡≠:::　.::::::::::', .　/
　　　　　!: : i.!ヽ :､ヽ､:|::::　　　　/　 .::::::::::::::::', ./
　　　　　|N: : : :＼_ノﾍ::::::::.　　　 .:::::/::::::::::::::::', .　　　　　（勝負なんて・・・所詮ギャンブルだ！）
　　　　 /|:!: : : : : ／::::ヽ::::::::....:::::::／::＿:`:-ｧ.､_'､
　　／　 |l: : : ／::::::::::::::ヽ::::::::::::く:'＾::ー ´　/
　　三三;;;;＼´::::::::::::::::､::::::＼::::::::::::::::-‐:: /
　　三三三;;;;;:丶､::::::::　ヽ:::::::丶､:::::::: 　 /
　　三三三三;;;;;:::::｀::-:､　ヽ::　/;;｀丶､_/
　　　三三三三三;;;;;:::::::::｀:.‐-'､::::_く
432 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:26:08 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩_＿＿_∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ノノ　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　●　　 ● |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「すいませんが、知りません」　　　　ミ　　　( _●_) ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -(＿＿_.)─(＿＿)─

　　　　l: : : : : : : : : : : 彡　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 |: :ﾐ: : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 l
　　　 |: : 彡: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾉ　 /　ハ: .　l:､ヽ　 l　|
　　　　|: : : : : : 彡: : : : : : : : : : : : : : ./　/:::::::l: 　|: ',　|　 |ﾘ
　　　　|: : : : : : : : : : : : : 彡: ／: :／/／::::::::::::l:　l／ｊ/ヽﾉ
　　　　|: : ｿ: : : : : : : : ;. ''´::￣ ~" メ､::::::::::::　ﾚｲ　f
　　　　|: : : : 彡_:_: i:!:|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::..,,ﾑ 'ﾌ/
　　　　:l: : : : / r‐|: : :| "､´￣￣￣~"ﾌｼ　く　　 /　　彡○　彡○
　　　　 l: : : :.|　i: :lN: |:::: :::＝≡≠:::　.::::::::::', .　/　　　　　　　　　　　　ｽﾎﾟｰﾝ
　　　　　!: : i.!ヽ :､ヽ､:|::::　　　　/　 .::::::::::::::::', ./
　　　　　|N: : : :＼_ノﾍ::::::::.　　　 .:::::/::::::::::::::::', .
　　　　 /|:!: : : : : ／::::ヽ::::::::....:::::::／::＿:`:-ｧ.､_'､
　　／　 |l: : : ／::::::::::::::ヽ::::::::::::く:'＾::ー ´　/
　　三三;;;;＼´::::::::::::::::､::::::＼::::::::::::::::-‐:: /
　　三三三;;;;;:丶､::::::::　ヽ:::::::丶､:::::::: 　 /
　　三三三三;;;;;:::::｀::-:､　ヽ::　/;;｀丶､_/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ノ　　_,　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 ─　　　─ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　////( _●_)//ミ
　　　　　　　　　　　　　　「いえ、ロマンチックだと思いまして」　　　彡､　　　|∪|　　ノヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽ /⌒つ⊂⌒ヽ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　/　 /　ｋ　 l　 | l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､＿ノ　　　ヽ,,ノ

熊田は、照れくさそうにそう言った。
435 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:26:24 ID:eM8fGDAU: 台無しだｗｗｗｗｗｗ
436 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:26:28 ID:feohX4MI: 熊田さんｗｗｗｗｗ
437 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:26:36 ID:Y3ItNGNo: クマーさんｗｗｗｗ
439 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:26:38 ID:NlgG/QXc: 呆気に取られるアカギ。ストレートに文句が口をつく。

　　　　　　＿＿
. 　　／　　　　｀v─- 、
.　　 / 　　　　　　＜、
　　 l　　　　 .／ﾚ'＼　＼
　　 |　 _　,ｨノ─- ､｀ﾆ>､｢
　　 |. { rl |　＝==｡く
　　 |　じ|.| u　｀二　 _ ＼
　　 | 　ﾊl　 r─‐' ‘ ‐、-'
　 ,.へ /　ヽｌ　 ⊂ﾆニ´　　　　　「・・・俺は、お前のロマンで采配をするのか」
. ∧　　＼　＼　　┌ ′
/　＼　　＼　 >､__j
　　　　＼　　 `く
.　　　　＼　 ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　 _,　　,_ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　●　　　● |
.　　　　　　　「同じヒヤヒヤでも、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　( _●_)　ミ　＿　(⌒)
　　　　　　　江良さんとか宇野さんの守備でヒヤヒヤするより　　　　 .彡､　　　|∪|　ノ
　　　　　　　気持ち良さそうじゃないですか」　　　　　　　　　 ⊂⌒ヽ　/　　　ヽノ　ヽ /⌒つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※江良・・・スターズ外野手　エラーが多いよ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宇野・・・スターズ外野手　ヘディングが得意

はあ、と溜息一つつくと、

　　　　　　　　　　　　-------
　　　　　　　　　　／ヾ　　　　　　　　ヽ
　　　　　∠⌒ヽ/　　　　　　　　　　　ヾ　ヽ
　　　　＜　ミ　　　　ヾ　　　ヾ　　　　　　ヾヽ
　　　　／　　　　　　　　　　　　　ヾ　　　ヾ　ヽ
　　　/　／|　∧ ∧　|＼ヾ|＼ヽ　　　　　ヾ
　　/／　　レ　∨ .＼|　＼|　.∨ヽレ　　　　　ヾ
　　　　　　(　　　　　　　　　　　　　　|　　⌒ヽ　 |
　　　　　　丶-─　　　　￣￣￣　　　|　|　　│ |
　　　　　　　|　─丶　　′￣￣　　　 |　|: ∩ | |
　　　　　　　 |　━/　　　━　　　　　 |　|　し　 |
　　　　　　　 |　-/　　　丶　--　　　　|　|　丿:::|　　　　　　　（やらない夫ねえ・・・）
　）　　　　　│ /　　　　　　　　　　　 |　|　　 :|
　(　　　　　　|　し　ヽ　ヽ　　　　　　　イ　゛:|
　　)　　　　　丶　　　　　＼　　　　　/ |　゛::|
　　(　　　　ﾉ　)／タ─丶　　　　　,,/ 　|　　|
　　　)　　　| ／／/ 丿　　　　　　/　　|　 |
　　　(　　／／γ　レ／⌒　　 /　　　│|
　　　　～-　|　(　　　／／ア
　　　　　　　|　　　(　　レ　/
448 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:27:13 ID:eM8fGDAU: 実在選手じゃねえかｗｗｗ
449 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:27:15 ID:QQvHgX8U: 宇野・・・ｗｗｗ
450 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:27:21 ID:NlgG/QXc: アカギは監督の顔に戻る。
顎に手をやり数秒考え込むと、

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘　　　　　　　　　　　　　　（・・・）
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

突如やらない夫を呼びつけた。

∠-'';::／　,∠/　.／::　　 ::＼.ヽ＼ヽ　ヽ　＼　ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} 　ﾄ､　lヽ.　!
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_　 ` ／ ,ﾍ.　| ヽ |. ヽ.!
: |::::　｀ー＝.=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／　ヽ |　ヽ!　ﾞl
::|:::::　　　　/..::::::::::::::::::::::/ヽ　　ﾊ　　ヽ!
:|::::::　　 ...:::::::::::／::r:::::::i_:丶　　,'l }
|l::::::　　　／　　｀＿＿:::　ヽ　 /.|　　　　　　　　　　「やらない夫！」
iﾍ::::.. 　く　￣￣　　　　｀ヽ/./^'
:|::ヽ:::..　　　　　←‐＝=;;　　./
::l::::::ヽ::..　　　　 :::::::　　　/　　 ,.､
:::l::::::::::＼.　　　　　　　　　/　　／.:/:ヽ.
::::|::::　:::::::＼. 　　　　 ,ｲ　／....::/::::::::ヽ.
459 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:27:41 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　_ノ　ヽ､.＼　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　（●）（●）　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　（__人__）　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「は・・・はい！」　　　　　 , っ　｀⌒´　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ミ）　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　ノゝ　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　ﾚ'´　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|／|　　　　 |　|

　　　　　i 　　　〃　　　〃　丿　────ヾ　ｬヾ､､ i　　　ヾ　 i
　　　　　i　〃　　　〃ｨ　ノ　　─────ヾ　t　ヾﾞ　i　ヾ　　　i
　　　　　i　　　〃　ノ丿ノ￣｀ヾ､､　　　　　　ヾ__i／ヾ.　i　　　ゞ　i
　　　　　i　〃　　丿/ ノ　　　　｀ヾ　　　　〆´ヾi　　ヾ､iヾ､ゞ　i
　　　　　 i┌| 　 |　＝＝＝a==≧　　　　　 ≦==a＝＝＝　|　|┐i
　　　　　　i|「|　 |　　｀　　＿＿,　ミﾐ　　彡　＿＿　　´　　|　| l| i
　　　　　　ヽ|　 |　　　　　　　　　　|　|　　　　　　　　　　|　|ｿ|.i
　　　　　　 λ|　|　｀ｰ----─.'　　 |　|　　｀ｰ----ｰ ´　 |　|ノi　　　　「キャッチャー任す。行って来い！」
,,,,---──´ . i　|　　　　　　　　　　 |　|　　　　　　　　　 |　i─ｒ─
.../......./......./;;;;;.i,!ヽ　　　　　　丿　　.|　|　　｛　　　　　　,|..j;;;;;;;》＼
/......./......./;;;;》;;;;;;;iヽ　　　　 .ｨ'´　　´ ..|　|.. ｀　｀ヽ､　　　/ ,,'i;;;;;;;《;;
......./......./》;;;;《;;;;》;;i ＼　 /　　　　　　｀´　　　　　ヽ　 /　i'《;;;;;;;》;;
..../......../《;;;;;;;》;;;;《;;;;i...}＼　丶───────'　　／　i,,';;;;》;;;;《;;
./......../;;;;》;;;;《;;;;;;;》;;;;;;;} 　＼　　　　　　　　　　　　／｛..i''》;;;;《;;;;;;;》;
........./;;;;;《;;;;;;;》;;;;《;;;;;》;;} 　　＼　　　三三　　／　　｛;;;;《;;;;;;》;;;;;《;

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ､.　_ノ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　（●）（●）　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「は・・・はい！」　　　　　　　　 |　　｀ ⌒´　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人＿__＿_ノ"⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　へ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　ヽγ⌒)　　　　　| 　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／
467 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:28:13 ID:NlgG/QXc: 突然の、やらない夫だって納得が出来ないかもしれない命令だったが、
やらない夫はいい顔をして受けた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　;;;;;;;;;;;;;、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ノ　　　＼　;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|（ ●）　（●） ;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　（__人__）　;;;;;;;;il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　｀ ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／)　　　￣￣;l;　;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　/ :/　　　　　　|;;;;　/;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノヾ　`‐-"　ｌ　　　 , -‐"i　 /;;;ノ;;;;;;;／;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉヽ　　　　　　|　／　　.ヽ!;;:／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　 ,　 :l　/ ,　　　　;/　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　　　　　ヽノ .i i;　　　　;l　　　　　,,　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　＼l/_,-‐ ､:;|　　　　　:;＼,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､i　　　　　＼i;;;;;:)）;|　　　　;;;;;;;;;/　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐､;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　＼´）;;|　　　　;;;;;;;/　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;

決意と自信が両立した、実にいい顔だ。

　　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　　, '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　　| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　　|!i.|.ｆ1.| =｡===.,,　,｡===lW
　　　　　|.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　 (._　⊂
　　　　 /| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃　　 ,) 　）　　　　　（ロマンも中々、オツじゃねーか）
　　　_/）:| /　　＼/ ,. ´二ニゝﾞくう (　r '´
‐..T....|(（::K　　　　/ /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ.　　/ '　'　　.仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼　　ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|....

アカギはあながちこの采配が間違っていない事を直感して、
フーと大きく息を付く。

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||

今日は、人生一番の博打が頻発する日だった。
468 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:28:17 ID:uU3jmaqY: こんなヒリついた勝負ばかりしてんだろうな…
469 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:28:21 ID:GCgEPfoc: うーやんｗｗｗｗ
470 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:28:28 ID:LrZBUHxA: なんて熱い展開だ！！！！
474 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:28:40 ID:NlgG/QXc: ただ、ちょっぴりアカギだって愚痴を言いたくもなる。

　　　　　　　　＿_､─- ､
　　　　　　　＞　,, `　 ,,　'´￣ﾞ,Ｚ._
　　　　　　, '　ｉ!i 　ｉ!i　　!ii 　 !! ＜
.　　　　 / iｉ!　 !!　ｉ! , ii ﾊ　ii!　iｉ! ヽ
　　　　　l　ｉ!　ｉ!! ,ｲ /l./--l　ﾄ ii　ii l
　　　　　| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
　　　　　|!i.|.ｆ1.| ===｡=.,,　,==｡=lW
　　　　　|.i!|.｢l |　｀ﾆﾆ´　ヾ二 l
　　　　　|ii ヾlﾉ.　 , -‐'　r _ ＼l　　　　　　　　　　「おい熊田」
　　　　 /| ii /'＼ ′ー──‐7′
　　　_/）:| /　　＼　　＝　/
‐..T....|(（::K　　　　　＼.　　/＼＿
.....|.....|::）):l(ヽ　　　　　 `r1几l ..|.....|....T..‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ●　　●　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 (_ ●_)　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「なんです監督」　　　　　彡､　　 |∪|　　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　ヽノ ..◯__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　＼　ミミミミＥ＿＿）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿）　　　　∪

やらない夫がエラーでもしたら、史上最悪の監督として名を残す事は、
間違い無かったからだ。

　　　　 _.　-‐- 、 ,. -─;-
　　　　　＞-　!ｉ! ′ !ｉ! ￣｀＞
.　　／　ｉ!i　 !iｉ　ｉ!i　ｉ!ｉ　＼
　　 '7"´!ｉ!　ｉ!i　 ,.、ｉ!i　　!ｉ!　ゝ
.　　ｲ　!!i　,　,ｨ /-ヽ. ﾄ､ iｉ!　ii |ﾞ
　　　| ｉ!i　/l/‐Ｋ￣ ,ゝl‐ヽ!、ｉ! |
　　　,ｈノ＝=｡= ,　 =｡=＝ｉ r〈
　　　|f_|.|.　　Ｕ.ﾆ| | ﾆＵ´　.|.|f,|　　　　　「どうしてウチはこんなに選手がいない」
　　　ヽ_||　, -‐' ､|_レｰ-､　||:ﾝ
　　　　ﾊ l　ｰ───一 l　ﾊ
_,..　-‐1:(:ｌヽ.　　 ==　　／l:(（!`''ｰ-
...l.....l....|::）:l　::＼　　／　 l::)):|....l.....l
...l.....ｌ...|（(:）l.　 ::::`ｰ'´:: 　 ,'(（::(| ..l.....l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　 _,　　,_ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　●　　　● |
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　( _●_)　ミ　＿　(⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・聞きたいですか？」　　　　　　　 .彡､　　　|∪|　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂⌒ヽ　/　　　ヽノ　ヽ /⌒つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

そんな監督の弱音に対し、熊田は似合わない、邪悪な表情。
479 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:29:15 ID:NlgG/QXc: 不穏な気配を感じて、

　　　　 __　　　＿＿_,　　／!
.　　／-､}　／　、∠. イ　ﾚ'|　　　|
　　// ／／ l 　 !＼　　|　＼|.　!　|
　　l l/／　　＼ヽ　> 　＿_.｣　1. ﾙ'
　￣l'" ／￣`ー　　ﾞ｢　　　ﾚ' l/
.　　|.　　　　＼　　r　　│
.　　!　　　　　　＼　ヽ　│
. !_.｣　　　 ,へ._／＼｣　┘　　　　　　　　　「・・・やっぱいい」
　|│　　 ./
.　l.l　　 /
イ`!`ｰ-'
. | |
　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, ＿∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩／　　　 -ヽヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y　,　　　 ○　ヾ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/^ｆ:○ (_●_)　　}　}
　　　　　　　　　　　　「練習がきつくて・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: .|:..　　.）　 |　　ミ　|
　　　　　　　　　　給料が安くて・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ:ヾ..　 ⌒"　..,ｲ、ｲ
　　　　　　　　　　　　　　待遇が悪くて・・・　　　　　　　　　　　　　　　＼;"ヽ::...　∠ ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　監督だけやけに高給取りで・・・」　　　 γ⌒:|:: .}"　　　⌒＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ;/　/　　　　,ｨﾍ.　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　/　/　　　　ﾉ　＼___ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| "　/　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ__ﾉ　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /. 　　　..ｆ

∠-'';::／　,∠/　.／::　　 ::＼.ヽ＼ヽ　ヽ　＼　ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} 　ﾄ､　lヽ.　!
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_　 ` ／ ,ﾍ.　| ヽ |. ヽ.!
: |::::　｀ー＝.=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／　ヽ |　ヽ!　ﾞl
::|:::::　　　　/..::::::::::::::::::::::/ヽ　　ﾊ　　ヽ!
:|::::::　　 ...:::::::::::／::r:::::::i_:丶　　,'l }
|l::::::　　　／　　｀＿＿:::　ヽ　 /.|′　　　　　「アーアーアー、キコエナーイ」
iﾍ::::.. 　く　￣￣　　　　｀ヽ/./^'
:|::ヽ:::..　　　　　←‐＝=;;　　./
::l::::::ヽ::..　　　　 :::::::　　　/　　 ,.､
:::l::::::::::＼.　　　　　　　　　/　　／.:/:ヽ.
::::|::::　:::::::＼. 　　　　 ,ｲ　／....::/::::::::ヽ.

アカギは、必死で耳を塞いだ。
481 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:29:34 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　 ┌─────────────────────────────────┐
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がプロ野球選手になるようです　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　 │　　　　　　＿＿┏┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　　　／:::┏━┫┣┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　／:::┏┻_＼┻┻／ ┓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　／ |￣┃┃（ ●）（●）┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　￣.|　┗╋┳（__大__）┛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　 |　　 ┃┃ ｀ ⌒´ﾉ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .....│
　　　　　　　　 │　　.　 |　　 ┗╋╋╋╋┛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　 │　　.　ヽ　　　┗┻┻┛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　　ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 │　　　　　.>　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .....│
　　　　　　　　 │　　　　　|　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .....│
　　　　　　　　 │　　　　 |　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 └─────────────────────────────────┘

.
497 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:31:13 ID:NlgG/QXc: これにて２本目の投下終了です。

お付き合い有難うございました！
501 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:31:35 ID:jreUhpiY: >>497
乙です。
502 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:31:35 ID:Zn0F0y4.: >>497
乙！
505 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:31:46 ID:5XWZLkro: ｵﾂｶﾚｰ(_´Д｀)ﾉ~~！
これはいい展開。続きが楽しみです。
506 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:31:49 ID:NGwOicZ.: 乙でござる
508 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:31:54 ID:aUOpa3/g: 乙でした
509 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:03 ID:Q9AHgMXg: 乙
510 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:04 ID:LrZBUHxA: >>乙ユー
511 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:08 ID:Y3ItNGNo: 乙
そしてスターズ、ブレスユー！
512 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:11 ID:GCgEPfoc: >>497
こ、これは乙じゃなくてシンカーなんだからねうんぬん！
515 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:14 ID:Ob3sJjFY: 乙でした！
516 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:14 ID:LdmLBiEI: 乙でした
517 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:16 ID:5lHtbjuM: 乙でした
518 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:16 ID:cE14PDQk: 乙！
いいとこで切りやがって・・・ｗ
519 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:19 ID:VKBFrZmM: 乙でした！
520 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:23 ID:t/DC64DA: >>497
乙！
529 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:45 ID:AWP3y9eI: 乙です！
530 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:45 ID:l5LqMmcY: 乙
盛り上がってきた
532 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:50 ID:5eTpd/Lo: 乙でした
続きが気になる
533 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:32:54 ID:WfvyAzkA: こんないいとこで切りやがって…
乙！！！
537 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:33:25 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　,-､_ ./｀ﾞ':､＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　| i:､`| i　',　`:､ `ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　| !.,r'ｰ'‐‐|　i　`i　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　|i',i､ -r=' | ,i i i i_　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　!'.!l'　`￣.!/|,' /i-',　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　i`___　　　!/ r';,ﾉ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀　　' ／" ',./　　　　　　　　　　　　さて、それでは最終回、前編を終わる。
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞｰ-r‐''" ._,.-‐'i:､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:-|‐'iﾆ"_,,-=:l.　i`':､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.;'" ,'　 i"-‐ _.,:' 　.|　　　￣ `''=:､
　　　　　　　　　　　　　　　／/　,'-:､ |-‐フｰ-=ﾆ　　　 ,.;-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/　　./ ,.-,　/　　　　 i
　　　　　　　　　　　　,r'　　i-､!"'､r-'"iﾞ ./ 　　/／,.:'-"　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　,:'　/ r''l__ri"r| i"'､|./ 　 r-"-く_　　　　　　　　.i
　　　　　　　　　／__,,,!__|　|　 i" 7 ／.i　 ,!ﾞ-ﾆ_''‐､'`:､..　　　　　 /
.　　　　　　 _,.-:;'r'ﾞ,.',:-'　 `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:､)‐'　　　　　,,:'
　　　　　　/　-'､_,'/　　　　　　　　　　　　 ` ―`ﾞ´-　　　　 _,:',:'
　　　　 /　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-'".,:'
.　　　　 /　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
543 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:33:46 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,,＿_i‐=‐-:､,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i'':,ヽ':,|.|:::ヽヽ','､‐:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i |:::::_',,'-'-:､ヽヽ､ヽ`,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l::::,'-､_　__,,, | | .|.::ヽ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |'ヽ:|.ti-l　''tj-|.|.::::r､ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　`'|　 i_ ,　　//:::/i |ﾉ"　　　　　　　　　　　　本日の、【ホンモノ】のスケジュールは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '、,,____,,..'ｿ,:'/,'r'i 　　　　　　　　　こちらになる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.`‐‐'".'／　`|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`:,--‐'_,,-‐''"i':､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r,''i"ﾞi"i‐-"-./　',-､,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／/　|　| ',--=/　　.',　　.`',:=‐‐ｰ-:､　　　　　 13:00～　投下　最終回プロローグ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,.-‐'/ ,:',　 .i___:::', ,:,:'_　／　　／　　　　　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.:' /　 ,...!'..' .ヽ,_lﾞ .!,'__!./　`">　　 .i　　　　　　 |　　　　　16:00～　投下　最終回前編
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,:'　/.　 ,' r'r‐:､　|''i,__r:|:/　　/　　　 l　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　 r'　 .,'　　l　`/、 Y.|　,-l,.|'　　/　　　　 |　　　　　　　 l　　　　 21:00～　投下　最終回後編
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 i　　 i.　,', i-:' ,:'ｰ';::./　　,'　　　　　l　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　,:'　　　l　　 .|　i .i | ./／　.,'　　,'　　　　ヽ　　　　　　__|
　　　 ,-､　　　　　　　　　ノ　　　 .|　　 |　|　`i/"　　 ,'　 /　　　　　　　 |　　　　 ./　.)',
　　　 !,__｀'''‐:､__　　＿,..:'"　　　 .|　　 | .|　　|o　　　i.　,'　　　　___,,,,,,r''=‐---､,,!_ ,:',,_.',
.　　　 ,.:-'-､　　`i,"　　　ヽ　　　　 |　　 | l　　.|　　　 .|. ,'　　　　(-i:':､,_`ｰ'-::､　、 ./,　　',
.　　／　,　　`‐　.li`i　　　ヽ　　　　,|　　 | | 　 .|o　　　|.,'　　　　　`ﾞ､'_ `ﾞ-､_ ､`' ` ﾉ,.l　　 i
. ／　／､ _,,,_､ ._,l | | 　　　　　／|.　　 ',|　　.|　　　 .|i　　　　　ヽ':､_　 `‐　ノﾉﾉ　　 l
553 ： ◆oLG9iWoh0E：2010/02/28(日) 17:34:56 ID:NlgG/QXc: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,;;;;;iii'llllll||||llliii;;,,,
　　　　　　　　　　　　　　　___,;;:|;;;lii;;;;;;;;;;;;;;;i;!!;;il||||li;;;;､
　　　　　　　.　　　　　　　 i;;llli;;;!li;||||||li;;i;;!;i;;i!;;;||||||||lii;ﾐ-
　　.　　　　　　　　　　　　 |;;;|||||〉=''''''":ヽ|iil;;l!i;||'=`'l||;l
　　　　　　　　　　　　　　 .li;l;;l|i||i　. __,.:,=|l'l||i||ll!_ｨ )|;/
　　　　　　　　　　　　　　　!|!`l'~lii;,` '`"'´! '||||!''-ｼl|;;l
　　　　　　　　　　　　　　　' _/..ﾉ''|　_　　ﾉ　|||/:::|´:ヽ|　　　　　　　　　　　　それでは後１本、お付き合い頂きたい。
　　　　　　　　　　　　　　　/.../-,　`'､... --' .!´::/:::::::::|
　　　　　　　　　　　,---''ミﾆ`/:/　　ヽ..　:::_,-　__,..-'::'`iヽ　　　　　　　　　　・・・やはり、最終回は、
　　　　　　　　　　 / ;...;::::/./.ｨノ　　　　>''i''`-'´::::::;;:;;;:::);;;;; i;;;;;､___　　　　　　何時もの時間でなくてはな。
　　　　　　　　　ﾉ　:(_,...ｲl_//　　　／/ l ::::i-:: . . .:::::/;;;;;;;;i!;;;;;;;;;;;`;;-;;,,,___
　　　　　　　　　/　 .::::':::::::.ノ　　　／/　,! .::::i!-::...__;i/;;;;;;;;;;_,>::::::::::::::::::_,--::::ﾐ;
　　　　　　　/l''`､___-':::i-'´_,...,-;i' .,_i_ . ,-,_::::::|:::._/;;/`:::＜::::::::::::::::::／:::::;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　/::::ヽ　:::::￣ﾝ'::::::/:::::'-:..i;;,`_/::l:`,,.._/;;;; /::::::::::::::::>:::::::::/:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　/:::::::::::;;;;､::　ﾉ:::::;;;;i;;::::/___::/--,:::: /''|i|||||!::::::::::::::/:::::::::::::i:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――お楽しみに！
554 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:35:19 ID:wgpS/Jjo: Buresu yuu!!
555 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:35:22 ID:waXBfAtU: 乙でした！
21時が本当に楽しみです！！！！
556 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:35:32 ID:aUOpa3/g: >>553
全裸で待ってます
558 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:35:43 ID:waRyFQvI: ２１時からか！

いつ終わるのか見当すらつかない！！
559 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:36:30 ID:qOSXodKg: ペースはえええｗｗスレが埋まるｗｗｗｗｗ
560 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:36:39 ID:Wxb6o1/w: >>1
乙

だが、後半開始までまだ３時間半近くあるだと…？
561 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:37:34 ID:W.GNWJ5c: スレの流れ的に延長だろ！
てか延長してください！
566 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:39:16 ID:nO4PN4eo: 乙
９時まで待とう
567 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:39:57 ID:TFfD6Dnw: いよっしゃぁぁぁ
>>1ブレスユー
568 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:40:23 ID:XRD9NWRg: ヒャッハー！

燃えて来たァッ！！
569 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:41:13 ID:TbP8YCmw: 乙です。

延長戦熱いぜ。
570 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:42:31 ID:T1ZM.Qcc: あと3時間全裸待機
571 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:42:52 ID:EMOVA2Fk: 乙乙！
待ってるぜ！
576 ：名無しのやる夫だお：2010/02/28 (日) 17:51:36 ID:1YWqJEls: 乙！
やべえ興奮がおさまらねえ

嘘をもうひとつだけ

関連記事

ads by geniee

カテゴリー「やる夫はプロ野球選手になるようです」内の最新記事

[/item1/title]

[ 2010/03/08 21:43 ] やる夫はプロ野球選手になるようです | TB(0) | CM(21) | はてなブックマークに追加

≪やる夫がDQⅢの勇者になるようです　第八話　前編 | HOME | 【飯を】やらないキッチン【食わせろ】　最終回≫

41245.

次で終わりか…

[ 2010/03/08 22:21 ] [ 編集 ]

41246.

泣き笑いが止まらん…

[ 2010/03/08 22:26 ] [ 編集 ]

41247.

ウーやんｗｗｗｗｗ

それにしても熱い展開だな、おい！

[ 2010/03/08 22:33 ] [ 編集 ]

41248.

本当はまとめて読みたかったが我慢できなかった
でも見てよかった

あと監督だけ高給取りなのかよｗ

[ 2010/03/08 22:36 ] [ 編集 ]

41249.

うぉぉと唸ってしまう！

[ 2010/03/08 22:37 ] [ 編集 ]

41250.

パワプロでこのチーム再現してペナント戦いたいなぁ
だから早くPS3で出せよコナミ

[ 2010/03/08 23:05 ] [ 編集 ]

41251.

3はまだか!!うおおー我慢できん!!
だけど! オレは! まとめをまつぞ!!

[ 2010/03/08 23:09 ] [ 編集 ]

41252.

学生の頃に戻りたいな。無性に野球がしたい。

[ 2010/03/08 23:27 ] [ 編集 ]

41253.

続きを！早く続きをくれ！！

[ 2010/03/08 23:37 ] [ 編集 ]

41254.

宇野wwwww
いや、ドラゴンズファンなので愛するプレイヤーではあるんですがねw
バットでは実績在るけど・・・守備がねぇ。。。

後１話で終わっちゃうのか・・・
もう少し読みたかったねぇ

[ 2010/03/08 23:40 ] [ 編集 ]

41258.

ふう・・・これを見るだけで一つの映画を見た気分だな

やるおとやらないおのプロに入って最初に組んだバッテリーが今ここによみがえるか・・・ﾜｯﾌﾙﾜｯﾌﾙ

[ 2010/03/09 00:02 ] [ 編集 ]

41260.

本文>>945の背番号についてのコメントを見た時に鳥肌が立った
偶然かもしれんし、数えて確かめてもいないけど……
ああもう、やる夫の登板シーンから脳内で「ｼｬｯﾈﾂﾉｯｼｮｯﾀｧｰﾑ!!」が無限ループで止まらんｗ

[ 2010/03/09 00:35 ] [ 編集 ]

41266.

>>41254
いやあの・・・
>>1もスレで言ってた気がするが宇野は守備上手いよｗｗｗ
ヘディングが印象深すぎるだけでｗｗｗｗ

守備は上手いのに時々大ポカするだけです・・・

[ 2010/03/09 03:29 ] [ 編集 ]

41273.

宇野さんは上手くなってからも
ヘディングのイメージが強すぎるせいで
守備の賞とは縁がなかったｶﾜｲｿｽな人ですな。

（こっそり。
（格好良いシーンで誤字はしらけるからやめてよ！公正って……ｗ

[ 2010/03/09 08:41 ] [ 編集 ]

41275.

あぁ…終わってしまう…

[ 2010/03/09 10:17 ] [ 編集 ]

41278.

単純にやる夫が打たれたり野手のエラーで同点になるんだろうなと考えていたら、
こういう同点のなり方とは
まったく予想していなかった
これだからこの人のは面白い

[ 2010/03/09 10:56 ] [ 編集 ]

41280.

宇野は守備範囲は抜群だし肩も強いしパンチ力あるし
今で言うと中島に長打力をさらに＋して確実性ちょっと落としたくらいの大選手だぜ
ただ、ちょっとおっちょこちょいなだけだｗ

[ 2010/03/09 11:21 ] [ 編集 ]

41287.

やるお！

[ 2010/03/09 14:28 ] [ 編集 ]

41290.

うわあもうやっぱりあれこれ面白過ぎるこれ。熱くて最高
クーガーさんマジで泣きそうになったよ……

[ 2010/03/09 14:43 ] [ 編集 ]

41300.

急速138km
スライダー4
シンカー2
クロスファイアー

リカットボール？何その横2シーム

[ 2010/03/09 19:02 ] [ 編集 ]

45395.承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

[ 2012/05/04 07:03 ] [ 編集 ]

コメントの投稿

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://yaruomatome.blog.2nt.com/tb.php/2129-c6370e48

≪やる夫がDQⅢの勇者になるようです　第八話　前編 | HOME | 【飯を】やらないキッチン【食わせろ】　最終回≫

やる夫ブログについて

20101110：「やる夫はロス市警の警部のようです」を掲載させていただきます。本当にお待たせして申し訳ございません。これ以降も随時、更新の途絶えていた作品を掲載していきたいと考えております。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、どうか長い目で見ていただければ幸いです。

20101030：「やる夫のサクラ大戦」にて、記事の掲載順序を誤りました。作者様、および楽しみにしていた読者様にお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

20101004：「やる夫たちが夢の国で遊ぶようです」につきまして、こちらの不具合で記事が切れてしまっております。作者様、及び楽しみに読んでくださっている読者の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。
一度下書きに戻させていただきます。よろしくご了承ください。
「やる夫で学ぶことわざ」の作者様より、やる夫ブログ用のスポンサー案内をいただきました！本当にありがとうございます！さっそく使わせていただきます！

20100811：皆様、大変ご無沙汰しておりました。ぼちぼち更新を再開できればと考えております。
「やる夫がDQⅢの勇者になるようです」についてですが、コメントを頂けるのは大変うれしいのですが、他作品のコメント欄での投稿はご遠慮願えれば幸いです。
恐縮ですが、ご協力よろしくお願いいたします。

20091222：年末なので順調に更新量が減っております。今日明日はお休み、再開一発目は「やらない夫の超兄貴」になる予定です。作者様、まとめが遅くなり申し訳ございません。

20091208：今週クソ忙しいので、かなり更新が減ります。ご了承ください。

20091116：更新の調子にもよりますが、週末をめどに、カテゴリを追加する予定。前回追加からだいぶ間隔開いたんで、かなり溜まってます。

やる夫ブログについて

姉妹ブログというか同一人物ブログ。
やる夫ブログ（裏）（18禁です）

　ネ　タ　投　稿　お　待　ち　
　し　て　い　ま　す　！　
（↑結構心から待ってますｗ）

　ネタ投稿の他、転載お断りの記事、相互リンクのご希望等ございましたら、お手数ですが下のメールフォームよりお知らせください。なお、http:を付けるとエラーになってしまうようなので、ご投稿いただける際にはhttp:を抜いていただきますよう、よろしくお願いいたします。
相互リンクの反映に時間がかかってしまい申し訳ありません。気長にお待ちください。

嬉し泣き

美麗なタイトル画像を描いてくださっているのは、こちらの方々です。
本当にありがとうございます。

七市様

ハルヒとやる夫、やらない夫の表情が最高のタイトル画像。冬にぴったりの美しい作品です。

1様

柔らかで暖かい雰囲気がたまらない作品。みゆきさんヤバすぎで管理人狂喜の舞を舞っておりますwww

1様のプロフィールはこちら

65様

同じく「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」より。元ネタの雰囲気をビンビンに伝えるダークな作品。

草葉様

「やる夫がチェルノブイリに旅立つようです」をモチーフにしたタイトル画像です。物語の後、このタイトルを見て吹きました。

草葉式

味噌様

やる夫ブログ初！物語とタイトル画像のコラボレーション！快く、最高に美しいタイトル画像を描いて下さった味噌様に感謝です！

トンボ様

夏にぴったりの逸品を、トンボ様よりいただきました！水着ﾊｧﾊｧ(´Д｀；)

トンボのかんさつ日誌

ヒジキ様

管理人のツボにはまりまくりの長門！大好きだ！結婚してくれー！

ヒジキ煮

aro様

らきすた勢の見事な描写もさることながら、このやる夫にしてやられました。

Charged time-out

Yutaka様

個人的に水銀燈が一番好きです。タイトルのセンスも◎。本当に有難うございます。

マブチョコ_m様

この魅力的なボディにくらくら！管理人はこの人の同人誌が大好きです！やる夫ブログの記念すべき初タイトル画像。全てはここから始まりました。

うにゃらら大飯店

イチオシ

・やる夫がDQⅢの勇者になるようです

自らを成長させる姿に心震える
作品。普通の掛け合いなのに、
自然と笑みがこぼれる構成と
演出は見事の一言。
自分を好きになれる、極上の映
画を見た後のような読後感は、
自信を持って「最高だ！」と賞
賛できる作品です。

過去の「イチオシ」一覧を作りました。

管理人オススメ記事

管理人が抱きしめたいほど好きなやる夫作品

やる夫がときめきメモリアルな体験をするようです

やる夫が徳川家康になるようです

やる夫が小説家になるようです

やる夫がドラクエⅡの勇者になるようです

やる夫が現実シリーズ

やる夫が科挙を受けるようです

翠星石がやる夫のせいシリーズ

やる夫がこれからポーカーに挑戦するようです

やる夫で学ぶフェルマーの最終定理

やる夫のロマンシングなサーガいきなり３

やる夫がフューラーになるようです

やる夫はウンコで人生を台無しにしましたシリーズ

やる夫が声優を目指すようです

やる夫が漫画家を目指すようです

やる夫が人気漫画家を目指すようです

やる夫が音楽活動をするようですシリーズ

やらない夫は嘘をつかない

やる夫が殺人事件に挑むようです

やる夫はプロのタバコ吸いになるようです

新世紀オナニー覇王伝やる夫

やる夫が遂に二次元の世界へ行くようです

やる夫で学ぶ陶芸入門

やる夫で学ぶアロマテラピー入門

Sa・Ga2やる夫の秘宝伝説

やる夫クエスト導かれしAAたち

やる夫のFF4

やる夫ファンタジⅥ

やる夫が遺跡に潜るようです

やる夫S.L.A.I

やる夫がVIPでエロゲ製作をするようです

ブーン系　VS　やる夫系　仁義なさ過ぎる戦いのようです

やる夫がお隣のお姉さんを孕ませたようです

やる夫がツクールシリーズ

やる夫で学ぶ性教育

やらない夫・真紅・金糸雀が北海道の裏グルメを極めるそうです

やる夫が選挙に出馬するようです

やる夫のLIVE A LIVE

やる夫で学ぶ世界史

やる夫がキリストになるようです。

やる夫で学ぶ精神病シリーズ

やらない夫が忘れた何かを求めるようです

やる夫が逆転裁判をやるようです

やる夫で学ぶチベット史

やる夫が牧夫になるそうですシリーズ

やる夫がコンビニを経営するようです

やらない夫「やる夫が主人公なのはおかしいだろ、ｊｋ」

グラップラーやる夫のようです

やる夫が薔薇屋敷に監禁されるようです

やる夫で学ぶ道路特定財源

やる夫で学ぶアニメの歴史

やる夫がCDJを使ってDJをするようです

やる夫が演劇部に入るようです

やる夫で学ぶ大学受験

やるラヴ

やる夫がガンダムマイスターになるようです

やる夫が打ち子をやって酷い目にあったそうです

やる夫のターン！ドロー! inMTG

やる夫が光源氏になりたまふなり

やる夫で学ぶオセロ入門

やる夫で学ぶクレーンゲーム（ＵＦＯキャッチャー）のコツ

メールフォーム

ブログ内検索

RSSフィード

スポンサーサイト

やる夫はプロ野球選手になるようです 最終話 やる夫がプロ野球選手になるようです その２

やる夫はプロ野球選手になるようです　最終話　やる夫がプロ野球選手になるようです　その２